月と歩いた。

月の満ち欠けのように、毎日ぼちぼちと歩く私。
明日はもう少し、先へ。

暑さへのノスタルジー

2018-07-25 | 想い
記録的な暑さ
これまで経験したことのない暑さ
危険な暑さ
殺人的な暑さ
災害レベルの暑さ

だんだん「暑さ」表現が物騒になってきたが、とにかく暑い。
40代以上のニュースのコメンテーターが口を揃えて言うように、「私たちが子供の頃はこんなに暑くなかった」。

小学生の夏休みに、暑い暑いと言いながらも、みんなで外を駆け回っていたことを思い出す。
中学生の夏休みに、閉め切った体育館で誰も倒れずに部活をしていたことを思い出す。
暑いけど、そんなに毎日バタバタと人が暑さで亡くなっていくことなどなかった。

「暑さ」にノスタルジーを覚えるなんておかしな感じだが、子供の頃の夏の暑さには、確かにどこかノスタルジーがある。今の時代には失われたものだからなのだろう。

それでも、昨夜くらいから風が変わった。
山の中に住んでいると、そういう微妙な自然の変化に気づきやすい。

昨夜、23時半頃帰宅した。夫は出張でいなかった。
いつもなら部屋が蒸されていて、夜でもエアコンをすぐつけるのだが、小窓を開けて出たおかげか、リビングは涼しかった。
そのまま朝までエアコンをつけることなく寝たが、西側の小窓から入って来る風が心地よく、ぐっすり眠れた。
そして起きてからもまだ涼しい。
花壇に水をやって、家の前の道に打ち水をすると、アスファルトの砂ぼこりの匂いと共に冷たい空気が上がってきた。
少し風が変わったな、と思う。

でもこれも束の間のことだろう。
夏はまだ始まったばかりだ。