珈琲一杯分の話

2018年2月26日スタートのただのボヤキカフェです。
毒とユーモアを楽しんで頂ければ幸いでございます。

幸せなサンタクロース

2018-12-03 | 娘と夫の話
娘が小さい時、近所に住んでいた女の子に
「サンタクロースってどこから来るのか知ってる?」
と訊かれた。
一瞬とまどったら
「知らないの?」
とびっくりされて、まっすぐに目を見つめられて、こう教えられた。
「フィンランドだよ」

その子は「サンタクロースの本」という絵本を大事そうに読んでいた。
プレゼントは誰から貰っても嬉しいものだけど、もちろん家族から貰っても嬉しいけど、
年に一度、サンタクロースという不思議な人がプレゼントを運んでくれるというドキドキ感が、子どもにとっては特別なものなんだと思った。

その真っすぐな瞳に私は恥じて、誓った。
ヨッシャーーー!!
 そのドキドキ感を娘にプレゼントしたるわ!!


というわけで、私はあの手この手を使って、娘に小学校4年生までサンタを本気で信じさせることに成功した。
それも前もって真顔で言っておいた。
「いい?サンタが子どもにプレゼントをくれるのは10歳までなの。誕生日にばらつきがあるから、日本では小4までに統一されている。
それ以降は信じてくれない残念な子が出てくるから、そう決まってるのよ」

朝起きて、サンタのために用意しておいたクッキーやミルクがちょっと減ったのを逃さず見て
「ああ!!サンタさん、ちゃんと食べてくれた!!」
と叫んだ娘を冷めさせたのは、凡人な友達だったけれど、
少なくともそれは、それまでは、我が家に格別な幸せなひと時を与えてくれたのである。

信じることで幸せをもたらすなら、何でも信じたらいいと私は思う。

余談だが、娘の通った幼稚園は小さな山を所有しており、その山には「天狗さん」が住んでいると言われていた。
「お泊り保育」でキャンプファイヤーをしていたら、その幻の天狗さんが現れて野太い声で園児にメッセージを送り、プレゼントを残して消えていったそうである。

後にそれを卒業記念のDVDで見た時、それはずいぶんとオッパイの大きい天狗さんだった。

「こんな中途半端はダメやねん!!なんでそんな巨乳にやらすかヾ(--;)
詰めが甘い…」
と思った。

個人的な感想である。





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