旅行1日目は、「清水エスパルスvsセレッソ大阪」のサッカー観戦するだけになってしまいました。
息子の希望を叶えて目的は果たせたものの、息子が小学生である最後の旅行をもっと楽しみたいと、2泊目は山梨県の河口湖畔の宿に泊まることにしました。
せっかくここまで来たら、富士山を見せてあげたい!
そう思って来たのに、1日目も2日目も全く富士山が見えません。
夏は雲に隠れて富士山が見えにくいとは聞いていましたが、雨が降り出さないか心配なくらいどんよりしたお天気で、富士山は到底望めそうにありませんでした。
2日目は、早朝から営業している清水港の海鮮丼屋で「鮪丼」を食べてから、「白糸ノ滝」→「朝霧高原富士ミルクランド」→「富士すばるランド」という行程。
「白糸ノ滝」は、本当に絹糸のような柔らかい水の帯が滝となって広範囲に流れていて、富士山の湧き水で出来ているという霧のシャワーが降りかかり、爽やかで気持ちよかったです。
ミルクランドの「あさぎりミルクジェラート」もあっさりしておいしかったし、「富士すばるランド」も充分に楽しめました。
さて、「富士すばるランド」にはお昼頃に到着したので、パスポートを購入しました。
まず初めに挑戦したのが、「ポックルの森 立体迷路」
5階建ての木の建物の迷路で、からくり扉やネットなど仕掛けがたくさん施されています。
家族ばらばらで各自でゴールを目指すことになりましたが、私は、前のグループが仕掛け扉を開けている瞬間に運良く居合わせたりして、結構早くにゴールすることが出来ました。
私16分、夫35分。
息子は、待てども待てども出て来なくて、1時間過ぎた頃に声をかけて一旦リタイアさせました。
昼食も食べてないし、雨が降り出さないか心配だったし、せっかくパスポートを買ったのに他のアトラクションも楽しみたいと思ったからです。
ゴールが出来なくてイライラしたままの息子に、
「とりあえずお昼ご飯を食べて、他のアトラクションもやってみてから、また挑戦したら?」
と、説得しました。
次のアトラクションは、「ふじのすけのバギーランド」
1周400mのオフロードコースをレジャー用バギーで運転します。
低スピードなので、6歳からOK。
アクセルは右手のボタンで、ブレーキやハンドル操作は自転車と同じです。
低学年の子ども達も楽しそうに乗っていましたが、息子はなかなか要領を得ません。
コーンで作られたコース外に出てしまったり、うまく停まれなくてコーンをひいて壊してしまったりして、通常2周回るのですが、息子は1周で終了させられてしまいました。
早くこの場を立ち去りたいと思う反面、息子の気持ちが気になりました。
「どうする? 他、行こか?」と、聞くと、
「もう1回やりたい!」と、息子。
もう一度、バギーの列に並びました。
息子は体が大きいので、見かけはどう見ても中学生です。
1回目は、3台のバギーのうち少し速度が速めの2番のバギーに乗ることになりました。
2回目は私も一緒に並び、息子がまたその2番のバギーに乗る番が回って来てしまったので、私が代わりに乗ることにして、息子の後ろを走りました。
「ゆっくりでいいから!」
時々声をかけながら走ると、1周目で要領をつかみ、2周目からは自信を持って走っていました。
「うまく乗れたね!」
と、声をかけると、
「うん! 1回目は、早いバギーやったから感覚がつかめんかってん。」
その後、「SL森林鉄道」や「ようせいの家」という簡単な謎解きアトラクションに参加し、いよいよ「ポックルの森 立体迷路」に再挑戦。
自分一人で参加するというので、水分補給を済ませ、タイムリミットを1時間と設定し、息子を見送りました。
1時間以内にゴール出来るか不安でしたが、さっきのバギーで、うまく出来ないことでも諦めずに挑戦しようとする息子に「強さ」を感じました。
うまくいかないことは「自分に向いていない」(単なる言い訳かも…?)と、すぐに気持ちを切り替えてしまう私よりもずっと立派だと思いました。
息子が迷路に再挑戦している間、夫は休憩所で仮眠し、私は、「ロールグライダー ポッポルのスカイウォーク」に挑戦しました。
高さ5メートルの塔から木々の間を105m、専用のハーネスを付けてケーブルで吊り下げたパイプを滑車で滑走するものです。
夫も息子も「やりたくない」と言っていたので、私一人で楽しみました。
カーブでは遠心力がかかって少し衝撃を感じましたが、爽快で面白かったです。
「ポックルの森 立体迷路」は、5階のゴール地点に鐘があります。
ゴールするとその鐘をカランカランと鳴らすので、鐘の音がする度に建物を見上げていました。
何度目かのカランカランでついに息子の姿が見え、私は息子に向かって大きく手を振り続けました。
息子も私に気付いて手を振り返してくれ、涙が出そうになりました。
記録は32分。
本当によく頑張りました!!
その後、エントランス近くのパターゴルフを家族3人で楽しみ、ホテルへと向かいました。
雄大な富士山は一度も目にすることは出来ませんでしたが、何とも言えない達成感を感じた一日でした。