やっぱり幸せ♪

日常の色んなこと、特に発達障害を持つ息子との素晴らしき日々を綴っていきたいと思います。

サポートブック

2021年03月23日 | 日記(息子・中学生)

昨日はメンタルクリニックの予約日でした。

けれど、

「みんなで集まるから延期してほしい。」

との息子の要望で、キャンセルすることになりました。

 

息子は、サッカー仲間と一緒に公園に遊びに行きました。

 

次のカウンセリングの予約が取れたのは、4月3日。

4月になると1回の診療負担が500円で済むという「こども医療証」が使えなくなるので、本当はキャンセルしてほしくなかったけれど、息子にとって友達と遊ぶことはカウンセリング以上に大事なことです。

 

息子が公園に行っている間、私は中学校へ行ってきました。

 

先日、通級の先生からお電話があって、市内の中学、高校の先生が集まる会議があるので、息子の入学する高校の先生に息子のこと引き継いでくださるらしく、

「こういうサポートをお願いしたいというのがあれば教えてください。」

とのことでした。

 

「中学校入学時にいただいたサポートブックをお渡してもいいですか?」

とも聞いてくださいましたが、3年前とは状況が変わっているので、新たにサポートブックを作ることにして、それをお渡ししていただくことになりました。

 

「息子は素直で穏やかな性格ですが、不安や緊張が強くなると、体の機能(見る、聞く、考える等)がフリーズし、パニックになることがあります。

適応障害からの回復途上なので、無理せず体調管理をしながら、充実した学校生活を送ってほしいと願っています。

そのためには、先生方の温かいサポートが必要なので、ぜひともよろしくお願いします。」

とのメッセージとともに、A4用紙4枚に渡って息子の特性や、「想定される困りごと」→「こんな支援が助かります」というのを作成しました。

 

通級のない高校生活で、一番にお願いしたいことは、

「不安や緊張から調子が悪くなることが多いです。

(頭が真っ白になる、胸が痛い、息がしにくくなる等)

強迫観念が強くなることがあります。

(文字が正しく書けているか、教科書等の向き、手洗いが充分かが気になる等)」

     

「頓服を持たせているので服用します。

落ち着くまで休める場所を用意していただけるとありがたいです。」

 

高校生の息子のことで、こんなことまで書くべきか?と思うものもたくさんありますが、現状を知ってもらわなければ、必要なサポートを得られないと思いました。

 

「人より理解が遅く、話についていけなくなって、何をすればいいのか分からなくなっていることがあります。」

     ↓

「分かりやすく、スモールステップで教えていただけるとありがたいです。

二段階以上の指示は頭に入りにくいので、一つ一つ指示していただくか、手順を書いていただくと分かりやすいです。

本当に理解できたかどうか、声かけが必要な場合があります。」

 

「体を動かすことが苦手。

体の動きが不自然で不器用。

動作もゆっくりなため、やる気がない、ふざけていると思われることがあります。」

     ↓

「思うように体を動かせなかったり、ボディイメージが未発達なため、みなが意識せずに出来ることも、意識して努力が必要なことが多いです。

未だにハサミをうまく使ったり、プリントをきれいに貼り付けることも出来ませんが、温かくおおらかに接していただけるとありがたいです。」

 

「片付けや整理が苦手。

持ち物の管理が出来ず、忘れ物、失くし物が多い。」

     ↓

「一つのことで頭がいっぱいになり、同時に他のことを考えられません

適応障害発症以後、常に不安でいっぱいな様子で、それらを意識する余裕がない状態です。

声かけしていただいたり、大事な提出物等、気になることは連絡していただけると助かります。」

 

「厳しい指導が苦手で、調子が悪くなることがあります。」

     ↓

「大きな声、きつい口調が苦手です。

言葉通りにとらえるせいもあるためか、全体に向けた指導、他の生徒への指導を聞くだけでも、しばらく調子を崩します。

穏やかに話し聞かせていただけるとありがたいです。」

 

こういう感じで、思いついた息子の困りごとを幾つも書かせていただきました。

 

中学校に入学前もサポートブックを作成しましたが、私が思っていた困りごとと、先生が思っていた困りごと、そのどちらとも息子の困りごとと本当に必要だったサポートとは隔たりがあったようです。

 

それに、

「これぐらい出来なきゃ、本人が困る。」

「こんなことが我慢出来なければ、社会でやっていけない。」

私の中にそういう気持ちがあって、息子のペースに合わせているつもりで、社会に合わせようと一つ一つ丁寧だけれど、あれもこれもと声かけし過ぎていたのです。

 

私にとっては何でもないことでも、息子にとっては意識して努力しなければならないことや我慢をしなければならないことが、幾つも幾つも山のようにあるのです。

 

本当に手のかかる子ですみません。

けれど、これだけ困っていることがあるのです。

全ての先生に対応していただけるよう望むことは無理かもしれませんが、一人でも二人でも息子のことを分かってくださり、味方になってくださる先生がいますように・・・。

そして、一日でも多く学校に通って、人との関りや社会性を学んでいくことが出来ますように・・・。

 

そんな思いでサポートブックを書きました。

 

息子の送り迎えに何度も通った中学校も、この日が最後になるかもしれません。

通級の先生と担任の先生にもお会いすることが出来ました。

 

私がお世話になったお礼を言うと、

「〇〇君、卒業式が終わって、花道も通ってから、『ありがとうございました~!』って、お礼を言いに来てくれました。」

と、深々とお辞儀をするまねをしながら、通級の先生。

「それまで何ともなかったのに、急にぶわっときて泣いてしまいました。」

と。

 

「最後の学活でも、〇〇君がみんなへの思いを伝えてくれて、私も泣いてしまいました。

最高の学活でした。

この一年、〇〇君と一緒に過ごせて本当に良かったです。」

と、担任の先生。

『これからもずっと応援しています!』と、お伝えください。」

と。

 

息子だからこそ、残せた何かがあるのでしょうか・・・。

 

本当に本当にありがとうございました。

 


卒業しました

2021年03月15日 | 日記(息子・中学生)

3月12日、息子は中学校を卒業しました。

 

この日は、主人も半日休みを取って、一緒に卒業式に参加しました。

 

小学校の卒業式のときより一回りも二回りも大きくなった子ども達が卒業証書を受け取る姿に、三年の月日を感じました。

〇〇も、想像していたのとは全く違った三年間だったけれど、こうして卒業式に参加していることに胸がいっぱいになりました。

 

息子が何度も調子を崩した合唱の練習。

その曲は、「手紙~拝啓 十五の君へ~」

 

息子だけではなく、きっとどの子も悩みを抱えながら生きているのだと思います。

十五歳という今を・・・。

 

負けそうで泣きそうで消えてしまいそうな僕は~♪

誰の言葉を信じ歩けばいいの~♪

 

一つしかないこの胸が何度もばらばらに割れて~♪

苦しい中で今を生きている~♪

 

人生の全てに意味があるから、woo~♪

恐れずにあなたの夢を育てて~♪

 

ああ負けないで泣かないで消えてしまいそうなときは~♪

自分の声を信じ歩けばいいの~♪

 

いつの時代も悲しみを避けては通れないけど~♪

笑顔を見せて今を生きていこ~う♪

今を生きていこ~う♪

 

滂沱の涙です。

 

そして、最後に聞かせてくれた「友~旅立ちのとき~」

 

最後の3週間、息子はクラスの中に入って、調子が悪くなりながらも合唱の練習をしたり、みんなと一緒の時を過ごしました。

 

この二つの歌は、きっと息子の心に一生留まることでしょう。

 

しんどい三年間だったけれど、色んな人に支えられて、最後は、

「この中学校で良かった!」

そう思えた卒業式でした。

 

卒業おめでとう!

 


「闘」

2021年03月07日 | 日記(息子・中学生)

息子、3月に入ってからしんどい日が続いていました。

 

1日、月曜日、息子は4時間目に登校したのですが、英語の授業のはずが卒業式で歌う合唱の練習に変更になっていて、それに参加してからまた調子が悪くなってしまいました。

 

放課後等デイサービスも欠席。

食欲もなく、動く気力がなくなり、歯磨きや入浴さえ億劫になり、横たわることしかできなくなってしまいました。

 

歌うパートを減らしてもらった方がいいのか?

個別で練習させてもらった方がいいのか?

 

息子に先生に相談してみようかと聞いても、

「今は何も考えられへん・・・。」

と。

 

無理して合唱に参加しなくていいと私は思うけれど、息子はみんなと一緒に参加したい様子。

頑張りたいという意思はあっても、心と体がついていかないのでしょうか?

また、聴覚も過敏になっているのか、家にいるときも何かの音が気になるらしく、耳栓をして過ごしていました。

 

2日、3日は欠席。

 

通級の先生に相談すると、

「卒業式で歌う歌なので、詩が聞いている人に伝わればいいのです。」

「うまく歌う必要はなく、自分のために歌えばいいので、サビが歌えるだけでいいし、小さな声でも、主旋律を歌っても、全然問題ありませんよ。」

「練習時間も、みんなと同じ時間を過ごす残り少ない時を楽しむつもりで、気楽に参加できるといいのですが・・・。」

と。

 

先生はそう言ってるよと、息子に伝えましたが、もしかするとみんなで歌ったり、ざわざわしている環境が辛いのかも?と、耳栓をしている息子を見て思いました。

 

登校するしないは息子に任せているのですが、4日、息子は1時間目に間に合うように、自分で歩いて登校しました。

この日は3時間。

翌日の5日は、通級教室でクールダウンしながらも、なんと6時間まるまる学校で過ごしたのでした。

 

何か月ぶり?

いや、体育大会以外で学校で一日中過ごせたのは、何年ぶりになるのでしょうか!?

 

美術の授業で、「3年間を表す1字」という課題が出たそうで、息子は「闘」という字を書いていました。

みんなより出席時間が少ないので、背景や配色を考える時間がなかったそうです。

 

「3年間を表す1字」の由来というコメント欄には、

「『自分とは何か』と、意味を持たせるように考えぬいてきたが、結局は『意味はまだ持たなくていい』と落ち着いた。それまでが長かった。」

と、書いてありました。

 

この「闘」の一文字に息子の中学生活3年間が凝縮されていて、本当に苦しくてもがきながら、ずっと息子は闘い続けてきたんだなぁと思いました。

 

「自分とは何か?」と考えぬいた末に出した答には、「これからだ!」という希望が見えるような気もしました。

 

まだまだこれから先も、息子は闘い続けなければならないのでしょう。

 

けれど、なんだか、

「この子はだいじょうぶ!」

 

そんな風に思えたのでした。

 


大切な一日一日を過ごす

2021年02月21日 | 日記(息子・中学生)

昨日は、高校の入学手続きに行ってきました。

 

緊急事態宣言が出ているため説明会は延期となり、10枚程ある書類を5教室ぐらい巡りながら提出し、制服の採寸、体操服の申込み、入学前課題を購入し、約40分で終了しました。

 

オープンスクールや入試説明会は車での来校が可能でしたが、一転、車での来校は禁止となり、近くの駐車場に停め、そこから8分ぐらい歩くことになりました。

 

高校は系列の大学や幼稚園と同じ敷地内にあるのですが、高校自体は小規模です。

学校前の道路が狭く、対向車とのすれ違いが困難な上、登下校の生徒や幼児のことを考えると、今までのように校門前まで息子を送ったり、ましてやそこで待機することは出来ないと思いました。

 

15時からのわずかな時間の入学手続きでしたが、息子は相当疲れたらしく、帰宅後に眠ってしまい、夕飯は起きて食べましたが、お風呂に入ったり着替えをする気力もなく、また眠ってしまいました。

 

昨夜は、元セレッソ大阪の選手でリヴァプールからサウサンプトンに電撃移籍したばかりの南野選手の出ている試合、サウサンプトンvsチェルシー戦のライヴ配信中に眠ってしまったで、サッカー愛でも勝てないぐらい疲れたのでしょう。

息子は、翌朝9時頃までこんこんと眠り続けました。

 

この一週間、息子は相変わらず不安が強いものの、完全に学校を休んだのは一日だけで、遅れて登校して通級や保健室で休みながら最後まで学校で過ごしていました。

かなり無理をしていると思います。

 

朝方にうなされたり叫んだりすることが続いていて、叫ぶ内容が、

「俺に、~~言うな!」

とか、

「~~やなって、聞いてるねん!」

等、友達に対して怒って叫んでいるような感じなので、友達とのコミュニケーションでうまくいっていないのかと心配になります。

 

心配なのは仕方ない。

心配して当然。

でも、ニュートラルに徹する!

 

もしかすると辛かったことを夢の中で整理しているのかもしれないし、不安で疲れた脳をリセットするために、今は十分な眠りが必要なだけかもしれません。

 

卒業式までの登校日を数えると、あと14日。

大切な一日一日を過ごしています。

 


合格通知の重さ

2021年02月15日 | 日記(息子・中学生)

不安と心配で構えすぎるほど意識していた入試本番は驚くほどあっさりと終了しました。

 

10日、水曜日の試験当日まで気を付けていたことは、朝6時に起きること。

 

ちょうど試験の前日、前々日の夜中に、クラブワールドカップの準決勝が放映されていて、録画した番組を観ながら朝食を食べることでこれをクリアしました。

試験前の3日間は、連続して登校し、通級に出席することも出来ました。

 

一緒に同じ学科を受験したサッカー部員は息子を合わせて3人。

一人は息子と同じ専願なので、専願のみ行われる11日の面接も一緒に受けることが出来ました。

 

どれほど心強くて、頼りに思ったことか・・・。

 

試験も面接も終わった木曜日の午後からは、息子は久々に公園でみんなとサッカーをしました。

 

そして、金曜日。

息子に合格通知が届きました。

 

合格はすごく嬉しいし、ほっとしたし、本人もよく頑張ったと思うけれど、息子が通えるのかどうか、「全日制高校にチャレンジする権利」を手に入れただけの感覚がありました。

もし、不合格なら、息子はその高校に通うよりも他の道が向いているのだという気持ちで通知を待っていたので、合格の重さを意識して軽く考えるようになっていたのかもしれません。

 

けれど、数時間後にそれは一気に重さを増しました。

 

一緒に専願で受けた友達が不合格だったのです。

 

サッカー部に、夏の特別補習に、少人数の基礎クラスに、息子の学校生活にはいつもその友達がいました。

彼は、勉強は苦手だけれど、学校が大好きで、放課後の補習を受けて頑張っていたと聞いていました。

学校へ行けない息子が合格して、友達が不合格になることは、全く想像さえしていませんでした。

 

彼から連絡を受けたとき、息子と二人で泣きました。

 

「100%頑張らなくてもいいやん。

休み休みでもいいから。

必ず卒業しような!」

 

先のことは分かりませんが、息子の卒業を目指して、私も出来る限りのサポートをしていこうと思っています。


不安とともに生きる

2021年02月07日 | 日記(息子・中学生)

先週の月曜日、通級に出ようと登校した6時間目に、クラスで卒業式の合唱の練習があり、息子はそちらに参加したようでした。

そのせいなのか、その日の放課後ディサービスで調子を崩し、途中で帰ることになりました。

 

それからしばらく息子は調子の悪い日が続き、不安が強くてお風呂にも入れず、もちろん勉強どころではありませんでした。

 

クラスの誰かに何かを言われたわけではないと思います。

合唱の練習に参加していないので何も分からないのは不安だけれど、卒業式に向けて練習していこう!

多分、息子はそう思って参加したのだと思うのですが、頑張りたいという自分の意志とは裏腹に調子を崩す結果になってしまいました。

 

入試間際なのに・・・。

息子が頑張ろうとしていたことが分かるだけに、何ともやりきれない思いでした。

 

木曜日、ようやく息子は落ち着いてきて、その日やっとお風呂に入ることが出来ました。

 

金曜日、6時間目の国語の少人数クラスに出席することが出来ました。

 

まだ少しずつ調子を戻している段階ですが、今日、息子は受験校の入試過去問題に挑戦しました。

 

「負けるな~!」

「頑張れ~!」

心の中でエールを送ります。

 

明日、もし息子が(たとえ1時間でも)学校へ行けば、また調子が悪くなってしまうのではないかという不安がありますが、登校するしないは息子に任せています。

 

昔、私が想像していたのとは全く違う息子の高校受験。

合格してもしなくても、息子の不安との戦いは終わりそうにありません。

 

以前、カウンセリングの先生からも、息子から不安がなくなることはない、と言われたことを思い出しました。

 

不安とともに生きる。

それもありなのでしょう。

〇〇にあった対処法がきっと見つかるし、何より〇〇は強くなっています! 

 


31110

2021年02月02日 | 日記(息子・中学生)

「31110」

息子の受験番号。

とても覚えやすい番号です。

 

コロナで緊急事態宣言が出ているため、高校の窓口に願書を提出するはずが、中学校で集めての一括送付となりました。

受験票も中学校を通じて受け取ることになり、サッカー部のチームメイトと続き番号なので、入試も面接も一緒に受けられることになって、とても心強いです。

 

息子はというと、今は、週に3日ぐらい1~2時間学校で過ごしています

主に通級で過ごし、あとは受験に関わる特別活動に出席しました。

受験校別に分かれて受験当日の行き方を考えたり(当日は5人グループで行動するようです)、面接の練習などをしたそうです。

 

息子は未だに少人数クラスの授業に出ても調子が悪くなってしまうので、受験会場に入って、3教科の試験をやりきることが出来るか分かりません。

 

出来なくても当然かもしれません。

そもそも、「高校進学」、その前に「受験」というタイムリミットがあって、それになんとか間に合わそうとしているけれど、息子の心はそこまで回復しているのかな?

 

正直言うと、充実した高校生活を送っている息子の姿を、今の私は想像できません。

(担任の先生は「想像できる」とおっしゃってくださったのに・・・。)

 

分離不安があって私から離れられないことは抜きにしても、中学一年生で学校へ通えなくなってしまった息子は、未だに小学生かと思うようなところがあって、中学校でもまれて高校生になったみんなの中でやっていけるのかな?

 

中学生になってなんとか適応しているように見えた息子が、すでに過剰適応で適応障害となってしまった経験からも、発達障害を持つ息子が高校でうまくやっていく可能性は半分ぐらい。

 

定型発達の中学生の登校拒否行動の出現割合が7.4%に対し、自閉症スペクトラムの中学生は54.5%(Munkhaugen EK  et al,2017)というデータもあるので、本当に「うまくいかなくて当然、チャレンジする価値がある!」ぐらいの気持ちで臨むべきなのかな。

 

そう思うと、気持ちが少し楽になりました。

 

失敗してもいい。

もちろん、息子の選んだ高校で充実した高校生活を送ることが一番だけれど、失敗したときは、また一緒に考えればいい。

 

頑張って!

 


15歳の決断

2020年12月18日 | 日記(息子・中学生)

7日、息子が15歳になりました。

 

体はとうに私の背を超え、どんどん大きくなっていくのですが、内面は逆に幼くなっていくようで、一人で留守番することも難しく、一人で眠ることも出来ません。

 

それでも、15歳。

あと3ヶ月もすれば、中学校を卒業し、その先に進まなくてはなりません。

 

昨日、進路懇談会がありました。

そこで、私立高校の受験校を決めなくてはならないのですが、息子は、近くの全日制の普通校を専願で受験することを決めました。

 

私の意見も聞かれましたが、

「専修学校の方が、単位数も少ないし、不登校経験者が半分くらいいて、そういう対応を普通にしてもらえるので、無理せず通えるのではないかと思ったのですが、結局は、〇〇が行きたいという学校を受験するのが一番なのかなと思いました。」

と、答えました。

 

私立の高校は、3年間の評定より、当日のテストの結果を重視する学校が多いそうです。

もちろん、これから担任の先生が受験校と行う教育相談で、評定が付いてなかったり低い理由、学校へ通えなくなった経緯、本人の通いたいという意思、息子に必要なサポートなどを伝え、その上で「受け入れ出来ない」と言われた場合は、受験校を変更しなければなりません。

その場合、フットサル部のある高等専修学校を第二希望として決めています。

 

これから受験に向けて息子がやらなければならないことは、気負わず、出来ることをやっていくこと。

「出られる授業や補習に出ながら勉強し、過去問を解いたりして試験の対策もしていこう。」

と、冬休みにサッカー部仲間と担任の先生とで行う補習も提案してくださいました。

 

この2学期、息子は体育大会や修学旅行に参加したり、国数英の基礎クラスの授業に出られる回数も増え、幾つかの課題も提出することが出来たので、1学期は9科の評定で「4」しかなかったのが、「11」と増えていました。

 

担任の先生は、

「頑張ってきたことが、こうして結果になって表れてきている。」

と、息子をほめてくださいました。

 

不登校前を考えると「32」あった評定ですが、そんなことを考えても意味がありません。

息子がこつこつと、今、積み上げている結果こそが大切です。

 

担任の先生は、

「通いたい学校が見つかったことは、素晴らしいこと。

〇〇が◇◇高校に楽しく通っているのが、先生には想像できる。」

と、言ってくださいました。

 

私も、そんな風に声をかけてあげられたら素敵だなぁと思いました。

 

でも、その日も、息子は全く勉強が出来ませんでした。

勉強をしようとすると、分からないことだらけで不安が強くなって、余計に調子が悪くなってしまうのです。

そして、今日も調子が悪いまま登校出来ず、基礎クラスの授業も受けられませんでした。

 

あ~、なるようにしかならない!

息子の決断を応援するまでです!!


進学先を探す

2020年11月25日 | 日記(息子・中学生)

発達障害があり、中学一年生の二学期から適応障害となって不登校気味の息子。

いよいよ12月下旬に行われる進路懇談会までに、私立の希望高校を決めなければなりません。

 

専修学校3校、近所の全日制高校1校、通信制高校(=オンラインで)2校の体験学習や説明会に、息子と一緒に参加しました。

 

どの学校も、中学校の支援学級や通級学級のように個別に支援という形はなく、放課後や長期休みを使っての補習や相談という支援の形になるようです。

 

ただ、専修学校には中学校で支援学級・通級学級に通っていた生徒さんも多く通われているそうで、その分、分かりやすい説明、個々にあった学習を心掛けているとのことでした。

授業の雰囲気も落ち着いていて、ゆっくりとした感じでした。

スクールカウンセラーが在中していることも安心材料です。

 

息子のように不登校で全く成績の評定が付かない生徒もウエルカムな雰囲気(年度により40%~60%が不登校経験者)で、受験も試験より面接重視、本人に通う意思さえあれば、逆に通えさえすれば、卒業、進路決定までしっかりサポートしてくださる印象を受けました。

 

コンピューター系と商業系、それに、毎日通う専修学校がしんどくなった場合に通信コースへ変更可能な学校の体験授業に参加しましたが、ボーカロイドソフトを使って音楽を作ったり、パソコンでタンブラーのデザインをしたり、壁新聞を作ったり、どの授業も分かりやすくて楽しそうでした。

 

専修学校はビルがそのまま学校なので、運動場がありません。

パソコンなどの設備はとても充実しているのですが、ビル内に体育館(室?)さえない学校もあり、そういう学校は近隣の運動場や体育館を借りて体育の授業を行うので、体育の行われない週もあるらしく、私には少しストレスが溜まりそうな感じがしました。

 

また、学校そのものの規模が小さいので、サッカーなどの人数が必要な部活は人が集まらずに続かないそうです。

e-スポーツや軽音楽、美術などの部活が人気だということでした。

 

唯一、屋上が運動場という専修学校があり、そこは週3で活動するフットサル部があって、息子の中で候補の一つとなっているようです。

 

ただ、息子の本命は、近所の全日制の私立高校のようです。

 

ちょっと頑張れば(頑張れるならですが)、試験も合格の可能性ありで、サッカー部の先輩が通っている高校。

 

本人は、

「(中学校と)あんまり環境が変わると不安。」

と言うのですが、中学校の環境が息子には厳しかったので、同じような環境では、またしんどくなってしまうのではないかと心配です。

 

その高校は、家から自転車で20分もあれば登校出来るので、他の専修学校が1時間半(往復で3時間)ぐらい通学にかかることを考えると、その点もかなり魅力的ではあるのですが。。。

 

「どこも、良いとこと悪いところがある。」

と、息子もよく分かっています。

 

オンラインで説明を受けた2校の通信制高校は、分校というか、塾のような所でレポートを出すための勉強をし、修学旅行などは他校と合同で参加するようで、息子は続かないと判断しました。

 

さらに、この週末には、発達障害のサポートが厚いと評判の通信制高校(専修学校併設)に見学に行く予定です。

やはりここにもサッカー部はなく、部活は、e-スポーツとバトミントンと軽音楽のみということでした。

 

息子の中では、「出来ればサッカーがしたい」というのがあるので、それに代わる何かが見つからなければ、候補に残らないかもしれません。

 

悩んで悩んで最後に息子が決めた高校に進学してほしいと思っています。


「勉強したい!」

2020年10月28日 | 日記(息子・中学生)

息子の強迫行為は日常程度に戻り、チックも気にならなくなったので、メンタルクリニックで処方されたランドセン錠は服用していません。

 

中学校へは提出物だけ出しに行ったり、通級教室に行ったりという状態ですが、先日の実力テストは、自ら「5教科受験する」と決め、息子はそれを実行しました。

 

教室で授業を受け続けることも難しい息子が、よくもまぁ受験できたなぁと思いますが、やりました!

息子は1年生の2学期から勉強出来ない状態が長かったので、理科8点、数学16点・・・と、テストの結果は予想通りでしたが。

 

実は、息子、9月の終わりに、

「勉強を教えてほしい!」

と、言い出しました。

 

中学生の問題とはいえ、すっと答が出てこない私に教えられる能力はありません。

小学生の高学年から適応障害になるまで通っていた塾には、冬期講習と3ヶ月分の授業の振替分が残っているのですが、息子は行きたくないようです。

そこで、学習支援してくれる放課後等デイサービスに通うようになりました。

 

4時頃に来所して、おやつを食べ、間に10分の休憩をはさみながら30分の勉強を3回、各々の基礎学力の向上や進学を目指して学習する塾のような所でスタッフも元学校の先生が多く、とても丁寧に教えてくださっています。

 

もちろん、今はまだ息子の調子が悪くて欠席する日もありますが、

「何でこうなるのかが分かった!」

という経験を繰り返して、勉強が少し好きになり、自信を少し持てるようになったのかなと思います。

 

そこで、

「まずは、全科目受けてみようか!」

と、励まされ、息子は5教科受験に挑戦する気になったようです。

 

テストを受けてみると、簡単な「読み仮名」などのサービス問題に手を付けていなかったり、点数アップするための課題も見えてきました。

 

勉強していないとはいえ、テストの結果はショックだったのか、

「11月の実力テストで、数学40点以上を目指す!」

と、息子のやる気は十分です。

 

放課後デイサービスで息子に数学を教えてくださっているのは、高校の数学教師を定年退職された先生です。

 

「14歳で数学の面白さに目覚めて、何十年経っても、今なお数学を探求し続けてるんやて!」

という話を息子から聞きました。

「『〇〇君、答よりも過程が大切なんやで。』って言われた。」

などと、その先生の話をよくするので、きっと息子と相性の良い先生なのだろうと思います。

 

また一つ、息子を支えてくれる場所、人が見つかりました。

感謝、感謝です!