脇坂さんのドラグ調整は、9キロに設定してあった。
最初のアタリは「瀬掛かりしたかな」から始まった。
次の瞬間、竿先が真下に突っ込んだ。
その設定が、歯が立たない。
ドラグ音が、悲鳴に聞こえる。
親指でリールに抵抗を加え、ドラグの抵抗力を加えていくが、親指が火傷寸前まで熱くなっていた。
「リールが巻けない」
その獲物と対峙出来たのは、どれくらいの時間だっただろう。
1分は無かったかも、知れない。
70ポンドのリーダーが、飛ばされた。
佐藤さんと、3人で顔を見合わせ、大笑いするだけだった。
今日も、ニベのアタリはボツボツと、ヒットしてきた。


佐藤さんにヒットしてきたニベは、8キロクラス。


脇坂さんにヒットしてきたニベは、6キロクラス。
「家の台所では、捌けない」
と、針を外した後は、海に帰した。
サゴシもポツポツと、ヒットしてきた。


寒のサゴシは、美味しいと血抜きをして、クーラーに納める。

3キロクラスのニベは、切り身にして塩干しにする為、これも血抜きをする。
3回くらいの流しで、ポイントを移動していく。
ベイト反応の出ないところは、直ぐに移動する。


レンコダイ、ウッカリカサゴ等々を、釣り上げていく。
中鯖もヒットしてきた。
場所によっては、大きなエソが連発してきたが、ただ苦笑して放流するだけ。
根魚狙いに切り替える。
ポツポツと、バイトは出始めた。
「何かが触ってくる」


脇坂さん、佐藤さんが仕掛けを変えながら、ベイト反応の中を探っていく。
攻める範囲は、海底から10メートル以内。
特に瀬周りは、執拗に攻めていく。
少しずつだが、アタリは出てくる。
しかし、潮の動きが影響しているのか、針はずれが続く。
「口に掛かっていないで、擦れに成っているのでは」
仕掛けの周りで、遊んでいるのかも知れない。
別な場所にいる仲間からは「潮が動いていない」と、連絡が入る。
「よっしゃ」と、ガッチリと針掛かりしたと思ったら、リーダーが切られる。
冒頭の、場面もその一つ。
何かリズムが、上手く合っていない。
リーダーが切られたら、流す場所を移動する。
その場所を、擦れた状態にはしたくない。
しかし、これからと言う時に、西寄りの風が強くなってきた。
白波が立ち始め、船が風に押される。
「今日は、ここまでかな…」
悔しさを残して、切り上げた。
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