ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

待ちに待った〝梅雨明け〟ですよ!

2020年07月30日 | 俳句

 昨日の午前中はまだぐずついた感じでしたが、夕方リハビリから帰るときには、日が燦々と差してきて青空が一面に…遠くには入道雲も。もしかしたらこれは梅雨が明けたのでは…なんて思ったのですが、案の定今日北部九州・中国・四国の梅雨明けがやっと発表されました。平年よりも10日前後遅いのだとか。なんとも今年の梅雨の長かったこと。

 ところが、この明けた途端の今日の暑さ…最高気温が34度ですって。一週間の天気予報を見るとこれからずっとこの調子で晴れもしくは曇り、傘マークはありませんでした。今度は雨が…きっと欲しくなるんでしょう。人間って勝手ですね。

 新型コロナウイルスについてはもう何をか況んやです。今日の全国の新規感染者数は1,265人となり、29日の1,264人を上回り、 これまでの最多人数です。

 東京都では30日、都内で新たに367人の新型コロナウイルス陽性者が確認されたと発表されました。300人を超えるのは7月23日の366人に続いて2回目。100人を超えるのはこれで22日連続となり、7月の合計は5753人で5000人を突破しており、感染拡大に歯止めがかからない状態のようです。

 大阪府でも、これまでで2番目に多い190人を確認。 そのほか、沖縄県でも最多となる49人、愛知県では160人、神奈川県では76人の感染が確認されています。こうした状況について政府は明日、新型コロナウイルス感染症対策分科会を開き、感染状況を分析、今後の対応を協議する予定だと言っていますが…果たしてどうなることやら…。

 私は、今日の午後は俳画教室でした。先週もあったのですが、連休でしたのでつい忘れていて、欠席してしまいました。クヤシイ!今日その時のお手本を貰いましたが、画題は〝うなぎ〟。墨一色で描きますので、濃淡と擦れがしっかり出ないとダメなんですが、却ってそれが難しかったでしょうね。

 今回のは籠に入った〝さくらんぼ〟、墨と代赭(たいしゃ)、朱色を使いました。最後に描くさくらんぼの軸(?)が結構難しいんですよ。油断するとつい太くなって…。本当に神経を使いますので、4,5枚も描くととても疲れてしまいます。

 賛には〈みちのくの風の青さよつりしのぶ 富美穂〉でした。〝つりしのぶ〟が季語で、普通〝釣忍〟〝吊忍〟〝軒忍〟と書いて使います。しのぶは岩や樹幹などに生えるシノブ科のシダ。その長い根茎を束ねて巻き付け「しのぶ玉」を作り、夏、軒下などに下げて葉の緑を楽しんだり、滴るほど水をやって涼感を味わうもの。江戸時代中期からあったもののようです。

 賛に書かれた句は、〝東北地方のこの風、なんと気持ちが良くてまるで風が青く見えるようだこと。この軒に下げた吊忍も涼しげで…〟と。東北の旅へでも行かれたときの感慨でしょうか。〈風の青さよ〉の把握がポイントですね。「富美穂」という作者は、初めて見る方でよく分りませんでした。

  薄べりにつどふ荵(しのぶ)のしづくかな

 これは小林一茶の句です。〈薄べり〉というのは、〝畳表に布でへりを付けた敷物〟です。縁側か外の縁台でしょうか、薄べりを敷いて、夕涼みにそこに人が集まる団欒のひととき。傍には水をやったばかりの吊忍から涼しげにしづくが垂れていることだよ…というぐらいの意味でしょうか。…と書いていたら、これは確か以前に〝吊忍〟の俳画を描いたときに、blogに載せたような…、と気付いて調べてみましたら、2018年08月23日 に書いていました。よろしかったらそれをどうぞ。

俳画・吊忍
 今日も気温は30度を超して、蒸し暑~い一日、宇部では午後に雨の予報が出ていましたのに…空が薄暗くなっても一滴も落ちてきません。もうみんなが、台風でも何でもいいからとにかく〝雨降らせて~〟と叫んでおります。 午後からは俳画教室でした。画題は〝吊忍〟(つりしのぶ)、夏の季語です。忍は岩や樹幹などに生えるシノブ......
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 写真は、昨日の空と今日の空です。前2枚は昨日の夕方の空、後ろの2枚が今日の昼の空。影の濃さで暑さがわかるでしょう。


 

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兼題は〝蚊〟ですよ!

2020年07月28日 | 俳句

 今日も相変わらず梅雨前線や低気圧の影響で朝から雨は降ったり止んだり…。午後の俳句教室へ出かけようとした時などは、またまたのドカ降りで、あっという間にびしょ濡れになりました。その梅雨前線が今度は北陸から東北方面へと移動して猛威をふるっています。

 秋田県大仙市では、午前4時40分までの3時間雨量が、7月の観測史上1位となる114mmを観測。 この雨で、市内を流れる福部内川が氾濫し、住宅などが水に漬かりました。また、由利本荘市では、土砂崩れが発生し、国道の路側帯付近が、およそ10メートルにわたり陥没するなどの被害が相次いでいるとか。

 このように秋田では朝のうちに大雨のピークを越えたようでしたが、その後は山形県内で雨が強まり、午後5時半頃には、県内全域に大雨洪水警報が出され、厳重な警戒が必要と呼びかけられました。この24時間に降った山形県の雨量は200mmを超え、最上川水系の川からあふれた水が住宅地に流れ込んでいる様子がテレビに映し出されていました。この雨は今後、弱まりながらも29日の昼ごろまで残る見込みで、引き続き土砂災害や低い土地の浸水などに厳重な警戒が必要だとも。

 また、新型コロナウイルスの今日のニュースでは、感染者が全国で新たに992人が確認され、これまで最多だった981人(7月23日)を上回り、過去最多を更新。クルーズ船の乗客乗員らを合わせた国内の感染者は計3万2896人となり、鹿児島県で初の死者が確認されるなど死者は3人増えて計1015人だとか。

 東京都の新規感染者も266人。20日連続で100人を上回り、20代と30代が計168人で全体の6割強を占めたそうです。大阪府でも155人、愛知県では110人、いずれも1日当たりの過去最高を更新。愛知県で1日の感染者が100人を超えたのは初めて。他に京都府31人や岐阜県25人、沖縄県21人なども1日当たりの感染者が過去最多となったそうですよ。

 もう、テレビやネットで報道される大雨洪水と新型コロナのニュースで、耳にはたこができそうです。そのうちだんだん麻痺してきて、何のオドロキも感じなくなって、〝ああ、またか~〟なんていうようになったら…、コワイですよ。もう、腹をくくってド~ンと受け止めるしかないのでしょうか。でも被災者の方や高齢で感染して亡くなられた方などのことを思えばそうもいかないですよね。とにかく平穏な日々が一日も早く戻ることを心から祈ります。

 さて、さて、ワタクシはといいますと、昨日、今日と今月最後の句会でした。

 昨日の兼題が〝蚊〟、今日は〝夏座敷〟でした。来月はもうしっかり秋ですので、兼題も秋です。だから夏の句を詠むのは今月までかも。でも私が俳句を始めてからこんなことは初めてなんですよ。7月が終ろうとしているのに梅雨が明けないなんて。夏の句を詠もうたって、雨ばかり…。カッと照りつける太陽を見なければやはり実感は籠もりませんものね。秋になってから真夏の句を詠むのもどうかとは思います。だって先取りならぬ遅れ遅れの俳句になりますから。しかし、これからは地球温暖化でこういう状況が頻繁に起るようになるのかも知れません。これはコマッタ、コマッタです。

 ところで、〝蚊〟の兼題は1音ですから結構難しいんですよ。17音しかなくて狭い狭いと思っていた俳句が、なかなか埋めることばが見つからなくて、こんなに広いのかと悩むんです。それで、要らぬことなどで埋めてしまうということに…。

 例えば、〈蚊を打つや汝(な)に悪気なきこと知るも〉という句が出ましたが、これはまさに理屈を述べている句。こういう理屈を述べ出すときりがありません。俳句というものは理論ではありませんからあれこれ詮議をするのは他所でやってほしいもの。私たちが生きているこの世界の一端(一齣)を切り取り、そこに真の生き様を描く…描写することによって、おのれの〝心(情)〟を伝えるのが俳句です。自然物を写生したとしてもそこには作者の見る目(見方)があるのですから、全て俳句には客観であってもその奥には主観が込められているものと、私は解釈しています。

  寝て聞けば遠き昔を鳴く蚊かな        尾崎放哉※

  ※尾崎放哉(おざきほうさい、本名:尾崎 秀雄〈おざき ひでお〉、1885年〈明治18年〉 -1926年〈大正15年〉)は、俳人。『層雲』の荻原井泉水に師事。種田山頭火らと並び、自由律俳句のもっとも著名な俳人の一人である。鳥取県鳥取市出身。(ウィキペディアより)

 この句は、放哉が東大の学生だった頃の、まだ自由律俳句に進む前の作品です。だから定型ですし、季語もちゃんとあります。夏の夜ゴロリと蚊帳の中で横になっていると…もしかしたら当時は下宿か寮かでしょうから蚊帳もなかったかも…蚊がブーンと飛んできた。その羽音を聞いていると遠い昔のことがあれこれと思われることだよ…と。でもこの頃の放哉はまだ順風満帆で、人生の苦楽を味わってはいないでしょうから、〈遠き昔〉とは、故郷の鳥取を遠く離れ楽しかった子供時代を思い出してのことでしょう。蚊という、人にとってはありがたくない存在、ある意味懐かしがるようなものではない…そういうものにも思いを通わせるというところに放哉らしさが見えますね。

 尾崎家は士族で、父親は鳥取地方裁判所の書記官でした。14歳の頃から俳句を作り始め、15歳の頃には、中学校の校友会雑誌に俳句や随想、短歌を発表するという文学少年でした。16歳では、学友たちと『白薔薇』を発行します。

 中学卒業後は、第一高等学校の法科に入学し、夏目漱石に英語を習っていました。ここで一高俳句会に参加し、後の師匠となる荻原井泉水を知ります。荻原井泉水は自由律俳句の指導者で、後に尾崎放哉も自由律俳句を極めていきますが、最初は定型俳句を詠んでいました。一高卒業後は、東京帝国大学法学部に入学、俳句活動も続けて、大学に入学した年にホトトギスに入選しています。

 このようにエリートコースをまっしぐらに進んでいった放哉。東大卒業後も一流企業の保険会社に就職し、大阪支店次長まで勤めますが、酒の上での失敗で退職。それから死ぬまでの約10年間、放哉は転落の人生を辿っていくのです。家族や財産など全てを捨てて、安住の地を求めるのですが、何処に行っても長続きせず、結局酒癖のせいで寺さえも転々としなければならなくなります。最後は小豆島の寺で病気と貧困と孤独の末に、41歳という若さで亡くなりました。あの山口県の行乞の俳人、種田山頭火に似ているところがたくさんありますが、その話はまたいつか…。

 しかし、放哉の俳句としてはこの後半の人生、特に晩年の3年間に詠まれた作品が優れていて、名句として数々の作品が残っています。高校の教科書にも代表作、〈咳をしてもひとり〉という句が載っていましたので、教えたことがありますが、これは一口で言えば孤独感の絶唱かな…実際はそんな単純なことでは片付けられないものがあるのですが、その解説も長くなりますのでまたにしましょう。

 とにかく放哉にしても山頭火にしても、自由律という型にはめ込まれないところから生れた俳句…いや、これは〝詩〟といった方がいいでしょうか。私には、二人の心の〝つぶやき〟がにじみ出てきて、短いことばに結晶したたもののような気がしてなりません。確かに伝統的な定型詩としての俳句とは違いますが、私はとても魅力を感じます。

 写真は、先日の宗隣寺にあった紫陽花ですが、いい〝秋色紫陽花〟になりつつ…でしたよ。こういうアンティークの紫陽花も捨てがたいですね。ちなみにもともとは真っ青な紫陽花でした。一つだけ元の色のが残っていましたから、写真撮っておけば良かったですね…ザンネン!

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さて、あなたの〝健康寿命〟と〝平均余命〟は?

2020年07月26日 | 俳句

 一昨日から昨日にかけて、ひっきりなしに大雨洪水注意報の防災メールが入っていましたが、今朝は止んでいました。しかし、まだまだ油断はできず、西日本では今日もまた大雨の予報だし、宇部も先ほどまた防災メールが入りました。一体いつになったらお日様マークが出るのでしょうか。待ち遠しくて首が長くなりそう。

 去年のブロブを見ると、24日頃には梅雨明けになって、25日や26日は暑い暑いと書いていますよ。

 このところの雨は突然短時間にドカ降りすることが多くて、そういう時に外に出かけていたりするとホントに悲劇です。また、そのために地盤も緩みまくっていますので、今度は土砂災害が起らないようにと、山や河などに近い人には注意呼びかけています。とにかく梅雨が早く明けてくれないと…なんとも頭の痛いことです。

 更にまた、東京都では昨日新たに366人の新型コロナウイルスの感染が確認されたとか。 都内の1日の感染者が300人を超えたのは初めてで、 これまで都内で感染が確認された人数が最も多かったのは今月17日の293人。その数を大きく上回り、過去最多となったようです。もう本当にとどまるということをしないコロナ菌め…、これも困ったもんです。

 そんな中ですから、楽しい話題が見つかるはずもないし、カープもいいとこ無しの負けっ放し。イヤになることばかり…だからblogに書くことも思いつきません。

 あっ、そういえば今朝夢を見たんです。詳しいことは忘れてしまったんですが、その夢に出てきた人…かつての学校で上司だった男先生。確かにどこかへ一緒に行こうと…出かけるところで目が覚めたような…。もしかしたら私を迎えに来たのかも…もしそうならイヤだあ~

 考えてみれば、随分前に亡くなったんだっけ…。でもまだそんなに歳ではなかったと思うんですよ。余りにありありと思い出してしまって…ちょっと気味が悪い!

 それで、ついでにいろんな学校のことも思い出し、かつて一緒に働いた先生方のこと…。考えてみれば、T先生、M先生、S先生、Y先生、A先生…他にもK先生にH先生、N先生…まだまだいらっしゃたような、みんな私より先輩の先生でしたが、その葬儀に参列しました。でも亡くなられたときは今の私と同じくらいか、またはもっと若かったかも…。

 そして、それはみ~んな男の先生ばかりなんですよ。当然先輩の女先生方も10人はいらっしゃたと思いますけど、現在まで誰一人亡くなったという話を聞きません。ということは、いかに女性が強いかということですよね。改めて考えてみると、女性の平均寿命が長いのも頷けます。

 2018年の日本人の平均寿命は女性が87.32歳、男性が81.25歳で、ともに過去最高を更新しているそうです。17年に比べると女性は0.05歳、男性は0.16歳延び、過去最高の更新は女性が6年連続、男性は7年連続だとも。やっぱり…ですね。

 2018年の世界の平均寿命をみると、1位は男女とも香港で、男性82.17歳、女性87.56歳です。男性の2位はスイスで81.4歳、3位が日本です。女性は、日本が2位、3位がスペインの85.73歳。世界一幸せな国として福祉が一番充実しているデンマークなんかは男性が79.3 歳、女性は83.2歳なんですってよ。

 しかし、今年の新型コロナウイルスのパンデミックで、スペインや西欧諸国などかなりの死者が出ていたようだし…。これで世界のいろんな統計的なデータも大きく変わるかも知れませんね。

 世界保健機関(WHO)が2019年4月に発表した「世界保健統計2019」によると、2016年の世界の平均寿命は、男性:69.8歳、女性:74.2歳、全体:72.0歳でした。その中でも日本が、男女合わせての平均寿命が84.2歳と、 現在世界一長生きの国となっています。 日本は前回83.7歳で、2位のスイスと僅差だったのが、今回は1歳近い差をつけて1位となったのです。恐らく医学の進歩に加えての日本の国民皆保険のお陰なのでしょう。

 ところで、皆さんは「平均寿命」という他に、「健康寿命」や「平均余命」という言葉があるのをを知っていますか。

 「健康寿命」とは、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」のこと。「平均余命」は、「ある年齢の人が、あと何年生きることができるのか」を表している期待値のことです。特に2000年にWHO(世界保健機関)がこの健康寿命のことを提唱してからは、老後は長生きをするだけではなく、いかに健康に生活できる期間を伸ばすかということに注目が集まっています。

 その自立して生活できる年齢を指す我が国の「健康寿命」は、厚生省の2016年発表の時点では女性の場合74.79歳、平均寿命87.14歳との差が12.35歳。男性の健康寿命は72.14歳、平均寿命80.98歳との差は8.84歳。このように平均寿命とは大きな開きがあり、高齢者が健康で暮らせる長寿社会を実現するための課題はこれからますます多くなることでしょう。

  続いて、日本の平均寿命の推移ですが、今後も平均寿命は延伸することが見込まれ、2060 年には男性が 84.19 歳、女性が 90.93歳となり、女性の平均寿命が 90歳を超えることが予想されているんだそうです。
 また、65歳時の平均余命ですが、1955 年には男性が 11.82 年、女性が 14.13 年であったのが、2010 年には男性が 18.86 年、女性が 23.89 年となって、男女ともに高齢期が長くなっている状況なんですね。

 かつての日本の高齢化率を先進国と比べてみると、1980 年代までは下位、90年代にほぼ中位でした。それが、2005 年には最も高い水準となり、世界のどの国もこれまで経験したことのないような高齢社会を日本は迎えているのです。
  また、その高齢化の速度ですが、7%を超えてからその倍の 14%に達するまでの所要年数は、フランスが 115年、スウェーデンが 85 年、比較的短いドイツが 40 年、イギリスが 47 年であったのに対して、日本は 1970年に 7%を超え、その 24 年後の 1994 年に 14%に達しています。世界に例をみないスピードでの高齢化が進んだのです。

 ところが、このように平均寿命が延び続ける一方、18年の合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産む子の推計数)は1.42にとどまり、同年に生まれた子どもの数は91万8397人で過去最低を記録。今月に総務省が発表した人口動態調査でも日本人の人口は10年連続で減少しているのだそうです。更に厚生労働省が今年の6月5日に発表した2019年の人口動態統計(概数)によると、合計特殊出生率は1.36で、前年に比べて0.06ポイント低下。出生率は2006年から上昇傾向が続いていたのが、16年から4年連続での低下となりました。ホントに残念です。

 さあて、これからどうしましょうか。益々年寄りは増えるというのに、子供はいなくなる…福祉も保険も…その財源は?国の借金が益々増えるって?そうすると、また税金が上がる…。考えれば考えるほどどこにも逃げ道がなさそうです。そんな状況に更に追い打ちを掛けるような今回のコロナ。これで国の経済が窮地に追い込まれていって、あっちもこっちも破綻しようとしていますよ。さあ、アベさんどうするんです?

 私には政治や経済のような難しいことはさっぱり分りません。ただ一国民として、何を目標にどう暮らしていけばいいんでしょうか。今は一日一日をただ一生懸命に生きるしか脳がないんですけどね。ウ~ウン…

 あっ、また豪雨予報のメールが入りました。外が急に真っ暗になって…。もうそれどころではありませんよ!雨。雨、雨……

 写真は、先日の吟行会の宗隣寺で見つけた〝仏様〟たち…もう最後は神仏に祈るしかないっちゃ!如意輪観音様、?仏様、不動明王様、子安観音様、十一面観音様、どうぞオネガイシマス…

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〝うま~い話〟の続きだよ!(その2)

2020年07月23日 | 俳句

 オドロキ、オドロキ!余りにもビックリして言葉もありませんでした。

 今日の東京の新型コロナウイルス感染者がこれまでの最多293人を優に超えて、366人ですって。全国でも午後7時現在922人と…前日の787人を大幅に上回り、2日連続で過去最多を更新したという。

 また、大阪府の新規感染者も104人で、過去最多だった22日の121人に続き100人を超え、愛知県は96人、埼玉県は64人で、いずれも2日連続で過去最多を更新。他に滋賀県17人、和歌山県9人なども最多となり、兵庫県35人は緊急事態宣言解除後で最も多かったんだそうですよ。

 そういえば、山口も今日新たに2人の感染者が出たと午前中に発表したと思ったら、夕方その濃厚接触者でまた更に2人出たんだと。その内の1人は宇部市の20代自営業の男性なんだそうです。こんなんじゃあ益々これから先がどうなるか見えませんね。ウイルスはどんどん人に移りやすいように変性しているといっているし、耐性も強くなってると…。こりゃあ本気でどうにかせんと!でもどうしたらいいのでしょう。3密を守り自粛するしかないのかしら。コワイ、コワイ…

 こんな状況のときに、昨日の続きの〝うま~い話〟なんぞしてもいいものかしら?ちょっと気が引けるんですが…でもやっぱり約束だから書きましょうか。

 先ず最初に…昨日の鰻はわたしのおごり云々ということ。なぜって?実は私の快気祝のつもりだったんです。足の骨折の時、〝みんなからお見舞いは何も貰っていないけど…〟(笑)とちょっとイヤミを言うと、娘が〝な~んもせんでも、身内やん!〟というので、〝お金やものやないちゃ。こころよ…だあれも心配してくれんかったでしょ。〟すると、おばあちゃんが〝ほんなら私が出そうか?〟というので、〝いいんよね。私におごらせて!〟と…、でも主人はその理由を知っているので黙ってニヤリと…。

 実は2月に八重山諸島へ行ったとき国内旅行傷害保険に加入していたのです。海外旅行には必ず加入しますが、国内の短いものには入らないことが多いのです。でも、飛行機の時は入ることにしていますので、この時は2泊3日で掛金1人2000円でした。

 今まで一度も旅行保険などでお世話になった事がありませんでしたので、今回初めて。怪我したとき添乗員さんに保険入ってますかと聞かれて、ハイというと、それなら保険が出ますから大丈夫ですよと。その時は、痛いのと不自由とで頭がいっぱいでしたから、詳しいことは考えてもいなかったのです。家に戻ると、保険会社から確認があり、治療が終ったら保険金を請求して下さいと書類が来ました。そこで、初めて契約内容などをみると、骨折のギブスをはめているときは通院しなくても装着中の通院費が請求できると。

 更によく見ると、契約書に「入院保険金、通院保険金は治療費用がいくらかかったかに関係なく、入院もしくは通院された日数に応じてお支払いいたします。ただし、事故の日からその日を含めて180日以内に入院もしくは通院された場合に限ります。」と。

 エエッ、だったら全治約3ヶ月だから…1日9800円、じゃあいくらになるの?ウソー、

 これが本当なら、世に流行している保険金詐欺も頷けますよね。〝捕らぬ狸の皮算用〟よろしく、頭の中がくるくる回って…そんなバカな、こんな〝うま~い話〟があるわけないでしょ!もしそうだったら〝○○まるもうけ〟じゃあないの!…いやいや、これはちょっと違いました。元手は私の体で払ってるんだし、治療費も通院費用も掛かってるし…全部ただじゃあないもんね。アハハハ…

 でも、やっぱり見落としていたことがありました。契約書の裏に小さな小さな字(天眼鏡で見ないと見えない)で、手足の指の骨折はいくら装具を着けていても通院とは見なさず、実質の通院日数分しか出ないと。ふう~ん、そうなんだ。

 そこで、保険会社に用があったとき、ホントかどうか聞いてみましたら、やっぱり捕らぬ狸の皮算用でしたね。それじゃあ何日通院して治療したっけ…ということで、診断書が必要でした。その診断書の費用が3000円と消費税。それでも、1日9800円は大きいよね~と。

 でも、まだ書類を出したところで、実際に保険金が振り込まれたわけではないのですから…。もし、却下されたらどうしましょう。うわあ~こりゃ大変!他にもこれを当て込んで買ったものがあるし…大損ですよ!エエッ、今度は何買ったかって?これはまたこの〝うま~い話〟の第3弾なんですけどね。

 ところで、この快気祝に…自祝のつもりで、昼間っからちょっと一杯やりました。母たちは生ビール、主人や娘は運転なのでノンアルコール。そこで私は日本酒をと…さあ、どれにしようか? いろんろな銘柄があって…。では、聞いたこともないのを…ということで、「田中六五」(たなかろくじゅうご)を。※

 ※蔵元の名字も「田中」だが、銘柄は“田んぼの真中”を意味している。酒蔵がある福岡県糸島地区は、昔から酒米の王者「山田錦」の有数な産地として知られている。田園地帯にある酒蔵で、この地で育った「山田錦」を65%に精米して造った酒。それこそが蔵のアイデンティティであり、産地の特性を表現するというコンセプトである。  白糸酒造は全国的に見ても珍しい、木製の槽に、重しは石を使用する「はね木搾り」を行なっている蔵としても知られている。「田中六五」は8代目蔵元・田中克典氏が立ち上げた新しいブランドだ。  バランスのよい「山田錦」特有の旨味をたたえつつ端正な仕上がりは、しっかりと味を出す九州の酒の傾向をよく捉えており、奇をてらわず王道を行く食中酒といった味わいである。(松崎晴雄) 

 写真は、その「田中六五」。最初分らずに注文したお酒は…と、聞いてしまいました。こんな容器に入って出てくるなんて、初めてです。冷た~くしてあって、とても飲みやすい美味しいお酒でした。ゴッソウサン!

 ついでに、一言。みなさ~ん、旅行に行くときは是非保険に入って行きましょう。何もなかったら安心料として、何かあったら〝ボロもうけ〟…とはいいませんけど、救いにはなりますからね。

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今日は〝うま~い〟話だよ!(その1)

2020年07月22日 | 俳句

 昨日は7月21日、「土用の丑の日」でした。もちろん我が家も毎年全員で〝鰻(うなぎ)〟を食べる日なんです。

  ひと切れの鰻啖(くら)へり土用丑         石塚友二

 この句、「ひと切れ」というところに、当時の〝鰻〟がいかに高価な食べ物だったかということが分りますね。現在のように安価な中国産の養殖ものが出回っている時代ではありませんから。これが戦前か戦後あたりの句だとすれば、当然そうそうは食べられない高価な国内産の天然もの。それが土用丑の日ともなればなおさら高くなるでしょう。だから「ひと切れ」なんですよ。更に「啖へり」という字。普通の「喰」や「食」を用いなかったというところにも友二の気持ちが窺えますね。「啖」という字は〝むさぼり食う〟という意味なんですから、どういう様子で食べているかがはっきりと目に浮かぶでしょう。

 石塚友二は(1906年~1986年)、新潟県出身の俳人・小説家・編集者です。尋常高等小学校高等科を卒業し、農業学校を出て家業の農家を継いだものの、18歳で上京して働きます。俳句の出発は秋櫻子の「馬酔木」からでしたが、1937年、石田波郷を主宰として「鶴」を創刊、発行編集者となります。1969年に波郷が没してからは同主宰を継承しました。

 当時彼は恐らく贅沢の出来るような暮しではなかったでしょうし、食べたら一瞬に消えてしまうようなそんな贅沢なものにお金を使うぐらいなら、本でも買った方がいいと思うような人だったのかも。だって、〈遣り過す土用鰻といふものを〉という句もありますからね。まだ前句の方がひと切れでも食べられたのですからよかったんですよ。今のような飽食の時代には決して味わえない、そんな極上のひと切れの味だったでしょう。

 さて、今度は我が家の話です。毎年予約してN鮮魚店の鰻重を食べていたんですが、今年はどうしたことか予約の張り紙が出ていませんでした。義母が今年もお願いねと言っていたので、売り切れたら大変と思ってお店に行くと、今年はやっていないとのこと。エエッ、どうして?と聞くと、いつも鰻を焼いていたおじさんが亡くなったから出来ないんだって。そういえばあの小柄のおじさんの姿を最近は見掛けなかったものねえ~。そんなに歳には見えなかったし、あんなにいつも元気に働いておられたのに…、ナント人ってはかないものなのかしらと思うと、心淋しくなりました。

 では鰻、今年はどうしよう?といろいろ考えた末、今回は私が奮発して鰻の美味しいところへみんなで食べに行くことにしたんです。しかし、土用丑の日はきっと予約でもう一杯だろうし、また、平日にすると働いている者が来られないだろうし…、ということで日曜日19日の昼に決めて出かけました。全員で7名でしたが、お婿さんが来られないということで、6人、鰻で有名な(?)お食事処のMへ、いざゆかん!

 それがこの写真の〝うなぎランチ〟。〝うなぎ御膳〟もありましたが、それは鰻と吸い物だけで、このランチには小鉢と天ぷらと茶碗蒸しが付き、更に食後のデザートとコーヒーも付いています。(このデザートの写真撮り忘れました…トホホッ) このお店を探すとき、口コミに値段は変わらないので、このランチの方が(鰻は少ないけど)断然お得と書いてありました。私たちにはちょうど良かったんですが、息子には少しもの足りなかったようで…ゴメンね!

 でも、でも…聞いて下さい。これ全部私のおごりなんですから、文句は言わせませんよ!もちろん来られなかった婿さんにも鰻重のお持ち帰りを頼みましたよ。

 何でって???そう、ここからがもっとうま~い話なんですが…。またまた長くなりましたので、続きは明日へ…。

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〝コワ~イ話〟ですからね!

2020年07月20日 | 俳句

 山口県ではまた18日、山口市に住む10代の男子学生が新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと発表されました。この男子学生は、愛知県で感染が確認されたユーチューバー「へづまりゅう」氏と山口市内の飲食店で接触する機会があったということです。
 今回の件は、ユーチューバーの感染を知った学生が不安に思って保健所に相談しPCR検査を受けたところ、17日夜に感染が確認されたということで、そのユーチューバーの行動履歴情報がいち早く県民に流されての結果ですから本当に良かったです。これで県内で感染が確認された人はのべ42人になりました。
 また、ユーチューバーと接触して感染が確認されていた宇部市の医療従事者の女性の濃厚接触者についても、PCR検査の結果はいずれも陰性だったと。県は他にも濃厚接触者がいないかの確認を現在進めていますが、その可能性のある人は今のところはみんな陰性だということでした。ホッ。

 東京では、小池都知事が20日、きょう都内で新たに確認された新型コロナウイルスの感染者数は168人だと明らかにしました。19日の188人に続き、2日連続で200人を下回ったものの、1日の感染者数は12日連続で100人を超えているのです。決して下回ったからといって安心できる状態ではないでしょう。

 さてさて、お待たせしました…なんていうほどのものではないのですが、先日の吟行会でのことです。

 宗隣寺の見学を終え、みんなで護国神社まで歩いて行きました。さあ本殿へ上ってお参りしようと…。すると参道に仲間が集まって何かを見ているんです。何?と近づくと、カブトムシの死骸…だと思ったんです。だって仰向けになっていましたから。ところが、それを誰かがひっくり返すとナント手足を…いや実際は手だけでしたが、動かすじゃありませんか。よくよく見ると、大きなカブトムシの頭だけだったんです。エエッ!離れたところには胴体や足がバラバラに散らばっていました。なのに…なのに…ですよ。頭だけのカブトムシが手だけでなく角まで動かしているんですよ。蟬の死骸はよく見ますし、それが食べられたりして頭だけが残っているようなのは見たことがありますが…、これはまだ生きているっていうことでしょう。もう見るに堪えませんでした。すぐにその場を離れましたが、こんなことってあり?…でしょうか?

 そういえば、昔聞いたことがあります。田舎の家で鶏を飼っていて、お祭や年末などの人が集まるときのご馳走は鶏を一羽つぶしていたと。その時に、首をはねられた鶏が首がないのに駆けていったと…。ああ、もう残酷、残酷…想像するだけで気分が悪くなります。

 これが人間の場合でも…、昔の戦国時代の戦やこの前の戦争中だって…考えられないような凄絶な場面はいくらでもあったんでしょうから。そう考えるとやっぱり人間って、そういう残酷なことでもできるんだから、本質的には〝悪〟なのかも知れません。

 もう一つこれは一昨日の話ですが、朝食を取っているとき、何気なく見ていたテレビで、更にショッキングなことが…。確か「レバノンからのSOS~コロナ禍追いつめられる難民~」だったと思います。きらら俳句教室への出がけですから詳しくは見ていないのですが、その一部分だけでも〝言語道断〟〝非道〟〝邪悪〟〝常軌を逸する〟〝人の道に外れた〟など、など…どんな言葉でも言い表せないほどのレポートでした。本当にこんなことが日常的に起っているなんて!

 ご覧になった方は分ると思いますが、言葉に出すのもおぞましい。韓ドラを観たとき、本当にこんなことって…ドラマだからだわと思っていましたが、本当に外国ではあるんですね。〝臓器売買〟です。シリアの難民が生活のため自分の臓器を売る…それもたったの10万円とか14万円とかなんですよ。それに臓器を売った本人はそのために体調を崩してしまって…コロナに掛かったらいちころだから一歩も外に出られないのだと。まだ20代の青年でした。

 これらの話でももってのほかだと思うのですが、それ以上にショッキングなこと。我が子が突然姿を消し、その遺体がゴミ置き場にボロ切れのように捨てられていたという話。その遺体の写真を見るとお腹に傷跡があって…。要するに子どもの臓器を取るために拉致して殺したということなんです。更に、そんなことがあっても、それに対して何の対策もとられず放置されたまま…こんなひどい目に難民の方々が会っていても、誰も助けてはくれず、また、それを訴える場もなくて、ただただ泣き暮らすしかないんですって。ほら、もう〝どんげかせんといかん〟どころの話ではないでしょう。

 その時のテレビに映った子どもたち目が忘れられません。女の子のぱっちりとした大きな澄んだ瞳が…。やっぱり人間は最終的には〝悪〟なんだわ。こんなことが平気で罷り通る世の中を許しているんですから。

 世界のあちらこちらでこういう非道なことが現実に起っているし、コロナはコロナで未だに猛威を奮って収まる気配はないし…確実に私たちの生きる世界が狂い始めているとしか思えません。地球が壊れようとしているのかも…コワ~イ話です。

 なんとも変な話にそれてしまいました。ゴメンナサイ!今度は句会の話でもしますからね。 

 今日の写真は、「花鶴草」(はなづるそう)。初めて見ましたので名前が分らず、友人のスマホのグーグルレンズで教えて貰いました。そこで私もと、早速家に帰ってこのアプリをダウンロードしようと…操作したのですが、この機種には対応していないので出来ませんと。クヤシイ!docomoのらくらくホンはダメですね~。買い換えようかしら…。でもこれまだ2年ぐらいだから勿体な~い!

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〝これ何なの…〟とビックリ!

2020年07月19日 | 俳句

 昨日はきららの俳句教室。開始が30分早まりましたので、9時に家を出て9時30分開始の5分前セーフ。

 第3回目になりますので、少しずつ要領が分ってスムーズにスタート。先ず今日の目標は昆虫をということで、ビオトープの方へ行き、〝水馬(あめんぼ)〟〝天道虫(てんとうむし)〟〝蟬〟などを見ましょうと…。

 植物では、ナンキンハゼ、アカメガシワ、イヌビワ、ハマビワ、ナツハギなどの花や実。それらを見ながら行くと、早速ひらひらと…アッ、蝶!と誰かが…。違いますよ、チョウトンボで~すなどと言いながら水辺へ行くと、真っ赤なショウジョウトンボも。他にルリイトトンボにベニイトトンボ、キイトンボにオハグロトンボまで、糸蜻蛉のオンパレードでした。ちなみに、この糸蜻蛉はみな夏の季語。

 残念ながら私は、動くものの写真は無理。濃紺の蝶蜻蛉や真っ赤な猩猩蜻蛉など撮れると素敵なのにね…

 ビオトープに着くと、お目当ての水馬が…、普通水辺にはどこにでも見られるはずなのに、どうしたんでしょう。ここでは小さなのをやっと一匹。レンジャーのSさんが、〝この虫はアメの匂いがするんですよ。みんなに見せられなくて残念!〟と言うので、それは是非その匂いを嗅いでみたいわ!ということで、来月に期待。

 時期的には花が余りありませんでしたが、……ああ、ビオトープに睡蓮が綺麗に咲いていました。他には薊(あざみ)、藪蘭(やぶらん)ぐらいかな。薊は春の季語ですし、藪蘭は季語になっていないので、詠むときは〝夏薊〟とかで。そうそう、とっても面白いものを発見しました。カラタチの実(これも秋の季語)がたくさん生っていましたので写真を撮っていると…あら、大きな青虫(これも秋の季語)が。これはきっとアゲハの幼虫でしょうといって、Sさんがオイ!と頭に触れると…なんと黄色の角(?)みたいなものがピュッと飛び出して、みんなもうビックリ! これが蝶の触覚になるのでしょうか?大発見でした。(※) もう一つ、これは…と誰かが虫を見せたので、みんな一斉に〝黄金虫、かなぶんですよね〟という。すると、Sさんが〝違うんですよ。これ、ドウガネムシ…〟と。(※)ヘエッ!、全くよく似てます。でも、金ではなく銅なんですから格が落ちるんですよとSさん…。大笑いです。

 家に戻って調べてみて分かりましたが、全てがナント、ナントと思うことばかりなんです。

 ※アゲハ類の幼虫は他の蝶には無い、ある特徴を持っていて、敵から攻撃を受けた際に飛び出す、「臭角」と呼ばれる臭い角があると。臭角は、普段は頭部と胸部の間の背中側の皮膚の下に格納されているのですが、幼虫を触ったりすると、収納されていた臭角を反転させて突き出し、敵を威嚇します。臭角の表面は揮発性の分泌物で覆われていて、独特の匂いを発散させます…と。だったら匂い嗅いで見るんだったわ!後の祭ね。

 ※光沢のある緑色の黄金虫とよく似た虫は〝アオドウガネムシ〟というそうで、本当の黄金虫は非常に少なくなりこの青銅鉦虫がまちがわれているとのこと。更に銅鉦虫は本当の名は〝ドウガネブイブイ〟。エッ何、〝ブイブイ〟って?これは実はコガネムシ科の甲虫で、農業にとっては作物を食い荒らす害虫なんですって。銅鉦虫は銅の黒っぽい茶色ですからすぐ分りますが、青銅鉦虫は黄金虫と殆ど見分けがつかないそうです。

 もう一つ〝カナブン〟といって、これも夏の季語なんですが、私はてっきり黄金虫と同じものと思っていました。これも違うんですね。みなそれぞれコガヌムシ科ですから似ているのですが、食べ物が違うということで、カナブンだけは益虫なんですって。

 なぜ〝…ブイブイ〟という面白い名になったかについては、まずカナブンのブンの部分の由来はブーンという羽音からきているそうですので、カナブンのブンの部分がなまってブイとなり、ブンブン飛ぶ虫をブイブイと呼んでいたのではということのようです。

 まあ、なんともややこしくって難しい!虫一つでもこれなんですから、私が今まで学んで知っていることって、なんぼのもの?……なんて、上には上が、奥には奥が…もう自然って無限ですね。トホホッ…

 でも、またまた新しいことを教えてもらって、知るということはホントに楽しい!ああ、この日も暑かったですよ。クーラーの効いた教室に戻って事務所からの心づくしの煎茶を頂きました。これこそ、〝甘露の雨〟ならぬ〝水〟でした。ありがとうございました。

 11時から12時まで、吟行句1句の句会。昨日の参加は14名。ではと、続きを書こうかと思ったのですが、長くなりましたので、俳句のことも吟行会の時の話もまたにしましょう。決して勿体ぶっているんではないんですよ。ゴメンナサイ!

 写真は、きらら公園での動植物。少し説明しましょうか。①…やっと1枚撮れたキイトトンボ ②…カラタチの実 ③…カラタチにいたアゲハの幼虫 ④…幼虫の角。黄色のが見えますか。動画だといいんですが… ⑤…ドウガネブイブイ(青銅鉦虫) ⑥⑦…ナンキンハゼの花。初めて見ました。 ⑧⑨…アカメガシワの花 ⑩⑪…ハマビワの蕾。イヌビワはよく見ますが、これは初めて。葉が枇杷に似ているからだと。 ⑫⑬…睡蓮。白と薄いピンクが咲いていました。 ⑭…夏薊 ⑮…藪蘭。小振りでしたからコヤブランなのかも。

 これで少しは気分を入れ替えて、梅雨明けはまだのようですが。今日の蒸し暑い夏をコロナに負けないように元気に過ごして下さいね。アハハハ…

 

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エエッ、71日ぶりのコロナ感染者だって!

2020年07月17日 | 俳句

 昨日の青空を見て、さあ洗濯をと勢いよくしたものの今ひとつ乾きが悪く、カラッとしないのが気に入りません。みると今朝も青空。ヤッターと昨日の厚手のものをもう一度干し直し、さらに今日もまた洗濯をして、午後からの俳句教室へ出掛けました。

 先日はまだ風があったのでよかったのですが、今日は暑い!マスクをして喋るのは疲れますし、そのうち苦しくなるので、しばらくは外したり、またつけたりと…。フェイスシールドをすると今度は声が聞こえないというし…。本当に困ったもんです。

 ところで、昨日宇部市に新型コロナウイルスの感染者が1人出ました。市内在住の20代無職女性とか。これで宇部市内は2人目。7月4日にも、宇部市在住の方が仕事で滞在中の北九州市でPCR検査を受けた結果、陽性と確認されたんですが、それは北九州市の感染者としてカウントされたので、宇部市には入らないんですって。でも、県内の感染症指定医療機関に入院中らしいんですけどね。なんだかややこしい。

 県によると、この女性は2日から12日まで大阪府に滞在し、11日に38度の発熱があったそうです。この度の感染経路は府内で複数回会った30代の知人男性の感染が13日に確認されたため、15日に県内の保健所に相談し検査した結果陽性が判明。

 県内での感染確認は5月5日以来71日ぶりで、再陽性の1人を含めて38人となりました…などと、書いていましたら、また今日、更に3人の感染者がでたんですって。もうビックリ!とすると、合計41人になります。

 なんということでしょう。おまけに今回の感染者も全員20代。それも1人は宇部市在住の医療関係の方とか。これであっという間に宇部は3人。更に、その女性と周南市の男性とは、7月15日に愛知県岡崎市で陽性が確定したユーチューバーの「へずまりゅう」氏との接触の可能性が判明。そのため県は、「へずまりゅう」氏の山口県内における行動歴を発表して、接触の可能性のある人は最寄りの保健所などへ相談するように呼びかけています。  

 全くこういうことに疎い私は、主人に〝ユーチューバーの「へずまりゅう」氏って知ってる?〟と聞くと、主人も〝そんなの知らん…〟と。ふう~ん、なら調べてみましょうかと…ネットをみたら、エエッ、出身は山口県ですって!いやあ、なんということ。もう今の若い人にはようついて行けません。どこみても感心するようなところなんて何んにも…。これでフアンがいるんですかね。この感染した2人もそうだったのかしら?そうするともっと感染が広がりそう!だってあちらこちら全国に出かけているようですから…。それに7月11日には、愛知県警に窃盗容疑で逮捕されたとか。また、逮捕前に配信した動画には、突如激しく咳き込み「コロナ」と一言だけ呟くシーンがあったそうで、…ホントに同県人として情けないやらアホらしいやらですよ。 

 結局山口県の感染者は、全員がどこか他県へ出かけたりしての感染か、その接触者ということなんですが…。

 東京は昨日が286人、全国の新型コロナウイルス感染者数も625人に上り、1日に確認された感染者数としては過去3番目の水準で、4月のピーク時に迫る勢いなんだと。それが今日は、とうとう過去最多の293人に。もう、お先真っ暗ですね。また、自粛生活が始るのでしょうか。

 でも、この全国の感染者も、そもそもは誰かから移されたものでしょう。東京の人だけが悪いのでもないんですから。そう考えていくと、行き着くところは中国の武漢なんですよね。迷惑な話ですが、これは日本だけでなく世界中のどこの国もですから、その責任は大きいでしょう。かといって、これは人為的に作られたものではないんでしょうね。もともとあったウイルスが、たまたま人間が食べて感染してしまったと思いたいです。戦争中には日本でも極秘に細菌兵器が研究されていたというような話を聞いたことがありますから、可能性がないとは言えませんが、考えただけで怖ろしいことです。映画やドラマの中でなく現実に今でもどこかでそんなものが開発されているとしたら…。核でもそうですが、もしそれらを使うような戦争が起れば、もう絶対に人類が滅亡するしかないんですからね。思うだけで背筋が寒くなります。

 私は今まで、人の善意というものを…つまり〝性善説〟を信じてきましたが、この頃、人間とは本来は〝善〟なのか〝悪〟なのか…分らなくなることが多いです。真剣に考えるとコワイです!

 先日の吟行会でのことですが、目に焼きついて離れないことがあったのです。それはもうショックでした。でも、この話は遅くなりましたので、また明日にでも。しかし、明日も午前と午後にまた句会ですから、どうなることやら…。だから待たずに待って下さいね。

 写真は、昨日と今日の空です。でもやっぱり梅雨なんですね。湿度が高いからカラッとしません。

 

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〝宗隣寺〟の値打ち知ってますか?

2020年07月15日 | 俳句

 昨日は午後から俳句教室、今日は朝から吟行会でした。

 昨日の教室が終って外に出ると、久し振りの青空に眩しい日差しまで。これぞまさしく梅雨晴間、明日の吟行会は大丈夫かもねと…

 ところが、今一つの天候でした。一応午前中は曇りという予報でしたのに、少しパラパラと…でもたいしたことはなくまあまあの吟行が出来ました。

 まだコロナが落ち着いていない状況ですから今回は近いところでということで、宇部市内の宗隣寺とその近くの護国神社への吟行でした。どちらも何度も行っていますので、みんな見飽きているところ。その見慣れた情景から新しい句材を見つけ出すというのが今日のテーマですよと言うと、早速〝今日は絶対古刹という言葉を使わずに詠んでみようと思っていま~す〟という人が…。なかなか良い心がけですね。これでみんなも刺戟を受けて、さあそれでは句材探しへ…出発!

 以前にもこの〝宗隣寺〟については紹介しましたが、山口県ではまあ有名なお寺なんですよ。

 この寺は、奈良時代の777年(宝亀8年)、唐より来朝した為光和尚によって松江山普済寺として創建されたと伝えられる古刹で、江戸時代の1670年(寛文10年)、長州藩永代家老で宇部領主であった福原広俊(15代)が菩提寺として再興した禅宗(臨済宗)の名刹です。1983年(昭和58年)には国指定名勝を受けました。

 特に有名なのは本堂の北側にある築山泉水庭で、「龍心庭」と呼ばれている県下一の古庭園。池の浅瀬は干潟様、池中の8個の立石は夜泊石(よどまりいし)と称されていて、「東の毛越寺(平泉)と西の宗隣寺」のみに現存するという鎌倉(南北朝)時代の遺構をのこす貴重な書院庭園なんです。

 立石を2列に配置したこの〝夜泊石〟は、蓬莱へ向かう集団船(宝船)が夜のうちに船溜まりに停泊している姿を抽象的に表現したものといわれています。他にこの夜泊石が見られる庭園では、世界遺産・特別名勝になっている金閣寺や西芳寺などだと。

 また、〝干潟様〟というのは、池畔に小石を敷いて、池の水位により干潟が見え隠れする潮の干満を表現したもの。これが日本に現存するのは、この宗隣寺と世界遺産で特別名勝・特別史跡の毛越寺だけだと。スゴイでしょ!(この写真はブレていたので、お借りしました。スミマセン!)

 私も最初この庭園の良さが分らず、初めて見に来たとき〝ふ~うん〟という程度でした。私が結婚してここに来た頃の知識では、宇部といえば石炭の町、それで栄えて一躍村から市へ昇格したところだということぐらい。地元でもそれほど宗隣寺のことを自慢げに言う人もなかったような…。

 要するに、山口県といえば萩にある吉田松陰の松下村塾をはじめとする明治維新に関わる史跡や平家物語で有名な壇ノ浦など、日本の歴史を大きく変えた史跡がありますので、宇部などに関心を持つ人などは殆どいなかったのです。更に山口県には秋吉台とか錦帯橋とか他に見るべきところはたくさんありますので。

 いつか東京で出身地を聞かれたことがありました。〝山口県の宇部です〟というと、〝ああ、あの宇部商があるところ…〟と。ちょうど無名の宇部商が甲子園に出場し、全国の人々の予想を外してあれよあれよと勝ち進んで、〝ミラクル宇部商!〟とまでいわれ、準優勝した頃のことだったかしら。まあそれぐらいしか知名度のないところでしたものね。

 もし、宇部が立派な歴史的遺産のあるようなところだったなら、また、宗隣寺が萩の近くにあったとしたらこの庭園も、世界遺産とまではいかなくとも特別名勝ぐらいにはなったかも。規模は少し小さいですが、それぐらいの価値は十分にあるのではと思います。最近は観光バスも来て、少し宣伝しているようですが。でも、観光地化されて喧噪になるよりは、こういう鄙びてひっそりとしたところが却っていいのかも…。

 ところが、その素晴らしい価値を一番分ってないのが宇部市民なのかもしれません。アハハ… 要するに宝の持ち腐れですね。しかし、私も今回じっくりと拝見していると、その良さがしみじみと感じられ、だんだん心が安らいでいくようなそんな気分になりました。ここではもうコロナのことなんか全く関係な~い……でも、みんなしっかりマスクをしていましたが。(笑)

 その後、もう少し時間がありましたので、護国神社までぶらぶらと…田圃の中の小道を歩いて行くと、やっぱり何かみんな拾ったようですよ。吟行は決して目新しいところばかりでなくてもいいんです。ほら〝犬も歩けば棒に当たる〟というでしょう。でも、このことわざには二通りの意味があって、本来は災難に遭うという悪い意味だったらしいのですが、吟行では、もちろん思いがけずいいものに出会うということね。

 さて、みんなどんな句材を拾ったのかしら…楽しみ!

 他にも写真や話などがありますが長くなりますので、それはまた次に…。今日はここまでね。

 

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兼題は〝梅雨晴〟と〝梅雨明〟

2020年07月13日 | 俳句

 昨日は雨も一休みかもと、朝の雲が垂れ下がった空を見ていたらやっぱりだんだんと明るくなってきました。じゃあ、洗濯しなくっちゃと始めたのはよかったんですが、やっぱりダメ。ひどくはないのですが昼過ぎからパラパラと…

 結局お風呂場に干して、電気の深夜料金で乾かすことにしましたが、今朝の様子ではまあまあかな。でも、厚手のものやジーンズは洗いませんでしたものね…。

 まだ体験したことのないものの一つ。最近やたらと見かける〝コインランドリー〟。聞くところによると布団や毛布などの大物も洗えて、大型乾燥機でフワッと気持ちよく乾くという。一度試したいと思いつつ…。こんなに増えるということは需要があるということでしょうからね。

 ところで、このところ大雨洪水注意報やその被害などに気を取られていたら、なんとコロナの感染者が東京ではうなぎ登りになっているとか。いくら土用の丑の日が近いからといっても、これはいただけませんよね~。

 ニュースを見ると東京では、4日連続の200人超えとなっているようす。小池都知事は、東京都で12日に確認された新型コロナウイルスへの感染者は206人、その詳細はこれからとしたうえで「20代、30代が7割を占めていると聞いている」と話したようす。

 また、文京区の区立保育園では、11日に保育士1人と園児18人の感染が明らかになり、すでに判明していた3人を加えると、この園の感染者は合計園児20人、保育士2人の22人なんですって。区では引き続き、家族ら濃厚接触者の調査を進め、対象者への大規模な検査を実施し、感染拡大を受けて22日まで休園を延長するとも。

 更に、12日、千葉県で浦安市の病院でクラスターが発生したことが確認されるなど、緊急事態宣言解除後で最高となる31人の陽性者が確認されたほか、埼玉県で31人、神奈川県で23人の陽性者が確認されており、大阪府でも32人など、全国で合わせて407人の感染者の発表がありました。このように規制緩和が進むほどに首都圏での感染が拡大しているということが裏付けられるような形となっています。

 そこで、西村経済再生担当相が記者会見で、東京、神奈川、埼玉、千葉の4都県で新型コロナウイルスの感染者が増加傾向にあることを受け、対策を強化するため、今後の状況次第で4都県に新型コロナ対策の特別措置法に基づく休業要請を求める考えを示したと。それで少しは効果があるといいのですが、今度は事業所などの死活問題が発生する…。〝あちら立てればこちらが立たぬ〟です。

 世界の感染者のグラフをみても、これはもう日本の比ではなく、終息どころか沈静化さえ全く見られずただひたすらに上昇し続けています。累計感染者数が1、230万人以上、死亡者数は55万人以上と、なんとも怖ろしい数字。死亡者などは前日に比べると +5,289となって、下火になる様子はどこにも見られません。同じコロナウイルス感染症であるSARSを見ると、2002年末から2003年5月頃までの約6カ月の流行であったことが分かっていますが、SARSが6カ月で終息したのは、集団免疫が構築されたからなのか、季節が変わったからなのかは分からないと。だから今回の新型コロナウイルス感染症の季節性変動については、南半球での疫学状況や、一年を通しての流行状況が今後どのように推移するかを今しばらく見守る必要があると。果たしてこの状態がいつまで続くのでしょうか。全くコワイ!話。

 それでは、ここで少し話を変えましょうか。10日土曜日、毎月ある午後と夜の部のダブル句会での話。兼題は午後の部が〝梅雨晴〟、夜の部が〝梅雨明〟でした。どちらも今の時期のもので実感があるはずでしょうが、やはり現在梅雨真っ只中ですので、〝梅雨明〟の兼題の方が難しかったようです。

 今の大雨の様子やちょっと止んだときの晴間などはすぐに想像して、その体験を句に詠めるもにの、梅雨の明けた時の実感は去年のことになりますので、なかなか想像できないんだと…。たとえ想像できたとしても、頭で考えることなので通り一遍の平凡なことしか浮かばないんでしょう。

 ではちょっと出た句を見てみましょうか。

 「梅雨明」に対して、〝鳥の声が高くなる〟〝日差に蒸す〟〝押入れの掃除〟〝土塀に残るしとり〟〝快晴の空〟など…。「梅雨晴」には、〝洗濯〟〝掃除〟〝庭手入れ〟など。そこに因果関係が見え隠れしたり、また当り前のことばかりでした。それで一応の句は詠めますが、それらはみなよく言われる〝ただごと俳句〟というものになってしまうのです。

 そこを乗り越えていくのは非常に難しいことですが、それに挑戦しなくては俳句の伸びは止まってしまうでしょう。特に取り合せの句を詠むときはそれなりの意外性がほしい。そこに何か〝驚き〟や〝発見〟があると、その句は生き生きと輝きます。かといって、余りにも飛躍しすぎるとさっぱり分らないということに。要するに〝ほどほど〟ということが大切ですね。

 それでは、面白い句がありましたので、その句、〈梅雨明けや夫禁煙の三月経ち〉について…。

 梅雨明けと夫の禁煙はある意味関係がないですよね。まあ今の時勢から考えると、禁煙を始めたのはコロナの影響…特に志村けんさんの死亡からかも。しかし、禁煙はいつでも始められますからそれは考えずともいいでしょう。梅雨は大体1ヶ月で明ける。それなのに夫の禁煙はもう三月も続いて…、という妻の驚きというか感心したというか…その気持ちが窺えて、その後の様子を期待しますよね。これがずっと続いてほしい…この梅雨明けの空のように…と。

 いかがですか?。夫婦生活のある一齣を切り取って、季語の「梅雨明」がほどよく効いているでしょう。

 ただ私はこの句にはちょっと不満!どこか分かりますか?最後の〈経ち〉です。ここでこの句の魅力は半減。これを言ったばっかりに、残念ながらこの句は散文的になり説明くさくなってしまったのです。そこで、次のように、〈梅雨明や夫禁煙の三ヶ月〉と添削しました。この違い分りますか?分る人は大したもの。〝才能あり〟ですから、俳句を始めましょう。(笑)

 ところで、〝夫〟は「つま」と読みます。最初にこれを覚えた初心者の方で、夫でも妻でも俳句ではそう書くものと思い込んで、この日も〈梅雨晴や車庫掃き洗車夫を呼び〉という句を出されていました。そこで、作者に〝車庫掃いたのは誰?〟〝はい、僕〟〝じゃあ洗車は?〟〝もちろん僕〟〝そう。ならば夫を呼んだのは誰?〟〝そりゃあ当然僕ですよ!〟と…もう大笑いでした。梅雨のじめじめした教室がパアッと明るくなり、確かに〝梅雨晴間〟でしたよ。この句最高齢86歳の人の作、〝男は黙って…〟どころか喋りすぎなんですが、でもみなさん大真面目ですから、楽しかったです。

 久し振りの梅雨晴なので、キレイに洗車してどこかへ…ということで、妻を呼んだということでしたので、〈梅雨晴や洗車終りて妻を呼び〉と直し…、(^-^)/ごちそうさまでした!

 この二句ともに、これぞまさしく〝男は黙ってサッポロビール〟の話なんですが、お分りになりましたか?

 写真は、〝ボタンクサギ〟。普通の野山で見かける〝臭木の花〟は初秋の季語ですが、この花は季語になっていません。同じ臭木の仲間なので、葉が臭いように思われますが、葉や枝を切ったり、すりつぶしたりしなければ問題なく、むしろ花は、よい香りがします。

 濃い色のツボミと淡いピンクの小花が集まり、15cmほどの大きな手毬状になり、葉色も花を引き立てる濃い緑色で、観賞価値が高い見ごたえのある花木です。

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〝男は黙って…〟俳句も〝黙って…〟

2020年07月10日 | 俳句

 今日も朝から一日中雨、あめ、アメ、Rain… 〝いやんなっちゃうな~…〟なんて唄っていたのは昔。今は殆ど唄うことがなくなりました。そう、カラオケに行くことも…現役の時は結構飲み会がありましたし、その時の二次会はカラオケでしたものね。退職してからは、念願の社交ダンスを習いに行き、この時の仲間にカラオケ好きがいてみんなでよく行っていました。が、膝が悪くなり辞めてからはもう行くことがなくなりました。そうすると、声も出なくなるし…更に今の歌にはとても付いていけないし、歌える歌も少ないし…です。

 だから今はひたすら詩歌を〝詠う〟方に転換してしまいました。でも〝詠〟も〝歌〟も同じ意味を持っていますからね。〝詠〟は口から声を長く引いてうたう、〝歌〟も口をあけ大きな声でうたうという意味。更に〝歌〟は和歌という意味もあるんですから、共通するところも大いにあるでしょう。

 まあそんな〝歌をわすれたカナリア〟?(笑)に〝歌〟を思い出させて下さったblogがあったのです。神奈川県相模原市のボーカル教室 カヌマミュージックスクールのカヌマ先生のblogです。

 そのスクールの生徒さんたちのレッスン風景…もちろん音声だけですが。昔の知っている歌などでしたら、一緒にレッスンを受けているような…、そんなとても楽しい時間です。

 興味のある方は是非訪問してみて下さい。https://blog.goo.ne.jp/kanumams/e/2c1f8895c22741f948941749b147a106

 カヌマ先生は海外でも実績を持っていらっしゃる作曲家なんですが、ご自分でも魅力的な声で唄われるんですよ。お顔も歳も知らないのですが、いつも聞いていますので、声ですぐに分るんです。アハハハッ…

 これまでいつもたくさんの方々の文章や詩や写真など…いろいろblogで拝見して、自分の知らない分野の様々な知識を吸収させて頂き、とてもアリガタイコトです。でも、こういう音楽(音声)でのblogも親近感が生まれていいものだなあと思いました。これからもブロガーの皆さまどうぞよろしくお願いします。

 今回はそのカヌマ先生のblogに掲載の以下の話を是非ご紹介したかったからなんです。もちろん了解は取ってありますのでご心配なく。

  入社試験の面接のはなし。

上司の方が部下に「どうだった、面接。有望な人材はいたか?」 聞かれた部下の人は面接官だったらしく

「はい、優秀な子達ばかりでしたが個性というかインパクトが

「ふうん、でも入社試験の面接か、思い出すなあ、緊張しちゃったよな、今でも冷や汗もんだよ」と上司。 皆もウンウン。上司が面接官に向かって「お前の時はどうだった?」

面接官は「自分ですか?」と言い「笑わないでくださいよ。自分は何を聞かれても答えませんでした。名前は?答えませんでした。出身校は?答えませんでした。幾つかの質問の後 面接官はあきれて「君は何しに来たんだ、もういいです。お帰りなさい

「そこで自分は席を立つときに大きな声で一言“男は黙ってサッポロビール” 面接官たちの啞然とした顔を見ながら部屋を出ました」

その後 会社から採用の合格通知が届きました。

そうです。サッポロビールの会社の人たちの飲み会だったのです。三船敏郎のCM,覚えていらっしゃるでしょ(若い方は無理かな)。皆 大笑い、カヌマもつられて大笑い。それにしてもインパクト、ありすぎ

 この話を読んで、ああ、これ、これ!私がいつも俳句教室で言っていること、これなんですよ。

 みなさん、分るでしょう。上の話を読んだら…。その時の面接官の顔やその場の雰囲気が手に取るようでしょう。この〝男は黙ってサッポロビール〟の一言で作者の言わんとすることがみんなに伝わって、その強烈な印象が合格をもたらしたんだということ。

 あれこれ言葉を尽して自己ピーアールをするより、この一言の威力!それが分れば俳句もあれこれ説明しないで、一瞬を切り取ることがどれほどインパクトのある句になるかということ、お分かりなったでしょうか。

 要するに、俳句は黙って一点を描写する〟ということ。これからは是非肝に銘じて詠みましょう。でも、〝言うは易し 行うは難し〟ですものね。私もそうそう出来ませんが、しかし、気持ちだけはいつも…ね。

 写真は、もう終ってしまったのですが、〝シモツケ〟、初夏の季語です。漢字では「繍線菊」と書いてこれは落葉高木、多年草のシモツケソウ(下野草)と区別しています。

この繍線菊の花言葉には、「努力」「自由」「気まま」「整然とした愛」「無駄」「無益」とありますが、その中で俳句に必要な「無駄」を省くこと、そして「努力」をすることを頂きましょうか。みなさん、さあ頑張りまっしょ!

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なぜ〝七夕〟には雨が多いの?

2020年07月08日 | 俳句

 九州は7日夜から8日朝にかけて、梅雨前線の影響で猛烈な雨が降り、とうとう我が故郷大分県でも大分川支流の氾濫が相次ぎ、由布市で5人が行方不明となりました。福岡県久留米市では城島町一帯が冠水。総務省消防庁によると8日午前5時半ごろ、福岡、長崎、熊本、大分、鹿児島県の56万2647世帯122万1324人に避難指示が出ていたようですが、みなさんきっと避難されて無事だったんでしょうね。

 気象庁によると、大分県竹田市と豊後大野市、熊本県高森町で8日未明には1時間の雨量が100ミリを超えたとみられ、「記録的短時間大雨情報」が出されたようす。

 宇部でも昨夜からの大雨注意報はそのままで、今日の夕方までは土砂災害に注意するように呼びかけています。それなのに、朝方には雨が止んでいましたし、お昼頃には太陽の日差しまでが…。主人が久しぶりに日光を拝んだなんて言って喜んでいましたけど、〝これ、どうなってんの!〟と、却って気持ちが悪いです。するとまた薄暗くなってきましたので、やっぱり…油断は禁物ですよね。

 去年からなんと川の氾濫の多いこと!今度はこの梅雨前線が中部地方に移り、今朝は岐阜県や長野県でこれまでに経験したことのないような大雨で大雨特別警報が発表されて、そのうち岐阜県を流れる飛騨川が氾濫したんだとか。

 日本気象協会によると、これから週末にかけても梅雨前線の活動が活発な状態が続き、10日(金)をピークに、またも九州から関東甲信で雨が降り、特に九州や中国、四国、紀伊半島、岐阜県で雨量が多くなると予想しています。12日(日)までが一旦大雨の峠となるそうですが、 15日(水)頃も活発な雨雲が広がって、雨量が多くなる可能性があり、梅雨の最盛期となるので、今後も大雨による災害に警戒が必要な状況は続きそうだとも言っています。

 そりゃあこれだけ大雨が降り続けば、殆どの地盤は緩んでいるでしょうから、雨が止まない限りどこまで持ちこたえられるかという問題でしょう…山や川の傍に住んでおられる方々の早めの避難を願わずにはおられません。7日現在の死者は熊本を中心の53人、行方不明者を併せると72人とか。どうかこれ以上の犠牲者が出ませんようにと、テレビのニュースを見ては心を痛めるばかりです。

 ところで、昨日は「七夕」でしたね。gooblogでもたくさんの方々が七夕のことを書いておられましたが、それを拝見する度いつも思うことがあるんです。

 「七夕」は、俳句では秋の季語なんですよ~と。みなさん、知ってましたか?

 去年のこの日のblogにも書きましたが、これには長い長い歴史があるからなんです。日本の「たなばた」というのは、元来、中国での行事であった七夕が奈良時代に伝わり、元からあった日本の棚機津女(たなばたつめ)の伝説と合わさって生まれたもの。ですから当然その頃の暦は旧暦でしょう。(詳しいことはウィキペディアでどうぞ) そうすると、旧暦の7月7日は、令和2年の今年では8月25日(火)になります。8月7日は「立秋」ですので、旧暦の七夕の日はすっかり秋になっているというわけです。

 昔から日本の七夕は、旧暦の7月7日(行事によっては7月6日の夜)に行われ、お盆(旧暦7月15日)に入る前の前盆行事として行う意味合いが強かったのです。明治6年(1873年)の改暦後は、従来通り旧暦7月7日に行う地域、新暦の7月7日に行う地域、月遅れの8月7日に行う地域に分かれ、特に新暦開催ではお盆との関連が薄れてしまいました。

 しかし、多くの地域が新暦の7月7日に七夕行事を行うようになると、これはいつも梅雨の最中になりますので、雨の日が多く、それが一つの弊害となりました。同じ日であっても1ヶ月以上の差があるのですから季節感が全く違います。たまたま新暦の七夕の日が晴れていたとしても、それは梅雨の晴間ですから水蒸気が多くて、星や天の川が見られるような状況の空ではないということなのです。

 ほら、あの子どもたちがよく知っている〝たなばたさま〟の歌…

 ささの葉さらさら のきばにゆれる お星さまきらきら きんぎん砂子(すなご)

 五しきのたんざく わたしがかいた お星さまきらきら 空からみてる

という歌詞の〝お星さまきらきら〟のようにならないことが殆ど。だから、子どもたちは〝なぜ七夕には雨が多いの?〝と聞くでしょう。あの歌の作詞は、童謡詩人の権藤はなよ(ごんどう はなよ、1988年(明治32年) -1961年(昭和36年))さんですが、彼女はきっと旧暦の夜空を見ながらこの歌詞を考えたんだと思うんですよ。だからもし子どもたちに聞かれたらこの話をしてあげてくださいね。

 確か私が子供の頃のカレンダーには、必ず旧暦も書いてあったような…。だからお正月でも旧正月といって、餅搗きを2回していたような気がします。

 特に東北地方では、今も旧暦や月遅れで七夕をしているところがたくさんあるようですね。その代表格が仙台の七夕祭り。昨年東北四大祭を見に行きましたからよく分りますが、殆どの祭が月遅れでの盆や七夕の行事としてでしたので、日がみんな重なっていましたもの。見物する側としては効率よく順番に観れましたので、とても有り難かったですが。

 ちなみに統計では、旧暦7月7日が晴れる確率は約53%(東京)で、晴れる確率が特別に高いというわけではありませんが、旧暦では毎年必ず上弦の月となることから、月が地平線に沈む時間が早く、月明かりの影響を受けにくいのです。一方新暦7月7日は、晴れる確率は約26%(東京)と低く、そのうえ月齢が一定しないために、晴れていても月明かりの影響によって天の川が見えない年もあるようです。したがって、天の川が見える確率は、旧暦の七夕の方がかなり高いといえますね。

 また、もし雨が降ったとしても、七夕に降る雨は「催涙雨(さいるいう)」とか「洒涙雨(さいるいう)」といって、織姫と彦星が流す涙だと伝えられていますので、そう思って見るのもロマンがあるでしょう。もし6日の夜に降るとすれば、それは今年は会えないという涙雨、7日の夜降るのは会えた後の別れの涙雨といわれています。だから是非今度の旧暦の七夕の日(8月25日)を覚えていて、その夜空を眺めてみて下さいね。

 写真は、〝コボウズオトギリ〟で、ヒペリカムともいいます。〝オトギリソウ〟は、秋の季語ですけが、これは季語ではありません。半常緑低木で、 花は6月頃気がつかぬうちに咲いているのですが、小坊主の頭に似た赤い果実が生ってから気づくことが殆どです。

 

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〝泰山木の花の盃〟で…

2020年07月06日 | 俳句

 今日も一日中雨が降り続いて、宇部市でも明日に掛けて大雨(土砂災害)、洪水警報が出されています。どうも今夜遅くになってからが雨のピークで50ミリの予報です。おまけに雷や強風注意報が明日の夜まで出ているという有様…

 この4日、熊本県に大きな被害をもたらした梅雨前線は、さらに6日、停滞している影響で発達した雨雲が次々に流れ込み、今度は九州北部が記録的な大雨に見舞われました。そこで気象庁は6日午後4時半、数十年に1度の大雨が予想されるとして、長崎、佐賀、福岡の3県に大雨特別警報を出しました。土砂災害や浸水は既に起こっている可能性が高く、最も警戒が必要な「警戒レベル5」に相当するとして、気象庁は「命を守るための最善を尽くさなければならない状況」と最大の警戒を呼びかけています。

 こんなニュースを見ていると、おちおちしていられないような気分になります。もし避難しなければならなくなれば、昼間は様子が見えますのでまだいいでしょうが、夜中などだったらと…考えただけでゾッとします。 

 先ほどこのブログを書いていた時、突然真っ暗闇になったんですよ。エエッ、何、停電?…と、一瞬恐怖でしたが、10分もしないうちに電気がつきましたのでホッと…。

 でも、もしこれで停電が戻らなかったとしたら…。いつか大型台風の時、数日の停電でとても不安な夜を過ごしたことがありましたもの。こういう大洪水や土砂崩れなどの災害の時は、生活維持に絶対必要なもの…電気、水道、電話などのライフラインの有り難みをイヤと言うほど痛切に感じるでしょうね。

 こんな状況の時に何とも不謹慎な事で申し訳ないのですが…皆さまどうぞお許し下さいませね。

 実は昨日、泰山木の最後の花を見つけたんですよ。今までにもいくつか咲いていたようなんですが、気がつきませんでした。以前6月17日の「〝泰山木〟が咲いたよ!」で、次のようなことを書いていたのを覚えておられますか?

 〝 この真っ白で香り高い大輪の花は、開花するとあっという間に終わってしまいますが、その美しい花びらを盃にしてお酒を飲むことができるんですって。言い伝えによると、その芳香漂う花びらでお酒を飲むと不老長寿になれると言われているそうですよ。ああ、じゃあ明日にでも早速飲んでみましょうか。でも、もう遅いかも。これが最後の花ですし、花びらが散ってしまっているかなあ…。もしそうなら来年に、乞御期待。〟 

 それで、来年まで待たずにこれを実行しなくちゃと思ったんです。この花は一日花で明日はもう散りますので、今日しかないと、雨の降りしきる中を摘みに行きました。その泰山木の花びらを早速盃にして、オットットと…零さないように、主人と飲みました。たった一つでもこの花のいい香りが家中に…。これで主人共々〝不老長寿〟間違いなし…なんて、それも困りますが…(笑)

 お酒はこれも、6月8日のブログ「〝今宵はお酒の話など…〟」で紹介しましたが、〝【日本酒学講師が厳選】日本酒の人気おすすめランキング30選〟という石黒 建大(いしぐろたてひろ)さんの記事で、香り、飲み口、上品さという3拍子の揃った「これぞ逸品」という1位のオススメの「小鼓」(兵庫)。この酒は「父の日」に娘に所望して貰ったものですが、まだ飲まずにあったのを開けたんです。

 ふう~ん、これが1位のお酒…確かにコクがあるのにさっぱりしているわねと言いながら、先ずはお猪口で一杯。次に花びらで2杯…。ああ、美味しかったあ~と、すっかりいい気分になって、頭からは洪水のことなんかどこかへ吹き飛んでいってしまいましたとさ。アハハハ…

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〝憎まれっ子世に憚る〟も、またよしと!

2020年07月05日 | 俳句

 今朝はこちらでは日差しも少し…雨も昨日から小康状態となっています。しかし、午後になるとまた活発な雨雲が通過し、夜にかけては局地的に1時間に50mmを超えるような激しい雨が降る見込みなので、 すでに大雨被害が大きくなっている熊本県を中心に、新たな災害に警戒が必要だと、天気予報では報じています。 

 この前のブログで以下のようなことを書いて…まさかのまさかですが、昨日のニュースで熊本県の球磨川(くまがわ)の氾濫、それによる冠水や土砂崩れの被害を見て、とても反省しています。 

 【天気予報でしばしば大雨の注意報が出ていたのですが、その割には例年のような集中豪雨の被害がどこにも報じられていません。このコロナ禍の世の中で不幸中の幸いと言っていいかも…なあ~んて書いたら今からなのかも知れませんので、油断大敵。何事も〝転ばぬ先の杖〟です。気をつけましょう。】なんて書いて…ゴメンナサイ!

 熊本県は、4年前の平成28年には、4月の地震や9月の台風などの自然災害に見舞われ、その時の被害の復旧もまだ途上だというのに、またまたの災難続きで気の毒でたまりません。

 この災害によって、同県などの発表によると、浸水した球磨村の特別養護老人ホーム「千寿園」の14人を含む16人が心肺停止となり、これまで5人の死亡が確認されたとか。

 球磨川には、昔もう10年以上にはなるでしょうか、同僚と川下りの舟乗って急流や難所の水しぶきを浴び、ワアワア、キャアキャアと言って愉しんだことが忘れられません。その後も鹿児島へ行くときなどは、改めてこの川の険しさや山深さを眺めながら車を走らせたことも思い出されます。

 自然は相変わらず私たち人間への攻撃の手を緩めることはなさそうです。これは人間が自然を壊しすぎたしっぺ返しのようなもので当然なのかも…だって地球温暖化での自然への影響は益々加速するばかりですもの。

 そういえば、かつて「宮崎をどげんかせんといかん!」という情熱的な名セリフとともに誕生した、宮崎県知事・東国原英夫氏がいましたよね。今はもう何だか遠い記憶になりつつありますが…

 これでもか、これでもかと音を上げるまで、天は私たちを痛めつけるつもりなのでしょうか。それとも私たち人間に何かを教えようとしているための試練なのでしょうか。

 コロナも益々勢いを増して、昨日の東京の感染者は131人とか。全国でも263人と東京都で3日連続100人を超えたほか、隣接する埼玉、千葉、神奈川の3県でも計62人の感染がわかっています。また、感染がしばらく確認されていなかった地域でも再び報告が出始めていますし、これ以後の全国への拡散が懸念されています。

 このように、私たちが少し落ち着いたと思って気を緩めた途端の事態です。何につけちょっといい結果が出るとすぐに遊びほうけて、そのつけが回ってくるようなものかも知れません。その経験は何度でもしてきたでしょうに…。昔からいう〝喉元過ぎれば熱さを忘れる〟のことわざどうりですね。

 でもその熱さをもろに受けて、未だに立ち直れずにあえいでいる人々が…、また事業所が、現在たくさんあるといいます。だから、〝どげんかせんといかん!〟は日本全国の…いや全世界の叫びでもあるのです。

 私たち一人一人がその自覚をしっかり持って、守るべきものを守って生きていく…それでしか道は開けないのかもしれませんね。もう、ガンバルしかないっちゃ!

 写真は、どんなに抜いても抜いても生えてくる逞しい野草、〝十薬〟と〝ムラサキカタバミ〟と〝バーベナ〟です。花はどれも可愛くて好きなのですが、そのところ構わぬ繁殖力にはいつも閉口しています。

 でも、その花言葉を知ると、確かにと教えられることばかりですよ。〝十薬〟は、旺盛な繁殖力から「野生」、花の白さから「白い追憶」と。でももう一つ、十の薬になって人を助けることから「自己犠牲」。「カタバミ」の花言葉は、「輝く心」「喜び」「母の優しさ」です。「バーベナ」はたくさんありますよ。「私のために祈って下さい」「一致団結」「勤勉」「忍耐」など。他にも「迷信」「魔力」「魅了する」とかもありますが、花の色でも花言葉が違って、このピンクのバーベナは「家族和合」とか。

 どれをとっても、今の私たちに必要なことばですよね。「一致団結」してこの緊急事態を乗り切り、ガマンするところは「忍耐」で、人のためには「自己犠牲」も必要。そうすればその先には「喜び」も待っているのです。さあ、「野生」の逞しさと「母の優しさ」の慈愛で…「輝く心」をもって未来へ進みましょう。最後は全員で「私(人間)のために祈って下さい」と神に。ああ、しんどかった!(笑) オシマイ。

 

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〝このレジ袋おいくら?〟

2020年07月03日 | 俳句

 今日は予報通りの雨が一日中しょぼしょぼと降って、まさにこれぞ〝梅雨〟という感じでした。午後からはリハビリに行く予定でしたので、午前中に義母と義弟を連れて、1ヶ月の定期診察と薬を貰いに病院へ行きました。

 ところが、今日は先生が不在で、薬のみ。でもちゃんといつも通りの診察代は請求されましたけど…そんなもんですかね。要するに処方箋代ですか、それを支払って薬局へ。すると、今度はビニール袋要りますかと聞かれて…

 ああそうか、7月1日から全国的に殆どの店でプラスチック製買い物袋の有料化が始まったんでしたね。そこで参考までにいくらか聞いてみると、1割負担の人は10円。ところが3割負担の人は40円ですって…。エエッ、高い!と、つい声が出てしまいました。でもどうして、30円じゃなくて40円なの?もうビックリ。

 まあスーパーとかは以前から有料化されていますので、マイバッグ持参の習慣がついていますが、コンビニや薬局では何も言わなくてもさっさと商品を入れてくれましたので、ついマイバッグのことが頭にありませんでした。それはそれでいいと思うのですが、スーパーでは確かレジ袋は3円~5円だったような…

 そんなにレジ袋を買ったことがありませんので、値段の比較ができないのですが、本当に40円もするんでしょうか? 普通では考えられません。だって薬を入れるだけの小さな袋なんですよ。これは、きっと誰も要らないというのを見越して…、いや、もしかしたらわざと買わせないために高くしたんでは?なんて、勘ぐりたくもなります。

 そこで調べてみると、これを推進している経済産業省のホームページでは、「売値 については 各事業者様のご判断 に お任せ します」だと。更に今回の取り組みについては、次のようにも説明しています。 「プラスチックは、非常に便利な素材です。成形しやすく、軽くて丈夫で密閉性も高いため、製品の軽量化や食品ロスの削減など、あらゆる分野で私たちの生活に貢献しています。一方で、廃棄物・資源制約、海洋プラスチックごみ問題、地球温暖化などの課題もあります。私たちは、プラスチックの過剰な使用を抑制し、賢く利用していく必要があります。 このような状況を踏まえ、令和2年7月1日より、全国でプラスチック製買物袋の有料化を行うこととなりました。これは、普段何気なくもらっているレジ袋を有料化することで、それが本当に必要かを考えていただき、私たちのライフスタイルを見直すきっかけとすることを目的としています」と。ヘエッ、なるほど…。

 では値段についてはなにも制約はないということなんですね。そこでコンビニやドラッグストアなどのレジ袋の値段をネットで調べてみると、大体が3円~5円、大型のものでも10円以下でした。どこ探しても40円のところなんて見当たりませんでした。

 とすると宇部市の薬局だけなの?…それとも今日行ったこの薬局だけ?やっぱりおかしいですよ。きっと何か理由があるのでは?……今度行ったときに聞いてみなくっちゃ。忘れなければね。アハッ…

 ちなみに令和元年度宇部市のレジ袋辞退率は96.1%なんですって。山口県が92.3%ですから、宇部市民って本当に真面目なんですよ。こういうのを××正直というんじゃないのかしら…

 写真は、我が家の〝蛍袋〟、まだ咲き残っていました。夏の季語で、キキョウ科の多年草。この花に蛍を入れて遊んだことから名づけられたんですよ。提灯花や釣鐘草とも言います。

  夕風に提灯花ややゝ睡し        星野麥丘人

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