ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

エエッ、〝101歳〟の対決?

2022年02月26日 | 俳句

 昨夜の何と寒かったこと!炬燵に入っていてもお尻の方から背筋へかけてしんしんと…。堪らずに炬燵のスイッチを強に入れ替えたら…温もった!

 でも、そうすると我家のテンちゃんは熱すぎるのか…蒲団から首だけ出して寝ているんですよ。それも可愛いけど、最近は大好きな主人がいないので淋しそう!だからといって私には甘えないんです。悔しいけど…餌や水がない時だけすり寄って来ます。

 以前雌猫のチャミーやチャオミンのときは私の方が好かれていたんですけどね。猫は同性がいいのかしら?テンは娘より息子の方がいいみたいだし…。皆さんのところはいかがですか?

 今日はぐっと春めいてきて…最高気温も13度まで上がるそうですが、最低気温を見るとナンと-3度なんですって!夜は昨日と同じなんだなんて、もう…

 ところで、昨日はうれしい話。テレビでは物騒なロシアがウクライナへの軍事侵攻を始めて、その爆撃された町や建物などが…見るだけで心が痛みます!

 世界中が未曾有のコロナ禍で悲鳴を上げているという時なのに…こんなことが許されていいのでしょうか。私などが何を言っても全く無意味で…虫の呻きにもならないでしょうが、…いや、いや、祈ることはできます!さあ、あのプーチンに天罰が下ることを…祈りましょう。世界中の神さまに…

 そんなときにナンなんですが、見たことのないアドレスからメールが来ていて、???…でもタイトルが〝薩埵峠〟になっていましたので、これは私のブログを読んで下さっている方からだと思って開きました。

 やっぱりブログを隅から隅まで読んでくれているという大学の後輩・Mさんからでした。今までは長いお手紙と折り紙、切り絵などを頂いていたので気が付きませんでした。おまけに現在彼女の俳句指導をして下さっているRさんからの嬉しい知らせを聞いた後でしたので、それが重なって余計嬉しかったんです。

 そのMさんのメールは義母と私への誕生祝いメッセージでしたが、それに添付されていた写真…それが3月16日に101歳になるという旦那様のお母様の写真でした。それにもビックリ!

 年末から3月末の寒い間だけは広島の旦那様の妹さん宅へ行っていらっしゃるそうですが、それ以外は福山でまだお一人暮しですって!わあ、義母よりスゴイ!写真を見るとテーブルピンポンをしている姿…恐れ入りました。なんとも若くて可愛らしいおばあちゃまです。

 写真はもちろん許可をいただきましたが、その時年賀状に使ったという100歳のお祝の写真も送ってくれましたので…どうぞ。

 早速我がお婆ちゃんにその話をして、写真を見せると…〝わあ、若いね~。私完全に負けたわ!〟ですって。もう本当にみんなで笑いましたよ。(*^▽^*)

 おまけに、雨の日は散歩が出来ないからと言って、ピンポンをしているんですってよと言うと、〝それなら、私も負けんと歩かんといけんね。でも最近は余り散歩に出ないから…〟と。でもこのお婆ちゃんの負けん気、これが元気の秘訣なんでしょうね。しげしげと写真を見ていましたから、〝お婆ちゃんも負けてはいないわよ!みんながスゴイと言うもの…〟と励ますと、〝そうかね~〟と、嬉しそうに笑っていました。

 これはコロナ禍の前、カープがリーグ優勝した時、娘夫婦と応援に行った日の写真ですが…若いでしょう。負けていませんよね!とにかく二人ともいい勝負です。

 そりゃそうでしょ!先日のフランス料理を食べに行くとき…私はコロナになってからは、どうせマスクするからといつもスッピンですが、義母を見るといつになくお肌がキレイ…ファンデーションに眉墨なども付けてる…。更に〝今日は何を着ていこうかしら?〟と、オシャレに気を配るという…ほら〝恐れ入ったの鬼子母神!〟でしょ!これですもの、到底私は足元にも寄れませんよ。

 先日のモデルなのワクチンの時でも…お婆ちゃんは副反応が全く出ないのはもう大年寄りだからだねと言うと、〝そりゃあ、あなたたちとは年季が違うわね。どんなにヒドイ環境でもあらゆるバイ菌を打ちのめして、ここまで生き延びて来たんだから…。あなたたち若いもんは過保護で恵まれすぎているからバイ菌に弱いの。じゃから副反応が出るのよね!〟と。なるほど、ナルホド、説得力があります。〝じゃあ、子供たちには余り出ないと言うけど…これはなぜ?〟と聞くと、〝そりゃあ…まだ小さいから素直だし菌に反抗もしないからよ〟ですって。参りました。

 本当に毎日教えられることばかり…お婆ちゃんもっともっと長生きして下さいね。〝わたしゃもうお祝なんかしてくれんでもいいよ!〟と仰いますが…なんの、なんの、〝この前のフランス料理美味しかったね。また行こうよ〟ですって。こちらの方が励まされています。まさに〝101歳バンザイ!〟ですよ。

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今日は〝天皇誕生日〟…いや、いや私たちも…?

2022年02月23日 | 俳句

 今日2月23日は、「天皇誕生日」で国民の祝日。今生陛下ご誕生の日ですので、前の平成時代ならば12月23日でしたね。

 『ホトトギス俳句季題便覧』には、冬12月23日としておきながら、〝例句は昭和時代の春の句を便宜上挙げる〟として、〈みちのくの花の天皇誕生日 対馬千代子〉と〈国旗揚ぐ灯台天皇誕生日 松本圭二〉が掲載されていました。ということは、この2句の天皇誕生日は4月29日のことなんですよね。

 『角川俳句大歳時記』には、12月23日として解説されていますので、例句は平成時代の冬の句のようです。次の句などはまさに嘗ての皇太子殿下と美智子様の恋のことですものね。

  天皇誕生日その恋もまた語らるる  林翔

 もし今度新しく歳時記が改訂されれば、それは2月23日の春の季語として収録されることでしょう。ならば、私も頑張って…令和の「天皇誕生日」を詠み、それが歳時記に載るとか…なんちゃって夢のまた夢の話…。

 さて、今日の我家はというと、久し振りの会食なんですよ。山口県は蔓延防止等重点措置が20日で解除されましたので、飲食店などの営業も平常の時間に戻りました。それで、2月20日は義母の101歳の誕生日、24日は私の〇〇歳の、息子が3月8日、序でに何もしなかった娘の1月24日のも加えて、4人分の誕生会を…ドーンと太っ腹のお婆ちゃんのおごりでフランス料理のフルコースを食べに行くことになりました。

 実はお婆ちゃんの101歳の誕生日には、自宅で寿司とケーキのお祝をしたんですよ。その時昔は広島で何かあるといつも行っていたフランス料理店の話が出て…それではみんなでこの祝日に行こうと決まったんです。ところが、予約が遅かったので、あちらもこちらも一杯、やっとこの店のディナーが取れたというわけ。シェフが一人でやっている小さなお店なので6人の貸切…コロナの心配もありません。さて、久し振りにどんなお料理が食べられるのかしら…愉しみ!

 写真は、20日のお婆ちゃんの誕生会の様子です。

 

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〝薩摩富士〝?それとも〝薩埵富士〟?

2022年02月20日 | 俳句

 昨日の2月19日は、二十四節気の一つ、〝雨水〟でしたね。〝降る雪が雨に変わり、積った雪や氷が解けて水となる〟という意で、初春の季語です。

 こちらは雪のない所なんですが、昨日は一日中ジトジトと降って、まさに〝雨水〟の感じでした。しかし、本当に雪の多い北海道や東北では、今日はまた低気圧が急速に発達するため、今夜にかけて日本海側を中心に雪でふぶく所が多いのだと…いや猛吹雪や大雪となる所もあるそうだとも。

 今年は立春になってからの方が寒さが厳しく、特に日本海側は非常に雪が多くて、これではとても〝雨水〟などとはいえないですよね。やはりこれも異常気象のせいでしょうか。

 歳時記を見ると、次の例句が載っていました。

  薩摩富士雪縞あらき雨水かな  富安風生

 「薩摩富士」とは、鹿児島県の開聞岳(かいもんだけ・標高924m)のことです。いわば九州の最南端に近い温かい気候の土地にあるので、雨水の頃にこのような雪が残っているのかしら?と思って、ちょっと不思議でした。それで、いつ頃の作かと調べてみたら、句集『喜寿以後』に所収された句だと。ならば、富安風生が生まれたのは1885年(明治18年)ですから、1962年(昭和37年)以後ということになります。ちなみに亡くなったのは1979年(昭和54年)、94歳でした。

 ヘエッ、でも風生は確か生まれは愛知県だし、東大出身で俳誌「若葉」の主宰として活躍したのも東京。ただ俳句を始めたのは、1918年、34歳のときに福岡貯金支局の支局長として赴任し、その時に吉岡禅寺洞の手引きを受けたことからのようで、1919年、福岡に来た高浜虚子に接して、「ホトトギス」に投句しだしたんだとか。しかし、その年にはすぐ本省に転勤し、それからはずうっと東京暮しだったはず。じゃあ喜寿になってから鹿児島へ旅行にでも行って、その時に詠んだのでしょうか?でもね~何だか腑に落ちませんでした。

 下の写真は開聞岳、お借りしました。ゴメンナサイ!

薩摩富士 | 傳藏院蔵の商品一覧 | 傳藏院蔵 | 濵田酒造

 それでもう少し調べてみようと検索してみると、何と、もうビックリ!目に飛び込んできたのは次の句でした…何だか狐に抓まれたみたい!

  薩埵富士雪縞あらき雨水かな

  「薩埵(さった)富士」とは、静岡市東部の興津と由比の間に位置する薩埵峠から見える富士山で、この峠は旧東海道の難所および名勝地として知られ、安藤広重の東海道五十三次「由井」にも登場しているのです。だとすると、この富士は本物の富士山ということですよね。

 ほら、〝驚き桃の木山椒の木〟でしょう。どちらが正しいの?私は先生に薦められて、いつもこの『角川大歳時記』を使っていますし、このブログを書く時も信用して参考にしているというのに。以前の〝負暄(ふけん)〟の時のこともあるし、何だかもう角川書店を信用することが出来なくなりそうです。

 ちなみに、検索結果で分ったことですが、〝【筆者注】「薩埵富士」とは静岡県庵原郡由比町にある薩埵峠からみた富士山で、安藤広重の東海道五十三次『由比』の版画がまさに薩埵峠から見た富士山のアングルと同じもの。〟というものもありました。(辻桃子・安部元気共著『美しい日本語 季語の勉強』より)

 下の写真は、広重の『由比』の版画と薩埵峠からみた富士山。これもお借りしました。スミマセン!

Amazon.co.jp: 歌川広重『東海道五十三次~由比』木版画 浮世絵 ...

 なるほど、なるほど…そういうことなら雨水の頃の富士山に雪が解けかかったところとまだしっかり残っているところとの粗い〈雪縞〉が見えても当然のことでしょう。

 私は、人の言うことや書いてあることなどを直ぐに信用してしまうところがあって、特にインターネットなどでの情報には気をつけるようにと強く主人に言われています。でも、俳句では天下の角川書店さんの歳時記ですもの…つい『角川俳句大歳時記』を信用してしまいましたが、これからはもう騙されませんからね。おかしいと思ったら自分ではなく本の方を疑ってかかるようにします。そう考えれば、これもいい勉強になったということかしら。

 でも最後に分ったこと…上に書いた『角川俳句大歳時記』の例句は電子辞書でのもの。そこで、念のために書物の方も確かめてみましたら…あら、こちらはちゃんと「薩埵富士」になっていましたよ。なら変換ミス?…じゃあないでしょう…よね。

 皆さんもこれからはおかしいと思ったら何でも鵜呑みにせず、よく調べてから信じるようにしましょう。

 では、また…オヤスミナサイ!

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〝春の風花〟って?

2022年02月18日 | 俳句

 前日の天気予報では、午後が雪マーク。しかし、雪はチラチラするぐらいで、日が差してきたりと…でも、風は冷たい!これは夜中にきっと雪が積って、朝が大変なのかもと。

 でも昨日の朝起きてみると、うっすらと白くなっているだけ。おまけに朝日もパッと差し始めて…それじゃあラジオ体操へは行かなくっちゃ!と出掛けたんですよ。そうしたら…途中から思いっきり吹雪き出して、寒いのなんのって…でも雪国の人はこんな日々が毎日のようにあるのでしょうね。そう思うと、その大変さがつくづくと偲ばれました。

 ふれあいセンターに着くとやはり人影が少ない…でも、この吹雪の中で体操をしましたよ。出来るだけ雪や風が顔に来ないようにして。こんな時のマスクは助かりますね。体操が済んで家に着く頃にやっと雪は小降りになって…。でも最高気温は3度、最低気温が零下3度なんですって。こりゃあ、大変!ホースや水道管などが凍結して破裂しないように気をつけなくては。こちらでは滅多に零下になりませんので、そういう時の心構えが出来ていないんです。

 昨日は免許の更新で警察署へ行きました。すると目の検査で…あの環の空いているところが見えない!乱視が酷くなってるようで、環が重なって見えるから空いているところが分らないんです。これで合格しないと…免許がでませんよと言われて…。やっぱりPCで目を酷使しているからなんでしょうかね。

 眼鏡を掛けると一層見えなくなってしまうし…困っていると、警察の人が〝しばらく間を置きましょうか〟と言われ、10分後にもう一度検査をすると…合格でした。ヨカッタ!これでまた3年間は無事に運転できます…が、いつまで更新するつもり?自分でもいつかは…と考えていますが、今は車が無いと身動きが取れません。もうしばらくはこのままと思っています。

 さて、今回は何について書きましょうか。そうそう、こちら昨日の朝の雪はとても乾いた軽いもので、おまけに日差しの中でチラチラ舞っていましたから花びらのよう…まさに〝風花(かざはな)〟でしたね。それを撮りたかったのに、私の腕ではムリ…ほら、一部の空はこんなに晴れて真っ青だったんですが、片や重い雪雲にしっかり覆われて。この寒さはいつまで続くのかしら。

 ところで、この〝風花〟は冬の季語なんですよ。そうすると昨日のは差し詰め〝春の風花〟ということになりましょうか…

  遍路笠かぶりし目路にまた風花  橋本多佳子  

  豊後野や風花に種蒔き飛ばす   殿村菟絲子

  白魚の風花ながら汲まれけり   鍵和田秞子

 この三人の女性の句、みんな〝春の風花〟です。多佳子の句は〝遍路笠〟、次は〝種蒔き〟、最後のは〝白魚〟と、メインに春の季語が用いられていますもの。他にも調べてみるといろいろありました。確かに〝春の雪〟が季語にあるのですから、それに日が差せば〝風花〟もあって当然ですね。

 このように美しい言葉は大いに使って、永久に日本人のこころに残していきたいものですね。私は…本当の〝桜〟と〝風花〟が共演するところが見てみたい!そうしたら…絶対詠むからね!待ってて…なんて…アハッ

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〝バレンタインの日〝が満5歳?

2022年02月14日 | 俳句

 今朝ラジオ体操へ行くと、お仲間から早速チョコのプレゼント…ああ、そうか、今日はバレンタインの日だったんだとやっと気がつきました。ちょっとしたものでも…その気持ちがウレシイですね。

  呼び交す烏もバレンタインの日  渡邊千枝子

 これは、馬酔木の大先輩で、ご指導を受けたこともある千枝子先生の句です。拙句にも〈雀二羽また来てバレンタインの日〉と詠み、句集『甘雨』に所収したものがあります。発想的には同じで、要するにこの季語は、270年頃殉教した聖バレンチノの伝承と結びついて、今では〝恋する者同士が愛を告白する日〟ということになったんですね。それは人に限ったことではなくあらゆる生きものにも言えることかと…。

 そんな日の今日は、こちらでは曇りながら少し暖かくて、気温も13度ぐらいの穏やかさでした。午後からは俳句教室でしたので、その準備をしておばあちゃんちへ。お昼を食べて主人と出かけましたら、そこでもまたチョコレートのプレゼントを頂きました。もう一つは…アッ食べました。ゴメンナサイ!

 このバレンタインチョコも、現在では男女に限らず親しい人へと、商戦に乗せられてどんどん拡大し、〝本命チョコ、義理チョコ、友チョコ〟は言わずもがな。他に〝逆チョコ、マイチョコ、ファミチョコ…〟など、まだまだあるんだそうな…

 そんなことより、今日は私にとってはもっと大事な日なんですよ。ジャジャジャ~ン!それは、ブログ開設から「1825日」…。そう、満5歳ということです!このgooブログには10年以上の方々がたくさんいらっしゃるんですから大したことではないのですが、でも私には…やっぱり大したことなんです。恥ずかしながらそれも毎日ではなくとんびとんびなんですけど…ね。

 でも一応の目標は達成しましたので、次はと…また心機一転してスタートが切れます。ここまで読んで下さった方々ありがとうございました。これからも細々ながらまた書いていこうと思いますので、よろしくお願い致します。

 今回の兼題は〝春浅し〟でした。〝早春〟の季語と同様、立春以後の春とは名ばかりの頃をいいます。明治以降、子規一派が使い始めたといわれている季語ですので、江戸時代の例句は探してもありませんでした。

  春浅し空また月をそだてそめ  久保田万太郎

 新月から徐々に月が大きくなっていく…言われてみればナルホド!ですね。私たちは日々月を眺めながら当たり前のように暮しているのですが、〝そのお月様だって勝手に大きくなっているんじゃないよ。誰かさんに育てられて大きくなるんだ…〟と。その誰かが〝空〟だなんて!しかし、その根底にあるのは、人のみならずこの世のものは全て何かの力によって〝生かされている〟というこころなのではないでしょうか。

 この写真は、12日のもの。その夜はこの月の光に鱗のような雲も照らし出されていましたが…写っていませんでした。昨日は雨だったし、今日は曇り、今度の17日が満月ですので、そうするとこれは10日月だったんですね。

 句会では〈春浅し診察を待つ硬き椅子〉が最高点句でした。類想があるかとも思いますが、この句、俳句を始めてまだ1年にもならないSさんの句でしたから、大きな進歩ですよ。ならば、〈春浅し吾また弟子を…〉じゃあなかった。スミマセン、〈春浅し吾また弟子にそだてられ〉でした!でもこれじゃ季語が効いてない…ですよね。

 ハイ、ではまたお勉強しましょう。

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〝笑う門には福来る〟と〝蕗の薹〟?

2022年02月10日 | 俳句

 今日はもう昨日のような青空は見えません。全国的には大雪の情報が出ていますが…こちらでは、曇りで時々は日も差して最高気温も10度とまあまあなんですよ。

 昨日は前のブログに書いた通り、お婆ちゃんの一年ぶり地域活動への復帰の日。有り難いことに雲一つ無いいいお天気になって…。体操は10時からですが、シルバーカーを押してゆっくり歩いて行きますので、30分前には出発。私たちなら10分も掛からないところですが、101歳には…歩いて行くだけでスゴいことなんです。

 それでどうだったと聞くと、〝うん、みんな喜んでくれて…誕生会は私一人だったので、これをもらったの〟と。ちらし寿司とシホンケーキ、それにプレゼントはカワイイ京菓子を2袋。ちらし寿司は私たちの分も買ってきてくれていましたので、ケーキと一緒に食べてしまいました。それで…写真は無し、ゴメンナサイ!

 夜は、主人が作ってくれたカレーで、後はサラダとなますを作って食べました。テレビのオリンピックを見ながら…〝私は注射の跡が痒いけど、お婆ちゃんは痒くない?〟と聞くと、〝痒くも何ともないよ!〟ワアッ、それじゃあ〝注射したときもチクッともせんかったでしょ?もしかしたら無感覚症候群?〟〝何言ってるんね!針刺すときはチクッとしたよ〟だって。みんな大笑い!

 笑うことはとってもいいことですよ。免疫力を高めますので、皆さんも大いに笑いましょう。さて、この前の句会でも…笑えるような句がありました。

 兼題は〝蕗の薹〟、初春の季語です。説明しなくても皆さまご存じでしょう。でも誰に聞いてもまだ姿は見ていないと。そう、今年は立春になって寒い日が続いていますので、出るのが少し遅いのでしょうか。我家はどこにもまだ出る気配がないみたい。それで、写真はお借りしました。スミマセン!

蕗の薹とは - コトバンク

 2月16日の誕生花/フキノトウ,ふきのとう(蕗の薹) 

  白紙に包みし土産蕗の薹    高浜虚子

 〝蕗の薹〟の萌黄色が鮮やか…紙を開いた途端にあの独特な匂いまで感じられますね。きっと句会の誰かから土産にと貰ったんでしょう。それも句会に使う紙か半紙かに包んで貰って…。歳時記を見ていると、これによく似た句がまた…

  包み紙しつとり濡らし蕗の薹  能村登四郎

 これも恐らく誰かに貰ったのか…でなければ蕗の薹を採りに行って、見つけたのを紙に包んだのか。虚子の句では視覚的で、過程よりも瞬時の感興でしょうか。登四郎の句は、〈しつとり〉がポイント、時間の経過を感じます。

 ちょっと昔ですから着物姿かも。そうなら袂か懐に入れていた包み紙が蕗の薹の水分を吸ってしっとり…何だかとても実感が籠っていますね。

 さて、句会の句はというと…〈葉の下で身を屈め居り蕗の薹〉でした。

 この句を採った人の弁、〝蕗の薹を採ろうとして地面に屈みこんでいる人の姿がよく見えて…〟と。〝じゃ、この葉の下というのは蕗の葉のこと?〟〝ハイ…〟みんな???〝蕗の薹が出る頃は蕗の葉はまだですよね〟と言うと、作者が〝去年の古い葉です〟と。でも、〝これではまるでこそ泥のような感じよ〟と言えば大笑。私が、〝これは見立ての句で、蕗の薹が葉の下に身を屈めて今にも出そうなところを詠んだのでは?〟と作者に聞くと、〝わあ、その通りです!〟と嬉しそうな声。

 そうなんですよね。作者のFさんは、俳句を始めてまだ1年にもならない初心者。だから擬人法を使って詠むことが多いのですね。初心者にはいつも言っています。季語を何かに見立てて詠まないようにと。特に擬人法には要注意よと!

 そこで〈庭隅の古き葉陰に蕗の薹〉と直しましたら、〝その通りです〟と作者に感謝されました。

 できれば初心者は先ずは身についていない技巧などを凝らさずに素直に詠むように努めましょう。もちろんこれはベテランの人にもいえることですよ。

 それでは、また…ガンバリましょう!

 

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〝101歳と暮らす日記〟なんて、どう?

2022年02月08日 | 俳句

 今朝はの天気予報が外れたのか、久し振りに青空が…更に、ラジオ体操から帰るときには日差しまで…ウレシイ誤算でした。

 でも私は、今から午後のM教室の準備をしなくちゃ。昨夜疲れて寝て仕舞いましたので…忙しいんです。

 このところ私の暮し…午前中は自宅の家事、それがすんだら義母宅へ行って昼ご販。午後は教室やリハビリなどへ。それが済めば買物をして夕食の支度。食べて片付後、一息入れて帰るのが9時ごろ。それからPCのメールやブログを見て、自分のことをする…という毎日なんです。

 〝この頃一番家事を真面目に頑張ってる…〟と、息子に言うと、笑われてしまいました。でも、お婆ちゃんが元気でまだ何でもできるからいいんです。頼めばジャガイモも剥いてくれますし、鍋も焦がさないように見ててくれますから、却って自分一人で料理してたときより楽かな。アシスタントがいるみたいで…(笑)

 やっぱり、お婆ちゃんはスゴイ! これ…〝101歳と暮らす〟なんて、日記を書いたらいいかもね。(*^▽^*)

 だって先日の会話…〝私また体操に行こうと思うんよ〟〝どこの?ああ、以前行っていた○○苑の…〟〝そう、この前元気になったからそろそろ行って見ようかと思っていた矢先に△チャンが死んだから…〟〝じゃあ、また行く気になったんなら、それはいいこと!。Iさんと行くの?〟〝うん。それで久し振りだからみんなに何かお菓子を持って行こうと思うの。何がいいかねえ?〟と。

 まあ、こんな調子なんですよ。一個一個包装したもので、それ程値が張らず、年寄りが食べやすくて美味しいもの…それで人数を聞いてみると、25人ぐらいだって。いやあ、もうビックリ。

 恐らく行っていたのは、昨年4月の入院以前でしょうから、それから一年弱。〝そんなに顔を見せなかったら、もう寝たっきりになってると思われてるかも…だって、101歳だもんね!〟と言うと、〝だから元気な顔見せんと…〟と。

 ここに引っ越して来てから義母は、家の前のIさんと月に何度か〇〇苑へ行って…体操したり、小物を作ったり、たまには茶話会や日帰りバス旅行へ参加したりと…馴染んできたんです。〝きっとお婆ちゃんが最高齢でしょう〟と聞くともちろんと。

 そこでは毎月誕生会があり、2月生まれの義母がこの時にはいつも何かしらの手作りの贈り物やお菓子などを貰ってきてたっけ。きっとこんな義母ですから皆さんから頼りにされていたんだと思います。

 〝私だってお婆ちゃんに元気貰ってるから、皆もきっとそうよ。顔見せたらそりゃあ喜ぶでしょうね〟と話していたら、コロナの蔓延防止で体操とかの集まりも9日限りでしばらく中止になったんだと残念そうに言う。だからお菓子も買いに行かないと。でも、せっかくその気になったんだから、明日はみんなに逢うだけでも行ってきたら?と言うと、〝そうじゃね。顔だけ見せに行ってこようか…〟と…。

 何はともあれ…何でもやってみなくちゃ。とにかくお婆ちゃんのペースに合わせて、やる気を削がないことが大事。私があれこれやりすぎると混乱しますので、おばあちゃんの今までのやり方で…。今までは献立を考えるのが大変だったので、それをしなくていいからアリガタイとも。何が食べたいと聞くと何でもいいと言うし、実際何でも美味しそうに食べます。ただちょっと固いものは食べやすいように細かくするなどして…、みんなと同じものを食べますから私もラクなんです。アリガタイコト!

 さあ、明日はどんなでしょう。みんなに逢えて、益々元気になって帰ってくるのかしら…タノシミ!

 また長くなりましたので、句会の話は次に…では、オヤスミナサイ! 

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今年は〝厄年〟なの?

2022年02月05日 | 俳句

 このところの寒波に震え上がっています。最高気温4度、最低気温0度だと…でもこの程度で音を上げているようでは雪国の人に叱られそうですね。

 でもそれまでが大体10度前後で、風もなく穏やかな天気が続いていたのに急にというのは身に堪えますよ。おまけに体調が悪いとくれば…

 3日の節分には毎年お参りに行っている中津瀬神社へ。そこで〝福飴〟の籤1本200円也を…1000円分買いました。主人も義母も…そうすると義母は鬼棒が1本当り、主人は商店街お買い物券1000円をゲット。私はというとそのお買い物券と〝大福〟飴も当ったんです。ヤッター!〝こりゃ春から縁起がいいね~〟なんて、とても気分が良かったんですよ。

 ところが、4日は…〝立春〟ですよね。この縁起のいいところで朝から義母と一緒にコロナワクチンの3回目を受けに行ったんです。特にナント言うこともなく早く終って、〝これで安心よね〟と意気揚々と帰ってきて…。前回は2回ともファイザーで、私はどちらとも副反応が出て、1回目は腕が痛くて眠れなかったし、2回目は熱と頭痛でしんどかった!今回はモデルナ…噂では副反応が強いとか…。コワイ!

 でも、注射は痛くなかったし、この調子なら大丈夫かなと思ったのですが、念のため解熱剤と頭痛薬は貰ってきました。するとだんだん夕方になると頭痛が…それで薬を飲んで早めに寝ました。5日の、今日は朝から最悪。外は雪がチラチラと…とにかく悪寒と頭痛と、食欲は全くなし。倦怠感…というより不定愁訴が全身を覆って何もする気にならず。とうとう節々が痛み出したのでこれは絶対熱があると…測ってみれば37.7℃。やっぱりファイザーよりヒドイ!

 なんて思って、〝お婆ちゃんはどう?〟と心配して聞くと、〝どこも何ともないよ!〟だって。〝でも注射打った腕が痛いでしょ?〟〝いいや、それもどうもないよ〟と。

 わあ、お婆ちゃん〝恐るべし〟です。聞けば前の2回とも何ともなかったんですって。うわあ~どうなってるの?このワクチンは本当に個人差が大きいんですね。私は何でも影響を受けやすい体質なので、こんな所にまでそれが出るんでしょうか。イヤですね。

 というわけで、今日はこれでオシマイ!おまけに車まで塀にぶつけてしまい…踏んだり蹴ったりの日でした。こういうのをナント言うんでしょうか。もしかして今年は〝厄年〟?

 そうそう、〝節分〟の夜には、厄年にあたっている人が氏神などに参詣して厄を払うという〝厄払〟〝厄落し〟という冬の季語があるんですよ。

  何物かつまづく辻や厄落し  高浜虚子

 私、節分の参詣には行きましたが、昼間だったからいけなかったのかしら。それともお祓いをして貰わなかったからかな…。とにかく今年は初っぱなから碌な年ではありません。これは自重せよということなんでしょうか…ね!

 このところ水仙が咲き始めたというのに…またこの寒さで止まるのでしょうか。

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さあ、吟行へ…明日は〝節分〟ですよ!

2022年02月02日 | 俳句

 今日は寒かった!でも全国的な寒波に比べるとこちらはまだマシですね。雪は降らなかったし、気温も11度ぐらいはありましたから。

 何だか毎日が慌ただしくて…いつもは〝一月去ぬる〟ですから、あっと言う間に過ぎるのに、何だかとても長く感じました。なぜなんでしょう?

 義弟が亡くなってまだ三七日が来ていないんですよ。こんなことって初めて…不思議です。のんべんだらりと過ごしているときには感じなかったのが、今は時間を細切れにフル回転して使っているから長く感じるんでしょうか?普通は入院などをして何もしないと時の過ぎるのは遅く感じるし、反対にとても忙しいと早いはずなのに…?

 最近の私は食事の用意もいい加減になっていましたが、昔働きながら子育てをしていた頃のように…今は非常に規則正しい食生活をしています。これはお婆ちゃんのお陰で…主人もこまめによく働くようになったし、私たちの老後を考えさせてくれる良い機会になったみたい。アリガタイコトです!

 さて、今日は恒例の吟行会でした。朝から夕方までですので、お婆ちゃんのことは息子に頼んでお昼に見に行って貰いましたが、コロナの蔓延防止対策が2月から県の全域に適用されましたので、…でも、止めませんよ。だって、誰も止めようとは言いませんもの。しかし、こんな状況ですので、一応近場で行いました。

 先ず宇部市の新庁舎が出来つつありますので、それを見ながら真締川公園の河畔を散策。やはり宇部は〝緑と花と彫刻のまち〟ですから至る所に彫刻や花があります。このように山茶花も散り敷いて…

 その後宇部港~中津瀬神社へ。だから川風や海風がとっても冷たくて…でも雪交じりでなかったからマシでした。

 今回の一番の収穫は、明日の節分の準備を神社でしていましたので、その様子を句材に。更に、アーケード街にある〝焼芋屋〟を見つけて…買ってみんなで食べました。とっても甘くて美味しい…また、そこのおばちゃんが面白い!これがいい句材になりました。

 今回の参加は7人でしたから全部で35句…そのうち焼芋と節分準備の句がそれぞれ6句も。最初こんな見慣れたところじゃ句材がないのではと心配しましたが、結構良かったです。要するに名所旧跡などに行かなくても句材はどこにでも…いや、却って日頃見ていない街の様子などを歩いて回って、こんなに宇部市は廃れているのだということを再認識しましたもの。

 宇部市は嘗ては石炭の町でしたから、飲み屋街が賑わって県下でも一番多いところと言われていたんだそうです。それが今では見る影もなく…更に生き残った店でも今回のコロナ蔓延防止対策で休業という貼紙ばかり。いつもは車で素通りするだけでしたから、こんな路地を見ることはなかったのです。商店街を歩いてもシャッター通りと言われるぐらい店は疎らになってしまいました。

 私が結婚して来た頃は、大きな建物はまだ無くても、銀天街と新天町の二つの商店街が賑やかで、給料日やボーナス時には買物や食事に来たものでしたが…。郊外に大型ショッピングセンターが出来た途端にアレよ、アレよと寂れていったんです。が、まさかここまでとは!

 石炭で最も湧いていた頃の宇部市は知りませんが、私が来た頃はそれなりにまだその面影はありましたから…まさに〝今昔の感〟ですね。

 その様子を詠んだ句を紹介したいところですが、残念ながらできなくて…ゴメンナサイ!

 昼食後、近くの会場を借りて句会。例の如く4時30分までみっちりとお勉強しましたよ。ハイ、お疲れ様でした。

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