珈琲一杯分の話

2018年2月26日スタートのただのボヤキカフェです。
毒とユーモアを楽しんで頂ければ幸いでございます。

ファンの話

2018-12-02 | 娘と夫の話
娘から「この曲知ってる?」とか「この人知ってる?」とテレビタレントだか歌手だかを言われて
「何それ?」
「ヤバいよ」
となって久しい。
そういう娘も、同じ歳頃の子に比べたらその辺はさっぱり疎いのに、その疎い娘でさえ知っている一つ、二つの超有名らしい名前も私にはわからないらしい。
今日も一つ教わったが、え?と思われたくないので書かないでおく( ;∀;)

いや私だって娘の歳の頃は、テレビにかじりついていた昭和のミーハーだったのである。
今みたいにパソコンもスマホもなかったけど、いろんなミーハー雑誌を読んでいたし、切り抜きもしたし、ポスターもベタベタ貼ったし、返事がきたらどうしよう?とドキドキしながらファンレターも書いたもんである。
人気タレントやヒット曲を知らないなんて「信じられないヤバイ人」に見えたし、自分に限り、歳をとっても時代に乗った、感覚の若い人でいられると軽く思っていた。
が、気づけば相当にヤバい人になってしまった。

私だけじゃなく、あの夫でさえ、昔むかしは人並みにアイドルにキャーキャーしたと言っていたぞ。
娘より小さい時に、
「キャンディーズの解散コンサートにどうしても行きたい!!」
と何度も何度も母親にお願いしたのに、却下されたのが残念でしょうがなかったと言っていた。
(何といっても「ワナ」を歌うミキちゃんがよかったらしい)

まさかそれから何年も後に、その憧れのキャンディーズの、ミキちゃんではなかったけど、ランちゃんとスーちゃんとは何度も仕事をすることになるなんて夢にも思わずに。

それってかなり幸せなことではないかと私は思うのだけど、夫はヤバくなるのが私よりかなり早かったみたいで、うんそうだねと曖昧に笑っていた。

会えもしない人に失神するほどに胸を焦がして、夢中になるなんて時は、気がつけば遠い昔になっていたら寂しい。
あまり冷めた目でばかり世の中を見てないで、いつまでも狂うぐらいはしゃげるって幸せなことだなあと思う。
コメント