鴨着く島

大隅の風土と歴史を紹介していきます

梅雨明け(2024.07.17)

2024-07-17 17:13:30 | おおすみの風景
南九州は今日梅雨明け宣言が出された。

例年より2日早いそうだ。梅雨入りは逆に例年より1週間ほど遅れた6月8日だったから、梅雨の期間は例年より10日くらい短くなった。

それでも40日間、短かったとはいえ今年の雨の降り方はまるで夕立のような日が続いた。例年の1.5倍の降水量で、1000ミリを越えたそうだ。

その割には南九州で土砂災害などは起こらず、日照時間が短かったくらいだが、農業には厄介な「被害」だ。

それでも7月に入ってからは時おり激しい雨に見舞われたが、晴れの日が多く、稲作にとっては多量の水と日光が得られ、農家もホッとしていることだろう。

今日は菜園よりも、好天到来とばかり午前中、良く伸びた芝生の方の手入れを行った。

電動式の小型の芝刈り機でも十分な狭い芝生だから、縦横に刈り込んでも40分くらいで終わる。

しかしカンカン照りだから汗は容赦なくかくことになる。

それで終了後、近隣の温泉に入りに行った。

道中、この前温泉に行った際に田んぼの中に珍しい光景を見ていたので、そのそばを通りがてらカメラを向けて撮って来た。

一面黄金色の穂を垂れた名貫川に近い田んぼの上を滑走する一羽の鳥。

右に行き、左に行き、時に上下に滑空する鷹か鷲かはたまたとんびか?

よく見るとうまくできた模型の鳥なのであった。

大型の鳥にしては動きがせわしく、これならさすがのスズメたちも、よだれが出そうなくらいおいしそうな黄金の稲穂に群がることはできまい。

平安時代だったか、薩摩半島の大河川内川河口部の平野では稲が実るころになると、豪農に使役されて子どもの「鳥追い舟」が出、稲を食い荒らすスズメの番をさせられたとの悲話があるが、これではエレジーになりそうもない。

定番の案山子は最近トンと見ない。

早場米の収穫が種子島を皮切りに始まっているそうだが、このあたりも今月末か来月の初めの頃には刈り取りが行われるだろう。出来は如何。