坊主の戯言

ある日突然なにかが書きたくなったので
わたしが作る、作るとき、作れば、作ろうわたしのためだけの自分勝手なブログ

初恋の味

2006-11-27 00:37:10 | エッセイ
マイB級グルメならぬ、D 級グルメだと思うが、カップラーメンにお湯を
入れたのをうっかり忘れてて、のびのびになって量が倍になったのと
次の日に湿気った、歯触りの悪すぎなスナック菓子が好きです。

そーいえば、得体の知れないものを、ずいぶんと駄菓子屋さんで食べた。
ヨーグルトとは違うと子供ながらに薄々感じつつも、笑顔で食べてたし
蒲焼きやビッグカツ、名前だけはおやつを越えてたものもあったし

歯が欠けそうなソーダのアイスに、酒の肴のような酢イカのこまぎれ
水で溶かすとあら不思議、クリームソーダになってしまうという
実験の液体さながらの、飲んだら具合が悪くなりそうな粉末ジュースの素

買ったら最後、半強制的に練らなくてはいけない、割り箸付きの水飴に
見た目は、、赤いホルマリン漬けのような、スモモちゃん。
味も外見も鮮明に覚えてる=それだけ大きな存在だったのだろうな。

今時のお菓子は、ちびっ子から大人、お年寄りにだって好かれてて
どれも期待を裏切らない、いい子ちゃん的な味だから
消費者は、それなりの妙な安心感がもれなく付いてくるけど

駄菓子は個性派。ギャンブル要素もあって、見た目はわりと平和でも
口に入れた後の、アピール力はどれも強烈で、ある意味みんな刺激的。
まずくても、他に似たものがないから、また体験したくなる味だったような。

でも初恋と同じ。あの味が懐かしくても胸にとどめておこうと思う。
怪しい魔力のある駄菓子よ、私たちの前から永遠に消えないでおくれ。


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