ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

十一月尽?

2018年11月30日 | 俳句

 今日のなんと暖かいこと、明日からはいよいよ師走に突入というのに…。最高気温17度と日頃と大して変らなかったのですが、全く風がなくお日様が燦々と照っていたからかも。

 昨日もよく晴れて、洗濯日和だったので、午後からもう一度洗濯しました。それが今一つカラッと乾いていなかったので、今朝もう一度乾しました。それを昼前取り入れて畳む時のナント幸せなこと!私の大好きな時間です。太陽を一杯に吸い込んでフワフワ…、特に冬物はフリースや起毛素材などと、下着もフワッとしたものが多いので、畳む時の手ざわりが優しいし香りもとてもいいのです。

 こんな小春日和にはウッドデッキの椅子に坐って畳むんですよ。そうするともう体中が太陽に包まれているみたい!何もかもみい~んなどこかに消えて頭の中は空っぽ…。みなさんこんなことってありません?傍には猫のテンちゃんも日向ぼこ…とてもシアワセな時間です。

 午後から着付け教室へ。またまた私の大失態の結果なんです。先日お蕎麦を食べに行く約束を忘れていた話を書きましたが、あの時もう一つ忘れていたんです。前後がびっしり詰っているので、着付は日曜日の11時からという約束だったのをすっかり忘れていました。電話が入っていたのですが、お蕎麦の方へ気がいっていて、全く気がつかなかったんです。(笑)

 〝忘れてた、ごめんなさ~い!〟〝いいわよ~、違う日に振り替えしてあげるから。〟と、今日にして貰ったのですが、行ってみると誰もいません。〝私ひとり?〟〝そうよ〟〝エエッ、じゃあ私ひとりのために…本当にゴメンナサ~イ!〟

 こんな調子でいつもドジを踏む度みなさんに助けて貰っています。アリガタイコト!これもきっと母が見守ってくれているからなのね。お母さ~ん、ありがとう。母は誰にでもいろいろとしてあげることが大好きでした。だからいつも感謝され、誰からも好かれていました。きっとそのお陰を私が頂いているのでしょうね。ホントに感謝、感謝です!

  あたゝかき十一月もすみにけり   中村草田男

 人間探求派とか難解派などと言われ、難しい句が多い草田男にもこんなやさしい句があるんですね。私たちが詠んだとしたら、なんと言われるでしょう。〝当り前じゃな~い!十一月ってそんなもんよね~〟とか。

 でも、こんなの~んびりした雰囲気が〝十一月〟の本意かも。十二月と比べてみるとよく分かります。何もかもが厳しくなる前のちょっと一息つける期間なのでしょう。

 ところで、「十一月尽」という季語はありませんでしたし、もちろん例句もなし。この「……尽」については、以前(2017・6・30)の〝六月尽?〟で書きましたので、それを読んでみて下さい。

 写真は、〝野葡萄〟、秋の季語。よく似たのに〝山葡萄〟があり、これは食用・葡萄酒などにしますが、野葡萄は食べられません。でも実の色が紫や青色などになって私の好きな植物。白い実もあるらしいのですが…見たことな~い!これもいつの間にか我家にはびこりだしたんです。しかし、もう冬も仲冬になりますよ、季節感が狂いますね~。

 またボケていますね。どうもスミマセン! 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日の俳画は〝葱〟

2018年11月29日 | 俳句

 最高気温16度、でも今日は朝からしっかり晴れて洗濯日和、気持ちの良い日でした。早速洗濯して…。

 午後からは俳画教室。第5週なんですが、来年の2月の最終講座が28日で、文化講座の発表会に間に合わなくなるので、その振り替えでした。画題は「葱」、冬の季語です。冬の料理、特に鍋物やすき焼きなどには欠かせない蔬菜。関東では「根深」といって白い部分を食べるので「白葱」とも。関西では九条葱のような葉葱が好まれるそうです。

 歳時記に、蕪村の〈うら町に葱うる声や宵の月〉と〈葱買うて枯木の中を帰りけり〉が載っていました。

 前句は〈葱うる声〉を部屋で聞いているのでしょう。それも〈宵の月〉とありますから、蕪村はもう夕食を済ませて…とすると、この葱は明日の朝の味噌汁などに入れる小葱かも。でも、余り寒さを感じさせない、というよりなんだかホンワカした雰囲気を感じるのはなぜでしょう。〈うら町〉も〈月〉も淋しいはずなのに…。やはり〈葱〉の持つ庶民性からくるのでしょうか。

 ところで、歳時記では〈葱〉は晩冬の季語なんですよ。今の時代は年中ありますから季節感が薄いのですが、江戸時代なら一番寒い大寒の頃ということになります…。フシギ! 後句はよく分かりますよね。〈枯木〉の中を帰る蕪村…今日は特に寒さがこたえることよ。ならば暖かい鍋でもして酒でも一杯…。これはきっと長葱でしょうね。懐に抱くようにして背を丸め早足に帰る姿が目に浮かびます。

 俳画はもちろん〝長葱〟ですが、スーパーで売っているような〝白葱〟ではありません。それは殆ど葉先が切ってありますから。しばらく野菜が高くて、葱も一本ずつ買ったりしていましたが、最近は少し落ち着いたようです。でも、まだ去年に比べると大根も白菜も高いですよ。

 賛は〈冬来れば母の手織の紺深し  綾子〉、細見綾子さんの句でした。

 細見綾子(ほそみ あやこ、1907年3月31日 -1997年9月6日)は、兵庫県出身の俳人。松瀬青々に師事、「倦鳥」を経て「風」同人。夫は沢木欣一。 (Wikipediaより)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

兼題は〝冬浅し〟

2018年11月28日 | 俳句

 今日も一日ハッキリしない天気で、夕方にはポツリポツリと降り出しました。午後から体操の日でしたので、行こうか行くまいかと悩んだ末、とうとう行かずに一日中原稿書きをしていました。

 大体の目処が付いたので、今ブログ書いています。

 昨日も俳句教室でした。兼題は〝冬浅し〟で、冬になったものの寒さはまだそれ程ではなく、冬の実感に乏しい頃の心持ちだと。この頃の季語としては、「小春」「初冬」などもありますし、厳しい寒さの来る前の雰囲気的なものを読むので結構難しい季語なんです。また、なんにでも即きそうですし…、そのためか歳時記の例句も非常に少なかったですね。中でちょっと面白いなと思った句、

  蛍光灯唄ふごと点き冬浅し    藤田湘子

 蛍光灯が唄うように点灯したと…、別に蛍光灯から音が出ていると言っているのではないと思います。スイッチを入れた時のあの間を置いて〝ピラピラピラッ〟と点く感じを言ったものでしょう。その軽妙さが冬の浅さに通じて成功した句だと思います。

 では、教室の皆さんの句はどうでしょうか。〈バス停の椅子へ日差や冬浅し〉が最高点句でした。どこででもよく見掛けるナントいうことのない句ですが、でもあの小春の頃の日差しが見えてきて、気持ちよく味わえますよね。でもこれを〈バス停の椅子に日差や冬浅き〉と直しました。なぜ〈へ〉を〈に〉にしたかというと、「へ」だと日差してくる方向を言っているので、作者は椅子にはいない感じがします。が、「に」を使うと作者はその椅子に掛けてバスを待っている…というような感じになりますので、ここはやはり「に」とすべきでしょう。ちょっとした違いなんですが、こういうところにも配慮して詠んでいかないと。俳句はたった十七音しかないんですから…。

 先日の「新そば」の「生粉打ち」を食べに行った時の写真です。盛りそばに小エビのかき揚げ、そばがき付きのセット、2,300円でした。ちょっと高めですけど、でも美味しかったですよ。そりゃあみんな私のおごりですもの、当然でしょ…家族5人で行きました。

 かき揚げは揚げたてのパリパリ、そばがきは出来たてのモチモチ、盛りそばは打ったばかりのこしがシッカリ…最高級厳選そば粉100%での仕上げですから、上品な味と香り、粘りのある歯応えなどが特徴です。(とは、店のうたい文句) でも、ホントでしたよ。

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

兼題は〝熱燗〟

2018年11月26日 | 俳句

 今日は何となくハッキリしない天気…日が差してきたので洗濯をしようと思うと陰ってきて、止めたと思ったらまた日が差してきて…。結局せずに午後からの俳句教室へ。最高気温17度…まあ穏やかな日でした。

 今月の兼題は〝熱燗〟、冬の季語です。「燗」は、酒をほどよく温めること。普通は人肌に温めるのがよいと言われますが、「熱燗」になるとそれ以上に…時には摂氏70度前後まで熱くすることもあるらしい。

  熱燗に焼きたる舌を出しけり    高浜虚子

 これなど読むと相当熱い燗酒ですね。〈酒もすき餅もすきなり今朝の春〉という句もあるように、虚子は酒が大好きな人だったようです。舌が焼けるほどの熱い酒を飲んで、その舌を出して冷しているなんて、ちょっと滑稽すぎませんか?一体誰がこの燗を付けたのでしょう?きっとお酒など飲んだことのない娘さんが急に頼まれて燗を付けたのかも。日頃やったことがないので、その頃合がわからずについ付けすぎて…だから虚子もちょっとふざけて…という家庭での一齣のような気がします。もし飲み屋さんとかなら叱られますよね。商売にならないと…。

 さて、この句に負けず我が教室でも、〈熱燗や舌で転がす余裕なき〉が最高点句でした。「~で」は口語的であまりいい音ではありませんので、「に」に変えて、〈熱燗や舌に転がす余裕なく〉としましたが。

 ところが、この作者はナント全く酒が飲めないという女性の句でした。虚子の前出の句を知っていて、そこからの発想の句だとか。マイリマシタ!

 この会場の隣には、明治21年創業の宇部市の地酒〝男山〟や〝貴〟の製造元・永山本家酒造場があります。それで次のような句も…〈酒米を蒸す香気立つ冬甍〉 この句には魅力がありますが、難点もあります。まず〈冬甍〉はどうも…。何にでも季節を付けて季語にするのは頂けません。また〈香気立つ〉もちょっと大げさですね。そこで〈酒米を蒸す香や冬の土手行けば〉と直しました。作者が早朝ウォーキングで川の土手を歩いていると、その傍の酒造所から酒米を蒸す香が匂ってくるんですと。どんな香り?と聞くと、〝お餅つきの時の餅米を蒸すような匂いです〟と。ウ~ン、私も餅米を蒸したのは大好きだし、一度酒米を蒸すところを見たいですね~。その蒸したお米も食べてみたいと思いました。何でも一度は体験したい!それが俳句ダマシイというものですよ。

 写真は、〝冬苺〟、いつの間にか我家にもはびこり、困っていますが…。葉も紅葉していい色ですので、捨てがたい!

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

またまた〝びっくりポン〟の結婚式?(その2)

2018年11月25日 | 日記

 今日は薄日が…忙しくて洗濯物が溜まってしまったので、カラッと晴れてほしいんですけどね~。すると、先程娘からラインで…。朝から何事!と思いきや、〝お蕎麦何時に行くの?〟〝エエッ、今日だったっけ?〟〝そお~よ!忘れてたん?〟〝ウン…〟と。

 そうなんです。「新そばを使った『生粉(きこ)打ち』」を出すという専門の蕎麦屋さんが期間限定で毎年提供しているのを、いつも食べ損ねているので行こうと話していたんです。今日の午後がその最後の提供日、予約は受け付けないという。予約ができなかったので、カレンダーに書いてなくてすっかり忘れていました。ああ、予約じゃないのでよかった!

 これはまた食べてからご報告しますね。今日は昨日の結婚式の続きで~す。

 オードブルを食べ終わり、お酒もほどほどに入って、いい気分になったところで新郎新婦入場です。今度は羽織袴に艶やかな打掛け姿。やっぱり女性は両方着たいんですね。着席したところで新郎新婦の紹介…以前から話には聞いていたのですが、8年もの長い付き合いの末の結婚。それも姉さん女房と来れば大体雰囲気は分かるでしょう。もう打ち解けたもんですよ。恒例の来賓祝辞に乾杯!オメデトウございました。

 今までの披露宴と違うところと言えば、お色直しの退場。普通はここで母親が登場するのですが、姪には弟2人(3人姉弟)が、お婿さんにはお姉様(2人姉弟)という、とても兄妹仲の良いところを見せて頂きました。なかなかいいもんですね、ほのぼのとして…。姉弟仲がいいということは両家の縮図のようで、オマケに姪と義姉は同い年とか…。きっと幸せな家庭を築くことでしょう。

 最後は、イブニングドレスで、ウエディングケーキのカット。余興にケーキをお互いに食べさせるという。その見本を先ずは両家のご両親で、たっぷりと生クリームの付いたケーキを…。今度は二人、それもスコップで食べさせられるお婿さん…将来を想像させますね。それもまた〝シアワセ〟でしょう。きっと〝シアワセ太り〟になるわね。

 これからがまた…ビックリなんです。食事は、〝甘鯛の茶碗蒸し〟と〝焼きたてパン〟(写真撮り忘れました)〝真鯛のパイ仕立てキノコクリームソース〟に〝国産牛サーロインのグリエ和風ソース ゴマの香りを添えて〟と…その後が〝鯛茶漬け〟???

 さすがは料理自慢の式場を選んだと云うだけあって、もう満腹、満腹で…でも美味しかった~!最後のアトラクションが本当の〝びっくりポン〟でした。花火?エヘヘ…残念!後から弟に聞いた話。どうも式場が花火か鯛茶漬けをサービスするというので、去年は花火で…また花火ではどうも二番煎じで、ということで〝鯛茶漬け〟になったらしい。フウ~ン、でももうお腹いっぱいやし…花火でも…と思ったのですが、〝実は去年は金を掛けた分だけ豪華だったけど、今回はここのサービス…ということはきっと見栄えがせんちゃ!〟と弟。これも親心ですよね~。でも、鯛茶漬けしっかり食べましたよ。美味しかった!

 やがて会場が真っ暗に…キャンドルサービス?イヤイヤ違いました。映画「ロードオブザリング」の始まりでした。何?何? ところが、この映像に今日の二人を当てはめて、ナレーションと台詞が…。なかなかの演出!その友人5人組がお面をかぶっていよいよ登場です。大笑いの渦の中で最後の〆はゆずの「栄光への架橋」を二人の友人達がリレー式に歌い継いで、最後は全員が起立の大合唱に… 

  誰にも見せない泪があった 人知れず流した泪があった
  決して平らな道ではなかった けれど確かに歩んで来た道だ
  あの時想い描いた夢の途中に今も
  何度も何度もあきらめかけた夢の途中

  いくつもの日々を越えて 辿り着いた今がある
  だからもう迷わずに進めばいい
  栄光の架橋へと…(中略)

  終わらないその旅へと
  君の心へ続く架橋へと… 

 ノブオくん、キヨミちゃん、末永~くお幸せにね!

 甘い甘~いデザートとコーヒーも頂いて…最後は両家のご挨拶で締めくくり。日はとっぷりと暮れて8時、外に出るとキレイな満月、まるでシアワセを象徴しているようでした。オシマイ。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

またまた〝びっくりポン〟の結婚式?(その1)

2018年11月24日 | 日記

 夕方大分より帰ってきました。この2日間はお天気はバッチリ…でも結婚式の23日は風が強くて、せっかくキレイにセットしてもらった髪が…。ここもロケーションのよい式場なのに風が強くって、寒くて外に出られませんでした。でも…それは後でのこと。

 昨年の〝びっくりポン〟の結婚式(2017・4・23)で紹介した我が末弟の、今回は娘(姪)の結婚式でした。男親にとって娘の結婚というのはきっとフクザツなんでしょうね。これテレビの見過ぎかな(笑) 私なんか〝やっと片付いてくれた!〟と言う、そんな気分なんですけどね~。息子となったらもう〝ああ~やっと手が切れた!〟という、もう言う事なしなんです。なのに未だにパラサイトシングルよろしく、くっついて離れてくれません。困ったもんですよ。(笑)

 着物?もちろん着ましたよ。首尾は上々…と言いたいところですが、最後の帯のところでモタモタして、時間を気にした義姉が助っ人を連れてきて、最後のお太鼓のところを手伝ってもらい、無事式場へ。みんなから〝ステキ!〟なんて言って貰って…当然ですよね。おかしいという人がいたらそれこそオカシイ!まあ、自己満足ですけど。

 やはり今度も別府湾に面した西大分港傍の結婚式場、〝ブエナスタ〟というしゃれたレストラン形式のところでした。15時30分挙式、16時30分より披露宴。昨年の会場とよく似た感じで、式も海に面した教会風の人前結婚式です。ウ~ン、でももう〝びっくりポン〟は無しです。人間ってすぐ馴れるんですね。最近の結婚式はみなこういうもんなのだと思うと、もしそうでないとガッカリしたりして。だんだん贅沢になります。

 でも、今回は娘の手を引いて…入場! さすがに弟の顔が緊張して…ガンバレ! いつかはとこの日をきっと夢に見たことでしょうけど。私たち女親には絶対経験出来ないことだもん。これ男女同権じゃないですよね。なら息子の時は女親が手を引いて…ああ、やっぱりサマになりません。そもそも私たちの年代ではそういう教会での式は滅多になかったもの。父に手を…なんて、ウフフフ…。

 やはり前面のカーテンが開くと海が広がって、それをバックに結婚の宣誓、指輪の交換、誓いのキスとスムーズに、〝私たち結婚しました!〟と。前回と違ったのは生のBGM。演奏もゴスペル(?)もとてもステキでした。退場はもちろんフラワーシャワーです。

 退場して、その後が大変。この強風の中でベランダに出てブーケトス。これは若い人ばかりなので、〝寒そー〟と見てるだけでしたが、その後全員の記念撮影でした。短い時間でしたが…冷えました!(写真は撮り方がヘタなのでその強風の感じが出ていませんが)

 披露宴会場に移動して、席に着くと…オードブルが美味しそうに並べてありました。〝どうぞ召し上がって下さい〟と、勧められましたが、新郎新婦はまだです。〝まだ食べちゃいけんよね~〟〝そりゃ乾杯してからでしょ〟などと、あちらこちらで囁く声。ところが、スタッフの皆さんから食べるように言われドリンクも自由にオーダーして下さいと。ヘエーッ、こんな披露宴は初めてです。挨拶も祝辞もみ~んな後回しにして、先に飲み且つ食べて新郎新婦を待つなんて…。誰かが〝これ、なかなかいいよね〟と。そうです。大抵はご馳走を前にして、しばらくはオアズケ。長~い祝辞と乾杯の挨拶などなら尚更のこと。

 シャンペンだけは乾杯用においといて、ビールや日本酒、カクテルなど何でも…しっかり腹ごしらえができてからいよいよ開始です。

 季節のオードブルは、9品の盛り合わせ…上海カニみそグラタン(まだ来ていない)・ミニバーガー・マグロスモークのサラダ・プチトマトの香草焼き・天使のエビ・カダイフ巻き・洋風とり軟骨つくね串・鰻白醤油焼き・イタリアンサラミ・カリフォルニアロール。

  もう、ちょっと疲れましたので、続きは明日にね。オヤスミナサイ!

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日の俳画は〝石榴〟

2018年11月22日 | 俳句

 今朝起きて見ると外はしっとりと濡れていて、一応雨は止んでいましたが…〝降りみ降らずみ〟の天気でした。しかし、10時に予約していた美容院に行く頃は日が差してきて、〝日照雨〟になっていました。でも、まさに〝時雨〟の感じでした。

 明日はいよいよ姪の結婚式ですので、そのため美容院へ。でも、いつものオーナーの中島さんがいないので、カラーとブローだけにしてもらいました。すると店長の西嶋さんが〝いつもお土産貰うから…〟といって、高知のお土産をくれました。ヤッターです!以前今度何処かに行ったらお土産買ってきますね…と言っていたのを、忘れずに実行してくれたのです。このお店は本当にお客様を大切にしてくれます。感謝、感謝です。だから長~い付き合いができるんですね。

 高知の土産は、蒸しきんつば。坂本龍馬の写真に「幕末の風」と。山口でも今年は明治維新150年ということで、記念イベントだらけですよ。

 美味しいもの貰って、髪もキレイにしてもらったから、気分は上々。午後からは雨も止んで、俳画教室へ。

 今日の画題は、〝石榴(ざくろ)〟でした。秋の季語ですが、まだ我家にも石榴の実が残っています。今年はたくさん生ったので、娘にもあげたし、我家でもザクロ酒とザクロ酢を作りました。先生も石榴の実物を持ってきて見せて下さいました。

 あの皮の部分の色合いが難しくて、何度も描き換えましたが、いかがでしょう?結構色を使うんですよ。紅梅に黄土、若草、代赭に墨の色です。重ねすぎると汚くなるし、均一に塗ると面白くないし…、単なる濃淡だけではいけませんので、ホント難しかったです。

 賛は、〈夕百舌鳥や雲くれないにむらさきに  積穂〉、「百舌鳥(もず)」が秋の季語です。少し水分が多くて滲みました。

 色紙にも石榴を描いておきましたので、あとはこれに自作の句を書き入れれば、文化祭にでも使えます。

 明日は、早朝に大分へ出発、着物を着るので大変なのです。いつぞやのように大事なものを忘れないように今夜から準備をしておかないと。でも、今回は入場券は要りませんので大丈夫と思いますが…。では今日は早めにブログをUPして、それではまた。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日は〝波郷忌〟

2018年11月21日 | 俳句

 今日の山口の最低気温は2度と新聞にありましたので…エエッと思いましたが、宇部の地域新聞によると10度と…、安心しました。でもやっぱり夜は寒いですね。雨が降る度に一日一日と寒さが厳しくなっていくようです。足が冷た~い!

 今日は何も書くことが…ああ、そうだ11月21日は、石田波郷の忌日でした。歳時記を見ると〝大正2年(1913)松山市生れ。本名哲大(てつお)。同郷の五十崎故郷に師事。上京して水原秋櫻子の知遇を得て「馬醉木」編集に携わり、俊英作家として注目される。昭和12年(1937)「鶴」創刊主宰。人間探求派とよばれた。戦後は胸部疾患のため、終生療養生活を余儀なくされたが、そのなかから珠玉の作品を生み、読売文学賞、芸術選奨文部大臣賞を受賞。俳句は生活の裡にあるとし、韻文性を称揚した。昭和44年(1969)没、56歳。墓は東京深大寺にある。〟と、詳しく書いてありました。著者を見ると大石悦子さん。成る程と思いました。馬醉木の同人研修会の講師として来られ、お話を伺いましたが、師の石田波郷直筆の添削を愛おしそうに持って来て見せて下さったのが印象に残っています。

 ところで、俳誌「馬醉木」には、このところ「石田波郷記念 第十八回 はこべら俳句大会」の広告が出ています。波郷が戦後の12年間を過ごした北砂町の文化センターで行われ、来年の3月10日には授賞式が開催されるようです。投句締切は12月10日、波郷を偲ぶ俳句1句と雑詠1句の二句一組で、何組でも可。この北砂町には〈はこべらや焦土のいろの雀ども〉の句碑が建てられているそうです。

 そういえば、今年の馬醉木新年句会で上京した折、友人達と深大寺に行き、波郷のお墓にも手を合わせてきました。その時の話は今年の1月14日のブログ「深大寺から浅草へ」に書いていますので、よかったらどうぞ。

 私は、石田波郷の名前は教科書で知っている程度でしたが、俳句を始めた頃の吟行で松山に行き、波郷の生家を訪ねました。中には入れず外から眺めて、確か椿の花があったような…そんな記憶が残っています。もう随分昔のことですからね~。

 この「波郷忌」は、句集『鶴の眼』の代表句〈吹きおこる秋風鶴をあゆましむ〉に由来して北砂町の書斎を「風鶴山房」と呼んでいましたので「風鶴忌」と、また、句集『惜命』の代表句〈七夕竹惜命の文字隠れなし〉から「惜命忌」とも言われています。更に昭和33年から練馬区谷原町の新居に移り、そこの仕事場を「忍冬亭」と言っていましたので「忍冬忌」とも言われるのでしょう。ここでは最後の句集『酒中花』が編まれたのですが、忍冬の代表的な句は知りません。だからなぜそう呼んだのか?もしかしたらその家には忍冬が咲いていたのかしら…。

 写真は、我家の「冬菊」、ほったらかしにしているのに勝手に咲いてくれます。アリガタイコト!

 

 

  

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

二俣瀬の文化祭

2018年11月20日 | 俳句

 今日は日が照ったり陰ったりと…最高気温も16度の寒い日でした。今夜は最低気温が5度ですので、もう今でも足が冷たくて仕方がありません。朝から今日の着付教室で着る長襦袢の半衿を付けに義母のところへ行きました。今度の結婚式に着るもので、それで練習するためです。

 ところが、行ってみると今日は講義だけで後は着物や帯の展示会でしたので、着付けの練習が出来ませんでした。残念!だからもう仕方がないので、当日ぶっつけ本番でやります。どうなりますやら…お楽しみに!

 では、先日の二俣瀬での文化祭の展示を紹介します。色紙は花菖蒲の絵に〈草笛にまだ青春の音色かな〉の句、短冊は〈天よりの喝采と花浴びにけり〉の句でした。

 前句も後句も、句集『甘雨』に所収の句です。前句は「草笛」が夏の季語。歳時記には〝草の葉や木の葉をくちびるに押し当てて吹き鳴らす〟とありますが、私がよく吹く草笛は、カラスノエンドウのまだ青い実の種を取り除きその先の方をちぎって笛のように吹くもの。豆笛とも言っていました。または、若葉をクルクルと葉巻のように巻いてそれの先端を潰して吹くと、ピーッと高い音が出ます。唇に葉を押し当てて鳴らす草笛は難しいので余りやったことはありません。〝子供の頃よく鳴らして遊んでいた草笛!久し振りにその草笛を懐かしくて鳴らしてみると、なんとまあ、あの頃の明るい音色がまだ出るではないか…〟と、ひと時童心に返ったのでした。

 後句は「花」が季語で春。俳句では「花」といえば桜の花を指します。これは句集掉尾の句で、「あとがき」に、〝この「喝采」は「今までよく頑張ったね」という意味、またそれだけでなく、これからも精進を怠らずに頑張れという激励とも。更に、これからは誰の支えがなくても進んでゆかねばという決意をも込めたつもりだ〟と書いています。平成28年9月に心の拠所であった前馬醉木主宰の水原春郎先生、11月には母を続けて失ったことへの正直な気持ちでした。今でもこの句を読むとすぐに春郎先生や母の笑顔が浮かんできます。逢いたいな~あ!

 写真は、二俣瀬の文化祭の入口の花、俳句の展示会場、私の短冊と色紙です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

里芋と大根・蕪と餅まき…

2018年11月19日 | 俳句

 昨日はまた頭が痛くなり、昼前にお風呂に入ってゆっくりと温まりながら首や肩を揉みほぐしましたが…。

 午後からは二俣瀬の文化祭の展示撤収へ主人と。終了は15時、いつもギリギリに行くので、今回は早めに行き何か食べようかと思ったのに、もう殆ど何もありませんでした。だってまだ2時前だったのに~!でも最後のお寿司が2個残っていたのでそれを買いました。それにここは農家が多いので農産物の品評会があって、それの入札がありすぐに売ってくれます。いつも見事な里芋があって…でも殆ど入札されていて買えません。聞くと朝9時半の開会式が終わった後入札が始まるらしく、それに行かないとダメだとのこと。それはムリ!

 今回も念のため覗いてみるとやはり何もなく、大根と蕪が残っていましたので買って帰りました。ああ、それからここの名物の一つが〝餅まき〟。半端じゃない量を撒くんですよ。これは終了時なのでいつも拾って帰りますが、今回も私が17個、主人は6個。どうして拾わなかったのと聞くと、後の方にはこんかった…と。ふ~ん…ソオオッ!

 展示を回収して帰ろうとしたとき、お仲間のFさんが来て、〝これ、先生へプレゼント!〟見れば、ナント大きな里芋です。ワアッ、ウレシイ!と叫んでしまいました。私が去年の話をしていたので、朝行って入札し買っておいて下さったんですって…アリガタイこと、感謝、感謝です。

 でも、帰ってからも頭の痛いのは治らず、することが山ほどあるので、早めに夕食を食べて例の頭痛薬を飲みました。それで痛みは治まったのですが、今度は眠たくなって…とうとう夕べは何もせずに寝てしまいました。 それで、今朝はまずブログを書いています。

 昨日の文化祭展示の句は次にしますので、今日はこの里芋と大根・蕪とお餅の収穫を…どう、美味しそうでしょ! では、今から市の俳句大会の選考会へ行って来ます。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

兼題は〝小春〟

2018年11月17日 | 俳句

 あ、テンプレート替えました!もう秋も終わって冬ですもの。いよいよ12月へ向けて…ホントはいやなんですけどね~。あまりにも一年が早過ぎて。せめて暖かい色でも…

 ところで、昨日は一日中曇、どんよりと…。俳句教室だったのですが、終了前の午後4時から避難訓練が始まるので協力をと頼まれて、終わるのが5時過ぎになってしまいました。すると、外へ出てみるとポツリポツリと…。本当は今日が雨マークでしたが、昨夜のうちに降ったらしく朝はもう上がっていました。

 それで、今日は朝から洗濯、その後二俣瀬の文化祭の展示準備、午後からは宇部馬醉木の句会と、忙しい1日でした。

 昨日の兼題は「小春」、初冬の季語です。陰暦十月の異称で、「小六月」ともいいます。「小春日」「小春日和」は、立冬を過ぎてからの春のように暖かい晴れた日のこと。

  玉の如き小春日和を授かりし    松本たかし

 私が俳句を始めた頃にすぐに覚えた大好きな句です。

 娘の結婚式が十一月の後半…もう20年近くも前になるので日にちまでは忘れましたが、とにかくよいお天気でした。式を神社で行いましたので、その記念撮影は外で…その時、まさにこの句が浮かんだのでした。きっと、作者はこんな気持ちを詠んだのだろうと。

 その後、この作者が江戸時代からの宝生流能役者の家の長男として生れ、将来を嘱望されて5歳から能の修業を始めた人だと言うことを知りました。ところが14歳の時肺尖カタルと診断され、その後病気が思わしくなくそのために能役者を諦め、俳句の道へと進んだ人でした。

 療養中に「ホトトギス」を読んで俳句に興味を持ち、17歳から高浜虚子に師事、23歳という若さで「ホトトギス」巻頭を取って同人に推されます。1946年、40歳の時に「笛」を創刊・主宰し、1956年、50歳で死去。

 この句は何年に詠まれたものかが分からないのですが、普通「小春日和」というだけで有り難く幸せな感じがするのに、更にそれを「玉の如き」とまで形容すると言うことは、作者の状態が健康ではなかったと思われます。病人の心が日々のちょっとした天候に大きく左右されるということ、大病をした者にはよく分かります。雨が降れば暗く沈むし、日が照れば気持ちも明るくなると…。ましてや寒い冬の到来、病状も悪ければ悪いほど、太陽の有難さを痛感することでしょう。そんな時口からポロッと零れたような何気ない言葉…そんな感じがします。しかし、その飾り気のない本音のような心情だからこそ誰しもが心打たれるのではないでしょうか。

 写真は、先日出かけた「小春日」の薔薇です。やっぱり植物も寒い時より暖かい方がいいみたい。だって薔薇は夏の季語ですものね。

   

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あなたはU首派?それとも丸首派?

2018年11月15日 | 俳句

 今日の山口の最低気温は5度、宇部でも6度です。う~ん、靴下を履いていても足が冷えるはずですね。

 久し振りに今日はどこにも出かけずに家で…でも、やるべきことがたくさんありますので、そんなに暇でという感じはありませんでした。

 ところで、洗濯物を干していて、いつも思うことなんですが…

 主人の下着のシャツはU首、息子のは丸首なんです。どちらも白ですのでつい間違えたりして箪笥になおすと、息子から叱られます。どっちでもいいようなのですが、どうしてなんでしょうね~。二人とも下着は自分で買って来ますので、いつ頃からかは知りません。やはりU首のシャツはおじさん臭いのかしら?上に着るものでも主人はVネックのセーターなどよく着ますが、息子は絶対丸首のしか着ません。もちろんカッターシャツだけは別ですけれど…。

 皆さんはいかがですか。U首派?それとも丸首派?女性は……下着が見えるのはヤバイですから、首が大きく開いたものか、キャミソールのようなものかしら?私は余り気にしないのですがね~。

 明日はまた俳句教室なので…でもその前にテニスを見なくっちゃ!錦織選手の一昨日のATPツアーファイナルでのアンダーソン戦、いいとこなくて見ていられませんでした。やっと最後に一矢報いはしましたが…。あの初戦のフェデラー戦を、私見逃してしまったんですよ。クヤシイ!だから今日のティーム戦は見逃せません。決勝トーナメントに出られるかどうかの試合ですもの。頑張ってほしい。フレー、フレー、錦織!

 写真は、昔のテンちゃん…カワイイでしょう。子供はみ~んな可愛い!今テレビで〝もふもふ動画〟見てます。可愛いですよ!どれも…見たことない人は一度見てみて下さ~い。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

檀(まゆみ)の実

2018年11月14日 | 俳句

 北海道では今日が初雪ですって!例年より20日以上も遅いらしい初雪とは…もしかしたら今年は暖冬なんでしょうか。

 宇部の方もお天気はよかったのですが、最高気温は17度です。でも午後からの体操は日がよく差して風もなく、室内はポカポカ、窓を少し開けても気持ちがよいぐらいでした。ところが、夜はぐっと冷えてきて、特に足が冷たくて…やっぱりエアコンより炬燵がいいなあ!最低気温は8度ですから当り前なんですが。

 今日は馬醉木への投句を済ませて一安心。次は〝あしかび会〟の会計報告と市の芸術祭俳句大会の選句を済ませて送ること。それが済むと今度はいろいろと原稿書きがあります。これも一苦労です。その合間には俳句教室や句会など…。更にその合間の合間を縫って趣味の俳画、フラダンス、健康体操、着付け…。そして、病院の診察やリハビリもですから、分かるでしょう?どこかがちょっとでも狂うと芋ずる式に次々と影響が出てしまうんですよ。また今月は文化祭も2個所あって、色紙・短冊の展示の準備が入りましたから、ヒーヒー言ってるんです。

 いくつか減らせば…という人がいますが、どれもみな私にとっては必要なもの。辞めるわけにはいきません。音を上げずにガンバルしかないっちゃ!そうでしょう?

 写真は「檀(まゆみ)の実」で、晩秋の季語です。ニシキギ科の落葉高木で、淡紅色の実が美しく、古くから観賞用に植えられていました。実はやや四角形で四つに裂けると赤い皮に包まれた種子が顔を出しますが、これはまだ裂けていませんね。

  しんじつを籠めてくれなゐ真弓の実   後藤比奈夫

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

兼題は〝立冬〟

2018年11月13日 | 俳句

 今日は風が強くてちょっと寒かったのですが、お天気の方はまあまあかな。でも今夜も最低気温は8度と。部屋には暖房が入っていますので大丈夫ですが。

 午後から俳句教室、今日の兼題は「立冬」。先日7日が立冬でしたね。

  凪ぎわたる地はうす眼して冬に入る   飯田蛇笏

 この句の眼目は〈うす眼して〉という、大地の擬人化でしょう。これをどう受止めるかということで鑑賞も違ってきます。さあ、いよいよ今日から冬だぞと…山々の大地は眠りにつき始める。しかし、なんと今日の日和のよいこと!風もなく波一つ立たない…全く冬らしくないのだけれど、一応暦に敬意を表してまだ寝たくはないが寝たふりでも…と、そう考えると面白いと思いませんか?それとも厳しい冬を迎える大自然が人間界を虎視眈々と薄目をして狙っているのでしょうか?そう考えると不気味です。この句についてはいろいろな解釈があるでしょうが、もし蛇笏の自句自解でもあればどなたか教えて下さい。

 教室の句では、〈指で拭く始発の窓や冬に入る〉が最高点句でした。これはよく分かる句ですね。ところで、宇部線の始発は何時頃?と聞くと、6時前からありますよと。へエッ!だったらきっと寒いでしょうから窓も曇りますね~。

 もう一つ面白い句がありました。〈セーターの首をくぐれば冬に入る〉ですが、これは「セーター」が冬の季語ですからもう完全に冬。今日から冬という感じではないでしょうと言うと、作者は、〝とっくりを着て、首が出たときに、ああ冬なんだなあと感じたんです。〟と。それじゃあ季語ではないから〝とっくり〟を用いましょうよ。ということで〈とつくりより頭出せば冬来る〉(…あたまいだせばふゆきたる)と直しました。

 今日の会場は宇部空港の近くです。帰りに雲がとってもキレイでしたので、空港の公園に寄って、写真を撮ってきました。でも、海からの風がとっても冷たかったなあ~。 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

〝動脈〟と〝鼓動〟

2018年11月12日 | 俳句

 今日は朝から小雨でした。昨夜が最低気温5度ととても冷えましたので、そのためか少し暖かいような…でも、新聞を見ると今日の最高気温は18度ということなので、それほどでもないようです。

 午前中は雨の中を着付教室へ行きました。今月の23日に姪の結婚式が大分でありますので、できればその時に着物を着ようかなと頑張っているんですよ。折角習っているのだから是非にと先生も勧めてくれますので。

 以前(6月4日付)ブログで紹介しました〝グラリオローズレッド〟が、今次々と花を咲かせています。ドラッグストアに咲いていたのを美しいですねと褒めると、〝差すとすぐに付くのよ〟と言われ貰ったもの。それをいくつかに分けて差したんですが、今年の暑さと水不足で半分は枯れてしまいました。これだけが生き残って、やっと花を付けるようになったんです。やっぱりウレシイですね。今度はこれをもとにして増やしていきたいと思っています。

 ところで、先日の「鶏頭」の句ですが、〈動脈と鼓動あるかも鶏頭花〉という面白い発想の句がありました。確かに大きな鶏頭は鶏冠と言うよりは人間の頭(脳)を想像しますよね。だとすれば、動脈も鼓動も納得。でもここまで言わなくてもどちらか一つだけでいいんじゃない?と言い、皆さんはどちらを残しますかと聞くと…?。また、夜の部でもこの話をして、どちらを残すかと聞いてみたんです。

 さあ、皆さんはどちら?昼の部も夜の部も圧倒的に〝動脈〟の方が多かったですね。ウ~ン、私は〝鼓動〟なんですけどね~。

 そこで、どうして動脈の方がいいと思ったの?と聞くと、〝だって血液は赤いから…〟と。エエッ!

 そう、そこなんですよ!鶏頭も血も赤いから…というのでは、発想の飛躍はないじゃありませんか。さらに、動脈なら視覚、鼓動なら聴覚も加わるという違いも出てきます。

 鶏頭の余りの赤さにまるで血が流れているように感じた作者、これならもしかしたら〝ドクッドクッ〟という鼓動も聞こえるのではと思ったんでしょう。それに鼓動と言えば血の流れも自然と見えて来るもの。そこで、この句は〈鶏頭に耳寄す鼓動あるかもと〉とするのがいいと思うのですが…。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする