今日の何と気持ちのよかったこと!洗濯物がカラッと乾く日和でした。
主人は我が地区の文化祭の陶芸体験教室のお世話で、朝早くから出かけましたので、私と息子が午前中はのんびりと…。でもそれなりに何やかやとあってアッという間に昼過ぎになってしまいました。
お昼は主人が文化祭のおでんと炊き込みご飯を届けてくれましたので、それを食べて…その後私は厚南の文化祭へ。行く途中にもいくつか地域の文化祭と思しき人だかりがあって、本当に今日は文化祭日和でした。少し早めに着いたので、〝ポン菓子〟と〝たこ焼〟を懐かしくなって買いました。
そういえば息子が小さい時、この〝たこ焼〟が大好きで、「大きくなったら日本一のたこ焼屋さんになる~」と言っていたっけ。遠~い遠い昔の話です。
これが厚南の文化祭の今年の作品。色紙は〈矛杉に月をかゝげて祭果つ〉、短冊は〈冬うらら鯨のやうな雲生れ〉です。
前句は「祭」が季語で夏です。この句を見て、「月」も季語ですがいいんですか?と質問がありましたが、この場合はいいんですよ。月は年中ありますから、他にメインになる季語があればいいんですと説明すると納得されていました。まあ、初心のときは季語の勉強をするために季重ねは避けなさいと指導しますので、きっと疑問に思われたのでしょうね。
〈矛杉〉というのは、矛のように真っ直ぐに生い立った杉のことで、『万葉集』にも使われていることばです。先程までとても賑やかだった夏祭が終り、やっと平生の閑けさが戻ってきた神社の境内、そこにある大きな矛杉には月がかかり皓々と照らしている…そんな動から静への場面を想像して下さるとありがたいです。
後句は、〈鯨のやうな〉がミソです。冬なので気温は低いんですが、昼間のポカポカとした陽気、これに誘われるように雲もプカリプカリと…見るとそれはやがて鯨のような形になって…ちょっとホッとするようなそんな気分になりません?手前味噌でしょうかね~。
来週もまた違うところで文化祭ですので、色紙、短冊を書かねばなりません。これも結構大変なんですよ。では、また…。