はりさんの旅日記

気分は芭蕉か司馬遼太郎。時々、宮本常一。まあぼちぼちいこか。
     

紀伊國一之宮 丹生都比売神社に参拝しました

2024-09-13 18:15:15 | 寺社めぐり
寺社巡りは以前から好きでしたが、最近は各地にある一の宮が気になっています。
今回は和歌山県にある丹生都比売神社(にうつひめじんじゃ)に参拝しました。
面白いことに紀伊の国には三つの一の宮があるのです。
そのうちの日前神宮・國懸神宮は和歌山市内に近いので何度かお詣りしました。
もう一つの伊太祁曽神社はこの7月に岩橋千塚古墳群の見学の時にお詣りしました。
そして、今回は丹生都比売神社にお詣りしたのですが、ここは市内からは少し離れた所にあります。

京奈和道のかつらぎ西ICを降りて、紀の川を渡り高野山方面へと山道を上っていきます。
途中から県道4号線を進み天野トンネルを抜けると盆地があらわれ、丹生都比売神社に到着です。

綺麗な朱塗りの鳥居が迎えてくれました。


淀君が奉納されたと伝わる輪橋です。通行は禁止でした。


振り返ります。


さらに鳥居があり、その奥に立派な楼門が見えます。さすが一の宮の風格です。


振り返ります。


この日も暑い日でした。それでも何人かのお詣りの人がおられました。


楼門は室町時代の建造物だそうです。


お詣りします。


本殿は第一殿から第四殿まであります。第一殿にはもちろん丹生都比売大神が祀られています。


境内はさほど広くはありません。


流行りの花手水です。


ところで、丹生都比売神社の名前にある「丹」は辰砂のことを言います。
「丹生」とは丹が採取される土地のことを言います。
日本各地には「丹生」という地名や川の名前、神社の名前も多くあります。
丹生都比売は、この丹を司り、災厄を祓う女神として朝廷からも篤い崇敬を受けてきたようです。


辰砂の鉱石から採取される赤い顔料「丹」には、魔を退ける力があるとされ、神社仏閣の朱色に用いられています。
朱塗りの鳥居から眺める天野の里は長閑な山村でした。


なぜ紀伊國一之宮かは、パンフにこう書かれていました。
「鎌倉時代の元寇では丹生都比売神社は託宣により蒙古の襲来を告げ、この国を守る為に神々の先駆けとして出陣された‥
鎌倉幕府は元寇での勝利をその御神威によるものと畏れ敬い、当社を紀伊國一之宮としました。」


さらに山を上っていけばやがて高野山に至るのですが、高野山との関係も非常に深い神社のようでした。
また、ここは世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」にも登録されています。


※訪問日 2024.9.11