鳩ぽっぽダイアリー

鎌倉→北千住→千葉県在住。
いけばな(小原流:休止中、花朋の會:2018年4月~)。日々のできごとなど・・・

2012年9月の京都

2012-09-03 10:30:06 | 旅行


今回の京都は南禅寺からスタート。

まだ7時過ぎの朝の光は、
少し秋の日差しっぽい?
暑くもなく、快適♪
20分ほど三門の石畳の上で寝ていました。
となりにはおじーさんがバナナを食べていましたが
目が覚めるといなくなってました。

8:30に開門する金地院へ。



一番乗り~
貸切~



入ってすぐの池には白い睡蓮がいっぱい咲いていました。
睡蓮って7月くらいしかないのかと思ってたー
この睡蓮は香りがあるみたいです。
ふんわり甘い香りがただよっていました。





枯山水のお庭。
鶴と亀の岩があります。
白い砂に日差しが当たって反射してまぶしいっ!


今回は行きたいお店があったので、たずねてみました。

二条新町にある友禅染の工房で、
ギャラリーなども開いている
「SHOP AND GALLERY YDS」さん。

友禅染の小物がお目当てだったのですが、
見せていただいていると、お店の方が
工房を見学していかはりますか?と。
なかなかない機会なのでぜひにとお願いしました。

友禅染のイメージは、
はんなりとしたやわらかそうな生地の上に
きらびやかな模様が染められた
高そうな着物・・・
(縁がなさそう・・・)

でも!
小物の写真・実物を見たのですが、
明るい色彩で、伝統的なモチーフが
POPな色合いでとにかくかわいい!
自然と笑みがもれます(ニヤニヤ。イヒッ)

さて工房見学。
まず下書きのお部屋へ・・・
古い本や最近の雑誌など資料がいっぱい。
炭で絵を書くのですが、
着物の縮尺があって、配置だとかも
検討しつつ、デザイン。

続いて、
白い生地に下絵。
生地は長方形ですが、これを裁断して
着物の形に縫いますよね。
縫い合わせたときに模様がピッタリつながるよう
細心の注意を払って書きます。
書くときに使うのはつゆくさのあの青い花
なんですって!

模様を染める前に、絵の具が塗りたいとこ以外に
しみないよう、のりを境に塗ります。
これまた細かい作業で、点や線に盛り上がってます。

生地の地染めをするので、
模様のとこが染まらないよう糊を塗っておきます。

地を染めて、
その後模様を染めていきます。
色んな色の染料が白い薄いお皿に作ってあって、
この色出しも思ったような色を作るのが大変なんだとか。

染めているところも見せていただきました。
明るい肌色のような白っぽい生地に
楓の葉をブルー系やパープル系、グリーン系など
涼しげな色調で染めていくのですが、
1枚の葉でもぼかして色のグラデーションが
つけてあったり、すごくきれいでした。
フラワーアレンジメントの絵なども横に置いてあって、
最近は昔の柄だけじゃなく、今時考案する柄もあり
色んなものを参考にするのだそうです。

最後に糊を落として、着物の形にしたりして完成。

こちらの工房のように全過程を1つの工房でこなすところは
京都にもほとんどないそうです。

さらに、案内してくださった方(少し年配のほっそりとして
ものごしのやわらかな素敵な女性)が
最近誂えた着物を見せてくださいました。
地色が少し紫のような赤みがかかったグレーのような
控えめな地紋のある色無地に、
友禅染の洒落紋が背に1つ。
この紋がとてもかわいくて素敵!!

家紋とかだといかにもって感じで
しゃちほこばるけど、こんな紋なら
用途も広がって良いでしょと。
ほんとだ~

こちらでは生地を自分で選んで、
色や洒落紋のデザインも要望をお伝えして
こちらで染めていただくことができるそう。
柄がいっぱいのはさすがに安いというわけには
いかないけど、これくらいなら10万代で
できるとのこと。
いつか、誂えてみたいなぁ!

今回私が購入したのは帯留め!



こんなポップな柄のもあるわけですよ~
ふだん着物にも合うよね。
2200円ナリ。

こちらでは友禅染の体験やお稽古などもでき、
イベントなども色々開催されているそう。
http://www.takahashitoku.com

最後に中庭の自然な涼しい空間で
お茶とお菓子をいただきました。
ちょっとしか買えなかったのに、こんなに
素敵にもてなしていただいて・・・
今度、友禅染体験、やろうかな!


さて、銀閣寺へ。

の前に、お決まりのきみやへ。



今回は夏のメニュー?から「クリーム白玉煮あずき」を。
あずきたっぷり!
黒蜜が少しかかってて、
ここのおいしさはこの黒蜜かも・・・と気づいた。
なんともいえないコクと甘み。
がぶのみしたい。

今回は、次回から参加される女性と、
今回から参加の男性がおられました。

男性は50代くらいかな?
川瀬敏郎さんのお花を目指しておられるんだっけ・・・
こみ藁を使った立て花を習いたいと。
初め池坊なども考えたそうですが、
こみ藁を学びたいのでそれ以外のところが余分だと。
なるほど。

私も今時のたてはなに興味があったのではなく、
昔ながらの手法を使ったいけ方に興味があった。
小原流にはたてはなはないけど、
流祖は元々池坊で、根本にはたてはなが
あるんじゃないかと思って。
それに、とにかく美しかったので。

去年は9月は母の葬儀などで欠席だったので、
今回はじめて菊一式の生け方を教わりました。

いつも割りと自由に生けているけど、
今回の菊はお供えするお花で
配置や長さが決まってます。

右長左短。
この場合の左右はこちらから見てではなく、
あちらから見てなので、
こちらからは逆になります。
こういうところ、常に生ける自分やこちら側(現世)
にいる人間が主体ではないところに
花をたてまつるという古来からの人の心が
現れているよう。



続いて、鶏頭花やススキ、小菊を生けました。



立派な鶏頭!
こみ藁に2本、よく立ったな~
ススキはさすがにちょっと水が下がっちゃった。


10月、11月は毎年恒例のパリでの催しのため
先生やご奉仕方のみなさんが留守にされるので
お花はお休み。
次回は12月です。