やっぱり幸せ♪

日常の色んなこと、特に発達障害を持つ息子との素晴らしき日々を綴っていきたいと思います。

2019Jリーグ、感動の開幕戦

2019年02月23日 | 日記(息子・中学生)

2月22日、Jリーグが開幕しました。

2019年開幕戦のフライデーナイトJリーグは、セレッソ大阪vsヴィッセル神戸

 

 

Jリーグ開幕を盛り上げるため、先着30,000人に「金J限定ベースボールユニ」がプレゼント、さらに、「シャウエッセン入りスープ」が先着45,000人に振る舞われることになり、平日の夜にかかわらず、42,221人がヤンマースタジアムに観戦に駆け付けました。

 

息子も、この日を目指し、「サッカー部の練習に行けるようになったら、開幕戦を観に行きたい!」と言っていたのですが、思いとは裏腹に登校することも部活に参加することもままなりませんでした。

セレッソ大阪の試合を目標に、部活に行くんだという思いが強くて、その気持ちがかえって息子を苦しめパニックになってしまうようでした。

 

「学校にも部活にも、行きたい気持ちがあれば、いずれ行けるようになる。

22日までに行けようが行けまいが、開幕戦の応援に行こう!」

そう言って、早めにチケットを確保することになりました。

 

平日の夜なので、主人は仕事帰りにスタジアムに向かうことになり、私が息子と一緒にスタジアムに行くことになりました。

7時半キックオフででしたが、5時前に長居公園に着いたときにはもう人でいっぱいで、スタジアムに入るまでの長い長い行列が出来ていました。

出店もたくさん出ており、お祭りムードです。 

ベースボールユニとシャウエッセン入りスープをGETし、鶴心のから揚げやポテトに焼きそばを買って座席へと向かいました。

 

ヴィッセル神戸には、イニエスタ選手やポドルスキー選手、ビジャ選手等、世界的にも実力のある選手が揃っています。

彼らの素晴らしいプレーを観たい気持ちはあるものの、セレッソ大阪が勝って息子の喜ぶ顔を見ることが私の何よりの願いです。

 

ここには、学校も地域も離れて、不登校なんて関係なく、セレッソ大阪を愛して応援するサポーターとしての息子がいました。

試合直前に合流した主人と家族3人、心を一つに勝利を願って応援しました。

その願いはホームサポーターみんなの願いであり、スタジアム全体が独特の雰囲気に包まれていました。

 

後半32分、セレッソ大阪が右からのコーナーキックを獲得。

丸橋選手から放たれたボールを木本選手が触り、最後は山下選手が頭で押し込みゴ~~ル!!

 

その瞬間、スタジアムは歓喜で沸き上がりました。

息子も主人も、そして私も、大声をあげて喜んでいました。

 

それから試合終了まで「なんとか守り切って!」と、祈る思いで応援し続け、1-0のまま鳴り響いたホイッスル。

渋い試合ながら、セレッソ大阪の勝利で、素晴らしい開幕戦となりました。 

  

息子が久しぶりに外出し、歓喜を大爆発させることが出来て本当に良かった!

ここで感じたエネルギーは、そのまま生きる力になると思う!

 

寒かったけど、手足は冷えきってしまったけど、心は熱く、セレッソ大阪を応援する息子のサポーターである私にとっても、「感動の開幕戦」となりました。

 


カウンセリングで、「そうなんだ!」

2019年02月20日 | 息子の広汎性発達障害と強迫性障害、適応障害

16日の土曜日は、メンタルクリニックの日。

カウンセリングは、息子45分、私15分でした。

 

この日、私が一番聞きたかったのは、息子への対応です。

「『〇〇が決めたことを支持するように』ということですが、自らの意思で1時間だけ学校へ行ったものの、物凄く調子が悪くなってしまって、本当にこれで良かったのかって、不安になるんです。

家庭で勉強しようとしても精々15分が限度という状態なので、学校で勉強をしたとして、頭に入るどころか疲れるだけだと思います。

その後2~3日は不安で調子が悪くなるなら、「もう少し調子が良くなってから学校に行く方がいいんじゃないか」と、思うんです。

でも、そうすると、「〇〇の『学校へ行こう』という意欲を削いでしまうのではないか」と、心配にもなるんです。」

 

「彼が決めたことなら、それで良かったんだと思います。

こういう状況では、学校へ行けたということが自信になることもありますし、逆に調子が悪くなることもあります。

どちらになったとしても、全くおかしくありません。

そう思って、〇〇君に寄り添ってあげられたらいいかと思います。」

 

「〇〇は、学校に行くだけでも限界まで頑張っているのに、さらに『出来れば~~しよう』みたいに声を掛けられると、それは、もちろん〇〇のことを思って言ってくださっているのですが、『もっと頑張らなあかんって思われてんのかな?』とか『甘えてるって思われてんのかな?』と、不安になるみたいです。」

 

「そうですね。そのように言ってました。

先生や友達とその辺の意識のずれを感じているようですね。」

 

「親である私ですら戸惑うことが多くて、先生や友達が分からなくても当然だとは思います。

先生には、『〇〇はこんなこと思ってるみたいです』ということはお伝えしていますが・・・。」

 

「それでいいと思います。

不安の原因が何か、少しずつ見えてきていると思います。」

 

「あと、勉強しようとしても15分ぐらいしか続かないということは、まだ勉強するには早いということなのでしょうか?」

 

「疲れてしまうなら、そうだと思います。

私は、〇〇君はまだ教科書を開くのも難しいかなと思っていましたので、驚きました。」

 

そうなんだ!

と、思いました。

息子は、先生が驚くほど頑張っているし、回復していたんだ・・・。

 

適応障害によるうつ状態は早く回復すると聞いていたのですが、私は、なかなか良くならないと思って不安でいました。

先生は、〇〇が予想より早く勉強する意欲を持つようになったと思っているようです。

すぐに疲れたとしても、たとえ英語だけだとしても・・・。

 

カウンセリングでは、私の対応を承認してもらい、息子が回復への道を進んでいることを気付かせてもらい、「また次の診察まで前向きに頑張ろう!」という勇気をもらいます。

 

続く児童精神科の診察では、

「少しましになってきたかなっていう気はするけど、時々パニックになる。」

と、息子は答えていました。

 

「食欲は?」

「ある?」

「眠れてる?」

「不安が強くて、なかなか寝られへんから、その分朝起きるのが遅くなる。」

「学校は?」

「木曜日に行ったけど、それからまた調子が悪くなった。」

「不安なんかな~?」

「・・・。」

 

まだ薬を変えてから日が経ってないので、もうしばらく同じ薬で様子を見ることになりました。

ただ、デパスを飲む回数が減っているので、一日に2回に減らすことになり、「レキサルティ錠0.5mg(半錠)と、レクサプロ錠5mg(半錠)、ツムラ抑肝散加陳皮半夏エキス顆粒5g(2包)、頓服としてエチゾラム錠(デパス)0.5mgを一日2錠まで」となりました。

 

次の診察は、12日後です。

 


「みんな分かってんのかな?」

2019年02月18日 | 息子の広汎性発達障害と強迫性障害、適応障害

2月11日の祝日、意を決して、久々に息子はサッカー部の練習へと向かいました。

ところが、「学年末テストが近いので、試験勉強を頑張るように」と急きょオフになったらしく、運動場には誰もいませんでした。

 

息子は部活にほとんど出られていなかったので、連絡がなくても仕方がないのかなとは思うものの、私はちょっと悲しい気持ちになりましたが、息子は練習がないことにほっとしたような様子でした。

 

「サッカー部の練習に行こう」「練習を頑張ろう」という思いが強くて、それなのに行けないことがより一層息子を苦しめていたので、部活がオフになってからは、穏やかに過ごせる時間が多くなってきました。

 

落ち着いてくると、サッカーゲームをしたり、英語の宿題に取り掛かろうとする元気が出てきます。

息子の好きなサッカーチームはセレッソ大阪とリヴァプールなので、将来プレミアリーグを観戦しに行くためには英語を勉強しておいた方がいいと、息子も思っているようです。

と言っても、今はまだ15分も勉強すれば、疲れて寝転んでしまいますが・・・。

 

14日、この日は5時間授業で5時間目に英語の授業があり、息子自ら学校に行こうと決めました。

5時間目が始まる前に息子を学校まで送って行き、祈るような気持ちで息子の帰りを待っていました。

 

息子が帰ってくる直前に、担任の先生から電話がありました。

息子の顔を見れて嬉しかったことと、息子が別室授業より通常授業に出ることを望んだので、みんなと一緒に勉強したこと、クラスのみんなも息子が来たことを喜んでくれて、息子の周りに友達が集まって、すんなりみんなととけこんでいたこと等、連絡してくださいました。

 

電話から間もなく息子が帰って来ると、ひどく疲れた様子でした。

 

「お帰り。よく頑張ったね。」

と、言うと、息子は、

「頑張った。

頑張ったけど、疲れた。

みんな、わ~って話してくるから、怖かった。

パニックになりそうやった。」

と、ぎゅ~っとしがみついてきました。

 

「18日と19日の放課後に体育の補習があるねん。

『出来たら参加してほしい』って、言われた。

『無理せんでもええけど、参加したら評価付けれるから』って。」

「どんなことすんやろ?」

「持久走とか、器械体操とか、レイアップシュートって言ってた・・・。」

 

「そんなん無理に決まってるやん。

授業も出てないのに・・・。

限界まで頑張って学校に来たってこと、みんな分かってんのかな?

『元気そうで良かった』って、こっちはぎりぎりまで頑張ってるのに、もっと頑張れるはずやって思ってんのかな?」

 

「『無理せんでもええ。』って、先生言ってたんやろ。

でも、出来れば、〇〇の将来のために評価を付けてあげたいと思って・・・。

みんな、ちょっとでも〇〇の力になりたいって思ってくれてるんや。」

 

でも、私の言葉を息子は、

「うわ~っ!」

という叫び声で遮りました。

 

〇〇のことを思って、〇〇のために何か出来ることをしてあげたいと思ってくれていることを伝えたかったのですが、今の息子に正論を聞く余裕などありません。

 

それから、一気に息子の調子が悪くなってしまいました。

「サッカー観てるときだけ何もかも忘れられる」と言っていたはずの息子でしたが、テレビで試合を観ても、少し観ただけで疲れてしまい、それさえ続かなくなってしまいました。

 

お風呂に入れない。

歯を磨く気力もない。

それなのに、手だけは何度も洗う。

寝ても眠れないようで、

「ママ、おる?」

「ママ、おらんなあかんねん。」

と、夜中に何度も何度も声をかけてくるのでした。

 


「心に来て!」

2019年02月07日 | 息子の広汎性発達障害と強迫性障害、適応障害

この一週間は、息子は登校することが出来ませんでした。

部活のある日は、前日から「絶対に行く!」と決めているようで、そのために余計に不安になってしまい、毎晩のように調子が悪くなってしまいます。

放課後に部活のない日や病院に行くために元々学校を休まなければならない日の前日は比較的調子がよく、当日も昼までは穏やかに過ごせるようです。

 

さて、昨日はメンタルクリニックの日。

この日のカウンセリングは、息子45分、私15分。

 

カウンセリングのの先生に息子のことを聞くと、

前回から自分の中の不安を少しずつ言葉に出来るようになってきました。

それは、本人にとって辛い作業でもあり、時々う~っと唸るなど苦しそうにしていましたが、不安を乗り越えるためにはどうしても必要な作業なので、頑張ってもらっています。」

と。

 

「物を投げたり、ねぎを食べるなど突拍子もない行動はなくなったのですが、頻繁に奇声をあげます。

『き~っ!』とか、『うぉ~っ!』とか・・・。

近所に小さいお子さんがいるので、『周りの人がびっくりするから、そんな声を出すのはやめよう!』って、言ってしまうのですが、そういうのは止めたり、我慢させてはいけないのでしょうか?」

 

言葉に言い表せない苦しさが『奇声』となっているのでしょうが、お母さんがそう言うと治まりますか?」

 

「いいえ、『そんなこと言ってる場合じゃない!』って言って、ますますひどくなります。」

 

「そうだと思います。

一番いいのは、その苦しさを言語化してあげることで、『どんなことが不安?』って聞いてあげたり、こんなことが不安じゃないかって思われることを言葉にしてあげられるといいのですが・・・。

実は、カウンセリングも同じ作業で、得体の知れない不安を言語化することによって、乗り越えられるものにしていくことなのです。

ご家庭で、ましてやパニックになっているような状態では難しいかもしれませんね。」

 

「それと、『ママ、ママ』って頻繁に呼ばれるようになって、私が風呂に入っているときや、逆にあの子が風呂に入ってるときにも、2回も3回も呼ばれます。」

 

「『ママ、ママ』って呼ばれることによって、ハグの回数は減っていますか?」

「いいえ、そんなに変わらないと思います。

ただ、『まずは20回ぐらいに減らそう』みたいなことを言ってました。」

「それは、自分からですか?」

「はい。私からは何も言ってませんので・・・。」

「『ママ』って呼ばれるとどうしますか?」

 

「私が風呂に入っているときはすぐには行けませんが、その他はすぐそばに行きます。

『不安になった!』って言うので、『だいじょうぶやで!』とか、声をかけます。

この前、すぐそばに行ってハグしているのに、何度も『ママ、来て!』って言うので、

『おるやん! ママ、ここにおるやん!』って言ったら、

『心に来て!』って、言われました。」

「それは、〇〇君が言われたんですね。」

「はい、『心に来て!』って、私はどうしたらいいんでしょうか?」

 

「なるほど・・・。

〇〇君が『ママ、ママ』って呼ぶ理由が少し見えてきた気がします。」

 

「私が〇〇に対してしていることが間違っているのでしょうか?」

「そんなことはないです。

ただ、お母さんは〇〇君に対する思いをどちらかと言えば行動で示されてきたと思うのですが、もっと言葉にしてあげられたらいいのかなと思いました。」

「言葉もかけているつもりなのですが・・・。」

「たとえば、どのようにかけられていますか?」

 

「たとえば、あの子が学校に行きたいのに行けなくてパニックになっているときだと、

『不安と〇〇が頑張って学校に行こうとするエネルギーが戦っていて、今は不安の方がちょっと強くて行かれへんかったけど、不安が小さくなってエネルギーが勝つようになったら行けるようになるで。』

とか、最近、よく『頭がおかしくなった、おかしくなった!』って言うので、

「おかしくなってないで~。不安が強いから、わ~ってなっちゃうけど、不安がましになったらそんなことなくなるから心配ない!』

みたいなこと言ってます。」

 

「それでいいと思います。」

「あの子の望んでる言葉と、私がかける言葉がかけ離れているのでしょうか?」

「お母さんが〇〇君のことを大好きで大切に思われていることは、今までお話を伺ってきた中で本当によく分かります。

それでも不安になる〇〇君には、もっとシンプルに、『今のあなたが大好き』であることをそのまま言葉で伝えてあげるといいのかな、と思います。」

 

今ばかりでなく、過去から未来まで、いつどんな時の息子も大好きだし大切なことは当然であって、それを自分では言葉にして息子に伝えているつもりだったけれど、息子に伝わっていなかったのでしょうか!?

 

「〇〇くんが『心に来て!』って言えたことは、前進ですよ。良かったですね。」

先生は、そう喜んでくださいました。

 

先日、ブログへのコメントで花さんが教えてくださった森田直樹さんの書籍にも、

「一日3回子どもをほめること」

「そのときに、ほめるだけでなく、心をこめて親の嬉しい気持ちを伝えること」

それが、子どもの心のコップを自信で満たしていくと書かれていました。

 

本を買って読み終えてからまだ数日しか経っていないので、始めたばかりですが、

「不安に負けんと学校へ行こうと思う気持ちがすごいんやで! 絶対に行けるようになるよ!」

「今日は、お風呂に入れて良かった!」

「ご飯、全部食べれたやん。頑張ったね!」

などと、声をかけるようにしています。

 

本で読んだこと、カウンセリングで学んだこと、それぞれに「そういうことだったんだ」と、納得がいく思いがしました。

 

児童精神科の先生の診察では、息子は、

「あまり調子は変わらない。」

「学校へ行くのがだいぶん近くなった。」

と、答えていました。

 

学校へ行けないのは変わらなくても、息子の中では登校への道のりが近くなっているのだ!

と、驚きました。

 

今回、リスパダールに変えて「レキサルティ」という薬を服用することになりました。

うつ状態に効果が高い、新しい薬だそうです。

 

「レキサルティ錠0.5mg(半錠)と、レクサプロ錠5mg(半錠)、ツムラ抑肝散加陳皮半夏エキス顆粒5g(2包)、頓服としてエチゾラム錠(デパス)0.5mgを一日4錠まで」を10日分処方されることになりました。


おかしくなった・・・

2019年02月02日 | 息子の広汎性発達障害と強迫性障害、適応障害

リスパダールとレクサプロを半錠ずつに戻して、息子の様子を見ています。

物を投げたり、床や壁をどんどん鳴らすようなことはなくなりましたが、夜になるとパニックになって、「ぎゃーっ!」「うぉ~っ!」などと泣き喚くことは何度かありました。

 

学校へ行ったのは、26日の土曜日だけ。

サッカー部の練習が10時からあったのですが、息子は11時から部活が終わる1時までの2時間に渡って参加しました。

息子の希望で私は車で待機し、車の中から息子の様子を見守っていました。

久々に、楽しそうに友達と話をする息子の姿を見ることが出来ました。

 

30日のカウンセリングは、予定時間をオーバーする程じっくりと話を聞いてもらうことが出来たようです。

その前の2回は、「話したくない」と、話す気力さえなかったので、少しは落ち着いてきたのかもしれません。

そのため、私の話を聞いてもらうことはできませんでしたが、次回は1週間後にカウンセリングの予約を入れることが出来ました。

 

診察では、

「調子はあまり良くない。」

「不安が強い。」

「食べられるときと、食べられないときがある。」

などと、息子は答えていました。

 

「お母さんから見て、どうですか?」

と聞かれ、

「大きなパニックはなくなりましたが、夜になると不安が強くなって泣いたり叫んだりすることがあります。

朝、9時、10時頃まで寝ているせいもあるのかもしれませんが、夜、寝付くまでが大変で辛そうにしています。

夜に調子が悪くなると、デパスを飲んでも全然効きません。

一度寝てしまうと、ぐっすりと眠り過ぎるぐらい寝ています。

手洗いなどの強迫行為は、少しましになったように感じます。」

というようなことをお伝えしました。

 

「もう1週だけこのままの薬で様子をみましょう。

1週間後、良くなる様子がなければ、違う薬を提案させていただきます。」

 

引き続き、「リスパダールOD錠0.25mg(半錠)と、レクサプロ錠5mg(半錠)、ツムラ抑肝散加陳皮半夏エキス顆粒5g(2包)、頓服としてエチゾラム錠(デパス)を一日4錠まで」を、7日分処方されました。

 

この日は、息子の調子が良かったので、病院の帰りにばあばの家に寄りました。

10分程の短い時間ですが、孫の顔を見れただけで、ばあばはとても喜んでくださいました。

 

家に帰ってからの息子はさらに意欲的で、久しぶりに勉強をしました。

短い時間ではありましたが、英語の教科書を開き、宿題をしていました。

そして、今まで応急的にリビングの横の和室で寝ていたのを、2階の寝室にすると言い出しました。

 

こちらが嬉しくなるほど普通な感じで過ごしていた息子でしたが、夜になっていざ寝室で眠ろうとしたときに、

「落ち着かない! 頭の中がおかしい!」

と、言い出しました。

 

「どんな風におかしいの?」

と、聞くと、

「色々言ってくる。

分かれへん、うわぁ~!」

と、言いながら、何語か分からない言葉を次々に喋り出し、

「ごめん、おかしくなったから、ちょっと待ってね・・・。」

と、言うのです。

 

私がよほど不安そうな顔をしていたのでしょうか、息子は私の顔をじっとのぞき込んで、その後、「ぎゃ~っ!」「わ~っ!」と狂ったように叫び出しました。

そしてまた、何語か分からない意味不明の言葉で何かを言い続けるのです。

 

調子が良さそうだったのに?

なぜ?

 

私が動揺すればするほど、息子のパニックは大きくなります。

「だいじょうぶ。だいじょうぶやで。」

だから、息子に言い聞かせながら、自分に言い聞かせます。

 

1時間余り。

息子にとっても私にとっても辛い時間が続きました。

 

「やっぱり下で寝よう!

和室の方が落ち着くかも。」

主人に頼んで、布団を1階の和室に戻しました。

 

少し落ち着いた息子は、

「おかしくなった・・・おかしくなった・・・。」

と、泣いています。

 

「おかしくなっても、だいじょうぶやで。

おかしくなった〇〇も大事。

普通のときの〇〇も大事。

元気でも、病気でも、大事な〇〇に変わりはない!

たとえおかしくなったとしても、ママ達がおるからだいじょうぶ。

心配せんでもいいんやで。」

 

本当に、いつ治るのか、この対応で間違っていないのか、私でさえ不安でたまらなくなるのに、見通しの立たないことが不安で仕方がない息子が平静でいられるはずもありません。

 

ただただ確かなことは、〇〇が大切な存在であるということなのです。