ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

二俣瀬の文化祭

2018年11月20日 | 俳句

 今日は日が照ったり陰ったりと…最高気温も16度の寒い日でした。今夜は最低気温が5度ですので、もう今でも足が冷たくて仕方がありません。朝から今日の着付教室で着る長襦袢の半衿を付けに義母のところへ行きました。今度の結婚式に着るもので、それで練習するためです。

 ところが、行ってみると今日は講義だけで後は着物や帯の展示会でしたので、着付けの練習が出来ませんでした。残念!だからもう仕方がないので、当日ぶっつけ本番でやります。どうなりますやら…お楽しみに!

 では、先日の二俣瀬での文化祭の展示を紹介します。色紙は花菖蒲の絵に〈草笛にまだ青春の音色かな〉の句、短冊は〈天よりの喝采と花浴びにけり〉の句でした。

 前句も後句も、句集『甘雨』に所収の句です。前句は「草笛」が夏の季語。歳時記には〝草の葉や木の葉をくちびるに押し当てて吹き鳴らす〟とありますが、私がよく吹く草笛は、カラスノエンドウのまだ青い実の種を取り除きその先の方をちぎって笛のように吹くもの。豆笛とも言っていました。または、若葉をクルクルと葉巻のように巻いてそれの先端を潰して吹くと、ピーッと高い音が出ます。唇に葉を押し当てて鳴らす草笛は難しいので余りやったことはありません。〝子供の頃よく鳴らして遊んでいた草笛!久し振りにその草笛を懐かしくて鳴らしてみると、なんとまあ、あの頃の明るい音色がまだ出るではないか…〟と、ひと時童心に返ったのでした。

 後句は「花」が季語で春。俳句では「花」といえば桜の花を指します。これは句集掉尾の句で、「あとがき」に、〝この「喝采」は「今までよく頑張ったね」という意味、またそれだけでなく、これからも精進を怠らずに頑張れという激励とも。更に、これからは誰の支えがなくても進んでゆかねばという決意をも込めたつもりだ〟と書いています。平成28年9月に心の拠所であった前馬醉木主宰の水原春郎先生、11月には母を続けて失ったことへの正直な気持ちでした。今でもこの句を読むとすぐに春郎先生や母の笑顔が浮かんできます。逢いたいな~あ!

 写真は、二俣瀬の文化祭の入口の花、俳句の展示会場、私の短冊と色紙です。

コメント
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