やっぱり幸せ♪

日常の色んなこと、特に発達障害を持つ息子との素晴らしき日々を綴っていきたいと思います。

応援するだけ

2021年02月26日 | 息子の広汎性発達障害と強迫性障害、適応障害

22日、息子のメンタルクリニックに行ってきました。

 

この日のカウンセリングは、息子が1時間で、私が5分ぐらい。

 

「高校合格、おめでとうございます!」

と、カウンセリングルームに入るなり、心理士の先生からお祝いの言葉をいただきました。

 

「ありがとうございます。

ほっとしました!」

 

「良かったですね。

その後、どうでしょうか?」

 

高校に合格したことが本人の自信になったみたいで、学校に行こうという意欲も感じます。

今まで1~2時間がやっとという感じだったのが4時間ぐらい学校で過ごしたり、今はほとんどの授業が自習というせいもありますが、クラスで授業を受けるときもあります。

ただ、やっぱり不安が強くて、家では調子が悪い時も多いし、最近は明け方によくうなされたり叫んだりしています。

『俺に~~言うな!」

とか、

「~~やなって、聞いてるねん!」

とか・・・。

不安と闘いながら頑張ろうとしているんやな~って感じです。」

 

自分に何が出来るかを探っているようですね。

彼自身、

『卒業までにクラスを盛り上げるために、自分は何が出来るのかを考えてる。』

というようなことを話していました。」

 

「そうなんですね。

頑張りたいと思えば思うほど、気持ちが落ち着かなくなるみたいですけど・・・。

応援するだけです。」

 

クラスに入るだけで調子が悪くなってしまう息子ですが、息子なりにクラスの一員として出来ることを探しているようです

 

続く診察では、息子は、

「最近は、調子がいい方だと思います。」

と、答えていました。

 

「良かったです!

お母さんから見てどうでしょうか?」

 

高校に合格したことがすごく自信になっているみたいですし、意欲も出てきたように思います。

学校にも頑張って行こうとしています。

ただ、やっぱり不安は強いし、すごく疲れているみたいで、家では何も手につかなかったり、夜9時頃に寝ても朝はなかなか起きられません。

 

「合格、おめでとうございます!

本当によく頑張りましたね。

調子は良くなってきていますので、このままの薬で様子を見ていきましょう。」

 

「リスパダールOD錠0.5mg(2錠)と、レクサプロ錠10mg(1錠)、ツムラ抑肝散加陳皮半夏エキス顆粒5g(2包)、ビオフェルミン錠3錠、頓服としてランドセン錠0.5mgを30回分」を処方され、次の診察は4週間後となりました。


大切な一日一日を過ごす

2021年02月21日 | 日記(息子・中学生)

昨日は、高校の入学手続きに行ってきました。

 

緊急事態宣言が出ているため説明会は延期となり、10枚程ある書類を5教室ぐらい巡りながら提出し、制服の採寸、体操服の申込み、入学前課題を購入し、約40分で終了しました。

 

オープンスクールや入試説明会は車での来校が可能でしたが、一転、車での来校は禁止となり、近くの駐車場に停め、そこから8分ぐらい歩くことになりました。

 

高校は系列の大学や幼稚園と同じ敷地内にあるのですが、高校自体は小規模です。

学校前の道路が狭く、対向車とのすれ違いが困難な上、登下校の生徒や幼児のことを考えると、今までのように校門前まで息子を送ったり、ましてやそこで待機することは出来ないと思いました。

 

15時からのわずかな時間の入学手続きでしたが、息子は相当疲れたらしく、帰宅後に眠ってしまい、夕飯は起きて食べましたが、お風呂に入ったり着替えをする気力もなく、また眠ってしまいました。

 

昨夜は、元セレッソ大阪の選手でリヴァプールからサウサンプトンに電撃移籍したばかりの南野選手の出ている試合、サウサンプトンvsチェルシー戦のライヴ配信中に眠ってしまったで、サッカー愛でも勝てないぐらい疲れたのでしょう。

息子は、翌朝9時頃までこんこんと眠り続けました。

 

この一週間、息子は相変わらず不安が強いものの、完全に学校を休んだのは一日だけで、遅れて登校して通級や保健室で休みながら最後まで学校で過ごしていました。

かなり無理をしていると思います。

 

朝方にうなされたり叫んだりすることが続いていて、叫ぶ内容が、

「俺に、~~言うな!」

とか、

「~~やなって、聞いてるねん!」

等、友達に対して怒って叫んでいるような感じなので、友達とのコミュニケーションでうまくいっていないのかと心配になります。

 

心配なのは仕方ない。

心配して当然。

でも、ニュートラルに徹する!

 

もしかすると辛かったことを夢の中で整理しているのかもしれないし、不安で疲れた脳をリセットするために、今は十分な眠りが必要なだけかもしれません。

 

卒業式までの登校日を数えると、あと14日。

大切な一日一日を過ごしています。

 


合格通知の重さ

2021年02月15日 | 日記(息子・中学生)

不安と心配で構えすぎるほど意識していた入試本番は驚くほどあっさりと終了しました。

 

10日、水曜日の試験当日まで気を付けていたことは、朝6時に起きること。

 

ちょうど試験の前日、前々日の夜中に、クラブワールドカップの準決勝が放映されていて、録画した番組を観ながら朝食を食べることでこれをクリアしました。

試験前の3日間は、連続して登校し、通級に出席することも出来ました。

 

一緒に同じ学科を受験したサッカー部員は息子を合わせて3人。

一人は息子と同じ専願なので、専願のみ行われる11日の面接も一緒に受けることが出来ました。

 

どれほど心強くて、頼りに思ったことか・・・。

 

試験も面接も終わった木曜日の午後からは、息子は久々に公園でみんなとサッカーをしました。

 

そして、金曜日。

息子に合格通知が届きました。

 

合格はすごく嬉しいし、ほっとしたし、本人もよく頑張ったと思うけれど、息子が通えるのかどうか、「全日制高校にチャレンジする権利」を手に入れただけの感覚がありました。

もし、不合格なら、息子はその高校に通うよりも他の道が向いているのだという気持ちで通知を待っていたので、合格の重さを意識して軽く考えるようになっていたのかもしれません。

 

けれど、数時間後にそれは一気に重さを増しました。

 

一緒に専願で受けた友達が不合格だったのです。

 

サッカー部に、夏の特別補習に、少人数の基礎クラスに、息子の学校生活にはいつもその友達がいました。

彼は、勉強は苦手だけれど、学校が大好きで、放課後の補習を受けて頑張っていたと聞いていました。

学校へ行けない息子が合格して、友達が不合格になることは、全く想像さえしていませんでした。

 

彼から連絡を受けたとき、息子と二人で泣きました。

 

「100%頑張らなくてもいいやん。

休み休みでもいいから。

必ず卒業しような!」

 

先のことは分かりませんが、息子の卒業を目指して、私も出来る限りのサポートをしていこうと思っています。


不安とともに生きる

2021年02月07日 | 日記(息子・中学生)

先週の月曜日、通級に出ようと登校した6時間目に、クラスで卒業式の合唱の練習があり、息子はそちらに参加したようでした。

そのせいなのか、その日の放課後ディサービスで調子を崩し、途中で帰ることになりました。

 

それからしばらく息子は調子の悪い日が続き、不安が強くてお風呂にも入れず、もちろん勉強どころではありませんでした。

 

クラスの誰かに何かを言われたわけではないと思います。

合唱の練習に参加していないので何も分からないのは不安だけれど、卒業式に向けて練習していこう!

多分、息子はそう思って参加したのだと思うのですが、頑張りたいという自分の意志とは裏腹に調子を崩す結果になってしまいました。

 

入試間際なのに・・・。

息子が頑張ろうとしていたことが分かるだけに、何ともやりきれない思いでした。

 

木曜日、ようやく息子は落ち着いてきて、その日やっとお風呂に入ることが出来ました。

 

金曜日、6時間目の国語の少人数クラスに出席することが出来ました。

 

まだ少しずつ調子を戻している段階ですが、今日、息子は受験校の入試過去問題に挑戦しました。

 

「負けるな~!」

「頑張れ~!」

心の中でエールを送ります。

 

明日、もし息子が(たとえ1時間でも)学校へ行けば、また調子が悪くなってしまうのではないかという不安がありますが、登校するしないは息子に任せています。

 

昔、私が想像していたのとは全く違う息子の高校受験。

合格してもしなくても、息子の不安との戦いは終わりそうにありません。

 

以前、カウンセリングの先生からも、息子から不安がなくなることはない、と言われたことを思い出しました。

 

不安とともに生きる。

それもありなのでしょう。

〇〇にあった対処法がきっと見つかるし、何より〇〇は強くなっています! 

 


31110

2021年02月02日 | 日記(息子・中学生)

「31110」

息子の受験番号。

とても覚えやすい番号です。

 

コロナで緊急事態宣言が出ているため、高校の窓口に願書を提出するはずが、中学校で集めての一括送付となりました。

受験票も中学校を通じて受け取ることになり、サッカー部のチームメイトと続き番号なので、入試も面接も一緒に受けられることになって、とても心強いです。

 

息子はというと、今は、週に3日ぐらい1~2時間学校で過ごしています

主に通級で過ごし、あとは受験に関わる特別活動に出席しました。

受験校別に分かれて受験当日の行き方を考えたり(当日は5人グループで行動するようです)、面接の練習などをしたそうです。

 

息子は未だに少人数クラスの授業に出ても調子が悪くなってしまうので、受験会場に入って、3教科の試験をやりきることが出来るか分かりません。

 

出来なくても当然かもしれません。

そもそも、「高校進学」、その前に「受験」というタイムリミットがあって、それになんとか間に合わそうとしているけれど、息子の心はそこまで回復しているのかな?

 

正直言うと、充実した高校生活を送っている息子の姿を、今の私は想像できません。

(担任の先生は「想像できる」とおっしゃってくださったのに・・・。)

 

分離不安があって私から離れられないことは抜きにしても、中学一年生で学校へ通えなくなってしまった息子は、未だに小学生かと思うようなところがあって、中学校でもまれて高校生になったみんなの中でやっていけるのかな?

 

中学生になってなんとか適応しているように見えた息子が、すでに過剰適応で適応障害となってしまった経験からも、発達障害を持つ息子が高校でうまくやっていく可能性は半分ぐらい。

 

定型発達の中学生の登校拒否行動の出現割合が7.4%に対し、自閉症スペクトラムの中学生は54.5%(Munkhaugen EK  et al,2017)というデータもあるので、本当に「うまくいかなくて当然、チャレンジする価値がある!」ぐらいの気持ちで臨むべきなのかな。

 

そう思うと、気持ちが少し楽になりました。

 

失敗してもいい。

もちろん、息子の選んだ高校で充実した高校生活を送ることが一番だけれど、失敗したときは、また一緒に考えればいい。

 

頑張って!