やっぱり幸せ♪

日常の色んなこと、特に発達障害を持つ息子との素晴らしき日々を綴っていきたいと思います。

学校に行けなかった理由

2016年09月29日 | 日記(息子・小5)

息子が学校に行けなくなったのには、理由がありました。

 

担任の先生によると、何人かの女子達に、

きもっ!(気持ち悪っ!)」

と、言われていたのだそうです。

 

事の発端は、先週に遡ります。

英語の時間に班活動をしていて、息子は記録をする係だったそうです。

でも、息子の字が汚いので、女の子達に「汚い!」「ちゃんと書き!」と、言われていて、息子はイライラしていたようです。

恐らくきれいに書いてあげようとの善意だったのか? 女の子が息子から記録用紙を取り上げようとしたので、息子はそれを阻止しようとして、その女の子の腕をつかんでしまったようです。

 

「その女の子からすると、いきなり〇〇君に腕をつかまれて、びっくりしたのだと思います。

男子と女子の間で色々難しくなってくる年頃でもあり、異性に腕を触られて、『きもっ!』って言ってしまったようです。」

先生は、そうおっしゃっていました。

 

そのことがあってから、一部の女子の間で、

「教室で目が合ったときに、こっち見てると思って気持ち悪かった。」

と、息子と目が合うと、そう言うようになってしまったのだそうです。

 

担任の先生がそのことを知ったのは、一昨日、息子が学校へ行けなかった日の前日でした。

息子とサッカーの話をしている中で、ちらっと

「女子に『きもっ』って言われてるねん・・・」

という言葉が出てきて、分かったそうです。

 

よくぞ先生に話してくれた、と思いました。

担任の先生が厳しくなったままだと、きっと息子は話をしに行けなかっただろうから、よくぞ話のしやすい先生に戻ってくださった、とも思いました。

 

息子は、先週後半から「しんどい」「胸が痛い」を繰り返していて、疲れた様子でしたが、なかなか寝付けないでいるようでした。

運動会の練習の頃は、チックが出たり、食べ物が普通に食べられなくなったりと、体に変調が出ることが多いので、てっきり練習のせいだと思っていました。

 

時折、「学校で困ったことはない?」と、聞くようにはしていましたが、女子から「きもっ!」って言われていることなど、母親に話したくなかったのかもしれません。

運動会の練習のプレッシャーに加えて、目が合うたびに「きもっ!」なんて言葉を言われたら・・・。

昨日、とうとう学校に行くエネルギーがなくなってしまったようです。

 

担任の先生は、「高学年にもなると、女子の体に触れないよう注意しなければならない」ことを息子に話したと言っていました。

息子は、「それは分かっていたけど、答を書くのに必死で止められなかった」と、言っていたそうです。

 

一方、女子には、「腕をつかまれて嫌な気持ちをしたかもしれないけど、もし何か問題があったときには、先生に言ってほしいこと、また、同じ教室内で過ごしていたら目が合うことなど当然あって、それを『きもっ!』などと言うのはおかしい、人を傷付けるようなことは言わないこと」を指導してくださったそうです。

 

10歳にもなれば、異性を意識して当然の年齢なのかもしれません。

息子はというと、親の知らない面もあるかもしれませんが、頭の中はサッカーの(データ的な)ことでいっぱいで、女子を見るよりは、ぼーっとサッカーのことを考えていて、たまたま目が合っただけのような気がします。

 

息子と同じ特性を持ったお子さんのママさんから、異性との距離感が難しくて、近寄り過ぎてトラブルになったり、逆にこうしたトラブルから誤学習して、異性を全く毛嫌いするようになったとの話を聞いたことがあります。

 

性のことはもう少し先の話だと思っていたのですが、すでに考えなければならない年齢になっていたようです。

 

 


学校に行けなかった息子

2016年09月28日 | 日記(息子・小5)

今日、息子は学校に行けませんでした。

 

前日の夜も、「しんどい」と言って、宿題が手に付きませんでした。

それなら、翌朝早くに起きてやった方がいいと早めに休ませたのですが、布団に入ったもののなかなか寝付けなかったようです。

 

息子は、6時に起きてきましたが、だらだらしてまた何も手に付きません。

「しんどい」と言うので熱を測ってみましたが、36.6℃でした。

 

「どんな風にしんどいの?」と、聞くと、

「しんどくて、何も考えられへんねん。」と、言います。

 

こんなにしんどいのに、熱があるはずや!

とでも思っているのでしょうか、何度も体温計をリセットして測りなおしています。

「学校行っても、勉強出来へん。」と、泣きそうな顔で言うのです。

 

これまでも行き渋りはありましたが、

「だいじょうぶかなぁ・・・」

と、不安でたまらないという感じだったので、

「だいじょうぶ! 学校に行ったら楽しかったって、いつも言ってるやん。」

と、リスパダール内服液を飲ませて送り出していました。

でも今回は、はなから「勉強出来へん」と言い切っています。

 

「背中を押して、学校に送り出してあげてください」

と、先生から言われているものの、どうしたものかと迷いました。

 

学校に行けば、いつものように元気になるのでしょうか?

でも、何かがいつもと違う感じがするのです。

 

「学校に行って、頑張れそう?」と、聞くと、

「分からん。。。」と、首を横に振ります。

「今日はゆっくり休んで、元気になって、明日学校へ行く?」と、聞くと、

「そうする。」と、言いました。

 

張りつめていた息子の表情が緩み、ほっとしたような様子でした。

 

明日は、元気に登校できますように・・・。

 


ソックスを履くのが苦手

2016年09月27日 | 息子の広汎性発達障害と強迫性障害、適応障害

昨日は、メンタルクリニックの日でした。

 

レクサプロの量を4分の3錠に増やしてから息子の調子が良くなってきているので、このままの量を続けることになりました。

「リスパダールOD錠0.5mg(1錠)と、レクサプロ錠7.5mg(3/4錠)」処方。

 

学校の先生が厳しくなったり等、何かのきっかけで不安が強くなってしまうようですが、この1ヶ月間でリスパダール内服液を飲んだのは3回だけなので、確かに落ち着いてはきているようです。

 

週3回に増やしたいと言っていたサッカースクールですが、

「来月も週1回でいい。」

と、息子から言ってきました。

サッカークラブも休部のままです。

 

私は、ニュートラルに徹しようと思い、息子にも、息子自身が決めたことを応援すると伝えていたので、

「もし、11月から増やしたいと思ったら、10月末までに言ってね。」

とだけ伝えました。

 

今回は、私一人だけで診察に来ていたので、また気になることを先生に聞いてみました。

「手先が不器用で、靴下が上手く履けないんです。

普段の靴下は履きやすいものを選んでることもあり、問題なく履けるのですが、サッカーの長いソックスは何度練習してもうまく履けないんです。

信じられないくらい時間がかかって、それでもちゃんと履くことが出来なくて、それがサッカークラブを休部した原因の一つにもなっているかと思うのですが・・・。

これも特性のせいなのでしょうか? もっともっと練習させれば上手になるのでしょうか?」

 

サッカースクールでは、家でソックスを履いたきり帰ってくるまで脱ぐことはないのですが、クラブでは履き替えることがあります。

また、スパイクを履くのも同様にものすごく時間がかかります。

 

「特性と言えば特性ですが、時間がかかっても、上手く履けなくても、サッカーがやりたいと思うならいいと思いますよ。

少しでも上手に履くことが出来たときは、ほめてあげてください。」

 

ありのままを受け入れることが大切だということでしょうか。

分かってはいるのですが、何とかしてやれないものかという思いが強くて、先生の答を物足りなく感じるのでした。

 

自宅までの約1時間、車を運転しながら考えました。

 

息子の不器用は、発達性協調運動障害(統合運動障害ともいう)というもので、麻痺があるわけではないのに、簡単に出来そうなことでも出来ないのです。

5年生になっても、ハサミを使ったり、紙をノリで貼り付けたりするようなことも上手く出来ません。

 

それでも、やり続けることに意味があります。

やらなければそのままだけれど、やり続けることによって少しずつ上達しているのです。

それが、目に見えてはっきり分かるものもあります。

低学年の頃からは考えられないくらいしっかりとした字が書けるようになりました。

 

ソックスもきっと同じなのでしょう。

履き続けることで少しずつ上手になるのだと思います。

無理して練習することはないけど、好きなサッカーをするためにソックスを履くことで、間違いなく協調性運動の訓練になっているのです。

本人がイライラしてしまうのは仕方がなくても、見ている私がイライラしたり、不憫に思うことはないのです。

少しでも上手く履けたら、ほめるべきこと。。。

 

私には、それぐらい出来なくてどうする?という思いが強すぎるのかもしれません。

努力している息子をほめる余裕もないくらいに。。。

療育とかトレーニングによって上手く出来るようになることも大切だけれど、それよりも、うまく出来ないことを受け入れ、そのことでくじけない心の強さの方がもっと大切なのかもしれません

 

親もまだまだ成長途中です。

 


「おじいちゃんがおばけになったわけ」

2016年09月24日 | 読書・読み聞かせ

昨日は、高学年の読み聞かせに行ってきました。

今回は図書室で、4~6年生の希望者に聞いてもらいました。

 

運動会前の昼休みは準備や練習で忙しいこともあり、来てくれるかな~と心配でしたが、運動場がぬかるんで遊びにいけないせいもあり、たくさんの子ども達が聞きに来てくれました。

(息子は「体操服に着替えなあかんから、行かれへん」と、来てくれませんでしたが・・・。

 

読み聞かせの本は、「おじいちゃんがおばけになったわけ」( キム・フォックス・オーカソン文・エヴァ・エリクソン絵・菱木晃子訳)

突然死んでしまったじいじがおばけになってエリック少年の前に現れ、一緒に忘れ物を探すお話で、身近な人の死を温かく描いた絵本です。

 

忘れ物が何かを探しながら、二人でじいじの人生を振り返ります。

たくさんの思い出の中にはエリックとの出来事もたくさんあって、「楽しかったね~、幸せだったね~」と、温かな気持ちになります。

忘れ物は、一番大切な孫に「さよなら」を言えなかったことだと伝えるじいじ。

(あの世の)ばあばと一緒に、いつも見守っているよというメッセージ。

最後は、ごく自然な感じで二人はお別れをします。

 

子ども達は、ほ~ぅとした表情で聞いてくれていました。

いつか、身近な人の「死」に向き合う日がきたとき、思い出してくれるといいな。。。

 


読み聞かせ2・3年生

2016年09月22日 | 読書・読み聞かせ

昨日は、2年生と3年生の読み聞かせがありました。

 

2年生と3年生は、お昼休みに希望者だけが参加することになっていて、今回の読み聞かせでは、

2年生は、

「あーといってよあー」(小野寺悦子文・堀川理万子絵 )

「お月さまってどんな味」(マイケル・グレイニエツ絵と文・いずみちほこ訳)

3年生は、

「中をそうぞうしてみよ」(佐藤 雅彦+ユーフラテス)

「バルバルさん」(乾 栄里子文・西村 敏雄絵)

を読ませていただきました。

 

私は3年生の「中をそうぞうしてみよ」の担当です。

この本の作者は、NHKの教育番組「ピタゴラスイッチ」の制作でもコンビを組まれていたそうで、なるほどそういう感じの写真絵本になっていました。

X線写真を使って、椅子、花と造花、包丁、貯金箱など身近なものを透視し、椅子に使われている釘や貯金箱にたまっている状態のお金など、普段は見ることが出来ない中を想像して楽しむ本です。

 

お昼休みで、最初はがやがやとうるさかった子ども達ですが、読み始めると次第に静かに真剣に聞いてくれるようになりました。

 

ラーニング室で読み聞かせをさせていただいたのですが、なぜか扉が全て取り払われていました。

扉のあるなしで、声の聞こえが全然違うのですね。

いつも読み聞かせで使用している教室ですが、暑さのために反対側の窓も全開になっていて、開けっ広げ状態だったために声が流れてしまい、昼休みの教室の外の騒々しさもあって、後ろの子ども達は声が聞き取りにくかったようです。

途中で窓を閉めてくださり、なんとか聞こえるようになったようですが、次回の読み聞かせでは、場所を変更してもらうなどの対策を考えないといけません。

 

そうした失敗もあり、子ども達には申し訳なかったけれど、子ども達を読み聞かせを聞いてくれるボランティアにさせないよう、もっとお話を楽しんでもらえて、もっと本が好きになってもらえるよう、努力していこうと思いました。


「あーといってよあー」

2016年09月20日 | 読書・読み聞かせ

この3連休は、ばあばの敬老のお祝い、秋祭前の町内会の掃除、そして、両親のお墓参りと慌しく過ぎてしまったと思っていたら、台風16号の影響で今日も学校がお休み・・・4連休になってしまいました。

 

今日は、1年生の読み聞かせの日だったので、台風で中止になってしまい、本当に残念です。

運動会などの学校行事も詰まっていて、別の日に延期というのは難しそうです。

次回は12月の予定ですが、多分、そのときは、冬の本かクリスマスの本になりそうなので、今回私が読み聞かせをするつもりだった「あーといってよあー」(小野寺悦子文・堀川理万子絵 )は、読めないかもしれません。

 

「あーといってよあー」は参加型の本で、子ども達に色んな「あー」を言ってもらう本です。

上を向いたり下を向いたり、両手を広げながらの「あー」

口や胸をたたいたり、のどを押さえたりして、響きを感じる「あー」

長い「あー」短い「あ」

大きな「あー」小さな小さな「あー」

 

子ども達がどんな風に「あー」を言ってくれるのか、とっても楽しみにしていたのですが・・・。

 

試しに、息子に読み聞かせをしてみましたが、私の「あー」という声(音?)が、どうも息子には刺激が強すぎるようでした。

しきりに、「大きすぎへん?」「近所に迷惑ちゃう?」などと言っていましたが、そのまま読み続けていると、特に、「あー」が「あ」になって短く飛び跳ねる場面で、強弱を付けて色んな音で「あ」を表現していたら、息子は、気持ち悪がって悶絶してしまいました。

 

元々、苦手な音の多い息子でしたが、読み聞かせで拒否反応を示したのは初めてだったので、驚きました。

私達が、黒板をひっかくような嫌な音を聞いている感じなのでしょうか?

 

子どもはのりのりで大喜びしそうな本だと思っていたのですが、100%はあり得ないというか・・・。

もしかすると、中には息子のように苦手な子がいるかもしれません。

 


先生からの電話

2016年09月19日 | 日記(息子・小5)

金曜日、不安いっぱいで登校した息子は、信じられないくらい元気になって帰ってきました。

 

「ママ~、◇◇先生、元に戻った~!」

と、玄関に入るなり、大きな声で教えてくれました。

「これから、もっともっといいクラスになるように、リスタートやねん!」

その表情は、元気いっぱい嬉しそうでした。

 

後ほど、担任と通級の先生からお電話がありました。

担任の先生は、息子の「先生が元に戻った」という言葉には、さすがに苦笑されていましたが、息子にもちゃんと話の意図が伝わっていたことを喜んでくださいました。

 

「最近、子ども達が注意されても「まぁいいか」って感じで、何度も同じことをする傾向があったので、こんなことでは事故にも繋がりかねないと、ここ数日厳しく注意をするようにしていたんです。

そのせいで、〇〇君の他にも、委縮して元気のない子がいました。

これもいい機会かなと思って、1時間目にクラスで話し合う時間をもちました。

『先生が、怒ってばっかりのそんな先生でいたいと思うか? 

みんなもしんどいやろ?

怒られて行動するより、どうやったら楽しいクラスになるか、自分達で考えてルールを守っていこう』

っていう話をしたんです。

子ども達も分かってくれたみたいで、

『これを機会にもっといいクラスにしよう! リスタートや!』

って、話になったのですが、〇〇君にもちゃんと伝わっていたみたいで良かったです。」と。

 

先生の思いも、子ども達のやるべきことも、変わったわけではありません。

ただ、そう話していただいたこと、伝え方を少し変えてくださったことで、特に息子は、やるべきことに落ち着いて取り組めると思うので、先生の対応に本当に感謝しています。

 

さらに、通級の先生からは、

「ソーシャルの時間に『聞く』ということについて考える授業をしました。」

と、お電話をいただきました。

 

「自分に関係がないことで友達が注意されている時、何パーセントの力で聞いたらいいと思いますか?」

という質問をされたそうです。

息子は、「全く分からない」と答えたそうです。

一緒に通級を受けている友達は、「20%」と答えたそうです。

 

息子は、クラスメートが注意されている時にも、おそらく自分が怒られているように100%の緊張度で聞いているので、しんどさが溜まっていくのだろうと言われました。

「自分が関わっていないときには、☆☆さんの言うように20%ぐらいで聞いていて、残りの80%はリラックスした気持ちで聞いていいんやで。」

という話を先生がしてくださると、

「じゃあ、僕は24%で聞くようにする。」

という風に答えたそうです。

 

「では、〇〇君に対して話をしている時には、何%で聞いたらいいと思いますか?」

という質問には、息子は、しばらく考えて、

「99%」と、答えたそうです。

 

「『100%』って答えじゃなくて、ほっとしました。」

と、先生は、息子に伝えたそうです。

 

お話の中の100%全てが必要だったりすることは、あまりありません

冗談とか、必要のないことも入っているかもしれません。

もしかすると、間違っていることがあるかもしれません。

100%絶対正しいと思っていることでも、違う可能性があるかもしれないからです。

これから、大人になっていくと、色んなことを言われるようになります。

いらんことまで言われることもあります。

そんなときは、100%でなく少しパーセントを下げて、残りはリラックスして聞くようにします

これを『大人になる』と言います。

小さな子どものときは、いつも100%で聞いているけど、だんだん成長すると、自分にとって必要なことをしっかり聞くことが出来るようになってくるのです。」

というような話をしてくださったそうです。

 

息子がしんどそうにしているときは、

「今日、何%で聞いてきた? もうちょっとリラックスした方がいいんちゃう?」

という風に声をかけて、ルーズになることを教えてあげてほしいと言われました。

 

良くも悪くも、成長する中で自然に身に付いていくことが難しい息子。

子ども達に注意をしている担任の先生の立場では、息子にここまでは言えないでしょう。

通級の先生と連携してフォローして下さり、息子にとっても良かったと思います。

 

先生方の話が全て理解できたわけではないと思いますが、息子の不安はすっかり消えたようです。

 

そういえば、家に帰って来てから、

「これは鉛筆に見えるけど、鉛筆じゃないかもしれへんで~。」

などと、言っていました。

 

「どう見ても鉛筆やん!」と、言うと、

「物事に100%はない、って知ってた~? 

99%そうでも、残りの1%は違うかもしれへんねんで。」

と、得意そうに言っていました。

「これは電器やけど、100%絶対じゃない」とか、

「日本って国は、日本じゃないかもしれない」とか・・・。

  

「ママ~、もし、絶対に100%そうやで、ってことあったら言ってみ~!」

と、言うので、

「ママは、〇〇のママやで!」と、言うと、

「う~~ん・・・」と、複雑な顔をしていました。

 

「99.999999・・・9%そうやけど、0.000000・・・1%は違うかもしれへん。」

その何とも言えない表情がおかしくて、可愛かったです。

 


「ちゃんとしてたら、怒られへんよな~?」

2016年09月16日 | 日記(息子・小5)

昨日、息子は何十回聞きに来たでしょうか。

「ちゃんとしてたら、怒られへんよな~?」

不安そうな顔で、私に同意を求めに来ます。

 

水曜日の給食の後で、片付け当番以外は立ち歩いてはいけないときに立ち歩いている子がいて、担任の先生が、浮ついている子ども達を指導しようときつく注意されたらしく、

「こっちは何にもしてないのに、たるんでるんちゃうか?って、怒られた。

これからはもっと厳しくするって、言われた。。。」

というようなことを、一昨日ちらっと息子が言っていました。

 

そのときは、それほど気にせず、

「『運動会もあるし、みんな、気ぃひきしめて頑張りや~!』って、ことやと思うで。

普通にちゃんとしてたら、だいじょうぶ!」

みたいなことを、私は答えたと思います。

 

昨日、学校から帰って来てからの息子はあきらかに調子がおかしくて、食事をするのも宿題をするのも時間がかかって、心ここにあらずの感じでした。

そして、

「ちゃんとしてたら、怒られへんよな~?」

を、もう数えきれないくらい何度も何度も繰り返していました。

 

最近の息子の調子が良かっただけに、「まさか???」という思いでした。

私なら、「まぁ、気ぃ付けよう」と思うぐらいで、そんなに深くは考えないのですが、息子は、

「学校が辛くなる。これからは、一瞬たりとも気を抜かれへん。」

と、悲壮な顔をして言うのです。

 

そんなばかな。軍隊でもあるまいし・・・。

と、笑い話にでもなりそうな話ですが、息子にとっては、

「だいじょうぶかなぁ? ちゃんと出来てるかなぁ?」

と、学校にいる時だけでなく、家に帰ってからも、それこそ一日中心配していて、その結果、他のことに身が入らなくなってしまうのです。

 

今朝も、息子の不安はMAXで、

「だいじょうぶやんな~? ちゃんとしてたら、怒られへん?」

と、何度も繰り返し、昨日合わせた時間割と宿題を確認してばかりいて、なかなか準備が進みません。

始業式以来2週間ぶりにリスパダール内服液を飲ませ、

「だいじょうぶやで! 心配いらんで!!」

と、ハグする息子の背中をさすりながら、20分程遅れて学校へと送り出しました。

 

私があまりに心配そうな顔をしていたのか、玄関で、

「ママ、笑って!」

と言う息子に、慌てて笑顔を見せると、息子も泣きそうな顔で笑顔を作って手を振ってくれました。

 

その後、学校に電話をかけ、担任の先生に息子の様子を伝えて、強迫性障害をぶり返す可能性もあるのでフォローをお願いしました。

 

言葉通りにしか理解できない子なので、先生のご指導を必要以上に重く感じていることを伝えると、

「クラスとして、気を引き締めて頑張ろうということを伝えたのですが、言葉の選び方が悪かったのかもしれません。

〇〇君はしっかり頑張れているので、そのままでいいということをお話したいと思います。」

と、おっしゃってくださいました。

 

相談室の先生から、息子には、息子がプラスイメージを持てるように注意をした方がいい、と、言われてきました。

「~~すれば、こんな風に良くなるよ」と、具体的に指示を出してあげた方がいいとも

 

マイナスイメージの言葉を使って注意すると、その言葉通りのダメージをストレートに受けてしまうのでしょうか。

想像力の困難があるので、叱咤激励されて奮起する…というようなことは、難しいようです。

 

先生と話をして、息子の不安が取り除かれますように! 

 


自閉スペクトラム症(ASD)

2016年09月12日 | ソーシャルスキルトレーニングとその他支援

先日、発達支援センターが主催する学習会に参加してきました。

「自閉スペクトラム症の理解~二次障害、薬物療法について」というテーマで、大阪府立精神医療センター、児童・精神科の間宮由真先生からお話を聴くことが出来ました。

 

息子は、広汎性発達障害と診断されるまでは、注意欠陥・多動による行動障害、アスペルガー症候群、自閉症、色々な名称で障害の可能性があると言われ、

「いったい、ほんまは何やねん?」

と、ちょっともやもやしていましたが、発達障害の歴史を教わり、すっきりしました。

 

この数十年の間に、発達障害の名称・定義・理解と対応などが大きく変化してきたようです。

色んな人が、それぞれの研究から自閉症の子どものことを発表してきました。

 

1960年代後半頃までは、いわゆる「冷蔵庫マザー」という後天的原因説が主流で、親の育て方が問題とされた時期があったそうです。

(息子が小さい頃、年配の方から、「親のしつけがなってない!」と言われてきたのは、若いときにこうした情報を得ているからなのかも。。。

 

1960年代終わりに、イギリスのマイケル・ラター医師により、自閉症は先天性の脳障害説が発表され大きな転換期を迎えます。

脳の発達に障害があって、その結果、脳の働きに歪みが起こり、様々な障害が見られる・・・という見解が現在でも主流になっています。

けれど、今でも、全てが解明されたわけではないのです。

 

個々に発表されてきた自閉症の研究ですが、1980年のDSM-Ⅲ(米国精神医学会が発行する精神疾患の分類と診断の手引書)によって、国際的診断基準として、「広汎性発達障害」が使われるようになりました

 

さらに、2013年のDSM-Ⅴによって、アスペルガー症候群、広汎性発達障害、自閉症・・・これらは境界があいまいで連続するものとして、自閉スペクトラム症(Autistic Spectrum Disorder(s)、略称:ASDと呼ぶことになりました。(自閉症連続体・自閉症スペクトラムなどということもある)

このときに、自閉症の中核症状である、「社会性の障害」「コミュニケーションの障害」「想像力の障害(こだわり)」に加えて、「感覚の過敏性、もしくは鈍感性」が加えられるようになりました

 

感覚の過敏性に配慮しては、

慣れさせようとして無理強いしない。

不快なことを避けることを認める。

目の悪い人が眼鏡を使うように、サングラスや耳栓、イヤーマフなどの使用を認める。

等の対応が求められています。

 

あきらかに他の子とは違う感覚のせいで、息子の不安が大きくなったり、そのために問題行動が起こったりすることがあるので、こうした感覚に配慮した支援は絶対に必要だと思います。

この感覚的な問題が国際的診断基準に加えられ、大きく理解が進むようになったのは、本当につい最近なんだと、少し驚きました。

もしかすると、これから先も研究が進んで、名称や対応が変わったりすることがあるのかもしれません。

 

自閉スペクトラム症の特性から、著しい自尊心の低下によって二次障害を起こすことは多くあります。

環境を整えたり、勉強や生活面での配慮、自分の気持ちの落ち着かせ方を学んだりしてもなお、薬物療法が必要な場合があります。

薬は万能ではなく、メリットもデメリットもあり、その上で、今一番困っていることを緩和するために薬を使うのです。

いずれも、医師の処方通りに正しく服用しなければなりません。

 

質疑応答で、私の後ろに座っていた方が、小学2年生の息子さんがリスパダールを飲んで体重が増え続けていることを心配して、薬を変更した方が良いのかと質問されていました。

 

間宮先生は、

主治医と相談して、薬を減らすか、ロナセンなどの他の薬に変えることもありだと思うこと。

ただし、その分、効きが悪くなるかもしれないこと。

運動や食事によって体重をコントロールすることも必要だということ。

等を回答されていました。

 

私も息子のことを聞いてみました。

昨年、4年生になった息子が強迫性障害が認められるようになり、リスパダール1錠とレクサプロ半錠を飲んできたこと。

1年経って不安がなくなり、意欲も出てきて、この春、自らサッカークラブに入ったこと。

そこで、自信を喪失したのか、不安症状が強くなり、意欲も低下して、日常生活もままならなくなってきたこと。

サッカークラブを休部し、およそ1学期間不安の強い状態が続いたが、レクサプロの量を4分の3錠に増やしてから半月あまりで調子が良くなってきて、またサッカークラブに復帰したいと思っていること。

 

「薬のせいで息子の状態が良くなったと思えるのですが、復帰させてもだいじょうぶでしょうか?」と。

 

わずか1分程の説明を聞いただけで答えを出せる問題ではないのに、先生は真摯に答えてくださいました。

「主治医やクラブの人達との話し合いが必要だと思います。

状態が良くなったのは、決して薬のせいだけでなく、クラブをやめたという環境要因が大きいと思います。

息子さんの復帰したいという気持ちは尊重すべきだと思いますが、同じ状況では、当然難しいと思うので、どこまでの配慮が望めるのか相談していただいて、その上でチャレンジしてみる価値はあるとは思います。

やってみなければ分かりませんが、うまくいくかもしれませんし、息子さんの状態によっては、親がストップをかけることも必要になるかもしれません。」

 

復帰も、ありなんです。

また失敗しても、それは仕方がないことなのです。

やってみなければ分からないのですから・・・。

 

私の後ろの人も隣の人も、ここにいるたくさんの人達が、おそらく自閉スペクトラム症によるなんらかの悩みを抱えていて、話を聞きに来ているのでしょう。

誰もが、家族、あるいは教え子の、ありふれた日常のささやかな幸せを願っています。 

理解することによって、彼らを支えられる自分に変わっていくことを願っているのです。 

 


薬のせい?

2016年09月09日 | 息子の広汎性発達障害と強迫性障害、適応障害

なんだか息子の調子が良くなってきたようです。

今週に入ってから友達と公園に遊びに行くようになりました。

そして、今朝、私にハグしながら、

「学校に行くのが楽しい!」

と、言って、元気に登校していきました。

 

不穏時に飲ませるリスパダール内服液も、始業式の朝に飲ませたきりで、学校でも飲んでいません。

法被作りが始まりましたが、指を何度も針で刺して絆創膏を貼りながらも、意欲的に取り組んでいます。

 

抗うつ剤の量を増やしてから半月あまりが経ちました。

レクサプロは遅効性だと聞いていましたが、ようやく薬が効いてきたのでしょうか?

それにしても、この変わりよう。

期待通りに脳内のセロトニンが増えてきたせいなのでしょうか?

 

調子が良くなると、新たな悩みが出てきました。

 

昨日、息子は、

「サッカースクール、週3日通いたい!」

と、言い出しました。

 

夏休み中はずっとスクールを休んでいて、「もうやめる!」とまで言っていたのです。

それを言うと、

「また行きたくなってん! サッカーしたくてたまらんねん。」

と、言います。

「週3日は、しんどいんちゃう? とりあえず、今まで通り週1日にしたら?」

と、言っても、

「だいじょうぶ! 絶対週3日行く! サッカーしたいねん!!」

と、言うのです。

しかも、サッカークラブの方も、「いつかまた行けるかなぁ・・・」と、考える時があるらしいのです。

  

また楽しそうに学校に行ったり、サッカーを楽しむようになった息子を見るのは、とても嬉しいです。

不安がなくなって落ち着いて取り組むことが出来れば、息子の出来ることも増えていくでしょう。

けれど、精神が安定しても、不器用さや情報を理解し処理する難しさ、疲れやすさなどがなくなったわけではありません。

 

私としては、あまり無理をさせたくない気持ちがあります。

サッカークラブで息子が自信を失ってからの数か月間、親である私も本当に辛かったです。

運動会の練習が始まればそれだけでも疲れるだろうに、週3回のサッカースクールなんて・・・と、どうしても考えてしまうのです。

 

けれど、一番辛い思いをしていた息子が、また挑戦しようという意欲を持てるなんて、すごいことだと思います。

 

こんなに息子が元気になってくると、もしも、もしかすると、夏休みに入ってすぐに先生の提案通りに増薬していたら、サッカースクールを休ませることもなく、息子の夏休みをもっと有意義なものに出来たのかなぁ・・・と、考えてしまいます。

確かなことは分からないし、今さら考えても仕方がないことなのですが、一瞬、私の頭をよぎりました。

 

とりあえず、9月のサッカースクールは週1回にして、疲れてもきちんと宿題が出来て、調子が悪くならなければ、この月末に10月から週3回通えるよう手続きをする。・・・ということにしました。

 

頑張れ~!

でも、無理しないでよ~!