ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

〝玉虫いろに残暑〟って?

2020年08月30日 | 俳句

 昨夜のこと、我が家の気まぐれ猫〝テン〟が、私にイヤに媚びを売るようにすり寄ってきて鳴いていました。

 〝どうしたんね、ご飯がないの?〟と言うと、鳴きながらえさ箱へ誘導するように先に立ちます。ドアを開けて見ると…〝なんね、餌あるやないの!〟と部屋に戻ろうとすると、また訴えるようにニャアニャーと。

 〝じゃあ草がほしいの?〟…そうなんです、草が欲しいときだけは私に鳴いてせがみます。それで外へ出るのに裏口の方へ行こうと…いつもならドアまで付いてくるテンが離れたところでまた鳴いています。ウ~ン、草じゃないの?と、…もう一度えさ箱に目をやると何か黒いものが…、〝エエッ、ゴキブリがいる!〟それも何とも大きなゴキブリでした。

 そうだったんです。テンの訴えは〝ゴキブリ〟〝あんたねえ~ネズミを捕る猫でしょ!トカゲもバッタもカマキリも捕ってくるんだからゴキブリも捕まえなくっちゃ!〟

 結局、追いかけまわしフマキラーをかけて、私がやっと退治しました。後始末もきれいにしてえさ箱も洗って新しい餌を入れてやると、やっと安心して食べていました。主人に話すと〝まるで○○(息子の名前)のようじゃの~〟と。〝わあ、あなたも一緒じゃん!〟

 とにかく主人の方は多少マシなのですが、息子といったらゴキブリがいると言っただけで、わあわあと騒いで逃げ回っているんですから。私も好きではありませんけどね…。

 さてさて、今日も空は曇っていても雨は一滴も降らず、最高気温も34度と、とにかく暑いです。どなたかが〝大残暑〟と詠まれていましたが、確かにこうも暑い日が続くとそう言いたくなる気持もよく分りますよね。夏の季語の〝暑〟には〝大暑〟〝酷暑〟〝極暑〟など、いろいろあるんですから、残暑の季語にも何か違った言い方があってもいいかも。これからは地球温暖化で年々酷くなりそうですし…。

  口紅の玉虫いろに残暑かな   飯田蛇笏

 ここでいう〝玉虫いろ〟というのはどんな色を指しているのでしょう。〝口紅の〟とあるからには赤系統を想像してしまうのですが…。辞書には、玉虫色というのは〝玉虫の羽のような金属的光沢を帯びた美しい金緑色、金紫色〟また、〝玉虫の羽のように光線の具合によって金緑色、金紫色などに輝く染物、織物の色〟とも。ということはこの玉虫色のような口紅をつけた女性を詠んだことになるのですが、今ならいざ知らず、この句を詠んだ当時にそんな色の口紅があったとはとても思えません。では夜のネオン街などで見かけた女性の?その口紅に光があたっていろいろな色に見えたということかしら。でも私には蛇笏がそういうような夜の歓楽街に縁があったとはとても思えないんですけどね。

 とするとこの句は???疑問が深まるばかりです。ここは〈玉虫いろの〉でなく〈いろに〉ですから、間違いなく口紅が玉虫色のように見えたんでしょう。そして、そこに〝残暑〟を感じたのだと…。

 この句は、1932年(昭和7年)に出版された蛇笏の処女句集『山廬集(さんろしゅう)』に所収されています。蛇笏は1885年(明治18年)生まれ。1903(明治36年)年に上京し、1905年(明治38年)早稲田大学英文科に入学しますが、1909年(明治42年)に家から帰郷の命を受けて学業を断念し、早大を中退して帰郷します。それからは故郷山梨で家業の農業や養蚕に従事する一方、俳誌「雲母」を主宰し、格調の高い俳句を詠み続けます。蛇笏は伝統的俳句の立場から最後まで自然風土に根ざした俳句を提唱しました。

 蛇笏の作品は、山梨の山間で創作したものが大半ですが、若い頃は小説家を志望していたということもあって、『山廬集』には小説的な発想をもつ句も多く含まれているということです。高浜虚子も「ホトトギス」に連載した「進むべき俳句の道」(1915年)において、「小説的」であることを初期の蛇笏の第一の特徴として挙げているのだとも

 そういうことを考え合わせると、句の詠み方の格調からは蛇笏らしいとは言えるものの、その内容に於ては彼のイメージからはかなり違った映像を描いてしまいました。夜の歓楽街…酒場でしょうか、そこに働く美しい女性の艶めかしい口紅。光線の加減で妖しく色が変わる…その唇から吐き出される息や言葉にじっとりとした息苦しいほどの暑さを…もう秋だというのにここだけはまだ夏のような暑さが残っているのだなあ…と。でも、やはり蛇笏ですね。口紅に玉虫を持ってくるなんて…その品格といい、雅やかさといい…、印象鮮明でドキッとさせられました。

 蛇笏の句で艶めいたものを、私は知らないのですが、この句が詠まれたのは句集が発表される前でしょうから、蛇笏もまだ30代か40代でしょうか。いや、20代かも。学生時代に…また、上京した折にでも銀座のクラブに飲みに行ったのかも。アハハ…ゲスの鑑賞ですかしら。でしたら、蛇笏サマ、どうぞお許し下さいませね。

 俳句も一旦作者の手を離れてしまうと、どう鑑賞されようと自由なんです。それがまた面白いところでもありますが。

 写真は、〝凌霄花(のうぜんか)〟、もう1回は咲き終っていたのが、また一つだけ咲いてました。山吹も。これらを〝帰り花〟とはいわないんですから、気をつけてね。〝狂咲き〟とか〝二度咲き〟なども、全部冬の季語なんですよ。

 

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セカンドオピニオンへ!

2020年08月27日 | 俳句

  今日のニュースでは山口県にもついにクラスターが発生したという見出し…

 27日山口県は、山陽小野田市などに住む合わせて15人が、新型コロナウイルスに感染していることが新たに確認されたと発表。このうち4人が、これまで感染者が相次いでいる山陽小野田市の接待を伴う飲食店の利用客で、山口県は、県内で初めて、感染者の集団、クラスター(感染者集団)が発生したと発表しました。そのために県は、同じ地域内で酒を提供する飲食店約70店の全従業員を対象にPCR検査を実施するとし、これまでに52店、合わせて178人から連絡があり、検査を進めているということです。

 このクラスターは山陽小野田市が中心のようで、宇部の感染ははそこに勤務している人だということ。このところの増加は濃厚接触者で、感染経路が不明な人は殆どいません。だからといって安心は出来ないでしょう。ウイルスがどこに潜んでいたとしても不思議ではない状況ですもの。各自で気をつけるしかありません。しっかり三密を守ってお互いに頑張りましょう。

 東京都でも27日、新たに250人が新型コロナウイルスに感染していると発表し、都内の1日の感染の確認が200人を超えるのが昨日の236人と、2日連続。これで感染の確認された人が2万人を超え、合わせて2万96人になったそうです。先日の100人以下になったというのもたった1日だけのぬか喜びで、この調子だとまだまだ落ち着いてくるのは遠い先のことのようです。

 今日は先日紹介状を書いてもらった山口市の病院へ診察へ行きました。そうです、セカンドオピニオンへ行ったんです。初めてではなかったのですが、それはもう15年も前のこと。新患と同じ扱いでいろいろと問診されました。その時、手の消毒や検温などは当然のことですが、ここでは初めてこの2週間以内に県外へ出たかどうかを聞かれました。13日の初盆で大分へ行ったことを言いますと、ちょうど2週間前でギリギリセーフなのですが、それでも根掘り葉掘りと聞かれましたよ。やはりこのところ山口県の急激な感染者増加が影響して、取り調べが厳しくなっているのでしょう。

 どうにかパスして…待つこと1時間半。レントゲンを撮った結果の診断は腱鞘炎だと。〝変形性関節炎〟ではないのですか?と思わず聞いてしまいました。確かに関節の変形は見られるが、それよりもこの度の痛みなどは腱鞘炎からきているのだとの先生の言葉。

 15年前、引っ越しなどの掃除や庭の草取りなどで両方の親指が腱鞘炎になりました。あちらこちらの整形をさんざん回りましたし、整骨院などもいいと聞いては通ったのが4ヶ月余り…。少しもよくならず、両手ですので何をするのにも力が入れられず、泣くような思いをしました。最後に藁にもすがる思いで、この病院の整形外科に来たんです。その時、たったの注射1本でウソのように治ったことがあるのです。

 その話をしますと、当時の先生ではありませんが、今回もその注射をしてみましょうと。〝痛いですよ!〟と言われましたが、それはもう経験済み。ガマンしますと言ったからには、中指はなんとか…ところが薬指に注射した時は痛かったことと言ったら…〝ウウッ…〟と、歯を食いしばって、脂汗が滲んできてもガマン、ガマンです。先生から〝よくガマンしましたね〟と、褒めていただいたぐらいですもの。

 これで良くならなかったら…と不安になりましたが、先生から、〝すぐには良くならないが、この薬は徐々に効いてくるので…3週間後に又来るように〟と言わたので、ひとまずそれを期待して待ちましょう。

 人間って厄介なものですね。小さな歯や指一本でも悪いとそれが全てを支配してしまって、何をするのもイヤになってきます。エッ、そんなことないですって!これは私だけですか?だったら何と情けないこと。やっぱり私は弱~い人間なんですよ。解って~。

 ああ、とにかくまだ手がヅキヅキと痛みますので…ブログ書くのも…ああ、楽しくな~い!

 写真は、我が家の朝と昼と夕方の酔芙蓉です。朝の白い花に何か虫が…何の虫かしら?

 

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兼題は〝鬼灯〟

2020年08月25日 | 俳句

 このところ依然として各地での新型コロナウイルスの感染の勢いは止まってはいません。東京都は24日、感染者が新たに95人報告され、2桁となるのは7月8日以来だとか。ただ、直近7日間の平均は1日当たり221.9人で、依然として高い水準。週前半は感染者が少ない傾向があり、都の担当者は「25日以降の数字を見て状況を確認したい」と述べていたようです。その25日、東京都の感染者は新たに182人が確認されたと発表。24日が95人で、7月8日(75人)以来47日ぶりに100人を下回っており、2日連続で200人を下回っていますが、それで楽観視するのはまだまだ早いでしょう。

 山口県でも5月5日までは36人が感染。それでいったん収束しましたが、7月15日から「第2波」が到来。その後8月初めには69人と、それまでの倍近い感染が確認されました。ところが、その後この半月余りであっと言う間に109人となり、さらに昨日も宇部市で3人の感染者が確認。いずれも22日に3人の感染が確認された山陽小野田市の接待を伴う飲食店の関係者で、県内での感染確認は計112人となりました、と書いていましたら、また今日も6人の感染者が出て、累計は120人ですよ。

 宇部市も8月に入って21人と急激に増え、合計26人の感染者が出ています。まだこれからも増えそうだという懸念から、市はこのような状況を受け、これまでステージ2(県民に限る、時間の短縮等)としてきた公共施設、市主催のイベントについて、山陽小野田市と同様に、原則、明日8月25日(火曜日)から9月6日(日曜日)までの間、利用を中止または延期すると発表しました。

 宇部市長は、今後2週間を「もっと強化しよう!ストップ・コロナ対策事業」の対策期間とし、「宇部市みんなでストップ・コロナ推進宣言」を行っている団体・市民に協力を呼びかけ、職員が感染対策状況を確認する等、対策を強化して感染拡大を食い止めていくことに努めるとメッセージを発表しています。

 実は昨日も俳句教室だったので、それが済んで家に戻り一段落しているところに、今日の教室の幹事さんから連絡が入りました。〝市から連絡が来て明日から会場の貸し出しは中止になりました〟と。その時はまだ知りませんでしたので、〝エエッ、でも今F教室が済んで帰った所よ〟と言うと、先ほど決定したらしいんですよと。8月は今日が最後ですが、9月からの教室はどうなるか しら。先ず6日までと言っていますので、1週目のO教室はだめでしょう…、状況次第でまた延長されるかも知れませんので後の教室も…?

 とにかく昨日はまだ行えた教室の兼題は、〝鬼灯〟(ほおずき)でした。ナス科ホオズキ属の多年草で、秋の季語。『源氏物語』や『栄花物語』にも登場してくる古くからあるもの。6月頃、淡黄色の目立たない花をつけた後、果実を包んで萼が発達し、はじめは緑色ですが、初秋には美しい朱色になります。

 7月9日、10日に催される東京の浅草寺のほおずき市が有名。また、盂蘭盆会の飾りに用いたり、果実の種を抜き、女の子が口に入れ鳴らして遊んだりするという懐旧の念を誘うものです。

 先日の義姉の初盆に、この鬼灯のお飾りが供えてあったのが印象的でした。仏壇の供花としてお盆にはいつも飾っていましたが、それはせいぜい一本か二本でしたから、こんなにびっしりと鬼灯で飾られているのも美しい。義姉はお花の免状も持って教えたりしていましたので、きっと喜んだことでしょう。

 父や母、それに兄とも逢えて一緒に仲良く帰ってきたんでしょうね。今でもあの甲高いお義姉さんの声が聞こえてきそうですもの。

  千の風吹くや鬼灯熟るるころ

 私の句です。ちょっと〈千の風〉にもたれて即き過ぎでしょう…が、許して下さい。実感だったんですよ!

 句会では、〈鬼灯の色を残して暮れにけり〉と〈鬼灯の破れて妹に泣かれけり〉が高点句でした。

 前句は、〝〈色を残して〉が良かったですね。これが〈色の残りて〉としたらどう違いますか〟と、作者に聞いてみましたが分らないと。それは前者だと先ほどまでは夕焼け空だったということがはっきり分るのです。要するに〈残す〉と〈残る〉の違い、空が鬼灯に茜色を残して自分は闇へと消えていったと。だとすると〈鬼灯に…〉とする方が良かったかも。まあ、これも好き好きですから…

 後句は、〝妹に鬼灯の種を取ってやろうと頑張っていた姉…ところがちょっと油断したすきに破れてしまった。それをじっと見ていた妹が…〟という昔の想い出を詠みましたと作者。みんなが同感!…あの鬼灯の種をキレイに取るのは大変だったものと。ところが、男性陣…種を取ったことも鳴らして遊んだこともないので実感が沸かなくて…と困っていましたね。

 やはり体験がないことを詠むというのは難しいものです。その点女性陣にはみな子供の頃の想い出があって、その話でしばらくは花が咲いていました。こういう懐かしい話が出来るのも俳句のお陰です。感謝、感謝!

 写真は前にも載せましたが、義姉の初盆の時の鬼灯の飾りです。

 鬼灯の花言葉には、「偽り」「ごまかし」「欺瞞」などがありますが、それは実の大きさに対して、中は空洞で、種も小さいことからつけられたようです。小さくてかわいらしい花からは、想像もできない花言葉ですね。他にも「心の平安」「不思議」「自然美」などの花言葉がありました。

ホオズキ 鬼灯 赤い実

   

 

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本当にとってもコワ~イ話!

2020年08月22日 | 俳句

 今日は本当にコワ~イ話です。読まなかったら損をしますよ。長くなりますが是非読んで下さい。よろしく!

 先ず18日のことから。夕方18時からのエフエムきらら「アートな時間」の収録のため出かけました。

 これは昨年もやりましたが、宇部市芸術祭の広報活動の一環として、宇部市文化創造財団が行っているもの。いろいろな部門で順番に行っているようで、私は俳句部門の「俳句の集い」への誘いを兼ねて、投句された句を添削しながらの話です。後日聞いたよと言ってくれた人に〝どうだった?〟と尋ねると、〝面白かった!特に方言丸出しのところ…〟なんて言われて。エエッ、そうだった?イヤだ~!

 終ったのが19時、家に戻ってから夕食。この日は主人が用意してくれましたので、それを〝食べた〟…???

 食後何だかボーッとしていたようで、時間がサッパリ分りませんでしたが、主人が箱のようなものを持ってきて私に〝これは?〟と聞く。その箱の表には「初盆  ○○家」とのしが付いていました。

 〝これ誰の初盆?私の実家の名前だけど…誰が亡くなったの?〟〝おまえどうしたんや?何を言いよるんか。13日に大分へ一緒に初盆へ行ったじゃろ!〟〝ふ~ん、そうやったっけ……ああ、そういえば……大分のお姉さんが3月に亡くなったんだっけ……〟と、言いながらも記憶は定かではありません。ムムム…

 〝おまえ、大丈夫か!もしかして認知症になったか?……(私の顔をしげしげと見て)…じゃあ今日は何曜日?〟〝……エエッ、わからん…(カレンダーを見て) ああ、もしかしたら火曜日?それで…エフエムきららに行ったの?…でも私何を話したのかしら?〟その時どんな句があったのかも思い出せません。頭の中が真っ白なんです。

 最初主人は冗談かと思って相手をしていたらしく、そのうち何がどうなったのか分らず困った様子でした。しばらくして今度は〝ねえ、お腹がすいたけど…夕食は?…〟〝おまえさっき食べただろう!ホントに記憶に無いのか?〟〝何言ってるの、私何も食べてないわよ。だって食べた覚えが全くないもの〟〝本当におまえどうかしてるぞ!〟〝………???〟

 半信半疑で台所に行ってみると、確かに食べた二人分のお皿や茶碗がありました。ギョッ!です。

 〝狐につままれる〟とよくいいますけど、こんな感じなのでしょうか。そうだ!食後の薬はどうしたんだろ?と調べてみると、前日に貰ったばかりの薬が確かに1錠なくなっていましたので、やっぱり飲んだようです。???

 とにかく眠気が襲ってきたせいか、朦朧とした感じで気分も悪く、PCを開くどころではないので、とにかくその日は早々に寝ました。

 その夜は一度も起きずぐっすり寝て、朝5時頃目が覚めました。起きてから昨日のことをつらつら考えてみましたが、あんな体験は私の人生では初めてです。一瞬に記憶がなくなるなんて。そういえば手術後の麻酔から覚めるとき…場所や時間、今自分が置かれている状況などがしばらく飲み込めないで分らなくなった時のような感じでしょうか。

 なぜなの?昨日の私に一体何が起ったの???これから先どうなるの…などと考えると…わあ、コワイ!(この時はもう頭はしっかりしていましたからね)

 しばらく思いを巡らしていて、アッと思い当ることがありました。昨日の夕食後初めて飲んだ薬…あの薬のせいではと。

 朝早々に主人にいうと、〝そうかも知れん。余りにも突然でビックリしたし、まさか本当におかしくなったのではと心配したし。でも認知症とはこんなに急になるものかと不思議でもあったが…〟〝もし本当にこの薬のせいだったとしたら、こんな怖ろしいことないわよね〟と、冗談抜きで恐ろしくなりました。

 それからはもう正常に話も出来ますし、いろいろなことも覚えています。全くいつもと変わりはありません。

 これは3ヶ月以上も前から指の腱鞘炎ということで電気治療を受けて、その効果がなく次は飲み薬。これも1ヶ月飲んで効かない。中指と薬指が腫れてどんどん曲げられなくなり、痛くてものが掴めません。それで再びレントゲンを撮った結果、これは腱鞘炎ではなく指の変形性関節炎だといわれ…。エエッ、じゃあ今までの治療は何だったのという感じでした。

 そこで新たに処方されたのが今回のこの薬だったのです。先生の説明では鬱病の薬だが、この関節炎にもよく使い効く人にはよく効くと。ただたまに副作用で吐き気の出る人がいるので、その時は吐き気止めを飲むようにと貰いました。

 私はそれほど吐き気は出なかったのでしょう…とにかく飲んだ前後の記憶がプッツンなんですから。未だに食べた夕食の記憶は戻っていません。そこですぐに大分の薬剤師の弟に連絡して調べて貰いました。が、仕事中でしたし、私も一日中吟行でしたので、夜になっていろいろと聞きました。また、自分でもネットでその薬のことを調べてみて、もうビックリ。副作用があるわ、あるわの薬です。その中にセロトニン症候群の一つ〝錯乱〟というのがあって…あれは、確かに私にとっては〝錯乱〟だったわ。そう〝青天の霹靂〟でしたよ。本当に過去の時間がすっぽりと頭から消えてしまった感じなんですから。だから主人から何を言われても〝ふう~ん〟と、肯定も否定もすることなく、無気力…ああ、本当にコワイ、コワイ!こんな薬を飲み続けていたら私は一体どうなったのでしょうか。

 みなさん、考えてもみて下さい。私は何度も何度も病気をして普通の人よりは病気には詳しいし、死ぬような思いもしてきていますので、無条件ではお医者様も薬も信じてはいません。でも、体のどこかに異常があればその原因を探って、治せるものなら早く治したいと誰でも思いますよね。まあ、いうなら藁にもすがりたいという思いで、今回も疑わず飲んだのです。

 しかし、医者や薬に対して、無条件で受け入れて何の疑問も持たない人って結構いるんですね。私の義母などもそうですが、健康であまり病気をしたことのない人に多いようです。

 以前にも何度か聞いたことがあります。治療し続けても一向によくならない…それどころか益々悪くなって…結局診断や処方が間違っていたんだと。そうなったら何のための入院治療だったのかと悔しいですよね。私の友人に病院を見限って薬を止めたらすごく元気になったという人もいましたから。

 最近ではセカンドオピニオンも広く普及していますが、やはり今かかっているお医者様に悪いという気持はどうしても抜けません。まして長い間診て貰っている先生なら…このセカンドオピニオンを申し出るのもなかなか勇気の要ることなんです。でも、自分の体ですもの、自分で守らなくっちゃ!後の祭にならないためにも。

 私は、昨日先生に勇気を出して相談し、指の専門外来がある病院への紹介状を書いていただきました。もちろんその薬はその1錠だけで止めましたから。もし私に少しでも認知症が出始めていたら主人も不思議に思わなかったかも。また、副作用が軽かったとしたら、一週間飲んで次は2錠に、更に3錠までは増やせるからと先生は仰っていましたので…とんでもないことでした。

 どうぞ皆さんも薬には副作用が付きものと考えて…油断せずに服用しましょう。必ず自分の体が〝おかしいよ〟という信号を出してくれますので、それを見逃さず、手遅れになる前に対処しましょう。

 もしこの私の体験が少しでもお役に立てばウレシイです。長々と書いてしまいまして…でも実際はこんなものじゃなかったんですよ。読んで下さった方々アリガトウございました。

 写真は、先日の渡辺翁記念会館の公園に咲いていたハイビスカスと海紅豆(かいこうず)。ハイビスカスは仏桑花(ぶっそうげ)、海紅豆はデイゴともいって、どちらも夏の季語です。

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これホントに残暑?34度の吟行会

2020年08月20日 | 俳句

 昨日も一昨日も車に乗ると、車内の温度計は43度、…運転するにもしばらく冷やしてからでないと出来ませんでした。エアコンがガーガーと回りっぱなしでも、やっと38度ぐらいですよ。

 今日も昨日と同じような雲一つない晴天で、暑くなりそう!

 ところで、昨日は朝10時から月例の吟行会があったんです。でも、8月当番のRさんの都合で、一番近い宇部市中心部にある渡辺翁記念会館とその周辺の記念公園を吟行しようということになりました。

 吟行だからといって特別に遠方へ行かないといけないということはないんですよ。何度行った所でも構わない。先月も市内の宗隣寺だったでしょう。この記念館は宇部市の代表的な建物ですから、こういう時にしっかり見学させてもらうのも良いことかも知れません。宇部市民なら誰でも何度かは来たはずなのに、建物の中の詳しい説明を聞いたことのある人は少ないようでした。私も初めてでしたもの。この日はガイドさんが説明して下さったので、とてもいい勉強になりました。

 この渡辺翁記念会館は2005年に国の重要文化財に指定され、2017年には開館80周年を迎えました。現在でも現役で数多くの公演、催しが行われている全国でも希少な建築物なんですよ。

 1934年に、宇部市の近代工業都市化への祖である渡辺祐策(わたなべすけさく)翁が逝去され、その功績を称える記念事業としてこの会館建設が1935年に着工され、1937年に竣工しました。設計は日本近代建築を代表する巨匠村野藤吾(1891~1984)氏です。①②玄関左右にある坑夫と工夫のレリーフ

 しかし、建物の中は日が差さないからといって決して涼しくはありません。まるで大きなサウナに入っているようで、みんな汗ダラダラ。でも一番気の毒なのは説明されるガイドさん…大きな声で喋らないといけないし、もちろんマスクですものね。地上3階地下1階をくまなく案内していただき約1時間…ご苦労様でした。

 ①海底炭鉱を模したロビー ②ロビーに合わせてデザインされた木の長椅子 ③客席の椅子にはソーシャルディスタンスの張り紙 ④舞台から見た客席(1階837席・2階516席 合計1,353席) ⑤⑥舞台とその袖 ⑦中庭の竹林 ⑧2階のロビー ⑨⑩開館当時のピアノ。日本の一番古い三大ピアノの一つで、今でも演奏できますって。 ⑪2階席からの客席と舞台 ⑫記念室の渡辺翁の肖像画  

 その後、外の公園の方へ出て、ああ、やっと人心地が…緑蔭の風のナント有り難かったこと!宇部のこの日の最高気温34度、でも爽やかな風が吹いていたのが救いでした。12時前までここでみんな思い思い木陰の下にて句作。やっぱり木が多いので空気が違いますね。

 ①記念公園の木々 ②公園には鳩がたくさんいましたが… ③渡辺祐策翁の銅像

 それから昼食場所の全日空ホテルまで歩いて5,6分…片陰もない舗装道路の暑いこと、暑いこと、参りました。やっと中華料理店に着いてホッとしましたが、…うう~ん、帰りも句会場が会館なのでまた歩いて行かないと…これはシマッタ!車で来るんだったなあ。句会を始める前に少し時間がありましたので、会館でのリハーサル光景を見学。でもこれを詠むのは難しい!でも、Nさんが挑戦していましたね。サスガです。

 やっと句会場が使えるようになりましたので移動して、吟行句5句で9人の計45句の句会をしました。今回の句材はどれもみんな難しかったですね。建物の中とか、銅像とか…人工的なものは句にしても単なる報告になってしまいがちですから。季語も「秋暑し」や「残暑」が7句と圧倒的、他には「炎天」「炎昼」「熱風」「風死す」などの真夏の季語が多かったですね。でもまあ、こんな状況ですからそれも仕方のないことです。何にしても吟行すればそれなりに句は詠めるということ。汗を流しながら説明して下さったガイドさんもちゃっかり句材にして詠んでいましたものね。よくガンバリました。

 後はクラーの利いた部屋でしっかり17時まで勉強しました。皆さま暑い中オツカレサマでした!

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汗だらだらの〝きらら俳句教室〟4回目でした!

2020年08月16日 | 俳句

 今日も最高気温は35度と、朝からギラギラと真夏(?)の太陽が遠慮会釈もなく降り注いでいます。当然ですよね。太陽にだって出番がなくっちゃ…。でも、冬場や梅雨時期にはあんなに喜ばれる太陽でも、出過ぎると嫌がられる…何につけても〝ほどほど〟というのが一番。欲を出さずに〝ほどほど〟に感謝しましょう。

 ところで、東京都では、昨日の新型コロナウイルスの新たな感染者は385人、2日連続でまた300人を超えたそうです。全国では新たに1227人を確認。クルーズ船の乗客乗員らを合わせた国内の感染者は計5万5835人になりました。愛知県と埼玉県、熊本県で計7人が亡くなり、死者は計1106人。神奈川県では136人、高知県では14人で1日当たりのそれぞれ過去最多。そのほか、大阪府151人、福岡県75人、愛知県72人など都市部での感染が目立っているようです。

 世界でもコロナウイルスの感染拡大の動きはとどまる様子がなく、特に欧州ではその感染再拡大を受けて、スペインはナイトクラブの閉鎖や路上喫煙の禁止を決めたり、フランスでも職場でのマスク着用義務付けを検討するなど、感染防止に向けた規制強化の動きが再び広がっているみたいです。

 こんな状況の中、今日も各地では外出するのが危険なくらいの暑さが続き、東海地方を中心に40℃を超える可能性もあるとか。そのため全国の広い範囲に高温注意情報が出され、関東甲信のすべての都県には熱中症警戒アラートが発表されているそうですよ。

 とにかく日中は外出するのが危険なぐらいの暑さになるので、冷房が効いた涼しい場所などで過ごし、今日は不要・不急の外出は控えた方が良さそう。また、家の中でもこまめに水分をとるなどして、熱中症対策を心掛けましょうね、皆さん!

 さて、こんな状態なのに、私は、昨日の午前中は〝きらら俳句教室〟、午後は宇部馬酔木句会と、ダブルヘッダーでした。特にきららの方は公園を吟行しての句会ですので…う~ん、暑そう!

 朝9時、車に乗るともう32度でしたよ。〝今日はお盆だし、終戦記念日だし…アハッ、これ関係ない?…8月は休みにするんだったわ~〟と、後悔しきり。来年はそうしようなんて考えながら到着。駐車場から教室までのわずか5分足らずで、もう汗びっしょり…。でも皆さんの元気な姿を見ると、やる気が出てきました。

 レンジャーのSさんに、〝今日のメインは?〟と聞くと、昆虫を主にした資料を作って下さってました。

 最初15分ほどは今ジャストの季語〝盆〟についての講話を…。それから外へ。

 〝今日は残暑と詠まないといけませんか?〟〝そんなことないですよ。夏でもかまいませんから、実感を詠んで下さいね〟先ず昆虫を探そうと…でもこの暑さでなかなかいません。やっと見つけたバッタ……分りますか?草に潜って真ん中あたりにうっすらと…探して下さい。この影で暑さが分るでしょ。まだ10時前なんです。

 先月に比べるとやたら蜻蛉(とんぼ)が多い、やっぱり秋なんですね。でも、蟬も負けてはいません。ビオトープまで歩いて行って、先月の宿題、〝あめんぼ〟の匂いを体験したいとSさんに言うと、やっぱりいないんだそうで、残念でした。

 でも、〝犬枇杷〟(いぬびわ)の実が熟していましたので口に入れてみる…〝美味しい!〟。そこで、〝皆さ~ん、体験です!〟と勧めると、恐る恐るの人も一口…〝わあ甘い!これじゃあ鳥も喜びますね〟みんな感動していました。先月も熟れたのを口に入れてみたのですがイマイチ。今回は黒紫色の完熟したのを食べたのでグッド!この犬枇杷のことを〝小無花果〟(こいちじく)と言うのも頷けます。

 それから〝バッタ〟を捕まえようとしたとき、蛙も跳びだして…でも夏の蛙は季語にあるけど、秋は???など、言いながら、余りにも暑いし、大した収穫もなさそうなので戻りましょうか…途中まで来ると、雑木の切れ間から涼しい風が吹いてきました。露草のひとところも涼しげで、一服の清涼剤です。

 こういう秋の初めに、〝ああ、やっぱりこの風は秋だわと感じるような時は、「初秋風」(はつあきかぜ)と詠むんですよ〟と教えると、しっかりモノにしてFさんが、〈青い空初秋風の通り道〉という句を詠んでいました。

 もう一つ、熊蟬が幹でお尻を振るわせて鳴いているのを発見。みんながしげしげと見るので恥ずかしくなったのか、幹の裏側へ移動。それを見て、誰かが〝あれは日陰の方が良いからなんじゃない…〟と言う。〝ヘエッ、蟬も日焼けするのはイヤなのかしら…。〟大笑いです。そこでTさんが〈熊蝉も日射し避けるや幹の陰〉という句を。他に〝銀やんま〟〝蜻蛉〟〝秋暑し〟〝虫〟〝麦藁帽〟〝風涼し〟〝やいと花〟などの季語も。

 ああ、そうそう、この〝やいと花〟を説明するとき、別名〝屁糞葛〟(へくそかずら)ともいうので可哀想な名前よねというと、Mさんがこの花を鼻につけて子供の頃遊んでいたんですよと…。〝エエッ、臭くないの?〟と聞くと、早速Sさんが花を採ってきて…実験!写真撮ってブログに載せることをOKしてもらいました。

 今日もまた一つ新しいことを知りました。本当に楽しいです!ああ、もう一つありましたよ。

 最後に見つけた蔓性の白い花。誰に聞いても知らないと…。でもレンジャーのSさんが、もしかしたら〝ががいもでは?〟と言うので調べてみると、ナルホド歳時記にありました。〝山野に生えるガガイモ科の蔓性多年草。長い地下茎があり、茎や葉を切ると白い乳液が出るので乳草ともいう。葉は長い卵状心臓形…〟と、もう間違いありません。晩夏の季語で漢字で書くと〝蘿摩〟なんですって。なんとも難しい!名前は聞いたことありましたが、これ絶対読めませんよ。また一つ勉強になりました。

 教室に戻りいつもの美味し~い煎茶を頂き、その後句会の始まりなんですが、見ると小さなコオロギの赤ちゃんが机に…どこから来たの?というと、ピョンと…。Sさんが蘿摩を採ってきてくれました。

 これで〝きらら俳句教室〟4回目も無事終りました。皆さまオツカレサマ!

 コオロギの赤ちゃんは1㎝もないぐらい…ズームかけて撮ったらボケ、ボケでした。ゴメンナサイ!

  

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義姉の初盆で大分へ!

2020年08月14日 | 俳句

 今日も暑かったですね。最高気温34度。洗濯物を干していると余りの暑さに肌はヒリヒリ、汗はダラダラ…ついには頭までクラクラと。急いで室内に戻ってクーラーにあたり、ぬれタオルで首筋を冷やして何とか落ち着きました。熱中症にはまだ罹ったことはないのですが、こんなもんではないでしょうね。おお、コワッ!

 昨日は義姉の初盆で、大分へ帰ってきました。ナント高速道路はガラガラ。コロナが勢いを増す中の帰省やお墓参りの自粛が取り沙汰されていましたので私も迷ったのですが、やはり諦めた方が多かったのでしょうね。

 雲一つない…じゃあないけど、快晴。朝からもう車内温度は32度…始まりが遅いので9時20分に出発。余分な時間が出来ると過ごすところがないので、計算してほどほどで出かけました。

 途中、椎田の手前あたりで周防灘が見えました。次は中津市の〝八面山〟…この山は中津のシンボルともいえる山で、四方八方のどの方角からみてもほぼ同じ姿をしているところからそう呼ばれています。やがて別府市の手前から由布岳と鶴見山が見えます。別府市には大平山が、その草原がキレイな扇形をしているので通称扇山といわれ、野焼きが春の風物詩となっています。いつもより早く12時すぎに着いたので、近くでランチを。それで、予定通り13時前に到着。

 やっぱり気にしながら行ったんですよ。その代わり、ゆっくり食事もしないし、おしゃべりもしない…読経が済んだらすぐにお墓へ行って、そそくさと日帰りで帰ってきました。日頃はいつも一緒にお茶や食事に行ったりして一泊していましたが、久しぶりに会った兄弟とも今回は本当に顔を見ただけという感じでしたもの。

 次は来年の3月の一周忌ですが、その頃はコロナもどうにかなってるかしら…などと話していると、〝来年の10月にはおばあちゃんの7回忌をするので…〟と、甥が言い出しました。〝その頃ならもう大丈夫かしら〟などと話して、みんなで大笑い。果たしてどうなるのでしょう。ちょっと楽観的すぎたでしょうか。アハッ

 でも、早いものですね。ついこの前のような気がするのにもう来年が7回忌ですって!〝去る者日々に疎し〟とはまさに…しかし、忘れ去ることなど絶対ありません。ただ思い出す間隔が遠くなるだけ。その分想い出は濃く深くなりますよ。

 お寺さんも初盆が多かったのか、この度は13時20分からと、変な時間でした。お経も短かったような気がしますし、お説教もせずあたふたと帰られました。どこもかしこもコロナの影響でしょうか。こちらまであたふたとして、故人を偲ぶというしみじみとした雰囲気がなくなってしまいました。まさにこの句のように…

  御仏はさびしき盆とおぼすらん  小林一茶

 あまりゆっくりも出来ませんので、せめてもと〝迎え盆団子〟だけはいただいて帰途につきました。この〝盆団子〟については、2018年8月14日の〝お盆の迎え団子と送り団子〟に書いていますが、いつも母と義姉が作って、盆棚にあげていましたから、懐かしいものです。今度は甥のお嫁さんの作ったもので…受け継がれていくんですね。私の嫁ぎ先ではそういうことをしませんので、私も何もしないままお盆はお参りするぐらいなんですが、実家の方は父や母がしきたりを大事に守ってきましたからそれを引き継いでいるのです。アリガタイコト。

  ひとすぢの湯気も供へて盆団子  牧 辰夫

 盆の終る16日の夜、実家では川に精霊流しをします。これももう殆どする人は少なくなったようですね。私が子供の頃は流燈があちらこちらに見えましたが、今では一つ二つしか見掛けませんもの。いつもはこの頃に里帰りをしていましたので、〝送り盆団子〟を食べて、精霊流しに行っていました。もうその盆舟の用意がしてありました。私は見送れませんが、きっと下の句のようにこの日もいい天気でしょう。

  精霊舟発たせて星の満つる空   植田のぼる

 今年はコロナの三密のせいで何もかもが普通と違います。仕方の無いこととはいえ、あの世から帰ってきた御精霊さん方はさぞかし戸惑い、淋しい思いをされたことでしょう。ゴメンね!お父さん、お母さん、お兄さん、お姉さん…

 いつもは夕方少し涼しくなってから帰るのですが、今回は15時30分出発…一番暑いときでした。帰りも由布岳や鶴見山がよく見えました。行きに撮らなかった関門海峡も撮ってきましたよ。

 ああ、コロナよりこの暑さでやられそう。でも一番疲れたのは運転手の主人…本当にお疲れさまでした。感謝、感謝!です。

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〝残暑〟ならぬ〝溽暑〟だよ!

2020年08月12日 | 俳句

 今日のこちらの天気予報では、午前中曇り午後から雨となっていました。確かにどんよりして…それで最高気温は32度。ということはカラッとしていないということなんです。だから蒸し暑い!

 でも、でも…お昼頃には宇部市の防災メールが入っていて、大雨注意報が80ミリだと、これホント?〝いつそんなに降ったの?〟と、主人に聞きましたが、〝知らん〟ですって。まあ、確かに濡れていましたし、私が出かける15時頃にはパラパラとはしていましたけどね。

 とにかく、このような蒸し暑さを俳句では〝溽暑〟(じょくしょ)といいます。

 今はもう立秋が過ぎましたので、俳句に詠むには〝残暑〟というべきなのですが、この季語はやはりどこか一歩引いた感じがありますものね。それは「残」という語がもたらすイメージなんです。「残」という語には〝今にも消えそうな、残りかす〟という意味もありますので、残りものの暑さということになるのです。何にしても残りものといわれるとイマイチでしょう。

 しかし、今年の今の暑さは〝残りもの〟ではなくて、いうなら初めての本格的な〝暑さ〟なんです。だから、今の実感を大切にして句を詠もうと思えば、夏の季語でないと言い表すのはちょっと無理でしょう。それはそれでいいと思いますよ。何が何でも残暑を使わないとダメだとはいいませんからね。

 ところで、「残暑」の場合は〝残る暑さ〟や〝秋暑し〟というしかないのですが、夏の暑さの季語にはいろいろな言い方があるんですよ。

 もちろん「暑し」だけでも季語になりますが、先ほどの「溽暑」の他にも「大暑」(たいしょ)「極暑」(ごくしょ)「酷暑」(こくしょ)「猛暑」(もうしょ)「炎暑」(えんしょ)などがあるのです。同じ暑さであってもそれぞれの漢字によって、少しずつニュアンスが違うでしょう。それぞれを読み比べ鑑賞してみて下さい。

  点け放つ鶏舎の灯溽暑なり      飯島晴子

  念力のゆるめば死ぬる大暑かな    村上鬼城

  極暑の夜父と隔たる広襖(ひろふすま)  飯田龍太

  静脈の浮き上り来る酷暑かな     横光利一

  三猿を決めて猛暑を籠りをり     富田昌宏

  馬を見よ炎暑の馬の影を見よ     柿本多映

 俳句というものは、根本的には人間の五感と感情から生み出されるものですから、やはり実感が大切。しかし、単なる絵はがき俳句やただごと俳句にはならないように気をつけねばなりませんから、そこが難しいのです。でもそうだからやりがいがあるとも言えるのではないでしょうか。ガンバリまっしょ!

 写真は今日の夕方の空と雲です。やはり今日はヘンな天気でしたね。

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〝クリアマスク〟で~す!

2020年08月10日 | 俳句

 土曜日のダブル句会の疲れが出たのかしら?そうでなければ連日の暑さとコロナのニュースにウンザリして少々やる気が失せたのかも…。俳句を考えたり、ブログを書いたりするのもイマイチ気が乗らず、昨日は何もかも忘れて一日中好きな映画を見て英気を養いました。

 さて、今日は国民の祝日の〝山の日〟。2014年に制定され、はじまったのは2016年です。この「山の日」が制定されるきっかけとなったのは、作曲家・船村徹氏の「海の日があるのに山の日がないのはおかしい」という提言からで、それを機に、日本山岳協会をはじめとした5団体による「山の日」制定協議会が発足し、「山の日」制定へと動き出したのだそうです。意味や目的は、「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ということ。しかし、この度の「山の日」は東京オリンピック開催のために、閉会式翌日の10日に変更されたものなので、今年限りの祝日なんですよ。

 では、例年の山の日はいつなのかというと、8月11日という固定した日です。ちなみに、例年の海の日は7月第3月曜日、スポーツの日は10月の第2月曜日なのですが、これらも今年は、海の日を7月23日(木曜日)、オリンピック開会式前日、スポーツの日は7月24日(金曜日)、オリンピック開会式当日に変更されました。

 ところが、新型コロナウイルスのためにオリンピック・パラリンピックの開催が中止ということになり、来年に延期されました。それでこれらの祝日の変更も持ち越されるらしいと。

 それで調べてみますと、2021年の海の日はオリンピック開会式の前日である7月22日(木曜日)に、スポーツの日はオリンピック開会式当日の7月23日(金曜日)、山の日はオリンピック閉開式当日の8月8日(日曜日)になるようです。

 ところで、聞き慣れない「スポーツの日」という祝日ですが、これは、50年以上続いた「体育の日」の名称が2020年から「スポーツの日」に改められたんですって。知らなかったあ!日にちから見て「体育の日」のことだろうとは予想しましたけどね。祝日法ではスポーツの日の意義を「スポーツを楽しみ、他者を尊重する精神を培うとともに、健康で活力ある社会の実現を願う」と説明していますが、このようにカタカナのつく祝日はこれが初めてなんですって。ヘエッ…

 歳時記を見ると、「海の日」(平成8年制定)は夏、「体育の日」(昭和41年制定)は秋として、例句も掲載されています。しかし、「山の日」は平成26年の制定で、その2年後から始まったものですから、当然まだ歳時記にはありません。でも3年経っていますので、例句でもないかしらとネットで調べてみましたが、やはり一つもありませんでした。皆さん、これはチャンスです!いづれこの日も歳時記に載るでしょうから、例句に採られるようないい句を詠んで残しましょう。一生の記念になりますよ。

 じゃあ先ず私から…〈山の日の山より朝日上りけり〉アハハッ…これ類想句?とんでもございません。これぞまさに〝パクり〟です。こういうことは絶対にしてはいけませんからね。下の句をどうぞ。

  海の日の海より月の上りけり       片山由美子

  体育の日なり青竹踏むとせむ       草間時彦

 さて、土曜日の午後の俳句教室で、嬉しいプレゼントを頂きました。私がマスクして喋るのを気の毒がって、〝クリアマスク〟を貰ってきてくれたのです。Mさんの習っている先生が作られたんだとか。2種類ありました。それですぐに着けて講義をしてみますと、布マスクなどとは違って息が籠もらないので蒸れないし、息苦しくなくてホント楽ですね。生徒さんも口元が見えるし、声がくぐもらないので聞き取りやすいと喜んでいました。フェイスシールドも買って着けてみましたが、これの方が楽でいいですよ。

 一つは耳に掛ける普通のマスク用のもの。もう一つはワンタッチ脱着式の眼鏡用のもの。その型紙までそえてありました。(作り方はYouTubeにあるとか) いろいろ気を遣ってもらい…とってもアリガタイ!感謝、感謝です。

 それはそうと今日のコロナはどうなっているのでしょう?このところ忙しいのと、コロナのニュースを見てあたふたしてもどうにもならんしと、ちょっと目を離していたら、今朝のニュース。島根県のサッカー強豪校で大規模クラスターが発生し、サッカー部員や職員88人の陽性が確認されたんだとか。ウワ~ビックリ!じゃあ山口県はどうなってるのかしらと見ると、あらら…いつの間にか78人にも。この田舎の宇部市でも13人と…エエッ、という感じでした。これじゃあ他の所でもどんどん増えているのでしょうね。どうも一番沖縄が大変みたい…。だって感染者の累計1,179人のうち、7月に入ってからの新規感染者数が1,037人なんだって。これ見ただけでも、病院の悲鳴が聞こえてきそうですもの。ああ、やっぱり他人事ではありませんよ。つい目を離すと…コワイですね!皆さん、もっともっと気を引き締めて、どうにかこの夏を乗り切りたいものですね。ガンバリましょう!

 写真は、〝クリアマスク〟です。透明ですので、撮るのが難しい!これで分ります?

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最近とっても気になること!

2020年08月08日 | 俳句

 昨日は立秋、一応暦の上では今日から秋になる日ということです。今年は梅雨明けが7月の末から8月の初めにずれ込みましたので、暦の上での夏らしい夏は一週間もなかったということですね。

 というわけで、まあこれからが本格的な猛暑の夏を実感するような毎日なのでしょうが、俳句的にいえばこの暑さは〝残暑〟ということになります。

  秋たつや川瀬にまじる風の音       飯田蛇笏

 〝秋たつ〟が季語で、〝ああ今日からもう秋だなあ。そう思えばあの川の浅瀬の音にまじる風の音も何となく秋めいていることだよ〟という句意。恐らく蛇笏の心中には、あの有名な〈秋来ぬと目にはさやかに見えねども風のおとにぞおどろかれぬる〉という藤原敏行の歌(『古今集』)があったのでしょう。

 ところで、最近どうしても気になることがあります。それは、この8月になってからのブログをみると、あちらこちらで〝葉月(はづき)〟ということばが使われているということなんです。

 そもそも〝葉月〟というのは陰暦八月の異称で、語源は諸説ありますが、俳諧では葉がようやく色づく月だからだといい、あるいは葉落月を略したものだともいいます。だから陽暦ではほぼ9月にあたります。〝ハチガツ〟と〝ハヅキ〟と出だしの音が似ているのと、葉月という字面から夏の青々とした葉を想像するからでしょうか。なんの違和感もなしに今の8月のことを葉月と認識している人がかなりいるのではないかということです。

 この〝葉月〟のことを、〝月見月〟〝秋風月〟〝萩月〟〝雁来月〟などというのから見ても、この陽暦の8月ではないということが分るのではないでしょうか。

 今日でも陰暦の月の異称を陽暦に使っているものとしては、本来12月の〝師走〟だけなんです。それは師走の語源、経をあげるために師僧も走るほど忙しいということから、年末の多忙を表す語として陽暦でもおかしくないと定着してしまったのでしょう。他にも〝弥生〟を3月、〝神無月〟を10月というように使っているのもよく目にしますが、しかし、これはいいのだろうかとよくよく考えてみて下さい。

 陰暦の月の異称は、それぞれの気候や祭事などに関連してつけられたものが多く、陰暦ではその季節にあった名称だったのです。例えば、〝卯月〟は4月のことですが〝卯の花の咲く月〟ということ。ところが、陽暦4月では花は桜で、春でしょう。しかし、卯の花は初夏に咲く花ですから、卯月も初夏なんですよ。

 そこで、次に4月、8月、12月以外の陰暦の語源を、いろいろと諸説はありますが、その主なをものを書いてみましょうか。

 1月ー睦月(むつき…一年の初めに互いに往来してむつまじくする月)

 2月ー如月(きさらぎ…寒さのために衣を更に重ねる月)

 3月ー弥生(やよい…草木のいよいよ生い茂る月)

 5月ー皐月(さつき…早苗を植える月)

 6月ー水無月(みなづき…田に水を引く必要のある月)

 7月ー文月(ふみづき…七夕に託して文をしたためる月とか稲の穂を含む月)

 9月ー長月(ながつき…夜の長い月)

 10月ー神無月(神無月…神々が出雲大社に集まり、各国には神がいなくなる月)

 11月ー霜月(しもつき…霜の降りる月)

 こうやって見ていくと、その意味から陽暦とは少しずれているということがお解りでしょうか。だから〝葉月〟などは、今の草木の茂った8月ではおかしいのです。葉を落し始める…そう、秋も半ばになるんですね。

 今日は今から午後の句会と夜の句会へ…ダブルヘッダーですのできっと疲れて、夜はすぐにダウンかな。特にマスクが…早くどうにかならないのでしょうか。

 写真は、〝夏水仙〟、リコリスとも。この花は以前にも載せていますが、去年は8月24日、一昨年は9月9日と、全く日が定まっていません。このように何もかもが異常気象の影響なんでしょうか。だったらこの地球温暖化で陰暦の呼称もこの先どうなるか分りませんね。俳句人からするとコマッタもんです。

 今年は雨が多かったからか、よく伸びてかたまって咲いていますので、まるで花束みたい!とても綺麗でしょ。

 

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兼題は「日除」でした!

2020年08月05日 | 俳句

 今日の東京は35度を超すという真夏日でしたね。こちら宇部では最高気温31度。気温の割には凌ぎやすかったかな…それはきっと風があったし、湿度もそんなに高くなかったからでしょう。

 先ほど外に出てみると気持の良い風が吹いていて涼しい!今夜もキレイな月が出ていましたが、雲の流れが速くて出たり隠れたり。昨日の満月はとってもキレイだったのに…写真撮り忘れました。残念! 

 昨日の午後は俳句教室。兼題は〝日除(ひよけ)〟でした。これは、夏の日盛りの直射日光を避けるための布や簀(す)、ビニール製などの覆い、また、それを店頭や窓などに掛け渡すことです。〝日覆〟ともいって、「ひおい」や「ひおおい」と読みます。

  月空に在りて日覆(ひおい)を外しけり       高浜虚子

  三日月にたたむ日除のほてりかな          渡辺水巴

 どちらの句も、日が沈んだ後の空に早々と月が出ているときの景ですが、虚子の句は、もしかしたらかなり夜が更けてから日覆を外したのかも知れませんね。水巴のは〈日除のほてり〉とありますから結構早い時間だったのでしょう。昔の人は物を大切にしました…だから日が照って暑くなると日除を出し、太陽が沈めば仕舞うというような暮し。きっと今どきの人だったら、毎日出し入れするのが面倒だからといって、夏の間そのまま出しっ放しにしておくかも知れませんが…。(笑) 

 今のようなカフェテラスなどの洒落た布の日除とか商店街の上に掛けたカーテンのようなサンシェードもありますが、ここは、〈外す〉とか〈たたむ〉とありますから、自分の家の西日の入る窓などに立て掛けた葦簀(よしず)のような日除が目に浮かびます。きっと戦前の平穏な生活をしていた頃の句ではないでしょうか。

 ところで、この日の句会に出たものに、季語の本意を取り違えている句がいくつかありました。例えば、〈(つる)茂り日除となりし店子前〉とか〈神木の影で日除の神事かな〉など。これらの句にはどちらにも実際の日除はないのです。前句は蔓が茂ってそれが日除の代わりになっている、後句も木の影を日除代わりに…、というように。要するに日陰が出来たということがこの季語の意味だと勘違いしてしまったのです。ちなみに前句は「茂り」が季語になりますが、後句は実際に天幕などを張って神事をしているのでないのなら季語性はあるが、季語はないということになります。そこで作者に聞いてみますと、やはり木陰で神事をしていたのだと…。

 こういうことは、初心者にはよくあることなんですよ。また、面白いことに自分がそう思っていますので、選句にもそれと同じような内容の句を選ぶんですね。おかしいと思っていませんので。

 もし夏の暑い日差しを遮るものを、何でも「日除」だと思うのなら、「日傘」も「夏帽子」もみんな「日除」でしょうか。じゃあハンカチやタオルを被っても同じなの?と聞くと、やっと解ったようでした。

 この「日除」という季語は、日差しを避けるという行為ではなくて、そうするための〝物〟なんです。そして、それが私たちの生活に必要なものとして昔から存在していますので、「生活」に類別された季語となっているのですよ。

 これでご理解していただけましたか。俳句を作るときは常に季語の本意を考えて詠んでほしいものです。 

 さて、今日のコロナはどうだったんでしょうか。先ほどニュースでは東京都の感染者263人、全国では843人だと。まだまだ一進一退の状態ですね。

 実は私、もうすぐ大分の義姉の初盆なんですが、今の状況では…と悩んでいました。しかし、四十九日の法要にも行きませんでしたので、今回は行くことに決めました。義姉の娘は大阪に、孫は福岡にいるのですが、どちらも帰らないそうです。やっぱりお盆ぐらいは帰省したいでしょうに…カワイソウ!でも、どちらもかなりの感染者が出ていますので、もし陽性だったとすれば…私たちは濃厚接触者ということになるんですものね。そうなったら困るし…。若い人は罹っても重症化しないからいいでしょうが、私は持病もあるし高齢者の部類だし…。さあ、どうしましょう。ウウ~ン、コマッタ、コマッタ!

 写真は、「紫蘇」、夏の季語です。毎年植えもしないのに、こぼれ種から生えてきて、こんなミニ紫蘇畑のようになっています。たくさん要るものではないのですが、素麺の薬味などには何かと重宝しています。もう少ししたら淡紅色の花が咲いて、小粒の実を結びますが、それは秋の季語になっているんですよ。

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コロナの感染者数と死者数の推移を見てみましたよ!

2020年08月03日 | 俳句

 宇部の最高気温は昨日は34度、今日は31度でした。あの鬱陶しい雨ばかりの頃の洗濯物が、梅雨が明けてからは何を干してもカラッと乾いて、暑いけれどとっても気持がいいですね。

 昨日、今日は外に出ると適度に風もあって、まあまあの暑さで…といっても、昨日は殆ど一日中クーラーを掛けて家にいたんです。でも、することがないからという訳ではないんですよ。あれやこれやと溜まった雑用がありましたし…。

 今日は朝から義母の所へ行き、広島から来られる檀那寺の住職をお迎えして、盆供養をしました。午後はリハビリへ。明日は俳句教室ですからその準備も…。ほらやっぱり忙しいでしょう。

 さて、今日のコロナはどうなっているんでしょう。もう毎日見るのもウンザリなんですけど…、でも、やっぱり気になって…

 昨日の東京都は、都内で新たに292人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表していました。今日の午後3時時点の速報値では、都内で新たに258人が感染だと。都内の1日の感染の確認が200人以上となるのは7日連続なんですって。また、昨日の発表では、大阪で194人、愛知で160人、福岡で145人が報告されていますが、今日はどうだったんでしょうか。

 このように国内での新規感染者が千人も超えるという日が5日も続いているのですが、世界は、もっともっと大変なことになっているようです。

 8月3日の午後2時過ぎのアメリカの報道によると、新型コロナウイルスの世界の感染者が1800万人を超えたんですって。それも1700万人に達した7月30日からわずか4日での100万人増加。南部や西部で感染者が急増し、7月末に死者が15万人を超えた米国を筆頭に、世界各地で感染拡大が続いていて、国別の感染者数は米国約466万人、ブラジル約273万人、インド約175万人などとなっていて、この3カ国で全体のほぼ半数を占めているようです。世界の死者数は68万人超で、多い順にいうと、米国約15万4000人、ブラジル約9万4000人、メキシコ約4万7000人、英国約4万6000人だとか。

 もう本当に怖ろしい数字です。しかし、それに比べると日本は感染者数や死亡者数が先進国・主要国のなかでは例外的に少ないんですよね。人口当たりの死亡率をみると、イギリスが日本の100倍で、アメリカが日本の44倍だそうですよ。そういう意味でみれば、日本の政府の新型コロナウイルスへの対応がよかったということになるんでしょうか?エエッ、それはちょっとね~と、私には疑問なんですが…アハハハ… 

 とにかくこのことについては、海外からは「ミステリーだ」と言われたり、「日本人のマナーが理由だ」とか「免疫力が強いからだ」などと、いろいろな諸説が生まれているみたい。確かに生活習慣や国民的気質の違いは大きいのではないかと私も思います。それ以外にも国民皆保険制度やBCGの接種なども考えられるのでは…と。

 そこでちょっと気になって、感染者数と死者数の推移を見てみました。すると、4月23日に感染者12,482人に対して死者は328人でした。それが、7月31日には感染者数36,364人の死者1,013人です。これだけを見ると、約3ヶ月間でどちらも約3倍になっているんですね。ところが、これを10日間ずつの感染者の増加数で見てみますと、2,486人→1,016人→461人→354人→373人→617人→817人→1,782人→4,503人→11,471人で、最後のは7月18日~7月31日の増加数です。今度は死者の増加数をみると、189人→140人→127人→105人→27人→38人→18人→10人→4人→27人でした。これを見るとお分かりのように、死者数は日を追う毎に概ね少なくなっているんです。ところが感染者は緊急事態宣言によって5月末までは減少していったのに、解除された6月からはまた急に増え続けて、7月末にはとうとう11,471人と…スゴいですよね。

 毎日毎日感染者数の増加を見続けてきましたので、その割には死者の数が増えていないような気はしていました。だからこうして数字を出してみると、ナルホドと。ではこの数字をどう受け止めたらいいんでしょうか。今後感染者が少々増えたとしても死者はそんなに増えないのだからと、安心してもいいのでしょうか。それともそれは高齢者が必死で自粛しての結果なんだから、気を緩めると危ないよということ?要するに高齢者次第ということなの?そんなあ~…

 私が思うに、最初の頃は、このコロナの怖さを知らず高齢者や持病のあるリスクの高い人が次々と感染して亡くなっていたからで、最近のは症状も出ないような若い人たちの感染が多く、免疫力も高いので、それで亡くなる人が少なくなったのでしょうか。それともこのコロナに対する治療法が改善されてその結果が出ているということかしら。もしそうなら日本にとってはいいことですから、これにワクチンさえ出来れば…なんて気楽に考えるとバチが当たるかも知れませんね。

 振り返ってみれば、何と言っても志村けんさんに続いて岡江久美子さんが亡くなられた3月から4月頃が一番怖ろしかったです。あの頃は必死で自粛しましたものね。いうならお二人のお陰で日本国民は目が覚めたようなものでしょう。だから、みなさん、改めてお二人のご冥福を心から祈りましょうよ。 合掌

 実はこんな話を書くつもりではなかったんですが、ついつい…ゴメンナサイ!

 写真は、〝キキョウ〟。桔梗と書いて、秋の季語です。白と紫は知っていますが、斑なのは初めて。こういうのがあるの?それとも白と紫を一緒に植えていて混ざったのかしら。(後で調べましたら白と紫のまだらききょうというのがありました)リハビリの病院のロビーに活けてありました。

 

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コロナ、コロナで、もう八月!

2020年08月01日 | 俳句

 昨日blogサボったら、もう今日は8月に…この調子でいくと、あっという間に9月になりそう…。

 結局〝コロナ、コロナで半年暮らす~ ヨイヨイ〟〝後の半年も、コロナで暮らす~ ヨイヨイデッカンショ〟ということになりそうです。

 今日8月1日、東京都が確認した新型コロナウイルスの感染者は472人だったとか。一昨日は367人、昨日は463人で、3日連続で過去最多を更新しています。国内では31日、新たに1580人の新型コロナウイルス感染者が確認され、これも3日連続で1日当たりの感染者数が1000人超え、感染拡大の勢いが止まりません。また、福岡170人、大阪216人、愛知193人など大都市部中心に高水準の新規感染が確認されているそうです。

 このように現在日本は全く歯止めの効かない状態で、感染者は増える一方ですが、今ワクチンなどの開発はどうなっているのでしょうか。ネットを見てみると、アメリカでは、トランプ政権の新型コロナウイルス対策チームのファウチ博士が昨日31日に開かれた議会下院の公聴会で、ワクチンについて「ことしの終わりか来年のはじめに完成するというのは夢ではなく、現実的な見通しだ」と述べ、開発は順調に進んでいるという見方を改めて示したそうです。もしそうだとすれば、来年にはコロナの終息が期待できるかも。本当ならウレシイ!…けどね。

 ところで、東海と関東甲信でも今日やっと梅雨明けが発表されましたね。こちらは午前中から気温が上がっていて、日中の最高気温は35度以上の猛暑日になるところもあるんだそうな。

 宇部でも最高気温は34度。そういえば昨日の午後、出かけるのに車に乗ると車内は40度を超していましたよ。ハンドルが熱くて持てな~い!でした。それに比べると、まだ今日の方がましかも。

 今日は朝から俳人協会山口県支部の役員会で、防府市へ出かけました。

 先ず最初の議題は、「第24回俳人協会県支部俳句大会」の応募句の入選結果とその検討です。今年の応募数は過去2番目に多くて、1402句と。問題は類想句をどうするかということ。やはり過去に似た句があれば、先行句優先の原則で殆ど落とすことになりました。しかし、これも判る範囲ですので非常に難しい問題です。もっとたくさん有るのでしょうが、見つけようがないのです。だから網に掛かってしまった句は可哀想でもあるのですが、仕方がありません。これも運でしょうか。

 何といっても今回の最大の議題は、9月26日(土)開催予定の俳句大会をどうするかということでした。俳人協会本部事務局から、「ほとんどの支部は開催を中止したが、山口県支部は本当に開催するのか?もし開催するのなら、感染対策に万全を期して欲しい」と、電話が掛かってきたそうです。更に「〝俳人協会〟を表に出す大会で感染者が出ると、今後の俳人協会全体の活動に支障をきたすことも考えられるから…」と、まるで脅しのようなことも言われたとのこと。ここまで言われりゃもう中止しかないですよね。更にもう一つ問題が。予約していた開催会場側から入場定員を50名に絞って欲しいとの申し出が…。今年は応募も100人以上増えて、投句者が700人以上います。当日の参加者も例年で100人以上ですから、今年はもっと増えると予想されます。それを50人に絞り込めというのもどだい無理なこと。というわけで全員一致の中止が決定しました。

 去年もやむを得ない事情で中止になりましたから、2年続けて俳句大会の開催がなくなりました。来年のことをいうと、鬼が笑いそうですが、例年5月に行っている吟行会も、今年に引き続き来年も中止の方向で考えようということに。その先の9月の俳句大会は…??? それは、来年のオリンピックがあれば開催するということにしようと。アハハハ…、もう笑うしかないでしょ。このコロナが解決しない限りはどうにもならないんですから。

 こういうことはここだけの問題ではないし、全国の…いや世界中の問題なんですものね。だからそれぞれが今以上に自覚して、もっともっと自粛しなければいけないんじゃないでしょうか。みなさん、ガンバリましょ!

 写真は〝万両の花〟です。万両の実は冬の季語ですが、写真のように、夏につける白い小さな花は季語にはなっていません。秋から冬にかけ、たくさんの赤い実が枝にぶらさがるようにつく万両。昔から千両と並んで縁起のよい植物として知られ、お正月の縁起木としても親しまれています。そんな万両の花言葉は、〝徳のある人・寿ぎ(ことほぎ) ・金満家・財産・慶祝〟ですが、鳥が種を銜えてきてどこにでも生えますので、余り有り難くはない感じですがね。私は千両や一両の藪柑子(やぶこうじ)の方が好きですから、やっぱり金満家にはなれないかな…アハハッ

 

コメント (6)
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