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釣船 開進丸(鯛ラバ、ジギング、一つテンヤ)

釣れる日もあれば、釣れない日もある。楽しかったり、悔しかったり「船釣り」の一時を過ごしてみませんか。

11月15日 心地よい時間

2015年11月15日 | 日記


水平線の雲間に、朝日が顔を出す。

「今日も、一日宜しくお願いします」

塩田さんが、朝日に手を合わせる。

私も、頭を下げて今日一日の安全と、楽しい時間をお願いする。

気持ち、ヒエッとする朝の空気は、心地よい。

その静寂を、塩田さんの声が興奮の時間に変えた。

「来た!」



ジギングの竿が、大きく海面に突き刺さっている。



ラインが沖に向かって走り出す。

沖の方で海中に白い魚体が見え、海面にガバッと浮いてきた。

3キロ超の真鯛だ。

「私が血抜きをします。まだ居るはずです」

直ぐにジグを落としていく。

「来た!」

連続ヒットだ。



ラインが引き出されている。

「おおっ、走るど」

上がってきたのは、4キロ級の鰤(ハマチクラス)



朝間詰めのチャンスタイムが来ている。

「直ぐに落としてください」

塩田さんがリーダーをチェックして、ジグを直ぐに落とす。

着底して、2,3度しゃくり上げたところで、3連続となるヒット。

「これも、走る!」

ドラッグから、ラインが引き出される。

初卸しのステラが大物を海中から、海面に引き上げてくる。



これも、4キロ級の鰤(ハマチクラス)

「出足良いですね」

「私の仲間達に、メールします」

「潮が、ゆっくりと上っています。チャンスですよ」

船を元に戻し、少し流すコースを変えて、沈み瀬の北側を擦る様に流してみる。

そのコースは、魚探に移っていたベイトボールの上を通るはずだ。

ゆっくりと潮に乗って、船が流れていく。

「来た!」



竿が立てられないほどの、強烈な引きだ。

「糸が止まらん」

塩田さんと魚との格闘だ。

少し巻き取っては、その倍引き出される。

それを繰り返していた時、「あっ!」と声が聞こえた。

針が外れた。

「くっそー、針が外れた」

もう少しで取れていたかも知れないだけに、残念。

悔やんでいても、仕方ない。

コーヒーを飲んで、気分転換。

船を移動し、今度は沈み瀬の南側の掛け上がりを流す。

魚探に海底から5メートルくらい上に、ベイトが小さい群れで幾つも映し出されていた。

ジグのリーダーを再確認し、海底目掛けて落としていく。

直ぐにアタリ。



上がってきたのは、小型のニベ。

ここから、サゴシが連発する。

50㎝くらいの小型のサゴシだが、ジグを取られない様にドキドキする。

今日は、上手い具合にジグは無事だった。

再度、沈み瀬の南側を流していると、又してもアタリが来た。

塩田さん待望の、カンパチ(ネリゴクラス)



良い感じで、アタリが出てくる。

しかし、この頃から潮が下り始め、青味のあった上り潮から、緑色した下り潮になった。

潮が変わると、アタリも段々と遠退く様になった。

鯛ラバに持ち替え、水深50メートルの沈み瀬周りを攻めてみる。

下り潮が、岸に向かって突っかける流れになった。

「ますます、嫌な流れになったな」

そう思っていたら、タカノハダイ(ヒダリマキ)がきた。

「この魚が来るときは、潮は良くないときですよね」

こんな話をしていると、塩田さんにアタリ。



小型だが、真鯛が来た。

この後は、干潮の潮止まりになった。

「今日は、これで帰りましょうか」

クーラーに満足の釣果を納め、帰港した。

11月14日 一緒にしましょう

2015年11月14日 | 日記
今日も、海のご機嫌はよろしくない。

それでも、朝は可成り高かったウネリだが、夕方には可成り落ちている様に見える。

沖合には漁船だろうか、船が一隻見える。

「明日は、船が出せそうだな」

そんな感じに変わっていた。



最初が朝で、後ろが夕方



明日の予約のお客様カラの連絡にも

「明日は風が西になると予報で言っていますし、大丈夫ですよ」

と、連絡する。

出来れば、青物が釣りたいけれど、さあ、どうだろうか。

午前中、海の様子を確認に来る前に、別のお客様から電話があった。

「鯛ラバの針結びを覚えたいのですが」

「11時頃に帰ってきます。それから一緒にしましょうか」

「分かりました。何を持ってくれば良いですか」

「最初は、私が持っている物で作りましょう。その後、必要なものが分かってきますので買いに行けば良いでしょう」

約束通り、午前11時に帰宅。

お客様のKさんに連絡。

我が家に来ていただいて、早速、仕掛け作りに必要な物を台の上に並べて針結び。

少々、私なりの企業秘密みたいな物もあるが、メモして貰う。

「これは、鯛ラバのネクタイに使います。こうやって、切手8等分します」

「着るときは、こんな風に少し引っ張る様にすると、楽に切れますよ」

「これは、スカートに使いますが、ネクタイと色合わせを考えて揃えます」

「針はどんな針を使います」

「針はG社の、この製品のLサイズを使います」

「結ぶときの注意点は、針先が手に刺さらない様に、こんな風に持ちます」

2度ほど持ち替えて、針を結ぶときの手の運びが上手くいかないみたいだ。

でも、何度か繰り返す内に綺麗に出来る様になってきた。

「結び目の処で、この様にネクタイとスカートを一緒にゴム管で固定します」

スカートと、ネクタイのセットの仕方も要領よく覚えて貰ったと思っている。

一生懸命にメモして、1本目の針結び完了。

鯛ラバの鉛の色塗りの行程も、順を追って説明する。

「物を買いに行くときに、私も一緒に行きましょうか」

「是非、そうしていただくと助かります」

「最初の内は、無理せず揃えましょうね」

天気の良い日に、自作の道具で大きな鯛を、釣り上げて貰いたい。

その為にも、ポイントの下調べをして、船を流すシミュレーションを怠らず、私も準備しておかなくちゃ。

11月13日 朝からの雨

2015年11月13日 | 日記
昨夜から降っている雨が、朝になると一段と強く降っている様な気になった。

海は、相変わらず北東の風とウネリで大時化状態。



でも、時化ていて海に出られないから、余計そう見えるのかも知れないが…。

時化る前は下り潮が入り始めて、所謂「菜っぱ潮」になりかけていた。

その潮が、松島近くまで青味のある「上り潮」に見える。

時化前のこの潮の時、岸近くでベイトボールを見つけて直ぐにジグを落とすと、2キロクラスのオオモンハタが直ぐに食いついてきた。

この頃は、沖合よりも岸近くの浅場の方が、ベイトボールは良く見かけた。

釣り仲間も岸よりの浅場で、型の良いハタ類を釣っていた。

その状況が「上り潮」に見えるこの青い潮にあるのなら、面白いかも知れない。

時化る前には、水深の深いところにも、確かにベイトの群れはいた。

それを追い掛けて、船を移動させながら自分なりのポイントを流していて、サワラやサゴシが多かったが、青物と思わせるバイトも有ったのは確かなこと。

沖から松島近くに、青味のある潮が寄せていると言うことは、突っ込み潮かも知れない。

突っ込み潮だと、余り良い釣果は望めないことがあるが、底潮が元気が良いと大物が当たってくる可能性が上がる。

湾岸道路から時化た海を眺めながら、そんな事ばかり考えている。

あくまで「上り潮」と想定して、何処をどの様に攻めてみるか。

風が西なら、船はこう流れるのではないか。

そうすれば、あの沈み瀬を風に乗せて、上から流せば良いのではないか。

ベイトの位置と、魚探に映る影はどんな具合だろう。

最近良く見かける、底べったりの落ち着いた感じのベイトは嫌だな。

何かが居るぞ、と教えてくれる様な、ベイトの影が映し出されれば良い。

その為には、上と下の潮の動きが分かる様にならなければな。

ジグや鯛ラバが、抜ける様な感じの潮は、余り良くないはずだ。

想像し始めたら、雨も気にならない。

自宅に帰ってジグの針結びを早く済ませなくちゃ。



今日は、他の用事もあったので14本結んだ。

自宅の廊下に、海図を貼っている。

これに魚礁の位置を合わせて、流すコースのイメージトレーニング。

ウドの沖合80メートルの瀬、大島東側の80メートルの瀬、鳥島と幸島の間の瀬、ユルギ近くの沈み瀬等々、考えているだけであっと言う間に時間が過ぎる。

気分転換に、雨上がりの畑に行ってみた。



大きなモグラの穴が開いている。

「あっ、モグラの穴がある。嫌避材を入れてやる」

夕方は、モグラ退治に専念。

一昨日から作っている「サゴシの干物」も完成し、市役所時代の後輩にお裾分け。

時化が収まったら、今日のイメージトレーニングを思い出して頑張るぞ。

11月12日 針結び

2015年11月12日 | 日記
分かっていることだけど、湾岸道路を通って船着け場に行ってみた。

梅ヶ浜に出て、白く霞んでいる様に風が潮の飛沫を吹き上げていた。

「凄い波が来てるな」





流石に、沖合を走っている貨物船以外の船は、見あたらない。

「今週はダメかな」

裸バエの処も、同じ光景。

岩場に、波飛沫が上がっている。







船着け場も、北東の強い風が吹いている。

船の安全が確認できたところで、帰宅。

昨日から妻が作っている「サゴシ」の干物が、完成していた。



ポイントは、潮に一晩漬けて、太陽に照らされる事。

これが上手くいけば、きっと「美味しい」となる。

早速、晩ご飯に我が家の食卓に上がった。

近所の仲良くしているお宅にも、お届けした。

サゴシも締めて、氷に入れて持ち帰る事にしよう。

これからの時期は、ニベも動き出す。

これも、干物の対象魚にしよう。

その後は、ジギング用の針を結んでみる。

最初は、どうすればいいのか、要領が悪くインターネットで確認。

「なるほど、こうすれば良いのか」

針結び用のPEの芯を抜き、糸で針にきつく縛り付けていく。

その後、接着剤で固定し、熱で収縮するハリスカバー材を被せる。



何とか7本は作った。

針のサイズは3通り。

明日も、この作業に専念して行こう。

鯛ラバの針も少し補充して、新しい色の物を作っておこう。

時化が収まるのが、楽しみだ。

11月11日 行ってみるか

2015年11月11日 | 日記
朝起きて、海の状況を確認に車を走らせる。

梅ヶ浜を走りながら、「あれ、余り波がない様な気がするけど」と思った。

車を止めて、沖合をよく見ると

北東の風に吹かれて、白波が立っているのが見える。

「やっぱり、ダメか」

本来なら、私の親戚を連れて青物を狙いたかった。

「やっぱり、ダメみたいだね」

「やっぱり、ダメですか」

「天気の巡り合わせが悪いよね」

「来週の頭に予定しようか」

其処までが休みになっているとの事なので、何とか天気に回復を願うのみ。

船着け場に行き、船の様子を確認した後、一旦自宅に帰る。

「今日は、やっぱり海が時化てるの?」

「うん、あの波と風では船は出せないね」

「じゃあ、気分転換に北海道展に行ってみる」

宮崎の山形屋で、北海道展が開催されているらしい。

「北海道か…日帰りで、行ってみるか」

何か美味しい食べ物が、売って有ると期待。

妻と、海岸を走りながら海を見ていると、鵜戸沖で漁船が波間に見え隠れしている。



やっぱり、風が段々強くなっている。

北海道展で「岩のり」や「シュークリーム」「昆布」等を買って、再び海岸を走って変える頃は、風がもっと強くなっていた。





海岸の木々の枝が、北東の風に吹かれて、大きく西方向に曲がっている。

こんだけ吹けば、明日は波3メートルの予報が頷ける。

「明日も無理だね」

「なかなか安定した天気にならないね」

「そうだね。なんとか安定した天気になって欲しいね」

海さえ凪になれば、魚は釣れるはずと思っている。

「帰って、7時の天気予報を見るか」

難しいだろうな。