手賀沼～はにわ街道（仁王尊）～九十九里浜

千葉県は北総、印旛沼の西北に位置する手賀沼へ。

ここは自転車関係の友人がよくツーリングするところで、以前から行ってみたいと思っていた場所。

道路は空いていて約2時間で湖畔のアビスタ生涯学習センターに到着。

さすが自転車乗りのメッカらしく、いろんな衣装？に身を包んだおじさんたちがスイスイ自転車をこいでゆく。

わたしたちは、アビスタから手賀沼大橋の際にある「水の館」まで歩く。往復約４０分くらい。

水上ではヨット競技で中継しているおじさんの声がにぎやかに湖畔の道にも響き渡る。

ヨットの白い帆が美しい。

湖の中で踊る彫像たちも暑さに負けず楽しそう♪

駐車場に戻る途中に、ウワサの「吉岡茶房」を発見！

ここのカキ氷は日光の天然水使用。

ろくさんは梅シロップ、

わたしはあずきミルク。

まあ、フワフワ、スーーと口の中で溶けていきます。

しおれた花が水を得て生き返るように、歩いて火照った体がぐんぐんみずみずしく膨らんでいく感じ。

道端に咲いていた「ヘクソカズラ」、トベラの葉っぱにからんでいました。これ名前は悪いけどきれいな可愛い花です。

以前は四ツ木のガード下にたくさん咲いていたけれど、今はすべて取り払われてしまった。

カキ氷で気持ちが涼やかになって、１１時頃、手賀沼を出発。

海がやたらに見たかったので九十九里浜へ向かう。

ここからはひたすら田圃の中を走り、利根川沿いから安食（あじき）街道に入り、だだだだっぴろい成田空港のど真ん中を貫くように、芝山に出る。

この芝山からの道端に、やけに埴輪のおじさんや子供が立ったり座ったりしているのをみて、何かな？と思って地図を見ると「芝山はにわ街道」と出ている。

それが目指す九十九里浜の蓮沼海浜公園まで続いているのだった。

埴輪がきっと出土したに違いないと、思いながら走っていると「←はにわ博物館」の標識がある。

これは見なければ！とグルリとＵターン。

標識に従って走ってゆくと、まあ、相当に古い山門にぶつかる。

ここはただの「はにわ博物館」だけでなく、奈良時代末期に創建されたと伝えられる芝山仁王尊・観音教寺のひとつの施設であった。

中世には千葉氏の祈祷所であったという天台宗の由緒ある古刹。

なかでも三重の塔は素晴らしい。

「はにわ街道」の由来は、ここの住職さんが近くの古墳に興味を持ち、何かあるのでは、と発掘調査を依頼して、埴輪が出土したらしい。2012年に第2次調査をしているから比較的、最近の発掘らしい。

もちろん本物の埴輪が博物館には陳列されているのだが、その表情と形が実にさまざまでおもしろい。

さて、このお寺を一巡りした後、１３時半頃、お昼を近くのシーフードレストランですませ、いよいよ海へ！！

九十九里浜は好きで、季節を問わず何度か来ている。

とくに蓮沼公園の少し南浜の砂浜が人が少なくていい。１５時少し前に到着。

のめり込むような砂浜なので裸足になって波打ち際へ！

あ～、やっぱり海はいいなあ。

山もいいのだけど、遮るもののない、視野に入りきれないほどの大きさ、この開放感はどうだろう！

深呼吸を何度もしてみる。

やっぱり指揮しなくちゃね（＾＾）ｖ

風が強くて遊泳禁止、波が幾層も幾層もやってきて砂浜に満ちる。

水着とビーサンを持ってくるのだったと激しく後悔。

帰りはそれほどの渋滞にも合わず途中休憩を入れて１８時頃帰宅。

いつものように行き当たりばったりだが、楽しい一日旅だった。