月と歩いた。

月の満ち欠けのように、毎日ぼちぼちと歩く私。
明日はもう少し、先へ。

飲みにけーしょん

2012-11-12 | 美味しいもの
夫が金・土曜と東京出張だったので、土曜の夜は京都で待ち合わせをして晩ご飯を食べた。

11月の京都は人でいっぱいで賑やかだ。
自分にとって、京都はとても身近な街。
ギリギリ大阪府内に住んでいるけれど、京都に行くほうが断然近いので、昔からご飯を食べたり買い物をしたりするのは京都だった。
夫も私と付き合うようになってからそれに慣れ、今では道にも詳しい。
「河原町三条を下がって・・・」とか「烏丸御池を東へ」とか、そういう言い方で通じるようになった。
慣れてしまうと、大阪よりも京都のほうが何かと動きやすい。

土曜の夜だからかもしれないが、久しぶりににぎわっている京都を感じた。
紅葉にはまだ早いのだけど。

店を予約していなかったので、河原町付近にある馴染みの店を順番に当たっていく。
「河道」さんは予約でいっぱい。「なな治」もいっぱい。3軒目の「魚紳」でようやく入店。

ここはお魚が美味しいので、当然、お造りの盛り合わせを注文する。
鯖、まはた、蛸、鰆、よこわ、つばす、さざえ、甘エビ、生くらげ。


日本酒もいいものが揃っている。
夫は「萩乃露」、私は「北島」。

ツブ貝の旨煮。
私の大好物。あると絶対注文してしまう。


わかさぎの天ぷら。
衣が軽く揚がっていて、サクサクと食べやすい。


二人で日本酒おかわり。「風の森」を。

それから、「本日の兜」は早いもの勝ちで、店員さんに尋ねたら、つばすが残っているというので煮付けにしてもらった。


ちょっと怖いな・・・
でも、めっちゃ旨かった。

そして、ゲソの天ぷら。


日本酒ももう1杯ずつ飲んで、美味しく楽しい時間を過ごした
私たちは月に2、3回は二人で外食する。
おうちごはんも楽しいけど、外でこういう時間を過ごすのも大切だな、と思う。
いろんな話ができるから。

普段は家で話さないような仕事の事も話してくれる。

今、夫の会社は大変そうだ。
でも、いいこともあれば、悪いこともある。
みんなそうだろう。私もそう。

でも、いいときも悪いときも、私たちはいつも二人で乾杯してお酒を酌み交わして、なんとかやりすごす。
この7年間、ずっとそうだったし、これからもずっとそういうパートナーでありたい。お互いにとって。

そういえば、私の仕事上の知り合いのKさんは、そんなにお酒に強くないのだが、「飲みにけーしょんは大事」と言って、しょっちゅう仕事関係の人(主にライター)と飲みに行っている。
私も今週末、また誘われた。(他のライターさんも4、5名来る予定)
確かに、食事会や飲み会で会話すると、ビジネスで会っているときより話も弾むし親しくなれる。
いろいろ情報交換もできるし、相手の仕事の話は良い刺激にもなる。
特に悩み相談をするとか、そういうことはないのだが、人と話をすることで今まで気づかなかったことに気づかされたり。
自分を見つめる良い機会になる。
友達はもちろんのこと、夫婦間でも仕事上でも、「飲みにけーしょん」は確かに大事だ


さて。
昨日は、久しぶりに夫の実家へ。
いつものようにお母さんが美味しい料理をたくさん作ってくれた。
昨日は中華風。春巻きや酢豚、はるさめサラダ、タラのきのこあんかけ、中華風おこわ、などなど・・・

夫のお兄さん夫婦の子供が3月に生まれたのだが、その写真もいっぱい見せてもらった。
普段は絶対はしゃいだりしない真面目なお父さんが、孫を抱いて、見たこともないような嬉しそうな顔で笑っている写真を見たら、ちょっとだけせつなくなった。
お父さんもお母さんも、夫のことが大好きだから、その子供を見たかっただろうなぁと。
いつも申し訳ないような気持ちになる。

でも、誰も私を責めない。
ありがたいことだ。
周りにはいないが、世の中には嫌なお姑さんもいると聞く。(ドラマだけ?)
でも、それが現実にあるとしたら、私は恵まれているなぁと思う。
二人ともめっちゃくちゃ優しいからだ。

私は夫のお母さんと仲が良い。メールもちょくちょく交換する。
今年の3月頃、お母さんが検査入院していたときには、マフラーを編んでプレゼントした。
それからお母さんも編み物に目覚めたようで、「やってみたいわー」とメールが来ていたので、昨日は少し私が編み方を教えてあげた。
そういうのもなんだか新鮮で楽しかった。

お父さんも、夫のいいところを凝縮して「真面目」でコーティングしたような人で、私は大好きだ。
65歳まで銀行で働いて、最近はシルバー人材派遣みたいなところに登録していて、公園の掃除や除草のパートをたまにやっているとか。
偉い。本当に偉い人だ。
それを聞いて、60歳で意気揚々と退職し、楽しそうに遊びまくっている自分の父親の事を思い出し、なんだかなぁと思った・・・。
まあ、いい。うちの親のことはいい・・・。

とにかく夫の両親はとてもいい人たちで、私にもすごくよくしてくれるのだが、二人とも体が弱いのが心配だ。
長生きしてほしいなぁ・・・。
まだ何も親孝行できていないし。

実家から帰る途中、梅田の阪急百貨店に寄った。
完全改装後、初めて中に入ったけど、すごいなぁ。
9階の吹き抜けのところが圧巻!

昨日はそこで英国フェアをやっていて、スコッチが飲めるカウンターがあるということで行ってみた。
夫の知り合いのクリントさん(オーストラリア人)が働いているということだった。
以前にもウイスキーフェアでお会いしたのだが、身長が190センチくらいあって、鼻が日本人の2倍くらい高くて、顔が手で握りつぶせそうなくらい小さくて、俳優さんみたいにカッコイイ人だ
夫の会社で何か仕事をしていたらしいのだが(撮影のモデルさんとか)、今はウイスキー好きが高じて、ウイスキーのコラムを書いたり、こういうイベントの仕事をしたりしている。

声をかけると、夫の顔を見て、にっこりと微笑んだクリントさん。
夫のことが好きなんだなぁとわかる。「シマオハ、ヤサシイカラ」と流暢な日本語で言う。
ここも「飲みにけーしょん」で深まった仲のようだ。

すぐにオススメのウイスキーをいくつか選んでくれた。







二人で6杯。
どれも、通常は飲めないような珍しいものや、店に置いてあっても高くて手が出ないようなもの。
例えば、ボトルで買えば1万4000円とか!
でも、「リーズナブルで美味しいもの」を選んでくれたので、6杯で1800円だった。

アイラ系はあまり得意じゃない私だけれど、舌がだいぶん慣れてきた頃、最後に飲んだ「ラガヴーリン16年」はとても美味しく感じた。
ウイスキーも奥が深いなぁ。

すっかりいい気分になったので、クリントさんにお礼を行って、他のブースも少し見て、紅茶を1缶買って帰った。

盛りだくさんのいい週末だった


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