ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

早くももう〝梅真白〟

2019年01月30日 | 俳句

 とうとう明日で一月が終りますね。するとすぐに節分、立春と続きます。きっと二月もアッという間でしょう。

  しろじろと一月をはる風の畦    綾部仁喜

 この句の解釈の鍵は、〈しろじろと〉をどうとるかということでしょう。この語は一般的に〝夜が次第に明けてゆくさま〟という意味に用いますが、ここは夜ではなく〝一月〟が終る様子なんですから違うでしょう。とすると、色の白さを言ってるのではなく、〝はっきりしているさま〟とか、または、〝しらじらしいさま〟という意味もありますので、そういうふうにとるのも面白いかもしれません。私としては感覚的な意味にここは受止めたいですね。 

  ところで、今日は天気もよく最高気温13度と暖かかったのですが、明日からは雨になり最高気温もグッと下がって6度とか…まるで冬の最後のあがきのように寒波が襲ってきます。昨年の今日のブログを見ると、〝梅の蕾から白いものがのぞき始めてもう随分になります。一輪でも咲いたら写真をと思って見るのですが、最強の寒波が襲って以来未だにそのままで前には進みません。まるで凍結しているよう…。〟と書いています。やはり去年はまだ梅の花が一輪も咲いていなかったんですね。しかし、今日見ると我家の奥の方にある梅の木が気付かないうちにもう満開になっていたんですよ。まだ春ではないというのに…。

 この梅の花が満開になると、私はすぐに次の句が思い浮かびます。最初はどういう意味なのかさっぱり分からずに悩んだものでした。そこで、いろいろ下手な解説を私が書くより、『増殖する俳句歳時記』に清水哲男氏が書かれたものを転載しましょう。

  勇気こそ地の塩なれや梅真白    中村草田男

 季語は「梅」で春。迂闊にも、この句が学徒出陣する教え子たちへの餞(はなむけ)として詠まれたことを知らなかった。つい最近、俳人協会の機関紙「俳句文学館」(2006年2月)に載っていた奈良比佐子の文章で知った。「地の塩」はマタイ伝山上の説教のなかで、イエスが弟子たちに、「あなたがたは地の塩である」と言っていることに由来している。「だが、塩に塩気がなくなれば、その塩は何によって塩味がつけられよう。もはや、何の役にも立たず、外に投げ捨てられ、人々に踏みつけられるだけである」。このときに作者は「(きみたちの)勇気」こそが「地の塩」を塩たらしめると言ったわけだが、しかしこの「勇気」の中身については何も言及されていない。当時の時局を考えるならば、中身は「国のために死ぬ勇気」とも、あるいは逆に「犬死にを避ける勇気」とも、まだ他にもいろいろと解釈は可能だ。「とにかく死なずに戻って来い」などとはとても公言できない時代風潮のなかでは、新約聖書の匂いを持ち出すだけでも、それこそ大変な勇気が必要だったと思う。したがって、勇気の中身を問うのは酷に過ぎる。作者もまた曖昧さを承知で、そのあたりのことは受け手である学生たちの理解にまかせてしまっている。だから作者は、その曖昧な物言いに、せめて純白の梅の花を添えることで、死地に赴く若者たちへの祈りとしたのだろう。作者の本心は「地の塩」や「勇気」にではなく、凛冽と咲く「梅真白」にこそ込められている。『来し方行方』(1947)所収。(清水哲男)

 ちなみに、この句には〝教え子が学徒動員として時代の渦に巻き込まれる「かどで」の際に「無言裡に書き示したもの」とあり、聖書に言う信仰する者をさす「地の塩」は「他者によって生成せしめられるものでなくて自ら生成するもの、他者によって価値づけられるものではなくて自らが価値の根源であるもの」〟と自句自注にあると。

 やっぱり草田男の句は、〝人間探求派〟とか〝難解派〟とか言われるだけあって、難しいですね。

 明日から一泊で近江八幡へ出かけてきます。でも寒そう!しっかり着ぶくれて行きますね。

 写真は満開の梅です。ちょっとボケていますが、ゴメンナサイ!

 

 

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〝七種〟って何?

2019年01月29日 | 俳句

 昨日は最後の初句会でした。アッという間に1月がもうすぐ終ります。2月はもっと早いでしょうね。4月1日には新元号の発表が…。さてどういう元号になるのでしょうか。

 義母と私はもうすぐ誕生日です。義母は大正生れだから、これで4代を生きることになるんです。私だって3代ですよ。一体どんな年になるのか想像がつきませんが、まずは2020年東京オリンピックでしょうか。もうあと一年半しかありません。嘘みたいな感じですが、出場を目指しているアスリートたちにはその時がひしひしと迫っているのを実感しているに違いありません。私はじかに観戦しょうという意気込みは持っていませんが、きっとTVにはかじりついて観ることでしょう。時差のある外国でもそうだったんですから、全てLIVEで観られるなんてもう二度とないですものね。

 ところで、昨日の兼題は「七種」、正月七日に食べる粥のことです。この日が五節句の最初であり、「人日」(じんじつ)とも言われる日だということを、この兼題で初めて知りびっくりしましたと、Kさん。エエッ、知らなかったの?と、私の方がびっくりです。そういえば、ご夫婦で参加されているNさんの話…〈子の箸のすすまぬなれど七日粥〉と詠まれ、息子さんが〝お母さん気を使わんでいいよ〟と言うんですって。聞いてみると〝七種粥〟など食べたこともなければ作ったこともなかったので、兼題だから初めて作ったら、息子さんは前述のように言い一口、主人は全く手を付けなかったので、ひとりで食べて残りは捨てましたと…。ナント言っていいか分かりませんでした。これが普通なんでしょうか?我家では父がそういう慣習にはうるさかったので、必ず食べるものだと思って育ちました。結婚してからは私が作って家族に食べさせましたよ。主人に今さらながら〝あなたもそうだったの?〟と聞くと、子供の時食べた記憶はあまりないし、義母も作らなかったらしい。私は普段の生活の中で身についたもの…それは父が伝統を守り、私たちにも教えてくれていたものだったんですね。だから子供の頃は不思議に思っていたことが殆ど季語として出て来て、今にして、そう、俳句を始めてから痛切に父の有り難みを感じています。〝お父さん、ありがとう〟思えば、生きている時に一度も言わなかったような…ゴメンナサイ!

 やはり日本の伝統的ないいものは是非残していきたい。俳句にはそんな役割もあるのです。俳句をされる方は季語を体験しましょうよ。特に行事的なものや生活習慣的なものなど…きっと愉しいと思います。〝日本の再発見〟です。だって前述のNさんは長く小学校の先生をされていた方。学校で子供たちに七種のことを教えたかと聞くと、教えた覚えがないと…、そりゃあご本人もしないのだから当然かも。それで今回初めて七草を覚えて言えるようになったんですって。だから〈七草を指折り唱え探しけり〉という句を詠み、実物を探しましたがどんな草か分からなかったそうで。これが今日の日本の実情なんでしょうか。ホントに淋しくなりました。皆さんどう思われますか?

 写真は、カマキリの卵。10、11月頃に産みつけられた卵鞘がこの寒さの中を4、5月の孵化するまで、半年余りしっかりと保護しているんです。スゴイですね~自然は。見習わなくっちゃ!

 

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なおみ選手全豪OP優勝オメデトウ!

2019年01月27日 | 俳句

 先日来から私の関心は俳句どころではない!と言ってもいいかも…。そうです、全豪オープンのテニス。錦織圭選手と大坂なおみ選手の試合です。昨日のなおみ選手の決勝戦はテニスフアンでなくても日本全国の人々が関心を持ってテレビを観たのでは…。放送時間もよかったですね。夕方の5時半からと…。

 この放送時間、もちろんLIVEですが、視聴率におおいなる影響を与えるでしょう。ウインブルドンの時はいつも夜中なので、観ようとは思ってもつい寝てしまったり…と。だからこの全豪オープンはちょうどいい時間帯にありましたので、用がない限りは全て観ていました。外出しているときは気になって…早めに切り上げて帰るようなことも。(笑)

 錦織選手の四回戦の時は胃が痛くなりましたが…、でも勝って本当に感動的でした。準々決勝はあのジョコビッチですので無理かなとは思っていましたし、ちょうど用があって出かけていて観ないままニュースで棄権したことを知りました。それまでの試合を観ていますので、残念だけどまあ仕方がないかなと…また頑張って今度はグランドスラムでの優勝を是非狙って下さい。なおみ選手は〝快挙〟ですよ。日本人、いやアジア人での全豪オープン制覇ですもの。こんなに嬉しいことはありませんでした。世界ランキングもアジア選手として初の1位確定ですよ。バンザ~イ!

 昨日は天気予報通り朝から雨が霙になり…雪になり…と落ち着かない1日でした。でも、時々日が差してきたりするので積もるようなことはありません。もしかしたら今朝は雪が積もっているかもと期待したのですが、雨が上がったあとのようでした。11時からは着付教室へ。帰ってくると気持の良い天気になって、あちらこちらの木々に鳥たちが…キジバト、カラス、ヒヨドリ、メジロ、シロハラ、スズメ…と確認できただけでもこれだけいましたよ。昨日からの寒さで餌が十分食べられなかったからでしょうか。

 鳥の写真は難しい…というよりこれは相当な修練を積んだ人たちでないと無理。野鳥の会に入っていたとき、いろんな人に鳥の写真を見せて頂きましたが、その時一緒に苦労談も聞かされましたから。これは一種の〝執念〟ですね。やはり何事もいい加減ではものになりません。俳句も然り…やっぱりガンバルしかないっちゃ!明日は最後のF教室の新年句会です。今から準備しますので、ではまたね。

 写真は〝オタフクナンテン〟です。別 名:オカメナンテン、五色南天(赤に緑もこんなに…だから五色?)。花言葉は〝私の愛は増すばかり〟。また「お多福来」に「難転」という語呂合せから、縁起が良いことこの上ないものだと。 原種のナンテンは鬼門(北東)や裏鬼門(南西)に植えるのが吉であり、オタフクナンテンを植える方角もこれに準じるのが吉だそうな…。 

  

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〝俳句の肥やし〟

2019年01月25日 | 俳句

 今日もまあまあのお天気で、暖かい一日と…思っていたら急に午後から陰ってきて夕方は寒くなりました。新聞を見ると、今夜は曇で所によっては雪や雨…。明日の天気予報も強い寒気が流れ込み時々雪が降ると、雪だるまのマークが付いています。今までひらひらと雪が舞ったことはありますが、まだ積もったことがないんですから、まあ一度ぐらいは雪にお目にかかりたい…などというと、今豪雪に見舞われている地方の方々には叱られそうですね。ゴメンナサイ!

 今日は午後からフラダンスへ。今年度の発表会〝バリバリの浜辺で〟の衣裳見本が来ていましたが、毎年毎年衣裳代もバカになりませんね。出演される方々は楽しみな反面頭が痛いと…。

 ところで、今日は初めての曲を踊りました。一応先生に付いて見様見真似で踊ったんですが、さっぱりです。友人に〝これ、何?今までやったことあるの?〟と聞くと、自分も初めてだと。〝じゃあこの曲何というの?〟と聞くと、中島みゆきの「糸」と言うんですって。どこかで聞いたような気はするけど、だれの曲かなどはさっぱりです。〝エエッ、知らんの?〟と驚かれてしまいました。そうなんです。〝その方面は私さっぱり弱いんよ~〟と言うと〝じゃあどの方面なら強いの?〟と聞かれて〝???ム、ム、ムッ…ない!〟

 決して歌が嫌いなわけじゃないんです…昔はよくカラオケにも行きましたし、それなりに…。でも、何時ぐらいから唄わなくなったのかしら…すると歌も聴かなくなったし、要するに〝俳句バカ〟になってきたのかも…。これはいけません。人間いくつになっても何にでも興味を持たなくては…。また、それが俳句の力にもなるんですからね。

 『秋櫻子俳句365日』の今日1月25日の頁に、〈切れ凧や関の弥太つぺ旅いづこ〉が載っていました。以下はそれについての馬醉木顧問同人岡田貞峰氏の解説です。

 明治座の初芝居の「関の弥太っぺ」を詠んだもの。秋櫻子はこの頃から座談とか文章に「おもしろい」俳句を作ることを提唱している。「おもしろい」という言葉は字義通りのおもしろおかしいというより、句作にくつろぎやゆとりをもち機知を愉しむ方向を示唆することばと解される。勿論その背景には洗練された趣味や教養を備えている訳である。この句、長谷川伸作の新国劇の「関の弥太っぺ」を題材としたもので、主人公の島田正吾と兄弟分の箱田の森介の辰巳柳太郎の博徒と、小娘がからむ人情物の劇である。初芝居だから「凧」の季語を使い、股旅者の明日もしれぬ行末を暗示する「切れ凧」へと切り換えた機知や「関の弥太っぺ」という気っぷの良い名前の効果が愉しい。秋櫻子は「こういう作は軽い気持で詠むのだがどこか洒落になっていなければだめ」と自解している。    (昭和37年作・句集『晩華』所収)

 この中で、「その背景には洗練された趣味や教養を備えて…」と言われているように、秋櫻子先生は何にでも興味を持って〝ものを見る眼を養いなさい〟と、いつも言われていたとか。ご自身も俳句に関わりのないこと、例えば芝居に陶芸、絵画にと…はて音楽はどうだったのかしら?とにかく全てが〝俳句の肥やし〟になると仰って、またやる以上は半端じゃなかったようですから。実は私も俳句を始めてから、書道に俳画に野鳥の会にと…、他に陶芸や染色も一度は習ったし、茶道・華道は以前から。大学時代は登山の他に琴に詩吟に天文学にとクラブに入って齧りましたし…と、今思えば全てムダではなかったんですね。う~ん、そう考えてみれば人生まだまだすることは山とありますよ~。がんばろっと!

 今日の写真は、壁掛けの一輪挿しに活けた〝お多福南天と千両と水仙〟です。

 

 

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梅が香

2019年01月24日 | 俳句

 gooブログから「……さんの一年前の記事」というのが毎日送られてきますが、今日は「こちらも久し振りの雪景色でした。3~4センチほどは積もったでしょうか。…」という書き出し。やはり昨年の方が寒いんですよ。今年はまだ一度も雪が積もるということがありませんから。

 我家の梅の花も〝一輪〟だったのが気温が緩んでアッという間に咲き始めていましたが、また急に冷え込んでそのまま止まっていました。ところが先日からの12,3度という暖かい日が続いて、馥郁とした香を漂わせるようになりました。やっぱり梅の花の香りはいいですねえ~。でも歳時記には、「寒梅」「早梅」には「香」を詠んだ例句は少ないんです。やはり寒い中では匂いよりあの凜とした花の白さの方にこゝろ惹かれるのでしょうか。中に次のような句がありましたが。

  朝の海寒梅うしろより香り    京極杜藻

 ところが、春になると俄然「梅の香」が多く詠まれているような気がします。例えば有名な芭蕉の〈梅が香にのつと日の出る山路かな〉などの句。しかし、江戸時代の例句にはかなりあっても現代の句には例が非常に少ないような…。そう言えば、私も梅の花を何度も詠んだことがありますが、先生から〝梅には何も言わなくても匂いは付いてくるものだから…〟と、「梅匂ふ」や「梅の香や」などと詠むと、〝香を削りなさい〟と強く言われましたね。

 例えば、〈村々に梅咲いて山機嫌よし  大串章〉や〈母の家の裏戸親しや梅の花  寺井谷子〉など、花だけで十分に芬々とした香気が漂ってくるでしょう。

 写真は、我家の梅の咲き具合です。私は満開よりこれぐらいの方が好きなんです。 

 

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〝詠み込み〟俳句のコツ

2019年01月22日 | 俳句

 今日はお天気もよかったし、O教室の初句会が夕方5時からなので時間もたっぷりあるし、先日の早苗新年句会には着て行けなかったということで、着付教室の成果も見てもらいたく着物で出席しました。

 すぐ近くですので、会場までは主人に送ってもらいました。着いた途端、初めてのことなので皆さんびっくり!他にだれも和服の人がいなかったので…写真のフラッシュ責めに(笑)…キャッ、恥ずかしい!モデルみたい!なんて…もっと若けりゃいいのにねえ~。

 今回は全員出席。食事にはまだ早いので、その前にちょっと今年最初の頭の体操。いつもの教室のようには出来ませんので、即吟です。〝舞〟の詠み込みで一句。15分でというと、エエッと…でもしっかり皆さん詠み込んで〝それなり〟の句が出来ていました。

 ここで一つ注意。詠み込みは当季雑詠、でも季語では使わないこと。例えば「獅子舞」とか「舞初」など。ではどんなものが出たでしょうか。踊や能を舞うという発想は常套的ですが、しかし、そういう時でもやはりちょっとした教養が生きてきます。「祝儀の舞」は踊をしているkさん、仕舞の「竹生島」は謡をしているHさんというふうに。他に「仕舞の湯」とか「銀杏舞ひ」など。面白いところでは「てんてこ舞い」がありましたね。中で一番意外性があって高得点句になったのが〈初競りに札束の舞ふ豊洲かな〉でした。こういう即吟の詠み込みの時は、難しい句材を見つけないこと。ありきたりであっても、具象的な描写を心掛けることですね。KさんとTさんは、〝空港で書道のパフォーマンスがあり、そこで舞うように筆を使っていたのを詠もうと…〟とか〝「沖の宮」という能で着ていた緋色の衣が読みたくて…〟などと難しい句材に取組んで時間切れとなり、うまく纏まらなかったと。まあこういうのは時間が勝負ですから、単純明快な句を詠む方がいいですよ。

 この会場は今年で三回目、もうお料理が…と思いましたが、今回は〝すき焼き膳〟で美味しかったです。あらかた食べてしまって、つい写真撮るのを忘れていました。前回デザートを撮りませんでしたので、今回は最後のデザートのみで…ゴメンナサイ!でも、一回目はプチケーキ、二回目はアイス、今回は両方付いて、コーヒーもサービスですって…。それも今日は火曜日(ここの火曜日はいつも三割引きになるんです)、それで全て三割引なんですよ~。いいでしょ!でもなんかセコイ?

 迎えに来てもらって帰る途中、主人が〝おお、今日は満月がきれいだ!〟と言うので〝エツ、もう過ぎたでしょ〟と言って見上げると…ホントキレイでした。〝じゃあこれ十六夜の月ね〟と言いつつ…。

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平成最後の早苗新年句会

2019年01月20日 | 俳句

 今日は大寒?朝から小雨が降っていましたが意外と暖かいので、大寒を忘れていました。明日は確か俳句カレンダーには満月と書いてあったっけ。

  大寒の大々(だいだい)とした月よかな   一茶

 恒例の早苗新年句会が今日でしたので、朝から仲間5人と新幹線で広島へ出かけました。新山口に戻ったのが夕方5時半過ぎ。広島も朝方だけの雨だったようで、着いたときは上がっていましたし、こちらに戻ってもすっかり晴れていました。〝まだこんなに明るいわ。日脚が伸びたって感じよく分かるわね~〟などと言いながら、ふと見上げるとキレイな月が…。まさに上の一茶の句のごとしでした。

 ところで広島は、これも例年のことですが、今日は 全国都道府県対抗男子駅伝の開催日、おまけに大学入試センター試験の二日目。やはりそのせいもあるのでしょうか、駅や駅前のホテルに向かう道など、人であふれていました。〝やっぱり都会やね~〟と納得しながら会場のホテルへ。10時過ぎ開始、午前の部は講演と句会、表彰式など、午後から懇親会でした。我が宇部勢は実力発揮です。私とFさんは選をする側ですので貰えませんが、残る3人がそれぞれ賞を貰い意気揚々と帰ってきました。皆さんオメデトウございました!

 私は去年から同人会長を引退しましたので何も考えなくていいし本当に気楽です。去年着物で行ったので今年もと用意はしていたのですが、宇部は朝のうちは雨が降っていましたので止めました。洋服だとこれも気楽…女5人のおしゃべりで広島までの行き帰りはアッという間でした。これで大体今年の新年句会は終って…、と思ったら、まだもう二つ残っていました。

 ところで、今回の句会は広島の人が多いので、やはり「水禍」や「仮設村」など去年の水害を詠んだ句が結構出ていました。さらに平成最後ということを詠み込んだのも何句か…。まあ、こういうのは今年しか詠めないものですからね。歳時記にも〈地震(よな)の無事喜びあうて初句会  坪野邦子〉という句がありました。この句はいつの地震のことか分からないのですが、去年のように災害が多いと、全国区の俳誌の新年句会ともなれば全国から人が集うでしょう。お互いに会えるのも一年に一回ぐらいということで、このような句に実感が籠もりますね。でも毎年こんな句が出るというのはあまり嬉しくないことですから、今年はそんな災害が起こりませんように!祈るのみです。

 写真は、新年句会の様子とお料理で~す。ウ~ン、イマイチ美味しくなさそうですか?それは撮った私のせいですから、ゴメンナサイ!最後は広島名物の穴子寿司、デザートは食べてしまい写真が…ありません。

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〝かっぽ酒〟知ってます?

2019年01月19日 | 俳句

 昨日は一日中体調がすぐれず…なんでこんなにダルくて気分が悪いの~と、何をするのも億劫でした。でも、K教室があるので、気分が乗らぬまま午後から出かけました。気温も低く背中がゾクゾクして…風邪のひきはじめかしらと思ったのですが、いやいや、これは肺炎のワクチンを打ったせいなんだと思い当たりました。それで、主人にそう言うと、〝そりゃあ気のせいや!〟と一蹴。何にでも洗脳されやすい私の頭のせいにされてしまいました。う~ん、そうかもね。

 今日も句会でしたが、兼題はありません。昨日の兼題は〝どんど〟でした。この季語については1月13日の〝紅白南天〟で書きましたので省略します。その句会で〈かつぽ酒〉というのが出てくるのが二句もありました。

 この「かっぽ酒」はこの辺りでは結構よく聞く言葉ですし、九州の私の里でも大体みなどういうものか知っています。でも、広辞苑や日本国語大辞典を引いても載っていないんですよ。エエッ!じゃあ全国区の言葉じゃあなかったの~、方言なのかしら?

 調べると、「かっぽ酒」の発祥は宮崎県の高千穂町ですって。その高千穂町のホームページに次のような説明がありました。 
カッポ酒とは青竹に焼酎や清酒を注ぎ焚火にかけ燗(かん)をつけたものです。お酒を注ぐ際に「カポッ」と鳴ることから「カッポ酒」と呼ばれています。「カッポ酒」は高千穂町が発祥の地とされていて、もともと山仕事の合間に手近な青竹を切って節を抜き、水を入れて焚火にかけお茶を沸かして飲んだことに始まります。やがて庶民の生活に馴染みのある焼酎が入れられるようになり、神事など人が多く集まる場所で飲まれました。その後、この飲み方が全国各地に広まったとされています。

 私の故郷大分県は宮崎県の隣です。それで早くから伝わっていて、知っていたんですね。私はみんな知っているものと思っていました。主人に聞いてみると、広島では聞いたことがないし、もちろん飲んだこともないと。もちろん私も飲んだことはありません。この「かっぽ酒」は、竹が熱せられることによって出る竹の油が清酒や焼酎に溶け込み、旨味や香りを更に際立てる飲み方として親しまれ、近年は お祝いや野趣を楽しむ宴席を盛り上げる場にもよく登場するようになったそうです。だからでしょうか。この句会会場があるK校区のどんどにはあったんですって。なら来年は是非行って飲んでみたい!何事も経験ですもの。飲んだら私も俳句に詠もおっと…楽しみ!

 ちなみに〝かっぽ酒〟を詠んだ句を探してみたのですが、殆ど見つかりませんでした。中に一つだけ…。ホトトギス同人で「菜殻火」主宰であった野見山朱鳥の句。彼は肺結核でしたから酒は飲めなかったのですが、でも九州人(福岡県直方市出身)でしたから。

  鮎食べて音のよろしき竹筒酒(かっぽざけ)    野見山朱鳥 

 今日の写真は夜のテンちゃん。眼が光って…野性的でしょ!

   

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24年目の〝阪神大震災〟

2019年01月17日 | 俳句

 今日の寒かったこと!ちょっと日が差してきたし、天気はよさそうと洗濯物を干しに出ると、なんと久し振りに風の冷たさで身震いをしてしまいました。最高気温8度、夜の最低気温は0度ですって!

 午前中はテニスの全豪オープンを見始め…目が離せなくなりました。錦織選手には最後までヒヤヒヤ^.^;させられ、やっと勝った!という感じですが、でもホッとしました。大阪なおみ選手の方は余裕で見られ、次が楽しみです。

 そう、もう24年になるのですね、〝阪神大震災〟。決して忘れているわけではないんですが、やはり他人事なんです。最近のように次から次へと波が襲いかかるように大災害が起こってくると、新しいものへとすぐ目移りしてしまう。だからこうやってニュースにでも取上げてもらわないと誰もが忘れたまま過ごしてしまいそうです。そうなると被災者の方々はやりきれないでしょう。当事者にとっては何十年経とうと忘れ去るようなことはないんですから。ましてや我が子や親兄弟を亡くされた遺族の方にとっては…。未だに戦争の…あの原爆の爪跡が消えないのと同じように…ですよ。

 私はあの日、まだ在職中で推薦入試の作文の採点中だったとハッキリ覚えています。大阪の方が大変なことになっているという話は刻々と入ってきて、ただならぬものを感じていました。そのうち〝大地震があって死者が300人も…〟エッ!〝いや500人だってよ…〟エエッ!そんなに~と驚いていると、そのうち1000人にも…と。そして家に帰りテレビを観て始めてその凄まじさを実感したのでした。最終的に亡くなられた方は6434人と。私は今までこのような規模の災害の覚えがなかったので、本当に忘れられない出来事でした。でもそれどころの騒ぎではない東北の大地震…あれはもう退職していて家でのんびりしている時の報道でしたので、このショックはもう言葉にはなりませんでした。目の前に今起こっている状況がそのままナマで、映像として…これほどショッキングなことはありません。後から新聞を読んだりTVの録画を見るのとは大違いです。とにかく今年は大災害が起こりませんように…。ただ祈るのみです。

 あとは〝稀勢の里の引退〟。これは〝ああ、やっぱり…〟と予想はしていたことですので、でも淋しい!あの怪我を押して優勝したときのあの感動を思い出すと…でもあれがアダになったんですね。カワイソウ!勝負の世界はやはり厳しい。

 午後からは義母を連れて定期の通院。私はいつもの薬を貰って、ああ肺炎球菌のワクチンも打って貰いました。〝微熱が出たり、体がダルくっても注射のせいですからね〟と言われ、うん、何だかダルイ!でも明日はまた句会ですもの、がんばらなくっちゃ!

 写真は千両と万両…まだこんなに実を付けてきれいです。

 

 

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〝AIが詠む俳句〟

2019年01月16日 | 俳句

 今日はヘンな天気でした。昨日まで12度という日が続いていたのが急に8度と下がりましたので、余計に寒く感じたようです。空を厚い雲が一面覆ってどんよりとしていましたので、気分はよくなかったのですが、こういう時こそ運動しなくっちゃと、午後から健康体操へ出かけました。会場は暖房が入って快適。終わって、さあ次はどうしようと考えている時、雲の切れ目からパア~ッと日が差してきて…途端に車のハンドルを右へ切ってしまいました。左へ切れば自宅なんですが、結局リハビリに病院へ行ったんです。実は今週は月曜日が祭日で、金曜日も句会でリハビリに行けませんので、今日は行っておかないとと思いながらも…天気が悪いのでどうしようかと気が進まなかったんです。これぞまさしく〝お天気や〟ですよね。

 リハビリを終えて帰るとき、今度は日が差しているのに小さな雨がポツポツと…そう、〝天気雨〟です。これは〝日照雨〟とか〝そばえ〟〝狐の嫁入り〟などとも言いますが。でも私、決して〝日和見主義〟ではないんですよ。

 ところで、昨今のAI(人工知能)の進歩はめざましく目を見はることばかりですが、そのAIの進化が〝感性の領域〟にまで踏み込むようになったと、新聞に報道されてびっくり!囲碁や将棋など、ゲームとして人間対AIの勝負が取り沙汰されて久しいのですが、今度は俳句の分野にまでなんて。

 北海道大学によるプロジェクト「AI一茶」は、2017年に研究がスタートし、現在では、古典から現代の作品まで5,6万句ほどの俳句についてAIに学習させ、あらたな俳句を詠ませていると。昨年7月に同大で行われたイベントでは、人間チームとAIが対決。相手の句の最後の2音をとって、しりとり形式で俳句を5句ずつ詠んだんだそうです。最終的な成績は人間チームが上回ったんですが、最高点を得たのはAIが詠んだ〈かなしみの片手ひらいて渡り鳥〉だったとか。

 人間の感性を抜きにして成立しない俳句は、ゲームのように理詰めで正解が出る分野とは違います。でも人間には〝絶対に〟勝てないだろうと高を括っていてもいいものでしょうか。何だか先がオソロシイ気がします。でも、AIの詠んだ「しりとり俳句」の他の句を見る限りまだまだ大丈夫…。その句は〈花蜜柑剝く子の道の地平まで〉〈撒くといふ言葉正して花見ゆる〉〈無人とは毛深くなりし狸かな〉〈山肌に梟のこげ透きとほる〉ですって!意味不明ですよね。

 この記事を読んだとき、私は真っ先にAIが詠んだ句がもし俳句大会などで投句されたら?とつい考えてしまいました。みなさんはどう思われますか?ちなみに、前出の開発をしている北海道大のk教授は「俳句は、言葉は短いが、一語にこめる情報量が多い。AIに言葉の意味を正確に受け取らせるためには、いい課題だと考えた」と語っているとか。先はわかりません。

 写真は、〝寒あやめ〟(このあたりではそう呼んでいますが…)、歳時記にはありません。調べてみると〝寒咲きあやめ〟と言うんですって。 

 

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〝人生に遅すぎるということはない〟

2019年01月15日 | 俳句

 このところ何日か寒気が緩んだおかげで、先日の一輪だけの梅が一気に咲き始めました。まだ立春までは半月以上もあるというのに…。

 季語に「冬の梅」というのがあり、早咲きの梅のことです。「寒梅」や「寒紅梅」ともいいます。

  冬の梅あたり払つて咲きにけり     一茶

 それとも「早梅」?これは暖冬の年などに例年より早く咲き出す梅で、梅の種類ではなく、春を待たずに咲き出す梅のことです。

  早梅の発止発止と咲きにけり      福永耕二

 さてさて我家の梅はどちらでしょう。上の二句からみると雰囲気は一茶の梅です。でも今年の暖冬のせいかと考えると耕二の早梅かも。しかし、他の梅の木は全く咲きそうな気配がないのにこれだけが毎年早く咲きますので、やはり早咲きの種類なのかもしれません。梅の実も他のと比べてちょっと小振りのような気がします。

 ところで、先日のY新聞に〝人生に遅すぎるということはない〟という安藤百福氏の語録が載っていました。そう、今やってるNHK朝ドラの主人公〝福ちゃん〟の旦那様〝萬平〟さんのモデルになった人です。これには次のような解説が…

 日清食品の創業者、安藤百福さんは無一文の環境から「家庭で簡単に作れるラーメン」を研究し1年掛けて即席めんを完成させた。このとき48歳。周囲に「遅い出発ですね」と言われ冒頭の言葉を述べた。22歳で繊維会社を設立し、その後も炭焼きや製塩など様々な事業を手がけては、成功と失敗を繰り返してきた。「即席めんの発想にたどり着くには、48年間の人生が必要だった」と語っている。自ら発案したカップヌードルを発売したのは61歳の時だった。就職活動は人生のほんの一瞬に過ぎず、勝負はその後だ。安藤さんの再起にかける執念と挑戦を続ける勇気を見習いたい。

 そうですよ。何をするにしても人生に遅すぎるということはありません。ほら、俳句もしかり…。昔から〝思い立ったが吉日〟ともいいますから、もし興味を持っておられる方は一日でも早いほうがいいですよ。

 今日は午後からO教室の初句会でした。兼題は〝淑気〟で、もちろん新年の季語。新春のめでたい気分が天地あまねく満ち満ちていることをいうのですが、もう15日にもなれば〝淑気〟の気分ではありません。兼題を決めたのが12月の初めでしたので、仕方がないのですが、やはり〝遅きに失する〟感がします。こういう狭い時期に限られる季語は、兼題として選ぶ時よく考えないといけませんね。そういえば今日は「小正月」、「女正月」とも。これについては去年のブログに書いていますので、よろしかったらどうぞ。

 写真は、リハビリで行く病院に飾ってあった「パフィオペディラム」です。また、ちょっとボケて…お許しを! 

 

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〝成人式〟ならぬ〝修了式〟

2019年01月14日 | 俳句

 今日は「成人の日」です。子供の頃から1月15日が成人の日だという感覚が染みついていますので、なんかいつも勘が狂います。調べてみると、昭和23年に「おとなになったことを自覚し、みずから生きぬこうとする青年を祝いはげます」日として、1月15日が国民の祝日に制定されたんですね。それが平成12年にハッピーマンデー法によって1月の第2月曜となりました。やはり50年以上も慣れ親しんだ方が強いに決まっていますよね。だから今の成人の日が染みつくまではまだまだ時間がかかるんです。でもそれまで私は生きてはいないでしょうが…。

  道に弾む成人の日の紙コップ     秋元不死男

 秋元不死男は昭和52年(1977)に亡くなっていますから、この成人の日はもちろん1月15日のこと。こういう句を見ると、彼の〝俳句という形式は「事」ではなく「もの」に執着しなければ崩れてしまう〟と論じた〝「俳句もの説」〟が納得出来ますね。

 ここでの「もの」は「紙コップ」、この紙コップが「道に弾む」という措辞によって読者にどう働きかけるかがこの句の面白いところ。それぞれに連想して見て下さい。そして、それが「成人の日」であったということが重要なんです。でなければこれはただ単に風かなんかで道路を転がって行った紙コップというだけ。またその転がり様を「弾む」と把握したところも重要。それらに隠された作者のメッセージを感じ取ることができれば作者との一体感が生まれます。たとえそれが作者の表現しようとしたものと違っていたとしても、それはそれでよし。俳句は発表した瞬間から一人歩きをするものなんですから。いろいろ考えさせてくれる句なんですよ。

 ところで、成人の日と言えば、女性の「振袖」…そういえばもう一年になるのですね。あの「はれのひ」事件。遭遇された方々にとっては生涯の「晴れの日」が一生忘れられない最悪の日になったことでしょう。今年はあまりニュースがなくて静かな成人の日のようでしたが…私が知らないだけかも。

 実は私も今日は着付教室の「修了式」で、和服の日だったんです。30人以上が和服で集まってのパーティーですから…若い人たちに混じって〝何なのだろう〟と不思議に思われたかも。一応修了証書をもらって、美味しいご馳走を食べて、その後ビンゴゲームをしました。今回の賞品1等は〝帯〟ですよ。私は…くじに弱いからもちろんビンゴもいいものが当たったことがないんです。案の定最後から〇番目でやっとビンゴ、口紅をいただきました。エエッ、いいって!…とんでもありませんよ。残り物ですから。

 写真は全部終わって記念撮影をする前に…気が付いた時が遅かったんです。ゴメンナサイ!〝帯〟いいでしょう、羨ましい!

 

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紅白南天

2019年01月13日 | 俳句

 今日はまあまあのお天気で、それほど寒くもない気持ちの良い一日でした。こちらでは昨日から今日にかけて各校区で〝どんど焼〟が行われました。私たちの校区も今日でしたので、注連飾りなどを持って行き焼きました。その時はいつも来た人に豚汁・ぜんざい・きな粉餅・蒸し芋が無料で振る舞われますので、今年もお昼を兼ねて11時過ぎに家族みんなで行きました。ゴチソウサマ!

 校庭や体育館では、昔ながらの〝凧揚げ〟や〝羽子つき〟大会が行われていました。会場の小学校が近いところにあるので歩いて行ったのはいいのですが、手ぶらで行ってしまい写真が撮れませんでした。ザンネン!

  竹はぜしとんどの火の粉打ちかぶり     稲畑汀子

  太陽の真下に澄めり凧(いかのぼり)     阿部みどり女

  その中に羽根つく吾子の声澄めり      杉田久女

 〝どんど焼〟は「とんど」とも。他に「左義長」「吉書揚」「注連焚く」などともいい、普通は小正月を中心に、14日の夜または15日の朝に行われていましたが、最近では人が集まりやすい土・日曜日に行われているようです。凧揚げも羽根つきも今では地域のイベントなどで子供たちに伝承される遊びとして残ってはいますが、これからどうなるのでしょう。この子たちが大人になって今度は自分たちの子や孫に果たして伝えてくれるでしょうか?だって私たちの頃はこういう遊びが主流でしたもの。けれど今の子たちはなんせゲームの時代ですから…ね。伝えてくれる人がいなくなれば、そのうち〝幻の遊び〟になってしまいそう!

 写真は、紅白の南天。これは晩秋の季語なんですが、今年は実が食べられずにしっかり残っていました。

 

 

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〝一病息災〟から〝多病息災〟へ

2019年01月12日 | 俳句

 今日も昼頃は日が差してきて、このまま天気がよくなるのかしらなどと期待したものの…やはり後は曇。TVのニュースで東京は初雪ですって。そうだ、今日は本来馬醉木の新年句会で東京に行くはずだったのですが、今年はいろいろとあって欠席しました。昨年は句集出版の披露などもあり、そのお礼かたがた出席したのですが…。

 どうも私たち(?)田舎人にとっては東京へ行くのはとても疲れることなんです。行かないと決めた年は本当にのんびりと新年が迎えられますもの。精神的にすご~く違うんです。これもやっぱり田舎者だからでしょう。東京に行くたびに〝こんな所には到底住めない〟と思います。決してひがみとかではなく…、根っからの田舎者なんですよ。今の暮らしには何の不満もありませんし、よくアンケートで満足度を問われることがありますが、いつも〝ほどほど満足〟と答えています。私何でもこの〝ほどほど〟というのが大好き!

 昔から〝無病息災〟より〝一病息災〟の方が却って長生きすると言われていましたよね。それが先日何かで読んだのですが、今では〝多病息災〟の方が長生きするんですって。もちろん一概に言えることではないと思うのですが、一理はあるような気がします。私も最初は〝一病〟でしたが、歳とともに〝二病〟〝三病〟と増えていきました。それと同時にいろいろと医学的な知識も増えました。例えばどういう症状の時にはどう対処すればいいのかとか、どういう分野の病院へ行けばいいのかなどということです。病気しない人は結構何も知らないことが多いですね。

 先日〝帯状疱疹〟に罹って大変だったという友人の話を聞き、つくづくそれを実感。私はどういうものか知っていましたので、罹ったときすぐに気付き、助かりました。たまたまその日が日曜日で休診、夜でしたが迷わず休日診療へ。その時の先生が、〝よく気がつきましたね。この病気は早いほどいいから…〟と。これは命には別状のない話ですが、かつては命にかかわることがあって、それは私の判断で命拾いしましたから…。そういうことが何度かあると、〝ああ、私は病気のお陰で生かされているのだわ〟と思ってしまいます。

 〝病は気から〟とも言いますが、私はいつも病気には〝お陰様で元気よ〟と言って、病気とは喧嘩せずに共存しようと思って生きています。若いとき、手術の輸血による血清肝炎になり…以来いろんな病気に罹りました。昨今C型肝炎が取り沙汰されるようになってからよく人に言われます。〝悔しいでしょ〟と。でもその時輸血をしなかったら私は手遅れできっと生きていなかったでしょうし、そう思うと〝生かされた〟という気持ちの方が強かったですね。それで恨むという気持ちは全く…。だからでしょうか。みんな私を病気知らずの元気バリバリで生きているのだと思っているようです。

 今日は何も書くことがないなあ~などと思って書き始めたらこんな病気の話になってしまって…俳句の話を期待して訪ねて下さった皆様ゴメンナサイ! でも俳句だって〝生きていてなんぼのもの〟でしょう?詠むことも読むことも出来なくなったら人間最後ですもの。みなさま一緒にガンバリマッショ! 

 今日の写真は、我家の〝大枯木〟です。この家に引っ越したとき大木が2本ありました。その1本は黐(もち)の木で、それはご近所に迷惑になるからと根元からばっさり伐ってもらいました。その時にこの榎(えのき)も枝などは伐ってもらったのですが、もうこんなに伸びて…。ここはたくさんの木があって一見森のようなので気に入った土地でしたのに…。杉の木から柿の木、梅の木、栗の木と…もう何本伐ったことでしょう。伐る度に切なくなるのですが…でも私たちが歳を取って手入れ出来なくなると思うと、やはり伐るしかないのでしょう。淋しいですよ。

 

 

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〝稽古始〟で~す!

2019年01月11日 | 俳句

 今日も一日くもり…夕方から時々パラパラッと時雨です。でも気温的にはそれほど寒くなく、夜も最低気温は5度となっていました。

 午後からはフラダンスの〝稽古始〟でした。これは新年の季語で、その年初めての種々の稽古を行うこと。茶道・謡曲・舞踊・音曲などの芸事に用いられるほか、柔剣道などにもいわれるものです。

  初稽古まづはすつくと立ちにけり    田部井竹子

 これは何の初稽古でしょうか。私の想像では〝バレエ〟のような気がするのですが…。日本舞踊でも言えますかね~、いや、もしかしたら剣道でもある得る…ああそうだ、弓道なんかも背筋を伸ばして〝すつくと〟立つことから始めるのかも。こういうものはやはり体験していないとなかなか詠めませんね。

  ダンス靴なじみて稽古始かな

 この句は私の句集『甘雨』に収めたものです。もう10年ぐらい前になるかしら、習い始めた社交ダンスがやっと人並みに踊れるようになり、パーティーへも出かけられるようになって喜んでいたときでした。子供の頃から何でも踊るのが好き、盆踊りやフォークダンスなどはもちろん、大学時代はもっぱら社交ダンスでした。結婚して共働きの生活では到底趣味などの時間はなく、習いごとをするなど遠い遠~い夢の話。その後、病気して早めに退職、子供たちが進学で家を出ましたので、時間的に余裕が出来ました。それで時間講師と俳句教室の合間に、念願の社交ダンスを始めたんです。しかし、これには一つ問題が…ダンスを踊るにはどうしても専用のシューズを履かないといけないのですが、私外反母趾なんです。しかし、ダメなときは辞めればすむことだしと勇気を出して門を叩きました。週1回の練習約2時間…終わったときはもう足が痛いのなんの。ところが一緒に入門した友人も同じ外反母趾だったので、二人で相談し靴のヒールを低く切ってもらったりたりして頑張りました。それがやっとなじんできてあまり痛くなくなり、とても嬉しかった頃の句なんですが…

 その後3,4年すると、今度は膝を痛めてしまい整形外科に通うはめになったんです。もう踊るどころではなかったのですが、少しよくなるとまた始めたりしていましたので、これ以上痛めるともう人工関節しかないよと…お医者様に言われ、とうとう社交ダンスを諦めました。その代わりに高いヒール靴も履かなくていいし、動きも緩やかなフラダンスを始めたんです。まあ今でもタンゴやルンバなどのダンス音楽がかかったりすると体がムズムズして…やっぱり踊りたくなってしまいますが…。

 ああ、もっと早くからしておけばよかった~、なんて…何ごとも同じですね。気が付いた時はすでに〝時遅し〟ですね。

 写真はフラダンスの〝初稽古〟。アップに出来ませんので、こんなにボケてしまいました。ゴメンナサイ!今日は欠席者が多かったみたいです。今〝バリバリの浜辺で〟と〝瀬戸の花嫁〟を練習しています。

 

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