ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

蕗の薹

2018年01月31日 | 俳句

 今日は曇でダメかと諦めていましたが、だんだん日が照ってきて青空も見えてきましたので、期待してしまいました。時間が来て外に出てみると、月は見えましたが、暈をかぶったお月様で残念でした。でも見えないよりはましかな…

 写真撮りましたが…スマホですので…でも少し欠け始めたところが分かりますか?

  

 主人を呼んでフィールドスコープを出して貰い観測をしましたよ。するとまあまあよく見えて、徐々に欠けていきやがて皆既月食(ブラッドムーン)最大の10時30分まで観ました。その後もまだ真っ暗で…今11時15分、どうなったかちょっと外に出て観てきますね。

 全く何も見えませんでした。もう皆既食は終ったんだから徐々に見えてきてもいいのに…雲にすっかり覆われてしまったのかしら?

 今もテレビでしっかり放送していますので、それを見ればよく分かりますけど。

 今日の日差しで少し気温も綻んできたようなので、庭に春の兆しを探してみました。アッ!ありましたよ。ナント〝蕗の薹〟が出てるじゃありませんか。あまり期待せずに探したんですが、一つ見つかると、アッここにも、あそこにもと…意外とありました。でもまだまだ固いです、次の句のように…

   襲ねたる紫解かず蕗の薹      後藤夜半 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

花束

2018年01月30日 | 俳句

 今日は窓よりの日差しが結構あって、久し振りに洗濯日和かなと思い、干しに出るとやっぱり風はとても冷たかったです。まだまだ春にはほど遠い感じ!梅の蕾から白いものがのぞき始めてもう随分になります。一輪でも咲いたら写真をと思って見るのですが、最強の寒波が襲って以来未だにそのままで前には進みません。まるで凍結しているよう…。気分は次の句ですが。

   手囲ひの湯茶のみどりも春近き     岡本 眸

 夜外に出ると月がとっても綺麗でした。ああ、明日は皆既月食…先日の新聞に、31日は滅多に観られない「ブルームーン」「ブラッドムーン」「スーパームーン」が重なる天体ショーの夜なので…と書いてありました。そりゃ観なくっちゃね~。

 調べてみると、21時52分から皆既食が始まり最大が22時30分、23時9分まで1時間以上続くんだそうです。この時間に日本全国どこででも観測できるという好条件は滅多になく、それがブルームーン(同じ月に起こる2度目の満月)と重なるのは35年ぶりとか。次に観れるのは19年後らしい…これは無理かも知れない…。おまけに「スーパームーン」。ちなみに「ブラッドムーン」とは皆既月食の時月が赤い色(赤銅色)になるからですと。

 だから明日の夜はその写真がブログなどにも溢れるかも…私は写真ダメだから、どなたかので愉しませて貰おうかな?でもお天気の方はどうなんでしょう。それが心配ですね。エエッ!山口の明日は雲マークが…

 写真は先日の出版祝賀会で頂いた花です。着物着て新幹線で持って帰って…いや、持って貰ってのアリガタイ花なんですよ!

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

早苗新年句会

2018年01月29日 | 俳句

 昨日はメチャクチャ疲れて帰ったので、ブログも開く元気がなく…それでお休みしてしまいました。なぜかって? 俳誌「早苗」の新年句会が、「ホテルセンチュリー21広島」で10時より開かれたからなんです。毎年のことですから普通だったらどうってことないんですけどね。

 今年は前半に句会と懇親会、後半を私の句集『甘雨』の出版祝賀会という趣向だったんです。それで朝8時には家を出て、新山口駅へ…小雨が降っていました。ところが、途中徳山駅から岩国駅の間は全くの雪景色で…ビックリです。10時前広島駅に着くと、今度は吹雪ですよ!私の記憶では今までこういう悪天候の新年句会はなかったような…その原因を私が作ったような気がして、申し訳ない感じです。

 実はせっかくのお祝いなのでと、私がハッスルして滅多にない〝和服〟姿で行ったからだと思うんですよ。今まで着て行ったのは1回…第一句集の時ですから10年以上前。その時はまだ広島に主人の実家がありましたし、そこで義母に着せて貰って行きましたから、それほど大変でもなかったんです。ところが今回は宇部からですよ。それも自分で着付けをして…だから5時過ぎに起きて、帯などは娘に手伝って貰い四苦八苦して仕度をしました。

 それから新山口まで送って貰うのも大変。おまけに持って行く句集を忘れたりと…相変わらずのドタバタでどうにか間に合いました。宇部からは4人参加しましたので、荷物などは持って貰ったりして、ホントに助かりました。

 新年句会も祝賀会も順調に進み、終ったのが4時。その後、2年前まで宇部の俳句教室で学んでいたHさん(今広島にいる)と会う約束をしていましたので、ホテルで他の仲間たちとも一緒にお茶を飲みました。

 5時過ぎの新幹線で新山口へ。7時前家に着くやいなや、何はさておき着物を脱がなくっちゃと…こういう次第で、慣れぬ着物と緊張感、それも長時間、更には寝不足も加わって…疲れない方がおかしいでしょう。すぐにバタンキューです。つくづく昔の人はスゴイ!と、尊敬しきりでした。母の時代は普通に着物を着て、旅行などにも和服で行っていたらしいんですからね。

 脱いだあとも片付けが大変。すぐには畳まず皺や湿気を取るためしばらく干してから畳むんですが、その時なんとあれこれとたくさんの物を身に巻いていたんだろう、とつくづく思いますね。そうです、杉田久女のあの〝花衣〟の句のように。

   花衣ぬぐやまつはる紐いろいろ    

 ちなみに、この〝紐いろいろ〟、私は腰紐五本、伊達締め三本、帯枕、帯締め、帯揚げなど、それに袋帯を巻いていたんですから苦しかったです。(見苦しいですが、その写真です)でもいいことも…心身ともにシャキッとして、とても姿勢がよくなりますよ。

 おまけに今回は早苗同人会長を15年余り務めたということで、〝功労賞〟の金一封まで頂きました。だから一日中挨拶のしっぱなしで…何をしゃべったのかさっぱり覚えていません。ゴメンなさ~い!

 本当に早苗の皆様有り難うございました。また、とっても素晴らしい会で、そのお世話をして下さった方々にも感謝感激です! 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

風呂吹

2018年01月27日 | 俳句

 今日は一日中曇空で、温度は相変わらず低く、心までうそ寒い日でした。だからブログも気が乗りませんし、書くことも無さそうですが…。でもパソコンに向ってキーを打っています。バカみたいですね。こんな私…

 写真は工場の煙突の煙、今日は全く風はありませんでした。川に映った建物…何とも寒そうでしょう。

    風呂吹や嘗て(かつて)練馬に雪の不二

 『秋櫻子俳句365日』(1990刊・梅里書房)の一月二十七日の句です。以下はこの句についての岡田貞峰氏の鑑賞文。

 「風呂吹」は、大切りにした大根や蕪を茹でたものに温めた胡麻味噌や柚味噌をかけて食べる料理である。風呂吹大根から練馬を連想することは比較的容易だが、雪の不二へ連想を更に飛躍させた点に達人の直感を思わせられる。風呂吹から立ち昇る湯気は、一瞬のうちに、昭和初めの練馬の緑豊かな田園とその彼方に雪白の不二を作者に想起させたのである。風呂吹やの「や」の切字によって、思いがけぬ角度から照明を当てられた雪の不二は、若い頃の回想裡の幻影だからこそ、いよいよ麗しさに溢れまなうらに浮かびあがってくる。一読して過去と現在が溶けあうような不思議な詩的陶酔に誘われる句で、現世的な仕切りを取り払い自在さを加えた晩年の円熟を示す作品である。おいしいものが大好きで、食べること自体を愉しんだ秋櫻子食味俳句の優れたものの一つ。(昭和48年作・句集『餘生』所収)

 岡田貞峰氏は、現在馬醉木の筆頭同人です。大正15年生まれ。昭和25年、水原秋櫻子門に入り、昭和31年度馬醉木新人賞を受賞して、翌32年同人となる。句集に『雲表の道』自注句集『岡田貞峰集』があります。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

のつペ汁

2018年01月26日 | 俳句

 窓辺の暖かな日差しの中の椅子に凭れていると、とても気持ちの良い日です。なのに日が翳った途端背筋から寒気がすーっと入ってきてぞくぞくします。しかし、一歩外へ出るとそんなものじゃあありませんでしたが…。今日も最高気温1℃です。だから日は差しても雪が消えずにまだあちらこちらに残っています。

 午後はフラダンス、膝が悪くなって社交ダンスを諦めた代わりにしています。足への負担が全く違いますので、これは今のところどうにか続けられそう。月二回、しかし休みがちなのでなかなか覚えられませんが、ハワイアンの曲に併せて踊るのはストレス解消になって、精神衛生上でもいいんです。みんないい年のおばさん達が赤いスカートに花やレイを付けてひらひらと踊る…なんて想像するだけで笑えるでしょう!でもそれでいいんです。楽しいんだから。

 先日句会で「のっぺい汁」の句が出ていました。〈下手な字に人柄見ゆるのつぺ汁

 のっぺい汁は島根県や山口、新潟ほかの各地に伝えられた郷土料理で、冬の季語です。油揚げ、大根、椎茸、人参、里芋、蒟蒻、豆腐などをすまし汁に仕立てて、醤油などで味付けし片栗粉や葛粉を加えてとろみをつけたもの。この句の作者は90歳を過ぎてもお元気で、あちらこちらと旅行などに最近までお出かけでしたが、ここ半年ほど前から腰を痛められ、現在入院中。動くことがままならず、それでもベッドの上から投句されています。スゴイですね~。皆さんも見倣わなくっちゃいけませんよ。

 この句はそのベッドの上で便りか何かを…年賀状かも、その下手な字を見て書いた人のことを思い出しているのでしょう。それと一緒に作者は島根県生れですから故郷ののつぺ汁も。幼なじみの…その変らぬ純朴さと故郷の味…。作者の頭の中ではすぐにこの二つが繋がって出てくるのですよ、きっと。他人に理解されなくてもそれはそれでいいのでは…と私は思います。次のは歳時記にあった句ですが、これを見て先日の話を思い出しました。

  ダイヤモンド婚振舞ののつぺ汁     津幡龍峰

 同じ教室で一緒に勉強しているご夫婦がいらっしゃいます。この前の新年会で金婚式の話が出て、自分たちの時は忘れていてどこにも行かなかったという話。みんなからそれは奥様に悪いわよ~どこかに連れて行ってあげなくちゃ!じゃ金婚式の次は何?…ダイヤモンド婚ですって。銀婚式が25年、金婚式は50年、なら75年かしら?そりゃもうダメじゃね~生きちょらん…(爆笑)、などと話が盛りあがりました。するとネットを調べていたKさんが、60年ですてよ~と。じゃああと何年後?(指折り数える)今年は58年目になるから、エエッ!2年後だあ…。なら大丈夫よ!盛大にお祝いしなくっちゃね~。是非世界一週に連れていって貰いなさいよ…と、みんなが口々に。これで一件落着。お二人とも元気で頑張って下さいよ。応援していますからね。バンザイ!

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日の俳画は〝山葵〟

2018年01月25日 | 俳句

 今日は朝から日が差してきて、まだ消えずに残っている雪がキラキラと眩しい! 家の中から見ている限り昨日よりは暖かそうなんですが、今日の最高気温も2℃、最低気温は-4℃ですって。

 でも、道路に雪はもう全くありませんので、延していた母との病院行きを午前中に済まし、午後は俳画教室へ。

 今日の画材は〝わさび〟。春の季語で、アブラナ科の日本特産の多年草です。渓流の浅瀬に自生しますが、ほとんど山葵田や山葵沢などで古くから栽培され、特に長野県の安曇野などが有名ですね。晩春から初夏、白い小さな四弁花を開き、特有の辛みと香りがあって、香辛料として古くから利用されてきました。

 今日の俳画はあまり載せたくないんですが…これ山葵に見えますか?やっぱりイマイチですよね。

 俳句としては「山葵田」や「山葵沢」などが詠まれて、山葵のごつごつとした根茎そのものを詠んだ例句はほとんど見当たりませんでしたが、次の2句にはその根茎が見えてきますね。「山葵の花」は初夏の季語で、山葵の根や茎、葉を刻み、酒粕に漬けた「山葵漬」は春の季語です。

   水清く山葵はかくて人に辛し      山口青邨

   山葵の芽砂に暦日ありやなしや     川端茅舎

 写真は我家の大きな榎(えのき)です。今日の青空が透けてとてもきれいでした。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雪景色

2018年01月24日 | 俳句

 今日はこちらも久し振りの雪景色でした。3~4センチほどは積もったでしょうか。

 昨夜句会の後の新年会が終り帰ろうとして外に出ると、雪がしんしんと降っていましたので、これはきっと積もるだろうなと思いました。予想通りでした。

 それにしても寒いです。昨日今日の最高気温が-1度、最低気温は-4度ですよ。今までこれほど低い時はなかったような…。おまけにまだ止みそうにもないので、今日の健康体操はお休みしました。一日溜まっていた雑用をして冬籠です。でも、これぐらいでビビっていたら、もっと大変なところの方々には申し訳ないですね。

 昨日の句会の兼題は〝春寒〟。もちろん春の季語で、立春後の寒さをいいます。他に「余寒」(よかん)とか「冴返る」(さえかえる)「寒戻り」(かんもどり)など、同じような季語もありますので、それぞれニュアンスの違いをよく考えて使い分けましょう。

  春寒し水田の上の根なし雲     河東碧梧桐

  使はるヽ身より使ふ身春寒き    鈴木真砂女

 碧梧桐の句はほんとに寒々とした農村の写生句です。でも「余寒」や「冴返る」という寒さ中心の季語より、春という言葉に救われますね。寒いんだけれども、春は確かに近づいてきていると…やがて水田にも人の姿や農機具が動き始めると…。

 真砂女の句は春寒の季感に精神的な寒さを重ねて詠んでいます。真砂女が小料理屋を営んでいたということから考えると、常に「使ふ身」としての実感だったのでしょうね。どんなに小さな店であろうとそれを維持していく苦労…使われる身というのは、嫌だったら辞めて他で働けばいいんだし…と気楽ですもの。特に春になると経営者には〝青色申告〟というものがありますからと…、考えすぎでしょうか? そんなこと考えていたら、面白い句が歳時記にありましたよ。

  春寒くわが本名へ怒濤の税     加藤楸邨

 でも、怒濤と言うほどの税金がくるということはかなりの高給取り?でも楸邨と言えば苦学して遅くに教員となり、既に結婚していたから妻子を養う生活だったんです。だからそんなに楽ではなかったでしょうに。掲句は句集『起伏』(1949年刊)に掲載ですから、この時は既に俳誌「寒雷」を創刊・主宰していました。それで、俳号の「楸邨」で得た収入に税金は本名に来た…その怒りが強かったのでしょうか。少ない収入の者にとっては税金って、いわば怒濤のような無慈悲なものと感じたのかも。

 写真は昨日の新年会のご馳走…ちょっと食べてしまいましたが、茶碗蒸しや吸い物、お寿司、デザートなどが出て食べきれませんでした。後のは今朝の我家周辺の雪景色です。

   

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

水仙の袴

2018年01月22日 | 俳句

 テレビでは関東地方が朝から大雪と…こちらもまた急激に寒くなって、昨夜は温度の上がらないエアコンを見ては壊れたのかと思ったぐらいでした。だから今日の最高気温も3度か4度…でも夜のニュースでは東京の都心が20センチ以上もの積雪でと、テレビにその映像が出ていました。

 昨日は、大寒でも暖かく…なんてイラナイコト書いてしまったので、それならお望み通りにと、神様に逆襲された感じです。オオー寒!

 今日は朝から小雨…もっと気温が下がれば雪になるのでしょうね。福岡は明日確か雪マークになっていましたので、もしかしたらこちらでもわかりません。今日も俳句教室でしたが、明日もあるんですよ。そして、その教室ではいつも句会の後に新年会をしますので、もし雪でも降ったりすると大変なんです。取りやめるわけにもいかないし、どうか降りませんように…。

 今日の兼題は〝水仙〟、冬の季語です。この花はどこでも見られますし、野水仙などの群生地などもあって、結構観光の名所になったりしています。観賞用として庭にも植えられ、切花として花のない冬の時期にはとても重宝されるんですね。その清楚で気品ある姿だけでなく、その芳香も好まれます。黄水仙や喇叭水仙などは春の季語になりますのでご注意を。

   水仙のしづけさをいまおのれとす      森 澄雄

   明るさは海よりのもの野水仙        稲畑汀子

 今日の〝水仙〟の句で、最高に面白い句が出ました。それは〈水仙を活けるに袴破れさう〉です。皆さんは分かりますか?この句を一人だけ採った方がいて、曰く「スゴイですね~。袴が破れそうになるまで花を活けるなんて…」と。ウ~ン?「Tさん、この袴、どういう意味に解したの?」「そりゃ~着物につけるあの袴ですよ。」と。他の皆さんは???…

 私はもしかしたら…とは思ったのですが、自信がありませんでしたので、作者に聞きました。作者曰く「水仙の根の所にある茎を包んでいるもの…水仙を活けるときはその袴を一旦脱がし、花や葉をきれいに組み替えてからまた袴に戻すので…」と。その説明を聞いても分からない人には何のことやらですね。私は昔お花を習っていましたので、ああやっぱりと思いました。土筆などの節にある茎を包む苞葉を袴というのは誰でも知っていましたけど…。

 家に帰り着いても、「分からん…」とまだつぶやいている旦那に、「これよ!」(根の方の白いところ)と言って説明しました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブーゲンビリア

2018年01月21日 | 俳句

 今朝の新聞に〝春が聞こえる〟の見出しで、沖縄の八重岳の「寒緋桜」が見頃を迎えているという写真が掲載されていました。このところ山口では気温が13度から14度の日が続き、最低気温も0度以下の日がなかったような…。でも昨日は一年で最も寒いといわれる「大寒」だったんですね。つい忘れるほどの暖かな日でした。

   大寒をただおろおろと母すごす      大野林火

 昔も今も天候などの自然現象には到底人間の力は及ばないということですね。神のなされるがままです。

 ところで、「寒緋桜」は「寒桜」や「緋寒桜」ともいいます。「冬桜」とは別種のもので、歳時記では冬季に咲く桜として同じに扱われていますが、詠むときにはそれぞれの特性をとらえて気を付けて用いましょう。「寒桜」は鹿児島・沖縄地方など暖地で栽培され、葉に先立って濃紅色鐘形の花を下垂しますが、「冬桜」は花は小ぶりで白色の一重咲きです。

   ひとゆれに消ゆる色とも冬ざくら     平子公一

   一幹の緋寒桜に行脚僧          野中千秋

 もうそろそろ梅が咲いてもいい頃ですのに…我家の梅は、例年お正月の頃には1,2輪咲き始めるんですが、今年はその頃最強の寒波が来ていたので、その後少し暖かくなってもなかなか開こうとしません。また寒波が来るかと恐れて出渋っているのでしょうか?

 これは〝ブーゲンビリア〟、南国の花で、花言葉は情熱。季語ではありません。でも、気分だけでも…春らしくていいでしょう!

 

 

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

室咲(むろざき)

2018年01月20日 | 俳句

 今日も句会でした。何となく久し振り…という感じの「宇部馬醉木会」です。

 今月から1名増え、欠席投句7名の10名出席で、投句数85句。ここでは兼題がありませんので、当季雑詠が原則です…、でもそろそろ立春も近くなりましたので、春の句もありかと。俳句では後退は好まれませんが、先取りはOKですからね。

 やはり新年の季語が多かったです。「初夢」「初暦」「初富士」「初笑」「初詣」「初硯」「初日」「書初」などの「初」の付くものや「元朝」「二日」「三日」「五日」「歌留多」「七福詣」「年賀」「去年今年」「淑気」などでした。あとは「寒」の付くものなど。

 85句もありましたが、同じ季語を用いていたのはわずかに2,3句でしたね。だから同じような句のできる確率は非常に低いと思うのですが、それでも類想・類句は次から次に生まれてくるんです。それは人が考えたり思ったりすることが似たり寄ったりだからなんですが…ふと私は思うんですよ。文芸作品というものは人に共感や感動を与えるものが良しとされる世界…なら誰もが思ったり感じたりすることを表現すればより多くの感動・共感を得られるかということ。違うんですね~。誰もが感じるということは、もう分かりきっていることだからちっとも面白くないと…だから今まで誰も言わなかった、見つけなかったことを、それも斬新に表現して、その上で多くの人の共感を得よなんて…なんと贅沢な望みでしょうか。10人の選者がいれば、重なる句が1句でもあれば大成功と…。もちろん全体数が少なければ重なる度合いも増えるでしょうがね。

 先日の俳人協会俳句大賞の場合でも、応募総数6906句より971句が選ばれ、その中から8名の選者が特選3句・入選20句を選出したんです。その中で特選に採られた選者が2名いたということで、大賞が決定したというんですから推して知るべしでしょう。更にこの賞の応募資格は俳人協会員と限られていますので、それぞれの結社では認められている同人クラスの方々ばかりの句なんですから…。ホントに俳句は難しい! 自己満足の句ならいくらでも出来ますがね。(笑)

 これは通っている整形外科に飾ってあった「パフィオ・ペディラム」。花弁の一部が袋状になった蘭で、食虫植物に間違われますが虫を捕捉することはありません。パフィオ・ペディラム・インシグネといって、その属の中の原種だそうです。

 「蘭」は秋の季語ですが、温室などで栽培されて寒中に鑑賞するシクラメンやランなどは、「室咲」(むろざき)といって、冬の季語なんですよ。秋櫻子先生の詠まれた花はどんなランだったのでしょうか?

   室咲の花淡くして日も薄し      水原秋櫻子

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日の兼題は〝正月〟

2018年01月19日 | 俳句

 今日はK教室の初句会でした。

 先月、「先生の句集のお祝いをしたいので、来月は30分早く来ていただけませんか?」と言われていましたので、1時前に到着。会場のドアを開けると…ナントお抹茶の準備中でした。それも今日の当番男性2人。そのお二人がせっせと点てておられるのを女性陣は座って待ているじゃありませんか…まるで「女正月」みたいね! というと、大笑いでした。各自お茶碗を持参したらしくいろいろなお茶碗が…私のはどなたかが持って来て下さった松竹梅のお茶碗、お菓子はもちろん〝花びら餅〟で、新年の季語です。「初釜」という正式な催しでなくても、今日のような簡略なものを、「点初」(たてぞめ)「初茶湯」(はつちゃのゆ)「初点前」(はつてまえ)などと詠んでも構わないと思いますけどね。

 初句会らしくてとてもよい雰囲気で、おまけにお祝いまで頂き、本当に美味しいお抹茶でした。男性が点てたからか実にきめ細かでまろやかなお点前でした。感謝、感謝です。

 今日の兼題は「正月」。ウーン、今までこれほどズバリの兼題は出たことなかったですね~。さあ、今日はどんな句が出るのでしょう。楽しみです。この教室には男性が3人いて、結構面白い句を見せてくれるんですが…今月は…イマイチでした。この兼題はやはり女性の方が有利のようですね。最高点句は〈正月や何をするにも初をつけ〉でした。作者は、俳句を始めての初めての正月…何にでも「初」を付ければ季語になるということが楽しくて…と。採った人も言っていましたが、本当にそのとうりですね~。もう一つ面白い句がありました。〈正月や団とる子等の高き声〉この句は「団とる子等」が今一つ分かりにくく、どういうこと?と聞くと、作者曰く「子供らがお正月に集まって来て、炬燵に入りお年玉がいくら貰えるかとワイワイ…」と。確かに「団」には「ひとかたまりになって集まること」という意味がありますが、暴力団とかの「組織立って集まった仲間」という意味もありますので、正月早々なんだか物騒…というと爆笑です。そこで〈正月や皮算用の子らの声〉とちょっと諧謔的に直してみました。

 句会が終って帰る時の…真っ赤な真っ赤な太陽…写真撮ったらどうして?といつも思います。スマホだからでしょうか。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お多福南天

2018年01月18日 | 日記

 昨日のこと…忘れないうちに書いておきたい!

 今朝一番に電話のベルが…誰かしら?傍にいる旦那に「あなたじゃないの?朝に掛けてくるのは…」と言いながら取ると、「昨日は楽しかったぁ~、久し振りに…ありがとうございまぁ~す」と、元気の良いTさんからのお礼の電話。

 そうなんですよ。昨夜は懐かしい昔の仲間との飲み会だったんです。私が辞めてからは会う機会もおしゃべりするような暇もなかったので、随分空白の時間が出来ていましたのに、アッという間に昔に戻り、懐かしい話が芋づる式に出るわ…出るわ…。

 句集のお礼とそのお祝にと、一席を設けて下さったのです。有り難いこと。お互いに「変らないね~」と、久闊を叙し乾杯へ。参加メンバーは6人。 黒一点の後輩のFさん、「太ったね~別人かと…」の私の第一声に「そぉすか~」と生きのいい返事。「幾つになったの?」と聞くと、まだ30代と…その若さが羨ましい! 昔から元気いっぱい…どこにいても大きな声ですぐに分かったTさん、今も変らず逞しいね~。昔はお酒弱かったのに…そういえば勤め始めた頃のピンクレディーを歌って踊っていた姿、忘れられな~い…今は押しも押されもしない〝酒豪〟だというOさん。Mさんは私が辞める2,3年前に入ってきて、俳句の手ほどきをしてあげた人。プレバトでいうなら〝才能あり〟かな…、でも〝継続〟が…惜しいね~! もう一人Iさん、彼女は仕事仲間ではなかったんですが、そのご主人と懇意でよく一緒に食べたり飲んだりしていたんですよ。でも早くに亡くなられて、聞けば49歳だったと…その後も奥様とは切れずに続いていたんです。

 まあ、食べて飲んでしゃべって…2時間なんてアッという間。特に俳句の話から日本語の〝ことば〟の魅力へと話が盛り上がり、さすがあ~国語の先生たちの集まりだね~と、嬉しくなりました。更にそれを私の句集から感じていただけたとは…ホントにありがたいことです。こんなに喜んで貰えるのなら、よお~し、もっともっとガンバルぞーという気持ちにさせられた楽しい一時でした。

 これは〝お多福南天〟。季語としては、花も実も見たことがありませんので使えないでしょう。ただ紅葉が美しいので秋として詠めるかも。でも、我家のお多福南天はこの頃が一番赤くなって綺麗ですから、どう詠むか難しいですね。

 メギ科ナンテン属の常緑性低木。原産地は日本で、江戸時代に産み出された園芸品種。草丈が50センチほどにしか生長せず、花も実も付きにくい。葉が霜に当たると紅葉して美しい。花言葉は「福をなす」「私の愛は増すばかり」「よい家庭」とか、ならば家庭円満を願って植えるといいようですね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

浅草寺の大草鞋(おおわらじ)

2018年01月17日 | 日記

 昨日は天気予報では曇、でも午後は日差しもあって暖かかったからか、やはり夜から雨が降り出しました。今日もひどくはないけれど一日中雨で最高気温も14度と、日頃に比べると随分暖かく感じる日でした。

 午後から健康体操。実は昨日久し振りに…2ヶ月ぶりかな?整形外科に膝のリハビリに行ったんです。するとレントゲンと診察を受けないとリハビリ再開出来ないんですって。その結果まあ悪くはなっていないので、今まで通りのリハビリを許可して貰い、⒈時間余りウォークマシンやダンベル体操・ストレッチなどをしてきました。その影響が今日の体操にも少し出て、足腰が痛くて疲れました。動かないと日に日に老化が進んで…私も弱くなったもんです。

 昨秋から句集出版で忙しく体操やリハビリはとにかくサボっていたので、体力がガタンと落ちてしまいました。運動などというものはコンスタントにしないと力は付きません。継続が一番だとは分かっちゃいるんですけどね~。特に足の筋肉は運動しなくっちゃね。

 今日は朝から防災関連の番組ばかり…そうなんです。〝阪神大震災〟の日だったんですね。もう23年になるとか。その時は他人事じゃなかったのに…今は…〝3・11〟だったらすぐにピンときますが。「去る者日々に疎し」というけれど、ホントに被災された方には申し訳ない気持ちです。ゴメンなさい! 

 今こちらではインフルエンザが流行しています。もちろん予防接種はしましたよ。でも2,3日前からやたら鼻水はでるし、今日は喉までおかしい…もう何年もかかったことがないのに、今年は危なそう…皆さんも気を付けて下さいね。

 これは先日の浅草寺山門の大草鞋とその説明です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日は〝女正月〟

2018年01月15日 | 俳句

 今日は15日、俳句では「小正月」や「女正月」といって新年の季語になっています。「小正月」というのは、一月一日・元日を「大正月」というのに対し、「女正月」は元日を「男正月」というのに対しての呼び名です。どちらも時候の季語で、同じ日なんですが、雰囲気的にはかなりの違いがありますよね。

   小正月そそのかされて酔ひにけり     中村 苑子

   女正月なり悪妻を愉しめり        渡辺 恭子

 やはり小正月というと、望(満月)の日を正月として祝った古い時代の名残で、餅を搗いたり団子を作って祝う習慣や農作物などの豊作を祈る行事などが残っていたりと、めでたさが中心になりますが、「女正月」は、暮れから正月にかけて家事で忙しかった女性たちがようやく手を休めて、改めて新年を祝ったりするという、女性たちのための正月という意味になります。

 前句は男性にそそのかされ、つい酒を飲んで酔ってしまったものの、そのことに後ろめたさを感じているようですが、後句は女であること、それも悪妻だとうそぶいて堂々と女正月を愉しんでいますね。

 先日、深大寺で珍しい垣根や塀を見かけましたので、その写真を紹介しましょう。①孔雀垣…孔雀が羽を広げているようなのでそう呼ばれ、飾りとして作られるそうです。②四つ目垣 ③瓦塀

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

深大寺から浅草へ

2018年01月14日 | 俳句

 12日の宇部を出発する朝は雪で真っ白でしたが、羽田に近づくにつれ飛行機の窓から日も差込んできて…降りるときは真っ青な空。やっぱり今年は幸先がいいですよ。だから深大寺も雲一つない青空…おまけに風がないので、まさに冬の季語そのままの〝四温晴〟でした。もう一度ゆっくりと本堂にお詣り。すると、見たこともない飾りが正面に…これなんでしょう?国分寺に長く住む先輩も千葉の友人も見たことがないと言います。

 一見すると酉の市の熊手のようですが、小判とか稲穂とか飾る物はよく似ていますが熊手ではありませんし、神輿が乗っているのも違いますね。当然お詣りに来ている人に聞いても分からずじまいでした。

 もう一度友人のために、白鷗仏を見たり、元三大師堂の龍の天井絵を見たりと…最後はやはり石田波郷の墓ですね。これは地図を頼りに墓地を探しましたが、なかなか分かりません。昔来たことがあるというMさんが、確かこの辺りに…あった! ここ石田家の墓と書いてあるから…そう~でもマップに載せるぐらいなら標識ぐらい立てとかんとね~と言いながら二人で手を合わせかけた時、向こうからFさんがここよ~と。見るとありました! きちんと標識も。違う人拝まなくてよかったね~と、皆で大笑い。

 やや、日も翳りちょっと冷えを感じだす頃、2人は帰るというので深大寺で分かれて、私と千葉の友人は折角だから近くにあるふらんす堂へ寄って帰ることにしました。私は先日の句集の出版のお礼、彼女は会員さんの出版を頼んでいるから…ということで電話をして、yamaokaさんも5時頃には帰られるというので伺うことに。その様子は〝ふらんす堂編集日記〟で御覧下さいね。

 私もyamaokaさんのブログ読んで、是非彼女にお会いしたいと思っていましたので…ラッキーでした。想像通りのとても都会的な方で、一緒にお話しているとそのエネルギッシュなパワーをこちらまで頂いて元気になれるような感じがします。お幾つなのかしら?…イヤ、女性に年を聞くのはヤボというもの、ゴメンなさい! さらに一番お世話になった横尾さんやpさんにもお目に掛かれたし、ブログにも紹介して下さって、有り難うございました。( http://fragie.exblog.jp/ 1月12日分に大場さんの授賞式の様子も掲載されています)

 友人とは浅草まで一緒に行き、そこで食事をして分かれました。そこからホテルまでは雷門~仲見世を通って約9分ですから、一人でも大丈夫。夜の浅草と朝の浅草は…この写真のようでした。いろいろなシャッターの絵が面白かったですよ。浅草寺の五重塔やスカイツリーもライトアップされていて、人が少ない分静かでよかったですね。

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする