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やっぱり幸せ♪

日常の色んなこと、特に発達障害を持つ息子との素晴らしき日々を綴っていきたいと思います。

登下校のトラブル

2015年10月15日 | 小さな頃の息子

息子が小学校に入学してしばらくの間、登下校の際に色々なトラブルが起こりました。

 

息子の通う小学校は、集団登校はありません。

住宅地から小学校に通う子どもが多かったので、男の子同士集まって、7時40分になったら、集まった子ども達で出発するという形でした。

 

息子は、人との距離感がつかみにくいせいか、友達にひっつきすぎたり、ランドセルをぶつけてしまったりすることがありました。

一部、田んぼの側溝が通学路になっていて、ぶつかった勢いや、そこからケンカになってしまって、自分かもしくは友達が田んぼに片足がはまってしまうということが何度かありました。

 

また、登下校の途中で、帽子や水筒などをとられ、投げ捨てられるということが頻繁に起こりました。

息子はそれを拾わずに、家に帰ってきてから私に報告するので、よく二人で取りに行ったものです。

 

多分、投げ捨てた子どもも「どうしたものか?」と思ったのか、道の端にちょこんと置かれていることがありました。

そこは、分かれ道になっている所で、通学路から外れて何歩か歩けば取れる場所だったのですが、息子は、「寄り道できない!」と、頑なに取りに行くことをしなかったようです。

 

また、複数の児童から一度に話しかけられたりすると、息子はパニックになってしまい、「わ~っ」と大声をあげながら走り去っていたようです。

 

そういうことが重なって、息子も登下校がストレスになり、私が息子の登下校に付き添うことになりました。

 

多分、息子にとって、通学に慣れるまでは戸惑うことばかりだったのでしょう。

たくさんの児童が、しかも並んで歩くのではなく不規則に、お喋りしながら登校している姿を見て、どんな風に歩いたらいいのか分からず、いきなり友達の間に割って入ったり、大きな声で喋りだしたり・・・。

だから、ちょっと変わった子・・・と、周りに思われていたようです。

 

ある日、いつものように登校に付き添っていると、前の方を歩いていた女の子達の一人が、いきなり、

「〇〇って変な奴だと思う人、手を上げて!」と、言い出しました。

多分、2年生か3年生か、息子より学年が上の女の子達です。

周りの女の子達がくすくすと笑いながら、「は~い!」と手をあげると、次は、

「〇〇のこと嫌いな人、手を上げて!」と、言いました。

 

心臓が破裂しそうでした。

息子が不憫でたまらなく、この子達に何て言おうかと、考えを巡らせていました。

 

その時、「やめろ!」という、男の子の声がしました。

同じ幼稚園に通って、放課後サッカーを一緒に習った一学年上の男の子が、偶然近くを歩いていて、その子が、

「俺の友達や!」と、言ってくれたのです。

 

からかいは、ぴたりと止まりました。

 

「◇◇君、ありがとう」と、言うと、

彼は、恥ずかしそうにペコリと頭を下げ、どんどん先に行ってしまいました。

 

「かっこいいね。◇◇君みたいになりたいね・・・」

息子に言い聞かせながら、私自身が強くそう思いました。

 

その後、学校の先生に登下校のことを相談したり、私自身も息子に付き添いながらトラブルを解決していく中で、徐々にトラブルもなくなっていき、息子も登下校のルールが分かってきました。

 

そして、9月の末、

「一人で学校に行くから!」と、息子自ら言い出すようになりました。

 

それから、問題になることなく息子は通学しています。

心配で夜も眠れなかった日も、嬉しかった出来事も、今では全ていい思い出です。 


3分の2の成長

2015年08月26日 | 小さな頃の息子

息子の夏休みの成長! 

何といっても、顔を洗えるようになりました。

まだ石鹸を使うことは出来ませんが、お水でばしゃばしゃと顔を洗えるようになりました\(^o^)/

 

特別水泳教室のおかげでしょうか。

お天気が悪くて、4回中2回も中止になりましたが、プールに2秒顔を付けられるようになりました。

初日は行くのを嫌がっていましたが、頑張って参加することが出来て良かったです。

 

顔が濡れることを嫌がる息子、

一生、顔が洗えないままだったらどうしよう・・・と、心配していました。

お年頃になったらニキビとかも出てくると思うので、本当に良かったです。

いつかは、石鹸だって使えるようになるでしょう!

 

息子が小さな頃、相談室の先生から、息子が嫌がることを「決して無理強いしないように」と言われてきました。

特性上、マイナス体験がトラウマになって、息子の世界をどんどん小さくしてしまいかねないからです。

「少しずつ成長し、たくさんのことが出来るようになっていきますから、ゆっくり見守ってあげてください」と。

3分の2ずつぐらい成長していくものだと思っていると、お母さんも楽ですよ

とも、言われました。

 

その頃は、その言葉の意味がよく分かりませんでした。

 

この子が、普通の3分の2ずつしか成長出来へんと思うのが、どうして楽なん?

ショックやし、余計に焦るし、楽なわけないやん!!

 

けれど、「3分の2の成長」は、いつの間にか私の心を落ち着かせる魔法の言葉になっていました。

6歳の時には4歳、9歳になった現在は6歳、この子の凸凹成長の「凹の部分は、今何歳なんだな」と思うと、息子の行動をすんなり受け入れることが出来、ゆったり構えられるようになりました。

 

癇癪を起こして、叫んだり、お友達とはトラブルばっかりで・・・

食べ物でも何でも受け付けられないものが多くて、自分の主張ばかりで言うことを聞かないし・・・ 

身の回りのこともなかなか自分では出来ないし・・・

 

心配で心配でたまらなかったことが数え切れないぐらいたくさんあったはずなのに、いつの間にか、一つ一つ問題ではなくなっていました。

だから、今、うまくいかないことも、きっとそのうち解決していくのだと思います。

焦らず、何度も言い聞かせながら、息子の成長を楽しみに待っています。

 


通常学級か支援学級か・・・5

2015年07月23日 | 小さな頃の息子

息子の場合、先生やクラスメートの理解があれば、通常学級でも充実した学校生活を送ることが出来る。

小学校3年生のクラスで、そう強く実感しました。

 

息子の周りに理解あるお友達が集まり、先生やお友達がさり気なく支えてくれていたこともあって、このクラスで大きなトラブルは起こりませんでした。

 

「〇〇君には、お友達との関わりの中で色んなことを学んでいってほしいし、それは、他のお友達にとっても同じで、良い勉強になると思っています」

と、常々、担任の先生もおっしゃってくださっていました。

 

3年生は低学年で一番年長となるので、息子も学校生活に慣れ、のびのびと学校生活を送っていたように思います。

そのせいか、支援学級での授業を体験するという話は保留になりました。

 

通常学級では、多少みんなより動作は遅れることはあっても、息子は粘り強く学習を続けていました。
週1回の通級授業に加えて、月に1回程度、放課後に行われる市のソーシャルスキルトレーニングにも通うことになりました。

 

運動会が行われる2学期には、プレッシャーのせいか、

「食べ物の中に何かが入っているかもしれない」

と言って、ネズミのようにちょびちょびとしか物を食べることが出来なくなってしまう時期が3ヶ月ほど続きましたが、現在の強迫性障害のように深刻ではなく、本人は、それほど気にしていないようにも見えました。

また、それ以外の生活では、家でも学校でも落ち着いて過ごしていたと思います。

 

4年生に向けての懇談では、「通常学級でうまくいっているので、4年生もこのまま通常学級で学ぶ」ということになりました。

ただし、教育委員会に報告をあげ、「支援が必要な状況になれば、支援学級に入れるようにしておく」ということでした。

 

通常学級か支援学級か・・・

これからも、事あるごとに考えることになりそうです。

それは、息子が生きていくための力(社会でうまくやっていく力だったり、うまくいかない時の対処の仕方だったり、いずれは働いて自立出来る力だったり・・・)を学ぶために、少しでも本人にとって最適な環境を作ってあげることだと思います。

どちらを選んだとしても、多くの努力と、多くの人達の協力が必要だと思います。

 

いつか、息子が成長し、社会に尽くせる人になってほしいと願っています。

 


通常学級か支援学級か・・・4

2015年07月15日 | 小さな頃の息子

病院での発達検査の結果、支援学級で支援を受けた方が良いといわれましたが、こども発達支援センターの先生に、息子の学校での様子を見に行っていただいた結果は、

「適切な支援さえあれば、〇〇くんは、通常学級でも十分やっていけると思います」

と、いうことでした。

 

黒板に指示が書かれていることは、見ながら出来ていたようですが、口頭で指示を出されたことは、聞き取れていないこともいくつかあったようです。

でも、意欲的に勉強をしていて、お友達とも楽しそうに喋っていたそうです。

 

検査は数時間でのことですが、療育では、何日もかけて息子をみていただいていることもあり、その先生の言葉なので、通常学級で大変な無理をさせていたわけではなかったと、ほっとしました。

 

通常学級か支援学級か・・・

どちらにもプラスがありマイナスがあり・・・おそらく、どちらを選んでも、本人はやりづらさを感じながら頑張らなければならないのでしょう。

支援学級の様子を見に行ったことがあるのですが、正直に言うと、息子に合っているようには思えませんでした。

知的障害のない発達障害専門の教室でない以上、それは、仕方のないことだと思います。

 

通級の先生にも、こども発達支援センターにも、息子の検査結果は送られることになっていました。

 

その上で、通級の先生には、

「私には、どちらが本人のためになるのか分かりません」と伝えました。

 

「障害があろうとなかろうと、息子には、社会の中でいきいきと過ごしてほしいと思っています。だから、小学校では、先生方に見守られながら、通常学級の中で過ごしていけると思っていました。もし、お友達とトラブルがあっても、先生方のフォローがあれば、乗り越えられると思ってましたし、お友達に息子のことを分かってもらえ、息子にとっても、社会に出た時の訓練になると思っていました」

 

それが、私のありのままの気持ちです。

「でも、息子の持つ特性から、支援学級で学ぶ方がプラスになることが多いのであれば、お願いしたいと思っています」と。

 

本人にマイナスの気持ちを持ったまま、支援学級で学ばせたくはないので、まず、支援学級のことを理解して「自分はここで、苦手なことを克服するんだ」と思えるように、先生の方からお話していただくようお願いしました。

 

その結果、来年3年生は、支援学級での支援が必要と思われる児童として教育委員会に報告をあげ、通常学級に在籍しながら、時々、支援学級での授業を体験し、本人に理解していってもらおうということになりました。
したがって、正式に支援学級に入級するのは、4年生からとなりました。

 

クラスでの班活動にも配慮していただけるようになり、帰りの支度は、息子個人で支度が出来れば、先生と挨拶をして帰ることになりました。

一人だけ嫌じゃないのかな・・・との私の心配はよそに、それによって、自分のペースで落ち着いて支度が出来るようになり、息子は喜んでいました。

 

2学期に起きたいじめ問題をきっかけに、多くの方が、息子のためにどうすればいいのか考えて下さり、3学期からは、クラスで楽しい時間を過ごせるようになりました。

家に帰ってくるなり、学校での楽しかった出来事を私に話してくれるようにもなりました。

 

3学期の図工の授業で描いたという「泣いた赤鬼」のお話の絵には、なぜか、息子のクラスの35人の児童が描かれていました。

「これが、ボク!これが、〇〇君!」

と、指し示す息子に、35人クラス全員が、息子にとっては大切な大切な存在だったのだと教えられました。

 

 息子が描いた絵


通常学級か支援学級か・・・3

2015年07月10日 | 小さな頃の息子

病院での発達検査・WISC-Ⅲを受けた結果、息子は、「広汎性発達障害」と診断されました。
知的障害はありません。

 

検査結果をいただくことが出来なかったので、記憶していることを述べると、

「記憶」はかなり高かったのですが、「理解」や「処理速度」がぐんと低く、検査結果のでこぼこが示すように、出来ることと出来ないことの差が大きいので、本人のしんどさや周囲の戸惑いに繋がり、適切な指導がないと悪い方に引っ張られやすいということでした。

また、自我が発達していないので、自分で自分のことが分からずにしんどい思いをしているとも言われました。

 

「実のなっている木」を描く検査があったのですが、見せてもらった息子の絵は、紙のほとんどを使って木の幹を描き、枝や葉っぱがなく、「み」と文字で書いているだけでした。

そこから、息子は、想像したり、見通しを立てることが困難で、指示を受けても、どうすればいいのか自分で考えて行動することが難しいということでした。

 

支援学級の話が出ているのなら、支援を受ける方が良いと言われました。

「広汎性発達障害」は「自閉症」なので、普通に授業を受けていても、頭に入りにくく、1対1で確認しながら教えてもらった方がいい。

もし、支援学級に入らないのであれば、親がしっかり教えるか、個人で見てもらえる塾で教えてもらうなどのサポートが必要である。

・・・などというような説明を受けました。

 

診断を聞く前から、おそらく「発達障害」であろうと感じていたので、ショックはありませんでした。

それでも、時々思ってしまう「障害を否定する気持ち」を、ようやく粉々に打ち砕くことが出来ました。

一瞬、高次脳機能障害を持つ父と過ごした日々が頭をかすめ、
「さぁ、これから、息子と頑張るからね」と、決意することが出来ました。

 

私の覚悟は、ずっとずっと前から決まっていたはずです。

息子を授かった時から、「必ず、幸せにする」と!

 


通常学級か支援学級か・・・2

2015年07月07日 | 小さな頃の息子

通常学級か支援学級か・・・息子がどちらで学ぶ方がいいのか考える上で、まず、自分の気持ちを整理しなければならないと思いました。

 

父親である主人は、「難しい問題や・・・」と言うだけで、答を出そうとしてくれませんでした。

「〇〇が楽しく学校生活を送れたら、それでいい」と、私に一任するのですが、分からなくても、本やネットで調べたり、相談に行ったり、一緒に悩んでほしいと思いました。

 

就学前に支援学級を勧められた時は、ただ単純に、息子が、通常学級での学習が困難な程の障害を持っているとは思えずに、私自身が必要性を認めることが出来ませんでした。

 

あらためて、学校から支援学級を勧められた2年生当時も、まだ学習内容がさほど難しくなかったので、国語や算数などの勉強にとりたてて遅れはありませんでした。

家ではじっとしていない息子ですが、授業中に声をあげたり、席を離れるようなこともありません。

ただ、先生からの指示・・・耳から聞こえる情報を理解して、行動にうつすことが苦手なので、授業が難しくなると、先生が何を言ってるのか分からなくなる可能性はあると思いました。

 

支援学級は少人数クラスなので、息子に合わせて勉強を教えていただけます。

その反面、一定時間支援学級で学習することは、通常学級で学ぶことより遅れをとらないかという不安も感じました。

 

3年生からは、理科や社会の授業が始まり、実験や校外学習など定形通りに進まない授業が増えてきます。

支援学級に在籍すると支援員さんが付いてくださるので、変化に対応することが難しい息子にとっては、支援員さんからの補助・声掛けがあることは、非常に心強いと思いました。

また、息子の一番苦手とするのは、人とのコミュニケーションです。
クラスメートとのトラブルは先生の目の届かないところで起こるので、支援員さんの存在は、とてもありがたいです。

 

それでも、支援学級に通うことによって、息子が嫌な思いをしないだろうか・・・
そんな不安が私の中にありました。

息子自身が劣等感を感じたりしないだろうか? また、お友達にどう思われるだろうか?

出来ないことや苦手なことがあるのは、理由があるのに、それに「劣等感」を感じてしまう私自身をもどかしく思いました。

もしかしたら、そんな私の不安が伝わって、息子に「なかよし学級に行きたくない」と思わせてしまったのかもしれません。

 

息子にとって、一番いい学びの場所を与えてあげたいと思いました。

支援学級で、息子が苦手を克服しながら、のびのびと学んでいけるなら、それが一番いいと思いました。

でも、息子が「行きたくない」という後ろ向きな気持ちを持ったままでは行かせられません。

 

まずは、私自身の気持ちを変えようと思いました。

そのためにも、息子の障害のことをきちんと知りたいと思いました。

 

その頃、息子は、喉を「ウッ、ウッ」と鳴らす音声チックが頻繁に出ていたので、近くの心療内科に通い、そこで、発達検査をしてもらうことになりました。

  


通常学級か支援学級か・・・1

2015年07月05日 | 小さな頃の息子

息子は、現在、通常学級に在籍しています。

通常学級か支援学級か、どちらが本人にとってよいのか・・・入学する前からずっと悩んできた問題です。

 

入学前に、発達相談の心理の先生から「支援学級」に入ることを勧められましたが、正式に診断を受けていなかったことと、幼稚園での成長ぶりに安心していたこともあり、「絶対、通常学級でもだいじょうぶ」という気持ちが、私の中にありました。

就学前相談を受け、小学校の先生とも話し合い、先生方に幼稚園の様子を見に行ってもらって、通常学級で学ぶことになりました。

 

けれど、今、何をしなければならない時間なのか、目まぐるしく変わる状況の中で、息子はなかなか理解することが出来ずに、落ち着かない状況が続いて、1週間にたとえ1時間でも、「本人がのびのびと授業を受けられる時間」があった方がいいと、5月から、週1回の通級教室に通うことになりました。

 

2年生になって、クラスメートにからかわれたり、息子の机だけ廊下に出され、筆箱や教科書を女子トイレに置かれるなどのいじめが起こりました。

息子は、会話でも何でも、人より理解するのに時間がかかるので、みんなのペースからずれてしまったり、完全にフリーズして動けなくなってしまったり、または、癇癪を起こして大声を出してしまったり・・・確かに、他のお子さんからすると、付き合いにくいところがあるとは思います。

 

また、クラスでは班活動が多くて、例えば、班全員が帰りの支度が出来たら、その班から先生と挨拶をして帰るということがあり、早く支度が出来ない息子と、息子を急がせるために、声をかけたり、手伝おうとしてくれるお友達との間でトラブルが続きました。

 

その頃、通級の先生から、支援学級に入った方がよいのではないかというお話がありました。

私は、息子がクラスで辛い思いをしているなら、支援学級で学ぶ方がいいのかもしれないと思い、息子に話をしました。



「なんで、ぼくだけ、なかよし(支援学級)に行くの?」と、不安そうに聞くので、

「なかよし学級では、〇〇の苦手なところを〇〇にあわせて教えてくれるよ」と、答えると、

「みんなと一緒に勉強したいねん」と、泣き出してしまいました。

 

当時、息子は、こども発達支援センターで療育を受けていたので、担当の先生に、「息子は、支援学級に入らなければならない程、重い障害を持っているのか」聞いてみました。

 

「障害が重いから支援学級に入るのではなく、支援学級で学ぶ方が本人の学びにプラスになるのであれば入った方がいいし、クラスで支援を受けながら学んでいく方がプラスになるのであれば、通常学級のままでもいいと思います」
と、言われました。

 

また、「支援学級は、通常学級でしんどい思いをしている子供が、自分らしく落ち着いて過ごせる時間を持てるという役割もあり、〇〇君にとって、そういう時間が、週1回の通級の時間で足りているのか、1日に1時間等、もっと必要としているのか見てあげないといけない」とも言われました。

 

それから、「〇〇君に対するクラスの雰囲気も大事だと思います。クラスの人達の理解があるだけで、落ち着いて過ごせるようになることもあります」とも。

 

後日、発達支援センターの先生方が、息子の学校での様子を見に行ってくださり、学校の先生に話を聞いてくださることになりました。


 


自宅で多動OK!

2015年06月30日 | 小さな頃の息子

息子は、筋肉や関節に感じる「固有覚」という感覚を受け止めることが鈍いらしく、体の動かし方がぎこちなかったり、妙に力が入りすぎて、乱暴な動きをしてしまうことがあります。

 

この「固有覚」が鈍いせいか、「体の内側に入る感覚刺激が足りなくて、感覚を満たしたい」という欲求が起こるそうで、どうしようもなく落ち着かなくなることがあります。

 

息子は、小さい頃から、部屋の中をぐるぐるぐるぐる歩き回るのが好きでした。

見ている私も落ち着かないのですが、発達相談の先生から、

「本人にとって必要なことだと思って、差し障りない限りやらせてあげてください」

と、言われていたので、好きにさせていました。

 

小さな頃は、まだかわいくて良かったです。

リビングには、一人用のトランポリンも置いているので、ピョンピョン跳んだり、歩き回ったり・・・

1時間ぐらいは平気で体を動しているので、よく疲れないなぁと感心していました。

 

だんだん大きくなってきて、狭い部屋の中を子グマのようにグルグル回っていると、圧迫感を感じイライラすることがあります。

加えて、小学生になってからは、ボールを使い出すようになりました。

 

ドリブルしたり、階段に向かって蹴ったり・・・。

さすがに、サッカーボールは音も振動も大きいので、100均で買ったビニールのボールを蹴らせています。

それでも、ポンポン音がするので、朝8時から夜7時までというルールを作りました。

 

「自宅で多動OK!」 結果的には、とても良かったと思っています。

 

運動の苦手な息子の運動不足解消と精神安定。

固有覚も、少しは発達してるのではないかと期待しています。

その上、息子がサッカーをするようになって、ボール慣れというのか、きっと役に立っていると思うのです。


発達の遅れ? 障害?

2015年05月18日 | 小さな頃の息子


幼稚園の頃の息子
 

息子が通っていた幼稚園は、園庭にアンパンマンの遊具が並ぶ、のびのびとした明るい雰囲気の幼稚園でした。

 

幼稚園を選ぶ前に、5つの園の体験入園やプレスクールに参加しました。
唯一、息子が自ら先生と笑顔で会話をし、また、遊具目当てに、園に行く日を楽しみにしていたことが決め手となり、その園に通うことになりました。

 

園生活では、何をする時間なのかなかなか理解できずに、慣れるのに時間がかかりましたが、先生方が温かく声をかけ続けて下さり、3年という月日の中で、息子は、元気にのびのびと、自信を持って生活出来るようになっていました。

 

私が父の介護に通っていたため、延長保育を利用し、多くの先生にお世話になっていたこともあり、どの先生も、息子とすれ違う度に笑顔で声をかけてくださっていたことが印象に残っています。

折に触れ、保健センターと三者連携出来たことも良かったと思っています。

 

そんな順調な園生活とは裏腹に、ご近所のお友達とは相変わらずトラブルが続き、ご近所のママさんから、「危ないので、目を離さないでほしい」と、ご注意を受けることもありました。

我が家を含む住宅地には、子供が30人くらい住んでいて、複数の子供達が、グループを作って、それぞれ遊んでいます。

その頃の息子は、外で遊ばせると、あっちのグループ、こっちのグループと、中に入ってはトラブルを起こしていました。

 

同年代の、またはそれより上のお友達の遊びにはついていけず、年下の子供達は、息子の声や動きが大きくて、怖がってしまいます。自分の思うようにならないと癇癪を起こして、邪魔をしたり・・・、かと思うと、違うお友達が遊んでいるのが目に入って、そっちに走っていってしまうのです。

 

保健センターの医師からは

・複数の選択肢があると、目移りして、何をしていいのか分からなくなってしまう。

・テンションが上がると自制がきかなくなってしまう。

・衝動的に動いてしまう。

・距離感をつかみにくい。

 

それは、「多動・注意欠陥による行動障害」だと言われ、

 

・トラブルが起こった時には、息子の遊びたい気持ちを代弁して仲介してあげるのが一番だけれど、そうもいかない時は、親が謝って、ひとまずその場を離れ、1対1の落ち着いた状況を作って、息子に話をするように。

・複数のお友達との遊びは幼稚園にお任せして、家庭では、家、もしくは公園などで、1対1~3人ぐらいの落ち着いた環境で遊ばせる。

・話をする時は、一度に色々な事を言わずに、一つずつ確認しながら話をする。

・物によって力の加減を変えないといけないことが分かるように、紙風船を壊さないようにそーっと遊ぶなどの経験をさせる。

・遊びでもなんでも、守らないといけないルールがあることを教え、それが出来た時には、どんな小さなことでも褒めてあげる。

 

などのアドバイスをいただきました。

 

その頃受けた発達検査でも、「成長している面は多くあるものの、落ち着き・注意力・集中力は、さらに差が大きくなっている」と言われ、さらに、就学前相談では、「支援学級に在籍したほうが良いのでは・・・」と勧められました。

 

「少し成長がゆっくりな、やんちゃでわがままな息子」だと思っていただけの私は、「まさか本当に、通常学級では難しいほどの困難を抱えているのだろうか?」と、信じられない気持ちでした。

 

 発達の遅れは、単に成長の遅れではなく、「障害」と呼ぶべきものなの?
「発達障害」という言葉を意識し、ネットや本で調べるようになったのもこの頃です。

発達障害が、脳の機能障害であることを知り、父の高次脳機能障害と戦っている最中の私は、彼の将来に不安を感じました。 

 

それでも、父の介護に疲れた私にとって、彼の屈託のない笑顔は、間違いなく最大の癒しであり、希望でした。
それは、混乱の中にいた父にとっても同じだったと思います。


手の皮がぼろぼろ・・・

2015年05月17日 | 小さな頃の息子

「ママ~、手の皮がぼろぼろになってん」

 

息子が広げて見せた両手は、全部の指の皮がぼろぼろにめくれています。

「あっら~、なんか触った?」

「なんも触ってへんで」と息子。

「痛い?」

「痛ない!」

 

痛みがないのは何よりだけど、どうしたんだろ?

心当たりがあるといえば、ギプスをしている息子が手を拭くためのウエットティッシュが変わったことぐらい。

ウエットティッシュを見ると、小さく「除菌」と書かれていて、一枚取り出すと、微かにアルコールの匂いがしました。

 

これに負けたんだな・・・

 

息子は、皮膚が敏感なので、プールに入った時も、手足の皮が同じようにぼろぼろめくれてしまいます。

触感が人より敏感なようで、肌触りによって着られない服があります

服に付いたタグも気になるらしく、実際に肌が赤くかぶれてしまうので、全て外して着せています。

何より、本人が困ると思うのは、食感・・・舌触りによって食べられないものがあるということです。

 

息子は、お肉は好きな方なのですが、食感によって食べられない肉があります。

2年生の頃の話ですが、いとこ家族と一緒に、ある焼肉屋さんに食べに行ったのですが、お肉を口に入れるたびに、もどしそうになって吐き出してしまうのです。

今まで、何度か他の焼肉屋さんには食べに行ったことがあるのですが、こんなことは初めてです。

主人のお兄さんに、「肉の選り好みしたらあかんで~」と言われ、本人も食べようとチャレンジするのですが、体が受け付けません。

 

「食感が苦手やねんな。日頃安いお肉しか食べさせてへんから、高いお肉あかんみたい・・・」

私は、泣きそうになっている息子に牛肉を食べるのをやめさせ、ウインナーや鶏肉を食べさせました。

 

好きなものでも、食感によって受け付けない・・・これは、きついです。

将来、上司や同僚に食事に誘われた時に、苦手なものなら最初から一言断ることができます。

でも、好きなものでも食感によって食べられないなんて、

場を壊してしまわないだろうか? 理解してもらえるだろうか?

・・・と、心配になります。

 

手の皮なら目に見えるので、ウエットティッシュが合わないほどの過敏だと分かってもらえても、目に見えないものを理解してもらうのは、なかなか難しいことです

 

「そういうこともある」ということを、一人でも多くの人に知っていただけるとありがたいです