予報では今日1日中晴天らしいのに、朝は曇っていてちょっと冷たい!最高気温を見てみればやはり10度と昨日よりも5度低い。それでこんなに違うんですね。これぞまさに〝余寒〟の感じでしょうか。
灯明のすつと立ちたる余寒かな 星野椿
気温は低くても雲一つない青空に春の太陽を浴びようよと、昼食後義母を連れ出してお地蔵さままで歩いてきました。お地蔵様には〝オンカカカヒサン…〟と真言を唱えてお参りするのよと言いながら…蠟燭に火を付けてお線香を上げました。寒かったからでしょうか、その時の灯明がこの句のように〝すっと〟勢いよく立ちましたものね。しばらく座っているとぐっと寒くなったので引き上げましたけど、お婆ちゃんよく歩きました! 道端には〝犬ふぐり〟がキレイに咲いていて…〝土筆(つくし)は?〟とお婆ちゃんが言うので、探したんですが…まだのよう。
昨日は時たま小雨がちらつきましたが、概ね曇天でそれ程寒さを感じませんでした。いつ頃からか恒例(?)になっている〝苺狩〟をこの日に予約していましたので行くことに。お婆ちゃんに〝今年も苺狩へ行く?〟と聞けば、即座に〝行きたい!〟なんですもの。今回は娘夫婦も加わって、いつもの「あはと農園」へGo!11時から30分間の食べ放題です。
さて、今年は…と行ってみると意外と人が多い。今までは平日だったから貸切状態、でも昨日は土曜日ですもの。やはり子ども連れが目に付きましたね。テントに入るとみんな食べるわ、食べるわ…でも、例年に比べてちょっと小振りかな。アッそうか、先程団体が来てたようだから大きいのは食べられたのかも。それでも十分にありますので大丈夫。良く熟れた大きいのから食べました。ほら、写真のような…最後のはその大きな苺を持ったお婆ちゃんの手。
時間が来て帰るとき、苺の蔕(へた)を入れたビニール袋を見て、娘が〝捨てないで!〟と言う。帰って何個食べたか数えてみるんだと…。以前も娘と競争して数えたことがありましたが、確か娘の方が多かったかしら。今年は…私は48個、娘は?…あら34個ですって。ヤッター!私の勝ち。でも娘は巨大なものしか食べなかったからだと言う。サスガは我が子です。(笑)
ところで、先日の句会で珍しい季語が出てたんですよ。それは「初寅(はつとら)」という季語。〝初〟が付いていますので、当然新年の季語です。でも「初午(はつうま)」や「初観音」は知っていましたが…これは、初めて。
調べてみると…〝正月最初の寅の日に、毘沙門天(びしゃもんてん)に参詣すること〟で、ことに京都では鞍馬寺の毘沙門天に参詣する人が多いと。更におもしろいことが書いてありましたよ。その昔鞍馬寺では、〝福蜈蚣(ふくむかで)〟といって生きた〝蜈蚣〟を売っていたのだとか。なぜ?と疑問でしたが、蜈蚣は毘沙門天の使いといわれていて、また足が多いからとの信仰を集めていたんだそうな。
ヘエッ、ビックリ!皆さんは知っていましたか?そうなんです、昔はお金のことを〝お足〟と言っていましたからね。それで商売繁盛の霊験があると蜈蚣が大事にされたんだそうですよ。ところで、なんでお足がお金なの?と聞くと、みんなが一斉に〝足が生えてすぐ出て行くから…〟と…、大笑い!
この辺りでは耳にしない話でみんな知らなかったのですが、Sさんが…山口県にも〝初寅〟があると。今年それに誘われたのに行けずに残念がるので、どこかと聞いてみれば、下関市の四王司山だとか。ヘエッ、これも初耳!
帰って調べてみると、確かにありました。四王司山は下関市の長府にあり、標高392m、約1時間ほどで山頂に到着する初心者にも登りやすい山のようです。その山頂にある四王司神社は1000年以上の歴史があり、御祭神が七福神の一柱として福や財をもたらす毘沙門天なのです。それでそれにあやかって毎月最初の寅の日に「初寅まいり」が行われ、特に新年最初の初寅はお参りする人で賑わうそう。今年の初寅は1月8日(日)だったとか。私も機会があれば来年にでも是非行ってみたい…エッ、鬼が笑うって!?
同じ世をへらへら百足小判かな 一茶