S2000奮闘記

スポーツカー偏愛録。
S2000のメンテナンスノート。

SUPER AGURI F1 撤退 No.2

2008年05月25日 | 雑記
F1第6戦モナコ・グランプリが始まりましたが、スーパーアグリの走っている姿が見れないのは残念です。5月25日(日)に雨が降るモナコになれば1997年以来11年ぶりの雨の決勝レースとなるらしいです。そういえば昨年の日本GPもひどい雨でした。

記者会見から時間が経ちましたが、インターネットでもまだ沢山の意見が飛び交っています。ボク自身も気持ちを言葉で表現することに戸惑いを感じます。
近年のF1の出来事で、セナの事故死、中島悟の引退、プロストの引退と並ぶボクの中ではショッキングな出来事でした。色々な事象が絡まり複雑な要因となって、小さなチームでは抱えきれないくらいの大きな問題となって降り掛かった結果でした。言うまでも無く、F1には沢山のチームがステージに立っては消えて行きます。悔やまれますが、スーパーアグリも過去に消えて行ったチームと同じ様に扱われると思います。

最近のF1の世界は、莫大な資本を持つ自動車会社たちや裕福な権力者ばかりが優位に立てる様になりつつあると思われます(ルールの改正やマシン作りにおいても)。そんな強者有利の世界に、純粋なプライベートチームで挑戦を続けたスーパーアグリの姿は忘れません。日本のモータースポーツをどれほど盛り上げてくれたでしょうか。若いレーシング・ドライバー達にどれほどの夢と勇気を与えてくれたでしょうか。計りきれないと思います。一部の批判的な意見もありますが、「鈴木亜久里の冒険」は絶対に無駄ではなかったはずです。
栃木県はツインリンク茂木の影響もあってか、有望な若いレーシング・ドライバーが沢山います。中には海を越えて海外で挑戦をしている人もいます。そんな若い人たちが苦渋や挫折と向き合ったときに、スーパーアグリの勇姿を思い出して欲しい。2007年カナダGPで佐藤琢磨がアロンソをオーバーテイクしたシーンを思い出して心を奮わせて欲しい。あの小さな、小さなチームが起こした大きな奇跡を。

スーパーアグリの復活は残念ながら難しいと思われます。
今はただ、ゆっくり休んで欲しいと思います。
そして佐藤琢磨の一日も早い復活を心から祈ります。


スーパーアグリ撤退会見・質疑応答編1
スーパーアグリ撤退会見・質疑応答編2
鈴木亜久里チーム代表の撤退の言葉・1/3
鈴木亜久里チーム代表の撤退の言葉・2/3
鈴木亜久里チーム代表の撤退の言葉・3/3





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