今年の夏はいつにも増して暑くて、その上、コロナ感染者も急増し、ご近所でも一家揃って罹患して自宅待機中という話をよく聞くようになりました。
そんな中なので、病院と買い物、実家と義母の家を行ったり来たりするだけの毎日を過ごしています。
通信制高校が2ヶ月という長い夏休み中なので、息子に登校や勉強を促す必要もなく、気持ち的には随分楽です。
さて、息子、特別活動3時間分の読書感想文を書こうとして、少しずつ読書をしてきましたが、提出期限が近くなり、あと少しで読み終わるという段階になって、
「読み終わっても、書ける気がせえへん!
読書感想文、あきらめてもいい?」
と、言ってきました。
「いいよ。
特別活動は他でもとれるから。
でも、せっかくやから、最後まで読んだら?」
とだけ、私は言いました。
息子が適応障害によりうつ状態になって、教科書はもちろん、漫画の本すら読めなくなってしまいました。
不登校になり始めた頃は、お笑い番組すら観る気力がなかった息子ですが、最近はテレビやスマホで色々観ているようです。
でも、一冊の本となると、消費するエネルギーが全く違うのでしょうね。
不登校中に息子が望んでまとめ買いしたサッカー漫画は、今でもほとんど読んでいません。
そもそも、息子は、小さな頃から図鑑は好きでしたが、物語的なものは仕掛け絵本以外は自分で読むことはなかった気がします。
今でも、サッカーの選手名鑑はよく眺めています。
「本、読むの苦手?」
と、息子にきいたとき、
「うん。
頭が動かへん。」
と、言っていました。
先日、LINEマンガで「僕の妻は発達障害」という漫画を読みました。
発達障害を持つ主人公は、学習障害もあって、夫の描いた漫画を見ることはできても、読むことが出来ないのです。
「このカオ、面白いですね。」
「優しい感じでなんとなく好きです。」
と、見た感想を述べることは出来ても、ストーリー自体は読むことが出来ないようでした。
息子は、学習障害はありません。
けれど、文字を読みながら同時に理解することが難しいとか、本を読んでそこから何かを考えたり作者の伝えたいことを想像したりすることが難しいとか、発達障害特有の困難さがあるのかもしれません。
読みながら考えるという私にとってはごく当たり前の読書が、息子にとっては大変なことなのかもしれないという気がしてきました。
スクーリングの代替えでNHK高校生講座を観て自分一人の力で視聴レポートを書くことが出来ないのも、単なる苦手だけではないのかもしれません。
読書感想文、今回は私は手伝うことをしませんでした。
特別活動は3年を通して30時間ということで時間的な余裕があるし、まだまだ色々な活動があるようです。
映画鑑賞も無理だったのでハードルは高そうですが、挑戦できるものがあるということはいいことなのかもしれません。
ただ、出来ないことばかりだと辛いので、息子の好きなことを思いっきりする必要があると思いました。
この夏、息子は2週間に一度のペースでセレッソ大阪の試合を観に行っています。
私も一度だけ一緒に川崎フロンターレとの試合を観に行きました。
今年、セレッソ大阪はリーグ戦での優勝は厳しそうですが、まだ天皇杯とルヴァンカップは勝ち進んでいて優勝の可能性があります。
もし、勝ち進んだら、息子を決勝戦に連れていくことになっています。
決勝戦はそれぞれ東京と神奈川で10月に行われるらしく、どちらも敗退してしまったときは、千葉で柏レイソルとのリーグ戦を観に行く約束をしています。
大阪からはるばると、久々の家族旅行になりそうです。
それが終われば、4年に一度のワールドカップが始まります。
4年前のワールドカップは、息子は中学一年生で、まだ毎日登校していた頃です。
不安の強い息子が、ワールドカップ中だけは調子が良かったことを思い出します。
好きなこと、夢中になれることって大事なんですね!