山歩き

どんな花が咲いてるでしょう、どんな山が見えるでしょう

三巡目意気は上がらず息上がり

2024-04-16 10:50:17 | 時事川柳

今年初めての秀逸をいただいた句は、国民スポーツ大会(国スポ)について詠んだものです。

国スポは原則各都道府県の持ち回りで開催されており、1946年に始まった国民体育大会(国体)から現在2巡目で、2035年から3巡目に入ります。

全国知事会長の村井嘉浩宮城県知事が「廃止も一つの考え方」と言及したことで、見直しの議論が活発化し、達増拓也岩手県知事も「人口減少下で都道府県が耐えられるのかという問題意識を表明した」発言に理解を示しています。

達増知事は定例記者会見で、自治体の負担が大きいとして「国が予算と人手を確保するのがいい。それができないと今までのような形での開催は極めて困難」の見解を示しました。

2016年に2巡目国体を開催したことは、東日本大震災からの「復興の一環と位置付けられた」と意義を振り返りながらも、自治体の財政的、人的負担は大きかったとしています。

その大会で総合開会式が行われた北上市の八重樫浩文市長の「人口減少や市町村財政が厳しい状況で、今後はやり方を再検討する必要がある」と、馳浩石川県知事の「開催自治体の負担が過度で、廃止すべき」との発言も紹介されていました。

一方では、各競技団体は自治体の負担軽減に理解を示しつつ、大会継続を望む声が根強いことも載っておりました。

私は各競技の全国大会、国際大会が数多く開催されテレビ中継される今、NHKで一部競技が放送されるだけの国スポの役目は終わったのではないか、今の形での継続は難しいだろうと思いました。そんな意味で「意気は上がらず」、財政的に「息上がり」としました。

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処分受け加速つまづくILC

2024-04-10 09:26:24 | 時事川柳

7日(日)の記事に、自民党の派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り、塩谷立衆議院議員の離党勧告の処分が決まったことで、同氏が国際リニアコライダー(ILC)誘致を推進する超党派国会議員連盟会長でもあることから、岩手県誘致への影響が懸念されるとありました。

ILCの経済効果は計り知れないものがあり、岩手県は大きな期待を寄せているところですが、その認知度は低いのかもしれません。過去の入選句もご覧ください。

岩手県への誘致実現は楽観できない状況にあり、正念場が続く中影を落とした「政治とカネ」の問題で、「塩谷氏が会長にふさわしいのか」との声も漏れています。政治判断が欠かせない大型計画だけに、推進体制の再構築が急がれる。と記事は結んでおりました。

加速した電子ビームと陽電子ビームを正面衝突させる衝突型加速器であるILCですが、加速どころか減速ではないかと思いました。しかし記事はそこまで悲観的ではないので「つまづく(投句はつまずく)」と控えめにしました。また、上五の「処分受け」は「裏金事件の処分問題を受けて」の意味ですが、ILC推進体制が処分を受けたと誤解されかねず、すっきりと「裏金で」のほうが良かったと思いました。

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リニアにはブレーキだった知事辞職

2024-04-08 10:26:19 | 時事川柳

3日(水)に投句したものです。水曜日の投句が採用されると金曜日に載るのが一般的でしたが、4月から掲載日が月曜日から木曜日の4日間となりましたので、投句は控えようと思いました。しかしながら、川勝平太静岡県知事の新規採用職員への訓示は聞き捨てならないので、ボツになってもいいからと投句したものでした。

その訓示は余りにも酷いもので、文字にすることが憚られる内容だったことは、周知のとおりで、抗議の電話やメールが県庁に殺到したことを受け、6月の議会をもって辞職すると表明しました。

この御仁には2021年に御殿場市に対し「(特産は)コシヒカリしかない」とやゆして物議を醸し、不信任決議案が1票差で否決された過去がありますし、今年3月には磐田市が浜松市より文化的との趣旨の発言をし、県議会で苦言を呈されました。

私は一連の発言から、比較して一方を持ち上げることが好きで、もう一方への無礼に無頓着とお見受けしました。

また、リニア中央新幹線の静岡工区を巡っては、川勝氏が環境への影響に懸念を示し、着工を認めておらず、トンネル掘削工事を始められない状況が続いています。川勝氏が着工を認めない理由には科学的根拠に基づく合理性があるのか、そうではないのか私には分かりませんが、辞職によってブレーキが外れると期待する関係者はいると思いました。

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クマ鈴よりスマホ携帯八幡平

2024-04-04 10:03:09 | 時事川柳

愛用のザックとクマ鈴です

中七はスマホと携帯を並べたものではなく「スマホを携帯しましょう」という意味で、下五は八幡平市の市を省いたもので百名山の一つである八幡平(1613m)ではありません。

また「はちまんたいら」ではなく「はちまんたい」と読んでいただけると思いますが念のため。前置きが長くなりましたが2日の記事は次のとおりです。

八幡平市は1日、ツキノワグマの出没情報を可視化するアプリ「Bears(ベアーズ)」の運用を始めました。市の公式LINEに目撃した情報や頭数、場所を市民らに通報してもらい、内容をリアルタイムで共有しようとするものです。

クマを目撃した場合は公式LINEメニューに設けた「通報」ボタンを押し、自身の名前や電話番号、日時と頭数を入力し地図上の場所をタップし、他者の通報は「出没情報」ボタンで確認出来る仕組みです。

アプリの課題は市公式LINEの登録者が、市人口の1割程度の約2300人と少ないこととありましたが、スマホの所有者も少ないだろうと思いました。

また、不心得者が偽情報を入力し、オオカミ少年ならぬクマ少年の出没が心配でしたが、名前と電話番号の入力が必須ですから考えすぎでした。

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コロナ治療公費支援は終息し

2024-04-02 09:58:35 | 時事川柳

3月30日(土)の記事です。

新型コロナウイルス感染症に関する公費支援を国が今月末で終了することを受け、県内は4月からの医療体制に移行します。外来受診は県が対応医療機関を指定する現行の仕組みを取りやめ、一般の医療機関で広く対応するため、症状に応じてかかりつけ医を受診するように変わります。

ワクチンは無料で打てる特例措置が終了し、最大7千円程度の自己負担で定期接種を受けられるのは、65歳以上の高齢者と、一定の基礎疾患がある60~64歳の人だそうです。治療薬は通常の医療費と同様の自己負担になり、入院費の補助は廃止されます。

明確な収束(終息)宣言が出ないままの新体制ですが、見出しの治療公費支援あす終了を受けて、下五は終息としました。

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