山歩き

どんな花が咲いてるでしょう、どんな山が見えるでしょう

岩手山(ユキワリコザクラを観るために) 後編

2024-05-12 17:07:01 | 旅行

標高約600mの登山口から歩きながら見つけた花を、下山時に撮影した写真も含めて順番に紹介します。

【登山口から標高約1000mの『わらじ脱ぎ場』まで】

チゴユリは下を向いていることが多いですが、これらは写しやすかったです。

 

シロバナエンレイソウ

エンレイソウ

ミヤマツボスミレの可能性がありましたが、波状の鋸歯が決め手となりウスバスミレと判断しました。

花の大きさからオオタチツボスミレと判断しました。

オオバキスミレが沢山咲いていました。

茎葉は互いに離れ輪生状にならないのがオオバキスミレで、輪生状ならばミヤマキスミレとのことなので、横からも写してみました。

シラネアオイは広範囲に咲いていました。

ナガハシスミレは特徴がはっきりしており見かけても安心です。

【『わらじ脱ぎ場』から標高約1500mの『笠締』まで】

コイワカガミの葉をたくさん見かけましたが、花はこれだけでした。

ムラサキヤシオも咲き始めです。

 

小さなオオカメノキを見下ろすことが出来ました。

下の方では枯れていたカタクリが沢山咲いており、このあたりは早春なのでしょう。

ショウジョウバカマも咲いていました。

キクザキイチゲも早春の主役です。

カタクリとキクザキイチゲのお花畑です。

タカネザクラ(ミネザクラ)は3分咲きといったところでしょうか。

 

ミヤマキンバイは咲き始めで数が少なかったです。

ヒメイチゲも少なかったです。

ナガハシスミレがまた現れました。

これは初めて見た花で悩まされましたが、検索した結果センボンヤリと思われます。

コメバツガザクラは思いのほか綺麗に写すことができました。

 

最後はユキワリコザクラです。

 

この花を観るために来年も来ますか?と問われれば考えてしまいますが、一年経てば今日の苦労は忘れるかもしれません。

コメント (2)

岩手山(ユキワリコザクラを観るために) 前編

2024-05-12 13:20:46 | 旅行

5月11日(土)にユキワリコザクラを観るために、御神坂登山口から岩手山(2038m)に向かいました。咲いている場所の標高は約1500mの笠締(かさじめ)あたりで、標高差は約900m、歩行距離3.7kmと手強いです。

岩手山の模型写真に登山口を赤矢印で、目的の地点を緑矢印で示しました。

 

歩き始めたのは8時00分でした。

国有林の伐採が進む中緩やかに進みます。

スミレの仲間、チゴユリ、エンレイソウ、シラネアオイなどを愛でながら快調に歩き、「わらじ脱ぎ場」に到着したのは9時29分でした。

   

 

 

   

ここまでの区間で軽やかに追い抜いて行った方は山頂まで登り、下りでも途中で引き返した私を跳ぶように追い抜いていきました。

ここからは斜度が増し大きな段差が現れ、さらに歩みが遅くなりました。

大滝が見えてきましたので展望台は近いようです。大滝と言ってとても小さく、写真のほぼ中央黒っぽい岩肌にに辛うじて見えます。

 

ここでは腰を下ろして秋田駒ケ岳を眺めながら腹ごしらえしました。

急登は続きます。

 

 

少し緩やかになったと安心したら、やや急なザレ場が現れました。

ザレ場の先にお目当てのユキワリコザクラを見つけ、ここまでの苦労が報われた瞬間でした。

写真はたくさん写しましたので、他の花と一緒にまとめて後編で紹介します。

大滝が下に見えるようになり、気のせいか秋田駒ケ岳が近く感じました。

目標としていた「笠締」までもう少し頑張りますか。

ようやくたどり着きました。

この時12時7分、歩き始めて4時間以上経っており前回より30分余計に掛かっていました。

出来ることなら鬼ヶ城コースへの分岐点まで登りたいと目論んだ今日の山行ですが、この先を眺めるとこれ以上は無理と判断し引き返すことにしました。

山頂へ続く稜線は遠かったです。

30分ほど休憩して下山を始めましたが、相変わらず遅々として進まず何人に追い越されたことか。

15時45分に無事下山しました。下りも疲れましたが登りよりは1時間早い3時間7分で済みました。

2017年5月31日以来のこのコース、可憐なユキワリコザクラはよく覚えていたのですが、コースの厳しさは忘れていました。

振り返ると見慣れない形の岩手山が「お疲れ山」と言っているようでした。

コメント