25日は、息子のメンタルクリニックに行ってきました。
この日のカウンセリングは私達親子が最終だったこともあり、息子の話をじっくとり聞いてくださいました。
息子、1時間20分、私は10分。
カウンセリングで私が聞きたかったことは、息子のクラブのことです。
心理士の先生も息子から話を聞いているようでしたが、
・クラブのミーティングで、パニックになって頭が真っ白になったこと
・息子がクラブをやめたいと言い出したこと
・病気が治るまでは、今まで通りの休部状態にしていること
・家でもまだ十分に活動できる状態ではないし、クラブに参加した後の数日間はいつも調子が悪くなること。
それでも、もし、息子がクラブに行きたいと言うのなら、行かせた方がいいのかどうか、を聞いてみました。
「自分でも調子が悪いことが分かっていて、それでも行きたいと言うなら参加していいと思います。
そうやって、向き合おうとしているのだと思います。」
「調子が悪くて、運動できる状態じゃないと思えても、本人が行きたいと言うなら行かせていいんですね?」
「彼は、『クラブは、自分の調子に合わせて参加していい』と認識しているようです。
彼なりに考えていると思いますよ。」
「それと、春休みに入って、宿題もたくさんもらっているのですが、全部するのはもちろん無理なんですけど、少しずつでも宿題をする方が新学期に向けての準備になるのか、それとも宿題のことは触れずにゆっくりさせる方がいいのか、どのように接していけばいいでしょうか?」
「う~ん、その見極めはむずかしいですね。
そのことについては、診察のときに先生に聞いてみてください。」
すでに、クリニックには私達親子だけになっていました。
私がカウンセリングを受けている間に児童精神科の先生と息子は話をしていたようで、
「だいぶん落ち着いてきたみたいで、良かったですね。」
と、言われました。
「落ち着いてきてはいますが、調子が悪い時も多いです。
昨夜もなかなか寝付けずに大声をあげたり、眠ってからもうなされていました。」
「そうですか。
春休みに入ったので、しっかり休めるといいですね。」
「今は、朝10時とか11時ぐらいまで眠っているのですが、起こさずしっかり休ませる方がいいのか、それとも新学期に向けて少しずつでも早く起きるようにしていった方がいいのか、どちらがいいのでしょう?」
「今は休養することを最優先にして、ゆっくり休ませてあげてください。」
「宿題も、今はさせない方がいいですか?
少しずつなら取り組んでいった方がいいですか?」
「もっと落ち着いてからでいいんじゃないですか。
恐らく頭に入らないと思いますよ。」
「『休養を最優先』ということですね。
ただ、クラブには行きたいと言ってるんです。
この前、クラブに参加して調子が悪くなり、パニックになったそうです。
一時は『サッカーをやめる』とまで言ってたのに、『春休み中に行きたい』と言ってます。
とてもまだ運動できる状態ではないと思うし、クラブに行くと調子が悪くなってしまうんですけど、本人が行きたいと言うなら行かせた方がいいんでしょうか?」
「行かせていいと思いますよ。
調子が悪くなっても行こうとしているんでしょ。
『自分には無理だ』と思うのか、『頑張れる』と思うのか、答を出そうとしてるんです。」
二人の先生の話を聞いているうちに、息子がサッカー部に「行きたい、けど、行けない」と悩んでいるのは、息子にとってとても意味のある大切なことなのだと思うようになりました。
「苦しそうだから」とか、「他のことが手に付かないから」という理由で、周りから答を押し付けようとしてはいけないのです。
息子にとって、春休みの宿題よりも大事なこと。
さらに、休養することよりも大事なこと。
大袈裟に言えば、息子は今、人生を左右するような大きな課題に取り組んでいるのかもしれません。
2年生はどういう風に過ごすことになるのか全く見通しが立ちませんが、どんなことになっても、焦らず、あきらめず、息子を見守っていこうと思っています。
とはいえ、私の覚悟はすぐに揺らいでしまうので、何度も確認しながら腹を括りなおすことになるのでしょうが・・・。
この日も「レキサルティ錠0.5mg(半錠)と、レクサプロ錠10mg(1錠)、ツムラ抑肝散加陳皮半夏エキス顆粒5g(2包)、頓服としてエチゾラム錠(デパス)0.5mgを一日2錠まで」を処方され、次の診察は9日後となりました。