やっぱり幸せ♪

日常の色んなこと、特に発達障害を持つ息子との素晴らしき日々を綴っていきたいと思います。

休養が最優先

2019年03月29日 | 息子の広汎性発達障害と強迫性障害、適応障害

25日は、息子のメンタルクリニックに行ってきました。

 

この日のカウンセリングは私達親子が最終だったこともあり、息子の話をじっくとり聞いてくださいました。

息子、1時間20分、私は10分。

 

カウンセリングで私が聞きたかったことは、息子のクラブのことです。

心理士の先生も息子から話を聞いているようでしたが、

・クラブのミーティングで、パニックになって頭が真っ白になったこと

・息子がクラブをやめたいと言い出したこと

・病気が治るまでは、今まで通りの休部状態にしていること

・家でもまだ十分に活動できる状態ではないし、クラブに参加した後の数日間はいつも調子が悪くなること。

それでも、もし、息子がクラブに行きたいと言うのなら、行かせた方がいいのかどうか、を聞いてみました。

 

「自分でも調子が悪いことが分かっていて、それでも行きたいと言うなら参加していいと思います。

そうやって、向き合おうとしているのだと思います。」

 

「調子が悪くて、運動できる状態じゃないと思えても、本人が行きたいと言うなら行かせていいんですね?」

「彼は、『クラブは、自分の調子に合わせて参加していい』と認識しているようです。

彼なりに考えていると思いますよ。」

 

「それと、春休みに入って、宿題もたくさんもらっているのですが、全部するのはもちろん無理なんですけど、少しずつでも宿題をする方が新学期に向けての準備になるのか、それとも宿題のことは触れずにゆっくりさせる方がいいのか、どのように接していけばいいでしょうか?」

 

「う~ん、その見極めはむずかしいですね。

そのことについては、診察のときに先生に聞いてみてください。」

 

すでに、クリニックには私達親子だけになっていました。

私がカウンセリングを受けている間に児童精神科の先生と息子は話をしていたようで、

「だいぶん落ち着いてきたみたいで、良かったですね。」

と、言われました。

 

「落ち着いてきてはいますが、調子が悪い時も多いです。

昨夜もなかなか寝付けずに大声をあげたり、眠ってからもうなされていました。」

 

「そうですか。

春休みに入ったので、しっかり休めるといいですね。」

 

「今は、朝10時とか11時ぐらいまで眠っているのですが、起こさずしっかり休ませる方がいいのか、それとも新学期に向けて少しずつでも早く起きるようにしていった方がいいのか、どちらがいいのでしょう?」

 

今は休養することを最優先にして、ゆっくり休ませてあげてください。」

 

「宿題も、今はさせない方がいいですか?

少しずつなら取り組んでいった方がいいですか?」

 

「もっと落ち着いてからでいいんじゃないですか。

恐らく頭に入らないと思いますよ。」

 

『休養を最優先』ということですね。

ただ、クラブには行きたいと言ってるんです。

この前、クラブに参加して調子が悪くなり、パニックになったそうです。

一時は『サッカーをやめる』とまで言ってたのに、『春休み中に行きたい』と言ってます。

とてもまだ運動できる状態ではないと思うし、クラブに行くと調子が悪くなってしまうんですけど、本人が行きたいと言うなら行かせた方がいいんでしょうか?」

 

「行かせていいと思いますよ。

調子が悪くなっても行こうとしているんでしょ。

『自分には無理だ』と思うのか、『頑張れる』と思うのか、答を出そうとしてるんです。」

 

二人の先生の話を聞いているうちに、息子がサッカー部に「行きたい、けど、行けない」と悩んでいるのは、息子にとってとても意味のある大切なことなのだと思うようになりました。

 

「苦しそうだから」とか、「他のことが手に付かないから」という理由で、周りから答を押し付けようとしてはいけないのです。

 

息子にとって、春休みの宿題よりも大事なこと。

さらに、休養することよりも大事なこと。

大袈裟に言えば、息子は今、人生を左右するような大きな課題に取り組んでいるのかもしれません。

 

2年生はどういう風に過ごすことになるのか全く見通しが立ちませんが、どんなことになっても、焦らず、あきらめず、息子を見守っていこうと思っています。

とはいえ、私の覚悟はすぐに揺らいでしまうので、何度も確認しながら腹を括りなおすことになるのでしょうが・・・。

 

この日も「レキサルティ錠0.5mg(半錠)と、レクサプロ錠10mg(1錠)、ツムラ抑肝散加陳皮半夏エキス顆粒5g(2包)、頓服としてエチゾラム錠(デパス)0.5mgを一日2錠まで」を処方され、次の診察は9日後となりました。

 


サッカー部をやめたい

2019年03月27日 | 日記(息子・中学生)

昨年の秋、一部のサッカー部の先輩の不祥事があって、サッカー部はボールを使った練習が禁止となり、走り込みと校内の掃除が部活動となってしまいました。

そのせいか部活の雰囲気が悪くなり、息子の目には先生の叱責ばかりが目立つようになってしまったようです。

その頃からだんだん息子の調子が悪くなって、他にも色んな原因が積み重なった結果、12月のLINEトラブルの発覚をきっかけに、息子は学校に行くことが出来なくなってしまいました。

 

サッカー部のペナルティ期間が明け、部内の雰囲気が良くなってから、息子は月に一度くらい練習に参加させていただいてました。

リハビリと称して、学校が休みの日に途中から少しの時間だけ。

しかし、参加した後はしばらく調子が悪い日が続きました。

 

3月16日の土曜日、息子は久々にサッカー部の練習に参加しました。

10時始まりの練習でしたが、11時半ぐらいに父親と車で学校に向かい、息子の調子が悪くなった時のために父親はそのまま学校で待機していました。

 

その日は雨だったので校舎内でトレーニングをし、練習後にミーティングがあったそうです。

二人が家に帰って来たのは2時頃で、息子はぐったりしていました。

 

その日は、

「久しぶりに走った。疲れた!」

としか言わなかった息子ですが、月曜日になって、

「サッカー部をやめたい。」

と、言い出しました。

 

「やめてもいいよ。

でも、どうしたん?」

と、聞いても、

「もう、無理や。無理やねん!」

「部活でパニックになった。」

としか、言いませんでした。

 

「やめてもいいけど、今は休部でいいんちゃう?

先生、病気が治るまでは大事な決断はせん方がいいって、言うてたで。

今、『もう無理や』って思ってるのは病気のせいかもしれへん。

だから、退部するかどうかは、病気が治ってから考えた方がいいと思うで。」

 

「そう・・・?」

と、息子は不安気に答えました。

 

クラスの授業にはさほどその気がないようでしたが、部活にはなんとか参加したいと意欲を見せるというか、行きたい(けど、行けない)と苦しんでいた息子だったので、この日、担任の先生からお電話をいただいたときにこのことをお伝えしました。

 

息子は、調子が良い時に少しだけ部活に参加させてもらう程度でほとんど休部状態だったのですが、きちんと「休部届」を出して休ませた方がいいものかと相談したところ、そういう届けは存在しないようでした。

クラブのことなので、サッカー部の顧問の先生にお伝えしてもらい、直接お電話をいただくことになりました。

 

顧問の先生の話では、この日のミーティングで、

「休んでばっかりの人がいるけど、みんなでチーム一丸となって練習していきたい。」

という思いを語った上級生がいたので、もしかするとそれが〇〇のプレッシャーになったのかもしれないということでした。

 

さらに、

「お母さんとしては、部活をやめることは反対ですか?」

と、聞かれました。

 

「いいえ。私は、学校生活だけで疲弊してしまう〇〇にはサッカー部はしんどいんじゃないかと思っています。

なので、本人が納得してやめるなら賛成です。

ただ、『もう自分はダメだ』と思ってやめるのは、避けたいなと。

医者からも、うつ状態のときに大事なことは決めないようにと言われているので、元気になってしっかり考えられるようになってから答を出してほしいと思っています。」

 

「もし、彼が、部活をプレッシャーに感じて余計にしんどくなっているのであるなら、やめることもありなのかなと思ったのですが、元気になって戻れる場所があった方がいいと、私も思っています。」

 

「ありがとうございます。

クラスの授業には出たいと思わないみたいですが、部活にはずっと出たがっていたんです。

だから、部活をやめたいと聞いたときはびっくりしました。

休んでばかりなので、みんなに迷惑をかけて、どう思われているのかなと不安になっているのかもしれません。

ご迷惑をおかけしますが、どうぞよろしくお願い致します。」

 

「私共も、部活で学校に通う後押しが出来ればと思っています。

『調子が良くなったら、いつでも待ってるからな』と、〇〇君にお伝えください。」

  

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「やめるかどうかは元気になってから考えたらいい。

調子が良くなったら、いつでも待ってる。」

と、顧問の先生もそう言っていることを伝えると、

「そうなん。」

と、息子は少しほっとしたようでした。

 

「もう、やめるしかない」と思っていたのが、「やめなくてもいいんだ」と思えたのでしょうか?

「行きたいのに、行けない」という苦しみは続くようです。

 

病気なんだから、行けないのは当然だと割り切って、休むことに専念したらいいのに。。。

部活に参加したところで思うように動くことは出来ないし、参加するとしばらくは調子が悪くなってしまうのです。

その日にお風呂にさえ入れなくなるのに、運動なんてもっての外。 

それなのに、息子は「頑張りたい、頑張らなきゃ!」って思うのでしょうね。

 

小学5年生の時に心身の調子を崩してしまい、「サッカーをやめたい」と言ってきたときのことを思い出します。

息子は、サッカークラブをやめてしまったことをずっと後悔してきたそうです。

医師から止められていたこともあって、復帰はさせず、中学のサッカー部に入って頑張ることを目指してきました。

それだからこそ、息子の中に、私には計り知れない思いがあるのかもしれません。

 


中学1年生修了

2019年03月22日 | 日記(息子・中学生)

今日は終了式でした。

3学期はほとんど出席しないまま、息子は1年生を終えることになりました。

中学1年生とともに、苦しい生活にも終止符を打つことが出来ればいいのですが・・・。

 

先程、担任と通級の先生が通知表を届けに来てくださいました。

まともに通えたのは始業式だけでしたが、3学期は1学期からの総括で成績が付けられるらしく、評価の数字が普通に並んでいました。

 

息子も玄関まで出て来て、

「ありがとうございました。」

と、一言挨拶をしました。

 

担任の先生とは毎日電話で、通級の先生ともメールでやり取りを続けてきました。

先生方のなんとか力になりたいとの思いは十分伝わってきました。

けれど、息子がうつ状態を抜け出すにはもう少し時間が必要なのか、苦しい時間ばかりが過ぎていきました。

 

4月は、希望に満ちた季節となるのでしょうか・・・?

 

運動することも勉強することも出来なくなって、病院に通うだけで疲れてしまい、翌日、翌々日と調子が悪くなってしまいます。

それでも、息子の中では、「調子が良くなってきた」という実感があるようです。

 

体を動かせるようになって、考えることが出来るようになって、好きなことが出来るようになって、勉強も出来るようになって、外出が出来るようになって、人と会えるようになって・・・。

いくつもいくつもハードルがあるような気はするけれど、いつかは必ずその日が来ます。

 

私も、今はまだ考えることは出来ませんが、息子が元気になった後の学校生活のあり方を模索していかなくてはなりません。

今度は、息子を学校に合わせるのではなく、息子ならではの学校生活を

 

どうかどうか、明るい未来が待っていますように!


自分の決断に自信が持てるようになった

2019年03月15日 | 息子の広汎性発達障害と強迫性障害、適応障害

昨日は、息子のメンタルクリニックの日でした。

この日のカウンセリングは、息子が1時間使い切ったので私の時間はありませんでした。

心理士の先生としっかり話すことでが、息子の考え方がポジティブ方向へ修正されていけば嬉しいです。

 

その成果かどうか分かりませんが(いくら何でもそんなすぐには変わらないか…)、児童精神科の先生の問診に、

「先週より、またちょっと落ち着いてきた。

確認するのも、ましになってきた気がするし、自分の決断に自信が持てるようになってきた。」

と、答えていました。

 

「それは、良かった! 眠れてる?」

「はい。」

「ご飯食べれてる?」

「はい。」

「カウンセリングでしっかり話せた?」

「はい。」

 

(いやいや、そんなに調子が良かったか・・・?)

と、思いつつも、〇〇の中で調子が良くなってきたと実感があり、さらに自分の決断(学校を休むという決断?)に自信が持てるようになったというのは良いことです。

 

「お母さんからみて、どうですか?」

と、聞かれ、

「確かに今週はゲームが出来るようになったりして、調子は良くなってきているのかなとは思うのですが、眠れる日もあればなかなか寝付けない日もあったり、しょっちゅう手を洗ったり、ドアが閉まっているかが気になって何度も確認したりしています。」

 

「そうですか。

調子が良くなってきたという実感があるみたいですし、もう少しこのままの薬で様子をみましょう。

レクサプロは、効くまでに時間がかかるんです。

極力、薬は増やしたくありませんし・・・。」

 

「そうですね。

出来れば、あまり薬は飲ませたくありません。」

 

結局、この日も「レキサルティ錠0.5mg(半錠)と、レクサプロ錠10mg(1錠)、ツムラ抑肝散加陳皮半夏エキス顆粒5g(2包)、頓服としてエチゾラム錠(デパス)0.5mgを一日2錠まで」を処方され、次の診察は11日後となりました。 

 


ネガティブな言葉が気になる

2019年03月12日 | 息子の広汎性発達障害と強迫性障害、適応障害

7日の木曜日、息子のメンタルクリニックに行ってきました。

 

前回の診察からの1週間は、先週より少しましかなとは思うものの息子の調子は悪いままで、もちろん学校にも行けませんし、サッカーゲームをする気力もありませんでした。

 

この日のカウンセリングは、息子45分、私15分でした。

この日、私が心理士の先生にお聞きしたのは、

息子の調子が良さそうな時に、買い物などで1時間程私が外出をすると、その日の夜は息子の調子が特に悪くなってしまうのだが、息子を置いて外出するのは控えた方がいいのか?ということです。

 

テレビでサッカーの試合を観たりして比較的息子が落ち着いているときに、外出をしてもだいじょうぶか息子に確認し、

「1時間ぐらいで帰ってくるけど、もし調子が悪くなったら電話してね。すぐ帰ってくるから。」

と、念押しして出かけるのですが、私が帰ってきたときは、テレビを観るのをやめて、ぐるぐる部屋の中を歩き回っているのです。

「ママおらな、あかんねん。」と、つぶやきながら。。。

 

「彼は、『行かないでほしい』とは言わないのですよね。」

「はい。そう思っているとは思いますが・・・。

最初の頃は、30分と経たないうちに『もう限界や』って、電話がかかってきました。

今は、我慢して待ってくれてますが、何も手に付かない感じでぐるぐる歩き回っているみたいです。」

 

「彼の中で、頑張ろうという気持ちがあるのだと思います。

極端に調子が悪くなるのでなければ、それでいいんじゃないかと思います。」

 

「私が外出した日は落ち着かない気持ちが強くなるみたいで、夜、眠れなくなったりします。

それでも、1時間ぐらい私から離れられなければ、学校にも行けないんじゃないかと思うし、かと言って、調子が悪くなると、まだ早いのかな?と、心配になります。」

 

「留守番できたということは、彼の自信になっていると思います。

我慢できるのが、30分から1時間に増えていますし。

それより、『お母さんがおらんなあかん』という、ネガティブな言葉が気になりますね・・・。」

 

「最近はスマホで何でも調べられるので、適応障害のうつについても色々情報を得ているのか、

『治るのに最低6ヶ月はかかるんや。』とか言ってます。

『人それぞれやから、3ヶ月で治る人もいてるし、もっと長くかかる人かていてる。

何かのきっかけで急に良くなる場合もあるって、先生が言ってたやん。』って言うと、

『もう3ヶ月過ぎてるのに、全然治れへん。

やっぱり、6ヶ月は治れへんのや。』って言うんです。

いつ治るか分かれへんっていうのが、余計に不安にさせるのかもしれないので、いっそのこと『6ヶ月ぐらいで治るよ』って言ってあげた方が、安心できていいのかな?とも思ったりするのですが・・・。」

 

「6か月後に治ってなければ、ショックが大きいと思います。

『人それぞれ治る時期は分からないけど、必ず治る。』

ということを伝えるしかないと思います。

『治れへん』という、ネガティブな言葉が気になりますね・・・。」

 

二度も「ネガティブな言葉が気になる」と言われました。

うつ状態から抜け出すには、このネガティブ思考をなんとかしないといけないのかもしれません。

 

ただ、〇〇のカウンセリングで、やる気が出始めているようだということでした。

「学校に行かなければならない」等の義務感ではなく、「やろう」という意欲です。

まだ、心と体がついてはいかなくて、やる気がないように見えるのですが、そう思えることが大切な一歩なのだそうです。

 

続く児童精神科の先生の診察では、

「先週よりはましやけど、調子が悪い。

でも、前よりは『学校へ行かなあかん』っていう気持ちが減って、ちょっと楽になった。」

と、言っていました。

 

「他には? 何かありますか?」

と、聞かれても、〇〇は言葉が出ない様子。

 

「お母さんから見て、どうでしょう?」

 

「叫んだり暴れたりすることはなくなったのですが、気力がない感じです。

教科書を開くことはもちろん、ゲームも出来ませんし、『サッカーの試合を観ているときは、不安とかも忘れられる』と言っていたのが、疲れて途中で観るのをやめてしまってます。

横たわっているというか、目を開けて一点をじっと見つめたままのときがあって、心配になるときがあります。」

 

「レクサプロを増やして1週間ですね。

遅効性の薬なので、もう1週間様子をみてみましょう。」

 

「レキサルティ錠0.5mg(半錠)と、レクサプロ錠10mg(1錠)、ツムラ抑肝散加陳皮半夏エキス顆粒5g(2包)、頓服としてエチゾラム錠(デパス)0.5mgを一日2錠まで」を処方され、次の診察は1週間後となりました。 

 


読み聞かせ継続中

2019年03月06日 | 読書・読み聞かせ

去年の台風21号で実家の屋根やベランダなどに被害を受け、その修理が一段落した頃から息子の調子が悪くなり、息子の通院記録をブログに残すことが精一杯となってしまいました。

 

けれど、その間も小学校での読み聞かせには参加させていただいていました。

昨年の9月には、2年生に「へっこきよめさま」令丈ヒロ子・文、おくはらゆめ・絵「こぶたはおおきい」ダグラス・フロリアン・作・絵、灰島かり・訳を、11月には、1年生と2年生に「とんでもない」鈴木のりたけ・作「にんじんのにんにん」ふるやかおる・作を読ませていただきました。

 

読み聞かせをすると自分も元気になれるし、特に低学年の児童の「お~っ!」とか「え~っ!」とか、声をあげながら素直にお話を楽しんでくれる様子に嬉しくなります。

 

この1月~2月にかけても読み聞かせがあり、私は、2年生と高学年(3~6年生)を担当することになりました。

 

2年生は3組あるそれぞれの教室での読み聞かせで、「おにたのぼうし」あまんきみこ・文、いわさきちひろ・絵と、またまた「にんじんのにんにん」ふるやかおる・作を読ませていただきました。

 

ちょうど節分の時期なので、心優しい鬼の子おにたの切ないお話を選びました。

お腹をすかせた女の子のためにごちそうを用意したおにたでしたが、おにたを鬼だとは知らず、鬼が来ればお母さんの病気が悪くなるという女の子の言葉に、おにたは豆になって姿を消してしまいます。

いわさきちひろさんの美しい絵とともに、「おにだって、いろいろあるのに・・・。」という、おにたの切ない言葉が心に残ります。

 

「にんじんのにんにん」は、にんじんの忍者にんにんが、忍術の掛け声とともに土の中から芽を出し大きくなって、花を咲かせ種をばら撒き「いっぱいのにんにん」を作るお話です。

 

 

毎回子ども達に大うけで、今回も子ども達は最後に拍手喝采で応えてくれました。

 

高学年の読み聞かせは、昼休みに音楽室で行われます。

この日の絵本は、「ゆうれいなっとう」苅田澄子・作、大島妙子・絵と、「おおはくちょのそら」手島圭三郎・作で、高学年のみ二人で担当し、私は「おおはくちょうのそら」を読ませていただきました。

高学年の読み聞かせは、いつもは20~30人が集まるぐらいでしたが、この日は雨だったため、50人以上の子どもがお話を聞きに来てくれました。

 

手島圭三郎さんは、北の国の厳しい自然の中で生きる動物達の生き様を、迫力ある版画絵で描かれた絵本を数多く創作されています。

「おおはくちょうのそら」は、白鳥が北の国へと帰る季節の、病気で飛ぶことのできない子どもとその家族のお話で、私のお気に入りの一冊でもあります。

生死の厳しさと家族の愛が胸に迫り、悲しみを抱きながらも飛び立つ白鳥の姿は美しく、また力強さを感じます。

 

ところで、お話って、昔、読んだり聞いたりしたものを普段は全く忘れてしまっているのに、ふと目にしたり耳にしたときに、「あっ、このお話知ってる!」って思い出したりするんですよね。

心の中にお話が存在することを実感する瞬間があります。

 

お話が小さなジグソーパズルのピースのように子ども達の心の片隅に埋まっていって、見えない力となって存在し続けるなら嬉しいです!

 


レクサプロを10mgに戻す

2019年03月02日 | 息子の広汎性発達障害と強迫性障害、適応障害

息子は、先週、金曜日のちょうどJリーグの開幕の日まではまずまず調子が良くて、19日には通級の時間に1時間だけ学校に行ったり、20日は友達が家に遊びに来てくれ、2時間半ぐらい一緒にゲームをして遊んだりしていました。

22日には、サッカー観戦のためとはいえ、午後3時から11時までの長時間に渡っての外出も出来ました。

 

しかし、23日からは一転、息子の調子はもの凄く悪くなってしまいました。

サッカー観戦でエネルギーを使い果たしてしまったのでしょうか?

 

それと、もう一つの心当たりは、23日からクラブが始まったことです。

学年末テストの終了までしばらく休みだった部活が、22日、テスト終了と同時に再開しました。

部活がない間は穏やかに過ごせていた息子ですが、部活が始まって、「行きたい、でも行けない」と、落ち着かない気持ちが膨れ上がり、またもや日常生活までしんどくなってきました。

 

そんな中、28日、「外に出るのが怖い」と言う息子を車に乗せ、メンタルクリニックに行ってきました。

 

この日のカウンセリングは、息子が時間いっぱい話を聞いてもらっていたために、私の時間は取ることが出来ませんでした。

 

続く児童精神科の先生の診察では、

「先週は調子いい方やったけど、今週は悪い。」

と言い、続けて息子は、

「学校に、『行かんなあかん』と思うのと、『行けたらいい』と思うのとでは、どっちがいいですか?」

と、先生に質問していました。

 

「それは、『行けたらいい』と思う方がいいですよ。」

と、言われ、

「でも、どうしても、『行かなあかん』って思ってしまう。」

と、言っていました。

 

「もうすぐクラス替えですね。

新しいクラスで一緒になりたい人とか、離れたい人とかがいたら、調整してもらいましょう。」

 

「そんなん出来るの?」

と、息子。

 

「出来ますよ。

みんなやってもらってますよ。

環境を調整して、少しでも学校に行きやすいようにしてもらいましょう。

後でお母さんに言って、先生に相談してもらってね。」

 

「お母さんから見て、どうですか?」

 と、聞かれ、

「今週は、とにかく調子が悪くて、『お風呂に入るのが怖い』とか、ひどいときは、『トイレに行かれへん』とか、今日、病院に出発するときにも、『外に出るのが怖い」と言って、玄関に座り込んでしまって、とにかく不安が強いです。」

 

「どんなことが不安なのでしょう?」

 

「調子が悪くなることだと思います。

お風呂に入っている間に、頭が痛くなったり、めまいがしたり、吐きそうになったりするそうです。

出かける前は、『人が怖い』とも言っています。」

 

「そうですか。

レクサプロを1錠に戻しましょうか?

不安をとるには、この薬が一番効果があると思います。」

 

レクサプロは、昨年の秋頃から1錠に増やして飲んでいた薬です。

〇〇には効果が出ていないのかもしれない?と、一旦飲まなくなりましたが、調子が悪くなり、徐々に増やして結局1錠に戻すことになりました。

 

「レキサルティ錠0.5mg(半錠)と、レクサプロ錠10mg(1錠)、ツムラ抑肝散加陳皮半夏エキス顆粒5g(2包)、頓服としてエチゾラム錠(デパス)0.5mgを一日2錠まで」を処方され、次の診察は1週間後となりました。