月と歩いた。

月の満ち欠けのように、毎日ぼちぼちと歩く私。
明日はもう少し、先へ。

2019年春、母の庭

2019-04-23 | 
母がLINEを始めてから、よく庭の写真を送ってくる。
今年の母の庭も本当に美しい。











築46年の集合団地の1階。
貧しい中の、美しい暮らし。

母を見ていると、「豊かに生きる」というのはこういうことなのかもしれないといつも思う。
それは決して「花を育てる」という限定的なことではなくて。
(花を育てているから豊かで、育てていないと豊かではない、という意味ではないということ)

それはきっと娘である私にしかわからないこと。
子供の頃からの母の苦労や苦悩を知っているから、そう思えるのだ。

この庭は、子供の頃の私の「世界」でもあった。できればここから出ていきたくはなかった。それほど居心地がよかった。
こんな庭で育った子供が花好きにならないわけがない。

花が家にあることは、特別なことではなく「当たり前」。
そんな環境で子供時代を過ごせたことに、今は感謝している。
春が来るたびにそう思う。
特に今年は、毎日のように送られて来るLINEの写真を見ながらそう思う。