ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

兼題は〝虻〟でした!

2023年04月30日 | 俳句

 とうとう4月も終り、明日からは5月に突入ですね。世に言うゴールデンウイークに既に入っているのですが、昨日の雨は結構ヒドかったです。それが今日は東日本の方へ移動したので、こちら西日本は概ね晴れでしたよ。だから昨日の雨に洗われた柿の若葉のナント眩しいこと!このまましばらくはいい日和が続くとうれしいのですが…残念ながら連休後半は雨が降るという予報。まあ、今のところは連休に出かける予定は全くないからいいわと思ったのですが…

 しかし、急にお婆ちゃんが先日の旅行で買った服をどこかへ着て行きたいのに…と残念そうに言いだし、早々に衣装合せなどをしたりされると…これじゃあどこかへ連れていかなくっちゃね…と、主人と話していますが。さて、どうしたものでしょう…人出の多い所や歩かないといけないところはダメだし…ウ~ン、悩んじゃいますよ。

 さて今日は、先日の句会の兼題が〝虻(あぶ)〟でしたので、その時に初めて知った言葉のことでも書きましょうか。

 その句会に出た句は〈虻光る煉瓦の山の駄屋の跡〉。この「駄屋」という言葉…私は見たことがなかったので、一瞬〝下駄屋さんのことかな?〟なんて思いましたが、煉瓦だもの…これ何?と、念のために辞書を引いてみました。

 すると、『精選版 日本国語大辞典』には〝中世の大和で、塩の運送・仲介業者〟とあるではありませんか。でも何だかこの句の意味にはそぐわないような…。そこで、今度は『広辞苑』で引いてみますと、〝(中国地方で)厩舎(うまや)〟と。この意味だったらよく分かります。しかし、それなら〝馬屋〟と書けばいいものを…なんで?と作者に聞くと、子供の頃辺りの農家ではどこでも牛を飼っていて、その小屋を〝だや〟と言っていたのだと。

 この作者が言うには、〝馬屋(まや)も考えたが、それは馬を飼っている小屋で、ここは牛小屋。でも、それでは字余りになって入らないので…〟と。ナルホド!みんなあれこれとよく考えて努力していますね。感心、感心!

 私はこの〝駄〟という語にちょっと興味が湧きました。だってこの字ですぐに思いつくのは、無駄とか駄目とか、または駄作、駄句、駄馬などのマイナスイメージばかりですもの。それ以外なら下駄や足駄、雪駄などの履き物。

 結局〝駄〟という字は、〝馬に荷をのせて送ること。また、のせた荷物〟や〝荷物を運ぶための馬〟などという意味でした。そうすると〝屋〟は建物ですから、その意味が使われた場所によって違ったんですね。中世の大和、今でいえば奈良県あたりでは要するに馬で荷を運ぶ運送業者の家。中国地方では馬(牛)を飼っておく小屋に使ったということ。ナルホドですね。

 私は元々九州人ですから〝馬小屋〟とか〝厩(うまや)〟しか知りません。運送屋さんは何と言ってたんでしょうか。たしか〝馬借(ばしゃく)〟という語を聞いたことがあるような…?

 俳句をしていると、言葉を知らないから…と誰もがよく言います。標準語だけでなく古語や方言などもいれると、知っているものは万分の一…いや、いや、そんなものじゃあないですよね。調べだしたらきりがありませんし、調べても分からない言葉は五万と…いやもっと…無限大かも。その点今はインターネットという便利なものがあってホントに助かります。昔…といっても、せいぜい2、30年前のことですけど、広辞苑じゃ足りず重たい漢和辞典まで引っ張り出して、エンヤコラと探したもんです。それが今や、今や、あっという間ですから。

 それでも追いつきません。本当にきりがないんですもの。時間がもっともっとほしい!そのうちきっと時間切れになるでしょう…というより先に頭が回らなくなるかも…などと不安になったりします。だったら今のうちにもっと頑張らんと!

 今日の写真は…かなりボケてますが、〝おてんぽの花〟です。この〝おてんぽ〟というのはこちらの方言で、母は〝かんからの葉〟と言っていました。地方によっては他にもいろんな言い方があるようですが、本当は「菝葜(サルトリイバラ)」というんですよ。ところが、俳句では「山帰来(サンキライ)」として詠まれています。実は「山帰来」は本来日本にはない植物なんですけどね…似てるので間違われたのでしょうか。

 この葉を見ると、母がいつも5月5日の〝子供の日〟に作ってくれた〝柏餅〟を思い出します。裏山に行ってこれを採ってくるのが子どもたちの役目。そこで若い葉を採ると蒸したときに餅がはがれにくいと、古すぎる葉は固すぎるなどと言われて、ちょうど手ごろな葉を探すのも楽しい想い出です。ああ、もう一度母のあの〝柏餅〟が食べた~い!(+_;)

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〝カラスノエンドウ〟と〝スズメノエンドウ〟の違いって?

2023年04月29日 | 俳句

 前回のブログから一週間ぶり。面白い話があるので次に…と書いたのに、余りにも間が空きすぎですよね。一度だれてしまうとなかなか元のペースに戻れません。でも、細々ながら続けていくつもりですので、どうかよろしくお願いしま~す!

 実は、先日の〝きらら俳句教室〟でのこと。春の野原や道端に蔓延っていて、誰でもが知っている〝カラスノエンドウ〟…エエッ、ご存じない方いらっしゃいますか?写真を見れば、ああこれか!とすぐに思い当るはずですよ。

 このカラスノエンドウもスズメノエンドウも間違いなく春の季語になってもいいのですが、私の持っている歳時記にはなく、だから例句もありません。でも、「増殖する俳句歳時記」で探したらやっと1句見つけました。

  子供よくきてからすのゑんどうある草地  川島彷徨子                        

 子供の頃は、この豆果の豆を取り除いて笛を作り吹いて遊んでいました。ラジオ体操の帰りこれを見つけてそんな話をすると、みんな〝ある、ある!〟と。すると中の一人が〝私はこの豆をおやつに食べてたんよ〟と。これにはビックリ!干してお茶にするのは知っていましたが、食べられるとは知りませんでした。そう言うと〝そりゃあ歳が違うわね。本当に食べる物がなくて、この豆を若いときにたくさん採ってきて茹でて食べたもんよ〟ですって。戦争中はそうだったのかも知れませんね。食べられるものならどんな雑草でも…と、これは母から聞いたことがありますもの。

 ところで、今回はそのカラスノエンドウとよく似たスズメノエンドウとの違い。それをレンジャーのAさんに訊ねると…〝カラスとスズメだから大きさが違うのでは?それに巻ひげが1本ならスズメで数本ならカラス…かな?〟などと聞いて、みんなで探して採ってきたのを並べ…これがカラスでこれがスズメなの?と。でもAさんも確信が持てなかったとみえ…

 それで、教室に戻って調べたことを書いてくれました…それが下の写真。

 それによると、カラスは巻きひげが3本、スズメも同じだがカラスより小ぶりで、違いは豆果に種子が2個。おまけに〝カスマグサ〟というのがあって、これは巻ひげは1本で豆果に種子が4個だと。カラスノエンドウとスズメノエンドウの中間型なので、カ(ラス)とス(ズメ)の間でカスマグサというんですって!ヘエッ、何も知らずてっきりみな同じだと思ってました。

 写真の左のは巻ひがが2本だからカラスかスズメか?右のは1本(影が映って分かりにくいでしょうが)…ということはカスマグサ?今一つ種子が分からなかったので、確かかどうかは?

 しかし、カラスとスズメは大きいのも小さいものもあって、それだけで見ると今一つ見分けの付かないものがたくさんありました。そこでもう少し調べてみると、解ったことがあります。カラスノエンドウの小葉の先は矢筈(やはず)状に窪んでいるのだと。だから〝ヤハズエンドウ〟とも。ちなみに我家の雑草苑からめぼしいものを採ってきて見比べてみましたが、どうでしょう。これで分りますか?

 次の写真のは葉が細くて長いですよね。だからスズメノエンドウということでしょうね。

 今NHKの朝ドラ「らんまん」で、諸々の植物に脚光が当っていますが、このカラスノエンドウ一つとってもこういう状態ですし、風土や気候などでは変種がいくらでもあるのでしょうから、こういうものを研究するというのは本当に気の遠くなるほどの根気と情熱がないとできませんよね。牧野富太郎博士の偉業が天下一品のものだということを今更ながら痛感します。はい、今回はミニ植物講座でした。オシマイ!

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令和5年度の〝きらら俳句教室〟がスタート!

2023年04月22日 | 俳句

 先日の第3土曜日、令和5年度の〝きらら俳句教室〟第1回目がありました。今年で4年目、しかし辞められる方がいて、新しい方も入会されずに9人でのスタートです。でもレンジャーのAさんが加わりますので、10人…ちょうどいい人数かも。

 もう全くの初めてという人はいませんので、今回は最初に季語の「連想力」について話しました。この日はちょうど雨が降っていましたから…例えば、「春の雨」と「春雨」のイメージの違いや「菜種梅雨」「花の雨」「木の芽雨」などの背景の違いなどいろいろと.…

 俳句が17音の最短詩型であるという制約の中では、日本語の連想力をいかに生かすかということが重要だということを説明しました。みんな頷いていましたが、解ってくれたかしら。でも、口で言うほど容易いものではありませんので、私も日夜それで四苦八苦してるんですけどね。(笑)

 さて、時間になりましたので傘を差しての吟行です。でもそれ程の雨ではありませんでしたので…中にはあの月形半平太の〝春雨じゃ濡れて行こう〟の粋人気取り(?)の方もいて…。それで〈男一人は濡れて行きをり春の雨〉などという句も出たりして…大笑い。

 3月に野焼した蘆原が今月は完全に若葉になって、枯れたところとのコントラストが美しい。今日は小雨に濡れて一面靄がかかったようなのもまた風情があって良かったですよ。

 早速こういう蘆原をどういえばいいのかと質問が出ましたね。同じ春でも野焼の後は〝末黒野(すぐろの)〟といえば初春。芽が出たら〝蘆の芽〟、それが角のように尖っているから〝蘆の角(つの)〟や〝蘆牙(あしかび)〟といって仲春。更にその芽がどんどん伸びて若葉になるので〝蘆若葉〟、これは晩春。ちなみに〝青蘆〟や〝蘆茂る〟といえば夏だし、〝蘆の花〟や〝蘆の穂絮(ほわた)〟といえば秋なんですよ。冬は〝枯蘆〟と…、全ての季節で詠むことが出来る都合のいい句材なんです。蘆原の風景というものも日本人好みで、琵琶湖などではそれに手漕ぎ舟などを取合わせたりと…ほんとに句材がなくて困ったときには重宝します。だからこのきらら浜の蘆原を散策して一年中詠んでも飽きないんですよ。有り難いこと!

 さて、ここでちょっと添削教室を。今回の最高点句は〈春茱萸(ぐみ)の舌になつかし野辺の道〉で、これは全員が採って満票でした。

 皆さんホントに上手くなったものです。初心者の句としてはこれで充分だと思います…が、やはり私として〈なつかし〉を削りたい!確か去年の秋にもここで茱萸を堪能していますので、この春茱萸もみんなしっかり食べました。秋茱萸よりもやや大きくて色もキレイ!〝これ、甘いよ!〟〝こっちのも甘いよ〟と、みんなで入れ替わり立ち替わりして、食べては種を…と、それを思い出して〈春茱萸の種飛ばし合ひ野辺の道〉と添削しました。そうすれば、誰もが茱萸を食べて童心に戻っている様子が見えてくるでしょう。要するに〈種飛ばし合ひ〉で、何人かで食べていること…更には昔よく採って食べていた田舎の道を思い出し…〈なつかし〉と言わなくてもみんな懐旧の情に浸れるというわけなんです。これが俳句の〝言わずに語る〟という連想力なんですね。

 写真はどれもこれもボケていてスミマセン!決して雨のせいにはしませんので…

 春茱萸の傍にはもう秋茱萸の花が一杯咲いていましたよ。三つ葉ツツジもキレイに…

 雨も傘を差さなくてもいいくらいになって、教室に戻って句会。12時過ぎに第1回目も無事に終りました。私は急いで家に戻って猫に餌を…そう、自分にもやって(笑)、午後の句会へ。また、また相変わらずの忙しい1年が始まりました。

 この時にもう一つ面白い話があったのですが、長くなりましたので次に…では、また。

 

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周南市大道理の〝芝桜〟

2023年04月18日 | 日記

 柳井市の〝やまぐちフラワーガーデン〟を出て義弟夫婦と別れたのが14時半過ぎ、まだ時間に余裕がありましたので、ナビを頼りに周南市大道理の〝芝桜〟を見て帰ることにしました。

 この〝芝桜〟は晩春の季語です。最近では日本全国あちらでもこちらでもこの芝桜が植えられ見事な景観を作り出して観光名所になっていますよね。山口県でも芝桜の名所で検索すると一発でこの大道理が出るんです。だからこの句のようにいい天気なら是非一度は見ておかなくっちゃと…でもきっと人が多いのではと思いながら向いました。

  芝ざくら好天あますところなし    石原舟月

 この周南市北部の大道理(おおどうり)地区にある鹿野地(かのじ)集落で、4月から5月にかけて色鮮やかな美しい芝桜が咲き誇ります。棚田に植えられた10万本の芝桜は、地元の皆さんによって整備され、色とりどりの芝桜の中の散策を楽しみに、毎年多くの人が訪れているようです。

 私もいろんな人からこの大道理の芝桜を見に行ってとてもキレイだったという話を随分前から聞いていましたが、なかなか見る機会が無く、やっとこの日念願が叶ったんです。フラワーガーデンから県道63号を通って約1時間弱…見れば駐車場はあるものの全部道路の際ですからもう満車。お婆ちゃんをそんなに歩かせるわけにもいきませんので、障害者用の駐車スペースがないかと聞きに行きました。すると、そんなものはないと一蹴され…。じゃあ車椅子の貸し出しは?と聞くと、…〝そんなもの有るわけ無い!〟って…全く取りつく島がありませんでした。確かに駐車料も見学料も無料なんですから仕方が無いんでしょうが、でもこの芝桜を維持するための協力金(寄付)の200円は必要なんです。それはいいとしても、もう少し田舎の素朴さを期待して来たし、心が優しくなれるところかなと思っていましたのに…ほんとにガッカリでした。

 車が停められないので、私が先に下りて見られるところまで歩いてみました。ああ、この程度なら無理をしてお婆ちゃんを歩かせることはないなと思い、写真だけ撮って戻りました。次は主人が行ってどんなものかを見て帰ってきました。

 この写真を見せて、わざわざ時間を掛けて見に行くほどのことはないわよとお婆ちゃんに言うと…〝以前に地域のふれあいバスで見に来たことがあるからいいよ。その時はもっとキレイだったけどね〟と。

 家に帰ってからネットの写真を見ると確かにキレイ!私の写真が下手だからでしょうが、この日の芝桜はまだ満開ではなくて、入口に開花80%だと書いてありましたから、そのせいもあるのでしょう。それにしても土曜日ということもあってなんと人の多いこと。主人曰く〝みんな余程行くところがないんやのお…〟ですって!

 下の写真がネットに載っていたものです。

 まあ、そういうわけで家に戻ったのが17時前でした。何もせんでもやっぱり出かけると疲れるね、家が一番いいよ!とは、お婆ちゃんの弁。

 写真は、フラワーガーデンに行った記念に買ってきたペラルゴニウムの〝フェアリーチュチュ ローズ〟と〝ガザニア〟の黄・紅・朱色を3鉢。このガザニアは我家に植えて、ペラルゴニウムの鉢はお婆ちゃんちの玄関に飾りました。オシマイ!

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柳井市の〝やまぐちフラワーガーデン〟へ!

2023年04月13日 | 日記

 今日は、先日の光市〝亀の井ホテル せとうち光〟へ行った時の続きです。

 ホテルの朝食はビュッフェ形式。昨夜食べ過ぎましたので、朝は抑えて、抑えてと…でもやっぱり食べ過ぎ!人間って欲なもんですね…アッ、これ私が…でした。失礼!食事が済むと、部屋に戻る前に売店に寄り、貰った地域クーポン券でお土産を…1人2000円ですから、これは大きいですよ。ホント助かりました。

【朝食ビュッフェ】

【朝食ビュッフェ】

【朝食ビュッフェ】

 10時前にチェックアウトして、一路柳井市の〝やまぐちフラワーランド〟へ。

 この〝やまぐちフラワーランド〟 は、「歴史の町柳井」の地形を生かした花と緑が整備されている植物園で、一年中テーマごとに配置された四季折々の花々の見ごろを花壇を巡りながら見ることができ、また、芝生広場や大型遊具など、子供向けの施設も用意されています。その他、観葉植物や室内向けのインテリアグリーンなどを販売する「花マーケット」やレストラン、植物観賞だけでなく、好きな花や鉢を選び、寄せ植えを体験できる温室もあり、エ芸の著書を多数揃える図書館なども併設。

 写真は、駐車場から先ず最初の花のお出迎え~入口の切符売場のハンキング花かごと柳井名物の金魚提灯です。

 ホテルからは30分も掛からないところで、この日は土曜日でしたがまだ人の少ないうちに散策できました。色鮮やかなポピーと緑のコントラストが最高!しっかりと目の保養になりました。入るとすぐ目に付いた〝観覧車〟…これには花が乗っていて人は乗れないということが分かるとお婆ちゃんはガッカリ!お婆ちゃんはいつまでも若いですね。

 写真は、一通り園内を巡って…皆さまもどうぞご一緒に目の保養をして下さい。最後の写真は、義母の車椅子を押す義弟夫婦です。

 一通り巡って…勿論お婆ちゃんは車椅子、おまけに障害者手帳を持っていますので入場無料、付き添い1人と残り3人で…入場料はたったの1020円でした。安い!

 日当りの良い椅子に坐って休んでいるともう気持良くなってうつらうつらと…でも、この日はちょっと風もあって気温が低く、蔭に入ると背中がゾクゾクッと…

 やはりお昼頃になると人も多くなり…そういえば、園内を巡っている途中…アレ?見たことのある顔が…向こうも…〝エエッ、ちわき先生!〟と。ビックリです。何でこんな所でと聞くと、仕事場のイベントで人々を案内しているのだと。実は毎月第3土曜日に俳句教室を開いている〝きらら浜自然観察公園〟のレンジャーさんでした。それも今年度から担当して下さるTさん…まあ、こんな所で逢うなんて…幸先のいいこと!今年度の俳句教室は来週からですものね。

 では、また、と挨拶して別れ、私たちはレストランでお昼です。みんなスープとフリードリンク付のランチコース。パスタやピザ、トンカツとそれぞれがメイン料理を選んで頼むと、お婆ちゃんは釜飯がいいと…、サスガです。それでお腹いっぱいになったのですが、どれにも付いているプリン…〝HANAHANA自家製プリン〟がとてもおいしかったですよ。

ハナハナちどりだいにんぐ -

 また、また長くなりましたので、大道理の芝桜は次にしますね。では、最後までお付き合い頂きました皆さまお疲れ様でした!

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光市の〝亀の井ホテル〟へ行ってきました!

2023年04月12日 | 日記

 先週の金曜日は、義母を連れて山口県光市の〝亀の井ホテル せとうち光〟へ行って一泊してきました。京都の義弟夫婦が母に会いたいということで、招待してくれたんです。ちなみに以前このホテルが〝かんぽの宿〟といっていた時泊ったことがあります。随分昔だったので、詳しくは覚えていないのですが、この位置とこの建物、それに展望風呂のことだけは記憶にあります。それが〝亀の井ホテル〟という名で再スタートしていたなんて全く知りませんでした。

 この〝亀の井ホテル〟というのは別府では誰もが知る老舗のホテルで、私も名前は知っていましたし、確か亀の井バスというのもあって、別府にいた頃はよく乗っていたと思います。それで懐かしくなってここに泊ることにしたんです。が、…

 検索してみると、この亀の井ホテルは〝日本各地、さまざまな泉質を楽しめる温泉地と日本の文化価値を感じられる自然豊かな32施設で展開。その土地ならではの魅力をお楽しみください〟という触れ込みで、東北から九州にかけて全国に展開しているホテルでした。しかし、よく見ると…どうも以前泊ったことのあるかんぽの宿が多いような…

 それで更に見ていくと、もともと日本郵政グループの宿泊事業だった「かんぽの宿」が新型コロナウイルスの影響などによる赤字で全33施設のうち32施設の売却を決定し、そのうちの29施設をマイステイズ・ホテル・マネジメントが継承し、運営を開始。それが2022年7月1日より名称を「かんぽの宿」から「亀の井ホテル」へリブランドしたのだと。ああ、そうだったんですね、知りませんでした。

 ところで、あの亀の井バスは今でも健在なのかしら?調べると全く大丈夫でした。更にこの亀の井という言葉と同時に忘れられないのが〝油屋熊八〟という名前。

 実はこの人が、九州観光の祖と言われた油屋熊八で、別府地獄めぐりの遊覧輸送を目的に亀の井ホテルのバス事業部として亀の井バスを設立したのです。創業と同時に運行を始めた「別府地獄めぐり」は、国内で最も長い歴史を持つ定期観光バスで、また日本で初めて女性バスガイドを採用した事業者でもあるのです。ホントに懐かしいこと!子供の頃よく聞かされた話です。写真は、別府駅前の油屋熊八像。(Wikipediaより)

 さて、本題に戻りましょう。この金曜日の午前中は曇りでしたが、出発時はもう晴れ。高速を熊毛インターから下りて海岸の道を快適に。チェックインの15時にちょうど到着。義弟夫婦はまだかと思うと、既に着いてただ今室積公園を散策中だと。

 すぐに合流してフロントへ。

 チェックイン後はすぐ部屋の方へ。

 ※ここからの写真は撮っていませんでしたので、ホテルの公式ページからお借りしました。ゴメンナサイ! 

【外観】

【外観】

【宿からの眺望】

【お部屋からの眺望】

【和室ベッドタイプ上層階/28㎡】

 このホテルのキャッチフレーズ〝瀬戸内海の美しい夕日が望める全室オーシャンビューの客室〟の通り、私たちの部屋は4階で、窓を開けると海が広がり爽やかな潮風がとても気持良かったですよ。

 夕食まで時間がたっぷりありましたので、まずはゆっくりお風呂へ。最上階の6階にある展望風呂です。

Onsen3

Onsen2

Onsen1

 夕食は6時から。〝プレミアム高森和牛味しゃぶと鯛めし☆口福のひととき♪【至福の会席】潮彩プラン〟でしたが、見ると他の方々は〝お一人様1100円追加で本ズワイガニ食べ放題!〟を選ばれているようで、テーブルには蟹が山ほど…

 でも、私たちのコースも食べきれないほど…蟹は先日〝味道楽〟さんで堪能したばかりだし、これを食べていたら他の物が食べきれなかったでしょうから、これで良かったんです。

 だって夜食もあったんですよ。でも、とてもとても…〝地獄麵〟とかで非常に魅力があったのですが…。おまけに食後はすぐに部屋へ戻って、カープの応援です。前日が雨で6回途中で中止。でも4連敗後の初勝利をしっかりものにしましたからね。その続きの巨人との初戦ですもの。応援しなくちゃ!ここに来た5人ともがカープの熱烈なフアン。応援の結果ヤッター!勝ちました。というわけで、風呂の夕日も夜食もダメでしたが、その次からの巨人戦は見事に連勝。おまけに昨日も中日に勝って5連勝、貯金1が出来ましたよ。もう、うれしいやらビックリするやら…お婆ちゃんもほっぺたが緩みっぱなし…いいとこで2人で手を叩いて…楽しかったですね。

 お婆ちゃんは、〝こんなに毎日ご馳走ばかり食べて、何もせんでらくをさせて貰ったら、またまた長生きするよ。どうしたらいいんかね〟と言いますので、〝もうこうなったらお婆ちゃん、日本一を目指そうよ!〇〇家からは誰も日本一になった人はいないから…ねッ〟と、冗談も出て来ます。

潮彩プラン(2023.3~)

 写真はいいのが撮れていませんでしたので…ホテルの写真をお借りしました。スミマセン!ちょっと宣伝臭かったかしら?でも何も貰っていませんからね。ああ、全国旅行支援の補助と地域クーポン券は利用しましたが…アリガタイことです。

 次の土曜日は朝から気持のいい快晴。それではと近くにある〝やまぐちフラワーガーデン〟へ行くことに。一通り見て回った後そこで食事もして、弟たちとは14時過ぎに別れました。

 まだ時間的に余裕がありましたので、帰りに周南市大道理の〝芝桜〟を見て帰ることに。それらのことについては写真などもありますので、また次の日にしますね。

 

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〝歌はう〟と〝謡はう〟、どっちがホント?

2023年04月04日 | 俳句

 ここ宇部でもこのところの気温で一気に桜が満開になったかと思うと、もう散り始めています。まさに〝花の命は短くて…〟で、ちょっと目を離した隙に…あらら!…ですよね。

  声よくば歌はうものを桜散る    芭蕉

 この句を見て、ヘエッと思いました。歌うのが下手か上手いかは別にして、芭蕉は声はよくなかったんですね。自らが〝声がよければ歌おうと思うのに(悪いから歌えない)〟と詠んでいるのですから。

 しかし、芭蕉は一体どんな歌を唄うつもりだったのでしょう。江戸時代に流行った端唄とか?でも、芭蕉には三味線などに合わせて唄うような姿は似合いませんよね。ちょっと疑問に思っていました。

 そこで調べてみると、この句は元禄元年春、『笈の小文』の旅の時、吉野にて詠んだ句なんですね。ところが、どの資料を見ても〈歌はう〉が〈謡はう〉という表記になっていました。とすれば、歌とは〝謡(うたい)〟ということになりますから、ナルホドと納得。こんな美しい花吹雪に包まれたら、ここで謡の一曲でも歌いたいものを…ということだったんですね。〝謡〟は、能や狂言などでうたう謡曲ですから風情が違います。でも『角川俳句大歳時記』がこんなミスをするなんて。漢字一字たりとも俳句にとってはとっても大きな働きをしますからね。以前も幾つかおかしなものを発見しましたが、先頃新しくなったというこの大歳時記、ちゃんと修正されているのかしらと気になります。もし分かる方がいれば教えて!

 そういえば、江戸中期の俳人・大島蓼太(りょうた)に〈世の中は三日見ぬ間に桜かな〉という句があります。私はつい〈……三日見ぬ間の桜かな〉と覚えていたのですが、それは慣用句として〈三日見ぬ間の桜〉が流布していたからなんです。

 広辞苑を見ていたら面白いことに気づきました。その句の解説には〝ほんの三日間見ていなかっただけなのに、気がついたら桜が咲いていた、と季節の動きをよんだもの。のちに「見ぬ間の」と助詞を変えて、世の中は実に転変の激しいものである、の意で流布〟とありました。即ち蓼太の句は〝いつの間にか桜が咲いていた〟というのに対し、「に」が「の」と誤伝されて、〝三日見ない間に散ってしまう〟という桜に喩えられたのです。慣用語というものを何という気もなく使っていましたが…やはり何事もきちんと覚えないといけませんね。ハイ、良い勉強になりました。

 ところで、厚生労働省よりの<お知らせ>では、この3月13日よりマスクの着用は個人の主体的な選択を尊重し、個人の判断が基本になると。ではそれでマスクを着けている人が激減したでしょうか?もうじき1と月になろうとしているのに、ここ宇部ではまだ8割近くはマスクですよ。ラジオ体操に行っても殆どがマスクをしてやっていますし、病院へ行けば相変わらず手の消毒と検温、それにマスクなしでは診てくれませんもの。学校はどうかというと、登下校の子どもたちを見る限りやはりまだ殆どの子どもたちがマスクをしていましたね。

 面白い現象です。コロナのことがなかったら、日本人がこんなにマスク好きだったなんて、誰も予想しなかったでしょう。かくいう私もあんなに嫌がっていたマスクが今ではしてないと落ち着きませんもの。ヘンなの!…ですよ。

 しかし、以前から見知っている人はマスクをしてもしなくても印象は変らないのですが、コロナ禍の中で出会った人はマスクの顔しか知らない。だから、外した顔を見ると、一瞬〝この人誰?〟と思ってしまうんです。更に言えば、マスクをしていたときの方が美男美女に見えていて、外すと…エエッ!と思うことの方が多い。そういうこともあって外そうとしない人もいるのかも。

 そう言えば、マスクじゃないけどお見合い写真の修正が余りにも実物とかけ離れていて…ダメになったという話、よく聞きました。人間って期待が大きければ大きいほどそれに反していた時のショックは倍増しますものね。

 コロナの為のマスクがいつの間にか〝下着のようなもの〟になってしまって、外すと外を出歩けないという話もよく耳にします。何だかこれもヘン!特に子どもたちがマスクの下着化に感化されて成長していった時、どんな影響が出るのでしょうか。あまり良い結果は想像できないのですが…。

 何だかヘンな話になりましたね。もう昔?(たった3年前なのに)のようには戻れないのでしょうか。まだ見ぬ10年後、20年後の世界がコワイ!…当然私にはもう見ることはできないでしょうけど…。

 写真は、道路の隙間に美しく咲く〝菫(すみれ)〟と〝トゲミノキツネノボタン〟。私たちもこの花のように、何事にもめげず明るく逞しく生きていかなくっちゃ!

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