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世界遺産 宗像・沖ノ島

2017年05月05日 | 時事
「宗像・沖ノ島」世界遺産へ=ユネスコ諮問機関勧告―7月正式決定
国内21件目の世界遺産がほぼ内定した模様です。

去年は国立西洋美術館が登録されましたが、本当ここの所毎年のように増えていますね。来年は長崎のキリスト教関連遺跡と自然遺産の奄美・琉球の登録をめざす模様です。
宗像・沖ノ島は、今でこそなじみが薄いかもしれませんが、かつて日本国が形成されようとしていた時代より海上交通の要所であり、中国大陸や朝鮮半島への航海の際に目印とされていました。航行の無事を祈った「神の島」が沖ノ島であり、九州側にある神社が宗像大社です。島は今でも女人禁制の神聖な場所であり、男性神職が1人で祭祀を行っているのだとか。

例によって既に踏破済みです(笑)流石に島へは近づけませんから、まあ宗像大社に行けばクリアと言えるでしょう。今は海上だけでなく一般的に交通安全を司る神社ということで知られているそうです。この神社ができた頃はまさか鉄の塊が超高速で走り回る時代になるとは思わなかっただろうなあ・・・


[追記]
昨日は速報だけでしっかり調べずに記事を書いてしまいましたが、どうやら登録は登録でも勧告内容は「沖ノ島と付近の島4島」のみで、写真の宗像大社を始め九州側にある関連施設は全て除外するように求められてしまったのだとか。確かに保護すべきかという観点で言えば、島そのものに比べ比較的最近に造られたであろう建物類は除外されても仕方がないかも知れません。しかし、例えば富士山で言えば山そのものがご神体ですけど、静岡にある富士山本宮浅間大社や各地の浅間神社を抜きにしては「信仰の対象としての富士山」を語ることはできません。沖ノ島が何故「神の島」と呼ばれて古くから尊ばれてきたのかは、やはりその神様を祭る宗像大社や遥拝所を抜きにしては語れないのです。これは日本神道の根本的な考え方であり、外国人には理解されにくい部分なのかもしれません。決定は7月なので、それまでにしっかりと働きかけてユネスコに理解してもらう必要がありますな。
逆にこれが通らなかった場合、日本は今の「世界遺産ビジネス」の方針を抜本的に見直していかないといけないのかもしれません。間違っても「沖ノ島上陸ツアー」とか企画することのないように・・・