(株)カプロラクタム-blog

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でこぽんジュース

2015年04月15日 | Weblog
何やら先月、親がでこぽんを箱買いしていました。

でこぽんは見た目は悪いですがめちゃくちゃ甘く、薄皮ごと食べられるので、給食で出るとテンションが上がるデザートの1つです。愛媛産だとおもっていましたが、どうやら熊本県の商標のようで、段ボールにはクマモンが載っていました。1日1個大事に食べていたのですが、流石に最近の蒸し暑さとダンボール2つ分は多すぎたようで、残念ながら先週、「でこ」の部分が腐り始めたものが大量に出てしまいました。
普通のみかんでもそうですが、全体的にフニャフニャしているものはダメとして、部分的にかびているだけならその部分さえ取り除けば意外においしくいただけるものです。こういう果物は「腐りかけがおいしい」とも言われ、腐る直前に最も糖度が高い状態になりますからね。とくにコイツは「でこ」の部分が他に当たって腐りやすいようですが、皮が分厚いのも幸いしてか、剥いてみると中は案外いけそうでした。しかし食べられない部分を取り除いても個数にして7~8個もの量を一気に食べるわけにも行きません。どうしようか考え、ふとミキサーを使ってジュースを作ることを思いつきました。

実は30年ほど前、祖父と一緒に一度だけみかんを使ってジュースを作ろうとした思い出があります。幼少のみぎりなので(笑)スーパーで売っているようなサラリとしたものができると思っていたのですが、薄皮ごとミキサーしたために舌触りがざらざらで、とても飲めたものではありませんでした。次に薄皮を全部取り除いて再チャレンジしてみましたが、今度は「粒」の感覚が許せません。粒まで取り除くことは流石に不可能だと絶望したのを今でも覚えています。結局思っていたような味に成らず、それ以来ミキサーでジュースを作るのは鬼門として記憶を封印してきていたのです。
しかし、それから10年も経った頃には「つぶつぶ入り」という食感にはまり(笑)今では多少の果実パルプの入ったフレッシュジュースも大好物ですし、トラウマも完全に払拭されています。そんなわけでミキサーを稼動させたものの、やはり薄皮ごとだったので、食感は相当ざらざらしていました。これはトラウマ再来か・・・絶望が頭をよぎった瞬間、

「・・・濾せばいいんじゃね?」

何ということでしょう。30年も経ってもういい大人になったのに、またもや同じ過ちを繰り返す所でした。つーかこんな簡単なことを見落としていたのか・・・と言うか、祖父も気づいてくれても良かったのに(笑)おもむろにザルを用意して濾し始め、ようやく完成しました。

あれだけ使っても500mlペットボトルに8分目ほどしかできない、超ぜいたくな100%でこぽんジュースです。濃縮果汁還元には出せないフレッシュな味わい、砂糖を加えるまでもない強烈な甘み。適度に混ざる果実パルプ・・・最高の一品でした。

先入観や固定観念、トラウマなどに捕らわれていては辿り着けない境地がある、と言う話ですな。・・・そんなカッコイイことでもなかったか(笑)