鴨着く島

大隅の風土と歴史を紹介していきます

カブトムシ相撲大会

2023-07-23 21:34:41 | おおすみの風景
今日は鹿屋から東に20キロばかり行った所にある大崎町という街へ行った。

そこの総合体育館で子どもの「カブトムシ相撲大会」が催され、孫たち3人が参加するというのである。

9時に始まるというので10分前に体育館に到着したが、館内は子どもを連れた親たちで大にぎわいで、かなり広い館内は熱気であふれていた。

主催者は町当局ではなく、愛生会という社会福祉法人であった。書いたものはなかったのだが、入り口付近に設置されはためいていた上り旗を見ると、大崎町を中心に隣接の志布志市にも拠点を抱える障碍者施設であるようだ。

9時きっかりに始まった開会式で理事長らしき人がカブトムシ相撲大会は今年で35回目だが、この3年間はコロナ禍のため中止となり、4年ぶりの開催になったという話をしていたので驚いた。

そう言えばこの総合体育館は「あすぱる大崎」という温泉施設を備えた交流センターの一角にあり、「あすぱる大崎」の国道からの入り口近くには巨大なカブトムシのステンレス製のモニュメントがある。おそらく交流センターの開設当初からカブトムシをシンボルとしていたのだろう。

その取り組みに合わせて「カブトムシ相撲大会」が行われてきたに違いない。ただ相撲大会の主催者は開設当時と違い、町当局から愛生会という福祉法人に移行されたのではないだろうか。

それはそれとして、始まった相撲大会は大きく二つのグループに分かれていて、小学生以上は「相撲」、幼稚園児以下は「綱渡り」を行った。

孫のうち2年生の女児は相撲の部に参加した。


「相撲場」は茅葺の4本柱の各辺が1.5mほどの本格的な作りで、烏帽子姿の行司もいれば呼び出しまでいるではないか。
真ん中にクヌギの大木を30センチくらいに胴切りした上に二匹のカブトムシを乗せて戦わせるのだ。

蜜だろうか、平たい輪切りの真ん中に垂らしておき、それを吸わせる位置に2匹を置いて「はっけよい」だ。2年生の孫のカブトムシは真ん中からほとんど動かず、相手のカブトムシが逃げ回る形で勝ち進み、4回戦まで行った。

孫のうち幼稚園の年長の男児と年少の女児は「綱渡り」に参加。


2匹とも順調に勝ち進んだが、何と4回戦で兄妹対決となった。

左手の綱を渡る妹のカブトムシの早いこと早いこと、兄のカブトムシの倍速に近かった。

妹のカブトムシはその後5回戦から8回目の決勝戦まで勝ち上がり、とうとう優勝してしまった。

兄の方はさすがに負けた時はべそをかいていたが、妹は何やらシレっとしたまま表彰式に臨んだそうだ。(私は9時から12時まで、最後の決勝戦まで見ていたが、館内が暑いうえに疲れたのでそれを見届けると体育館を後にした。帰宅途中に串良の温泉で汗を流した。)

帰宅後のラインのやり取りで確かめた優勝賞品は「ビニールプール」だったそうだ。そう言えば体育館の舞台の上にたくさんの賞品が並べてあったが、ひときわ大きな空気を入れたビニールプールも飾ってあった。空気は抜いて渡されたのだろうな。