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中国城攻め記3 松江城

2017年05月22日 | Weblog
山陰まで抜け、2年前に国宝指定された松江城も悔いが残らないように回ってきました。

7年前に山陰を旅行した時、車窓から撮ったのがコレです。というわけで国宝五城については以前既に制覇宣言を出しましたが、実は「近くを通って城の写真を撮った」という基準であり、「お金を払って天守に登った」と言う意味でのクリアを目指すにはあと姫路城と松江城が残っていました。ちなみに彦根城はいつか忘れましたけどダッシュで行ってきた記憶はあり、以前の記事を書いた後でパンフを都道府県別に整理していた所、2006年版の城内地図とともに入場券が発掘されたので(笑)間違いなく1度は入城している模様です。当時はデジカメがなく、結局携帯画像とかにも城の内部の写真は見つかりませんでしたけどね・・・松本城と犬山城は2年前に行っており、今回の旅で姫路城と松江城に行くことで、晴れて国宝については「五天守制覇」となったわけです。

ここ松江城は、実は過去に一度国宝指定されたものの戦後重要文化財に格下げされ、65年ぶりに再び国宝になったという数奇な運命を辿っています。「いつ建てられたか証明するものがない」というのが理由だったそうですが、過去の記録にかつて慶長16年(1611年)と書かれた祈祷札が存在したけど行方不明なっていたことが分かり、懸賞金をかけてその行方を捜したそうです。その結果、近くの神社で2枚発見されましたがそこに肝心の松江城の文字がなく、今度は「その札が松江城についていた証拠がない」と一蹴されてしまったとか。そこで職員総出でその痕跡を探したところ、地下一階にあたる場所の柱に釘の跡が見つかり、調べてみると2枚の祈祷札の釘の跡とピッタリ一致したため、「松江城が慶長16年に祈祷を受けた(即ちその年に建てられた)」ことが証明されたわけです。法律関係は論理の積み重ねなので少々まどろっこしいですな(笑)重要文化財と国宝ではその保護にかけてもらえるお金も大分違ってくるそうですし、やはり「世界に誇れる日本の宝」と認定される価値はプライスレスでしょう。地元の執念を感じさせますね。

ここがその祈祷札があった場所です。というかバッチリ左右にかかっていますね。まあ明らかに江戸時代のものにしては新しいのでレプリカでしょう(笑)本物の解析写真も展示されているのでとても分かりやすくなっていました。姫路城のように城自体を修繕したわけではないのに、国宝だと認められただけでかなりの集客効果があった模様です。天守には国宝に認定された証明書が展示されていました。よほど嬉しかったのでしょうね(笑)晴れていたので宍道湖がとてもきれいに見えました。

ただ、こう短期間に3つも城に登ったので些か食傷気味です。そのうちドコがドコの記憶か混ざってしまいそう・・・