昨日は、息子の通う通信制高校の進路懇談がありました。
前もって、息子に、何がしたいか、何に困っているかを聞いてみました。
・やりたいことは考えられないけど、高校は卒業したい。
・困っていることは、やることが多すぎて頭と体が付いていかないこと。
やることというのは、週に1~2回登校して、1~2時間の授業に出ること。
学校に行かない日は、レポートを1枚すること。
それがしんどくて出来ないと、息子は言うのです。
サッカー部の練習も休んでいて、続けるかどうか迷っているようで、抑うつ状態が長引いています。
そんな中での進路懇談です。
事前のアンケートでは、進学とも就職とも書くことができず、
「自立支援、就労支援を受けようかと考えている。」
「通信制高校なので、登校が困難な方も多く通われていると思うので、その方達のその後の進路を教えていただければありがたいです。」
と、私の字で書いておきました。
「進路について、何か考えてますか?」
と、先生に聞かれ、息子は、
「何も考えられてなくて・・・。
同年代の人と話したりすることがないので、みんなどんな感じなのかなって、気になります。」
と、答えていました。
「進路について、これがやりたいからこうすると、しっかり考えている人は、ほんの数パーセントです。
あとは、漠然と進学しようかな~、働こうかな~、という感じですね。
就職か進学か、今すぐ決めなくてはならないというわけではありませんよ。
もし、何か興味を持っていることがあるなら、こういうのはどうか?とか、何かしらアドバイスできることがあればなぁと思ってます。」
「現実的なことをいうと、週に1~2回登校して、ほんの数時間教室にいるということがしんどいので、進学も就職も難しいと思っています。」
と、私。
「通信制の大学もありますが・・・。
しっかり単位も取れているみたいですし。」
と、先生が言うと、
「今は、母のお陰でなんとかやれてるって感じなので、自分だけやったらできてないと思います。」
と、息子。
「お母さんのお陰ももちろんあるけど、君がちゃんと卒業しようという意志を持って頑張ってきたから、きちんと単位を取れてるんだよ。
どんなにお母さんに言われても、できない、やろうとしない人はいます。
だから、そこは、自信を持ってください!」
と、先生は、息子を褒めてくださいました。
先生は、私の方を向いて、
「アンケートの登校の難しい子の進路のことですが、なかなか難しいところがありまして・・・。
環境が変わることはチャンスで、がらっと通えるようになる子もいます。
そうでない子も多くて、卒業できなかったり、卒業後も状況が変わらないままの子もいます。
職業訓練校や就労支援など、こういう所がありますよということをお伝えすることはできますが、学校を通してではなく、個人でやりとりしていただく形になります。
ただ、職業訓練校は朝早くからぎっちり学ぶ所なので、今より難しいかもしれません。」
と・・・。
「進路は、ここがいいんじゃないかと思って薦めても、実際そうなのかは通ってみないと分からないし、思ってたのと違うと、やめる人もいます。
卒業してから一年二年、自分がやりたいことを探すのもありかもしれません。
旅したり、アルバイトをしてみたり・・・。
お父さんお母さんには迷惑をかけるかもしれないけど、君が自分のペースで進んでいけるなら喜んでくれると思うよ。
今は、外に働きに出なくても、家でパソコンを使って仕事をしたり、工芸品など、自分で作ったものを販売している人もいます。
確かに難しい面もあるけど、先生の頃とは違って、一度就職したら退職するまでそこっていうわけでもないし、色んなことに挑戦して、あかんかったら次って、挑戦しながら自分に合ったものを探していく時代ですしね。」
「今はまだ何も考えられないけど、前に比べたらましになってきたし・・・。
前は学校に着くことで精一杯やったけど、今は授業を聞く余裕がちょっと出てきたので、これからもっと良くなったら考えられるようになるのかなって思ってます。」
と、息子。
「気になることや知りたいことがありましたら、いつでも相談してください。」
と、言われ、進路懇談は終わりました。
最近、授業のある日に学校へ行けなかったりして、調子が悪いと思っていた息子ですが、入学した2年前と比べたら、余裕が出てきたと感じているようです。
それだけでも、一緒に登校を続けてきた甲斐があったかな。
これから、もっともっと良くなっていくよ!!