ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

山茶花

2018年11月10日 | 俳句

 ああ、忙しかった!今やっと家に帰ってホッとしています。(夜の10時前で~す)

 今日は朝からバタバタして、厚南会館の文化祭に出す色紙と短冊を持って…どうにか間に合いました。ここは二年目ですので、去年と同じように飾り付けて12時に終了。それから帰宅して、午後と夜間の俳句教室の準備をして13時過ぎまた出かけました。

 午後の部の兼題は「鶏頭」で秋の季語、夜の部は「時雨」で冬の季語でした。

 「鶏頭」の句にはあの有名な正岡子規の句がありますね。

  鶏頭の十四五本もありぬべし

 この句については以前にも書いたことがありますので省きますが、熱帯アジア原産とされ、日本へは中国を経て古く渡来し、韓藍(からあい)という古名で『万葉集』にも詠まれているのがこの鶏頭花のようだと…。鶏の鶏冠を思わせることからこの名がついたものです。

 「時雨」は、冬の初め、晴れていても急に降り出す通り雨のこと。

  小夜時雨上野を虚子の来つつあらん   正岡子規

 この句は、子規が虚子の来るのを、〝今どの辺りだろう。きっと上野あたりだろうか…〟と思いながら今か今かと待っている情景でしょう。それほど子規と虚子は信頼し合っていたのでしょうが…。下五の字余りがその子規のイライラしている気持ちと重なって…。この時子規はかなり病状が悪化して臥すことが多く、その不安や焦りが夜になると余計に募り…ましてや時雨も降り出して。こんな句を詠む子規はきっと寂しがり屋だったのでは。親身になって看病してくれる母や妹がいても、こと俳句のことになると、やはり虚子や碧梧桐でないと…という思いだったのでしょうね。

 明日は文化祭を覗いた後、展示を撤収しに行きます。句会の話はまた次にでも。

 写真は、我家の〝山茶花〟。一重のこの色が大好きなんです。忙しくて気がつきませんでしたが、いつの間にか咲いていました。 

 

 

 

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