ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

7月の吟行会はどこだったでしょう?

2024年07月11日 | 俳句

 昨日は夜中に3回も緊急避難メールが入って、主人は眠れなかったと…

 へエーッ、そうなの?と、半信半疑でスマホを見ると確かに夜中の1時頃から3時過ぎまでに3回。朝のニュースでは宇部線をはじめ山口線、山陽線、山陰線など軒並み不通になっていました。下関では土砂災害や床上浸水なども…夜中に相当降ったようですね。調べて見ると、この時間帯には山口県下どこでもよく降ったようですが、特に1時過ぎの下関では瞬間降水量100㎜だとか1時間雨量が史上最大の85㎜以上だったとか、宇部でも69㎜と記録されていましたから本当にスゴかったんですね。

 でも、私が起きた時はしっとりと濡れてはいたものの小雨で…これは夜中に線状降水帯が通過したということなんでしょうけど。でも私はそんなこととは露知らずぐっすり寝ていて…暢気なものですね。これじゃあもし土砂崩れでも起こったとしたら逃げ遅れて真っ先に死んでしまいますよね。オオ、コワッ!

 今日の日中は小康状態でしたが、ニュースでは今夜から明日の朝にかけてまた降るかもと…。とにかく川岸や地盤の危険なところへは近づかないことですかね。でも、我家の近くにはそんなところはありませんから大丈夫だとは思いますけど…。

 さて、それでは先日5日の金曜日に行った月例吟行会の報告でも忘れないうちにしておきましょうか。

 今回のまず一番目の吟行地は、宇部市の小野茶産地の「藤河内」。その茶畑を一望に見渡せるという展望台へ。この日も晴れて最高気温は33度と暑い日でしたが、さすが展望台では遮る物が何一つ無くて、宇部市が360度見渡せましたし、涼しい風が吹き渡ってとても気持ちよかったですよ。

 写真は、茶畑ですが、まだ茶摘機で刈っていました。手前の濃い緑のところが刈った後で奥の黄緑が今から刈るところ。はて、これは何番茶になるのでしょうか。山牛蒡の花と捩花が咲いていました。どちらも夏の季語です。

 次は、この藤河内の近くにあるという宇部市指定の天然記念物「樅(もみ)の木」へ。この木は樹齢約200年と推定され、市内の巨樹の中でも最大級のもの。回りには廃屋と藪があって近くへ寄れませんでした。その横近くには藤河内八幡宮がありました。

 樅の木は、1枚目の写真では余り大きく見えないでしょうが、2枚目でその大きさが分かるのでは。樹高20.6メートル、根回り7.2メートル、目の高さの幹周囲は3.95メートル、枝張りは7~10メートルだそうです。八幡宮には〝鎮座400年祭記念碑〟があって建立時期は平成12年と。ナント参道に〝ままこのしりぬぐい〟がもう咲いていました。これは秋の季語なんですよ。

 最後は、廃校となった小野中学校の後を利用している、竹資源利活用の拠点となる総合施設「竹LABO(ラボ)」の見学でした。予約していた時間通りに行くと施設の方が待っていてすぐに案内してくださいました。

 「竹資源を生かして地域を元気にする総合施設」をコンセプトに2020年2月29日に開設。が、新型コロナの影響で一般公開を延期して、2021年11月21日より開始されました。見学は事前予約制で、常駐のスタッフが施設を案内してくれます。なんせ元学校なので冷房設備が殆どありません。約1時間の見学時間で汗だくだくになりました。しかし、とてもよい勉強になりました。

 この施設の立ち上げは、「竹の情報や有効活用方法をこの場所から発信して、地域の荒れている竹林を整備し、竹林やふるさとをよみがえらせ、元気な里山を目指したい」という目的、即ち国産竹に新しい付加価値をつけ「竹害」から「竹財」へ持続可能な新しい竹産業を構築していきたいということです。

 1階には竹製品を扱うエシカルバンブーの研究所や竹製品を作る作業場と地域の農産物の加工場を、2階には炭の紹介など行う「炭LABOルーム」と竹資源での起業を目指す人のコワーキングスペースを、3階には同施設内で製造された竹楽器など竹関連の品を多数設置した「竹のミュージアム」や県内外の竹職人・竹作家の作品の「特別展示室」など、それぞれ設けられていました。

 たくさん有りすぎて圧倒されたのと酷い暑さでかしら、撮った写真が殆どボケていて…まあ、見られるのがこれぐらいで…ゴメンナサイ!

 下の写真は、竹で作った〝灯籠〟、中に灯りを入れて点すととても幻想的になってキレイですよ。

 こうやっていろいろな展示物を見たり説明を聞いていると、私たちが昔からどれだけ竹のお世話になって生活し、生きてきたかということがよく分ります。なのにこの大自然の恵みを今では忘れてしまって、ただひたすら科学的な便利なものを追いかけそれに頼るばかり。その挙げ句にそれを産み出す産業廃棄物や家庭から出る山のようなゴミの処理に困るという現実を、改めて思い知らされます。そういう認識を大いに強め、これからの生き方を改めていかないといけないなあと、つくづく思わされたことでした。

 そう、そう、案内して下さった方も仰っていましたが、竹冠の漢字のものは全て竹で出来たものか関係があるものだと言っていいですよと。熊手や箒、笊や籠などの容れ物などはみなそうですよね。それ以外でも竹の繊維のタオルやシャツ、竹の洗剤、竹の消臭剤、竹の楽器、竹炭の風鈴やお菓子なども展示されていました。ああ、東南アジアの竹でできた自転車もありましたよ。もう、ビックリです。とっても暑かったけど、これだけ広範囲に竹が利用できるということは、日本はまさにふんだんにある竹を〝宝の持ち腐れ〟にしているということですよね。それだけでなく放置された竹が蔓延って、あちらこちらの土地をダメにしているのですよ。まさに「竹LABO」さんの言う通り、「竹害」を「竹財」にしないといけませんよ。

 あっと言う間に12時になりましたので、お礼に…竹とんぼや竹せんべいや竹消臭剤などを買って、そこを失礼しました。昼食は〝明石焼〟がメインのお店…初めてでとっても美味しかったです。その後はいつもの会場へ行って、5句投句の8人で40句の句会をしました。無事に5時前には終わって解散。お疲れ様でした。それにしても、勉強にはなりましたが、竹の展示などを詠むのは、美術館や博物館などと同じで難しい!四句八句ならぬ、本当の四苦八苦をしました。では、オヤスミナサイ!


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