朝間詰に、真鯛がヒットして来た。


「朝から一枚上がると、後は、気楽に釣りが出来ますね」
「嬉しいですね」
朝間詰の早々に出た真鯛に、笑顔が輝いた。
他のアタリも、割と順調な感じで出て来た。


小型のニベの連続ヒット。
正体は不明だが、強いアタリにリールが巻けない事も有った。
朝間詰から順調なアタリに、嬉しいやら、後が心配やら…。
アタリが出ているポイントだったが、早めの移動をする。
これまでの下り潮が、緩い上り潮になっている。
「良い潮になっているのでは」と、期待を込めて、次のポイントに入る。
ここでも、アタリは出て来た。


やっぱり、真鯛を手にすると、自然と笑顔になる。



真鯵も良型が当たって来た。
計測は目測だが、40センチ近いものもいた気がする。

チョット、笑顔になれないアタリも有った。
我々は「根魚かも」と注目していたが、姿を見せたのはサメだった。
応援していた皆の力が、ドッと抜けた瞬間だった。
季節の変わり目を教えてくれる魚も、ヒットして来た。

小さいけれど、黒点シブダイ。
これからの、夜釣りでヒットして来るのだろう。
岩場をメインに、攻めて行く。
常連のオジサンは、何時も姿を見せる気がした。
嬉しい魚も、ヒットして来た。


これから、ヒットする機会が増えるだろうキジハタ。

強い引きに「真鯛かな」と、期待したのはニベだった。
しかし、この後のポイントで、真鯛が連発して来る。



岩場や、砂泥に住む色々な魚も、ヒットして来た。
移動するポイントに、変化を見せるベイト反応が出てくれば、何らかのアタリに逢えた。
アタリが続くことは、嬉しい。
一方で、大きなアタリが来て、やり取りの途中で外れるのも有った。
ハガツオの子供軍団は、相変わらず元気に針掛かりしてくる。
釣っちゃ逃がしを繰り返す。
昼を過ぎて、真鯛の実績のあるポイントに移動する。
海底から20メートルの範囲まで、期待の持てそうなベイト反応が出ている。
反応の出方が、波打って、色の濃ゆい所や、薄い黄色になっている処が入り混じっている。
「チャンスかもしれない」
その期待は、当たった。




50㎝クラスの真鯛、2キロ近いオオモンハタが竿を曲げた。
慎重なやり取りに、時間を使う。
締めになったのは、64㎝の真鯛。

「今日は、出来過ぎです」
「やったね。持ってるね」
仲間からの祝福の言葉が、嬉しい。
見事な真鯛を手に、笑顔が輝いた。