ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

鮟鱇鍋

2018年11月08日 | 俳句

 今夜の宇部の最低気温は16度と…。昨日は夜起きているのが寒くって、見ると10度でしたから、こんなに違うんですね~。

 寒くなるとやっぱり鍋物が一番。それで今日は〝あんこう鍋〟にしました。そのために部屋が温もって、余計暖かく感じたのかも知れませんが…。〝あんこう鍋〟も冬の季語です。

  鮟鱇もわが身の業も煮ゆるかな   久保田万太郎

 鮟鱇は深海魚で、肉・皮・臓物の全てを食し、特にとも・ぬの・肝・水袋・えら・柳肉・皮を鮟鱇の七つ道具といって賞味されます。見た目はグロテスクでも、鍋に入れて食べると淡泊で癖のない上品な味が誰にでも好まれます。〈わが身の業〉とは、万太郎の生き様を多少でも知っていれば納得できるでしょうが、〈鮟鱇も〉と一緒に並べられると、ちょっと鮟鱇がカワイソウです。だって前世の報いを受けねばならないような悪いことなどしていないでしょうからねえ~。この句が万太郎の亡くなる数ヶ月前に詠まれたものと分かれば、なおさら自分の業の深さをぐつぐつ煮えている鮟鱇に重ねて、慚愧の思いを募らせているのかもしれません。

 今日は俳画教室でした。画題は、年賀状などに書く〝干支〟で、来年の〝猪〟、賛は、俳句ではなく、年賀の挨拶〝迎春〟でした。これはまた、年賀状に使いますのでここには載せません。悪しからず。

 その代わり、あの〝山口ゆめ花博〟で初めて見ました「ブラックペチュニア」をどうぞ。花の谷ゾーンはいろいろな花の色や種類で分かれていて、真っ赤な雁来紅を基調にしたところやラベンダーの紫を基調にしたところなどと…いろいろと雰囲気が違っていました。その中に黒を基調にしたところがあって、そこで見たんです。何だか魔法使いでも出て来そうな…そんな秘密めいた花園という感じでしたね。実の生っているのは、「ブラックパール」といって、観賞用の唐辛子です。赤いのは雁来紅。

 

  

コメント
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