珈琲一杯分の話

2018年2月26日スタートのただのボヤキカフェです。
毒とユーモアを楽しんで頂ければ幸いでございます。

コートの思い出

2018-12-14 | 日記
娘に通学用のコートを買わなくちゃというと
「勝手に買わないで!!変なの買われたら困るから」
と怒られた。
買ってくれば何でも喜んで着てくれた季節も遠にすぎたo(T^T)o
自分の娘くらいの年代を思い出してもそうだったが、いろいろとうっさいのである。

私が中高の時は、今みたいなお洒落なダウンやモッズコートやダッフルコートではなくて、紺の、いかにも制服の上に着る無地のロングコートしか認められなかった。
それでも流行りがあって、高校のある時「隠しボタン」のコートが流行った。
ある時周りを見たら、皆がほとんどそれを着ていることに気がついた。
私は中学が家の目の前にあったので、中学の時から着ていたコートは全く傷んでおらず、高校でも同じものを着ていた。

でも「皆が着ている」を見たら、それが欲しくて欲しくて今着ているコートがダサくてたまらく思えてしまった。
結局母親と大喧嘩した挙句そのコートを買ってもらったが、今思うとそこまでして買ってもらったコートの、ボタンが隠れてるからってそれが何?
「皆が着ているから」ってだから何?
本当にそのデザインがいいと思ったわけじゃないのに、今思えばつまらない価値観にふりまわされていたもんだと思う。

 ぐるりと歳月がまわって娘のコートを買う時、ふと思い出した話である。
コメント