一昨日は、息子のメンタルクリニックの日でした。
「調子はどうですか?」との先生の問いかけに、
「変われへん。」と、息子。
「眠れてる?」「ご飯食べれてる?」という質問に、
「食欲ない時もあったけど、今はだいじょうぶ。」
と、答えていました。
「お母さんから見てどうですか?」
と、聞かれたので、5年生の時の担任が再び担任になったこと、クラスメートにも恵まれ、「学校に行くのが楽しい」と言っていることを伝えました。
ただ、未だに気持ちは落ち着かないようで、家では「落ち着けへん、落ち着けへん!」を繰り返していることも・・・。
「確認行為は出てますか?」
「それは、ありません。」
「良かったです。新学期が始まっても調子が悪くなっていないようですので、このままの薬で様子を見たいと思います。」
今回も、「リスパダールOD錠0.5mg(1錠)と、レクサプロ錠7.5mg(3/4錠)、ツムラ抑肝散加陳皮半夏エキス顆粒2.5g」を処方されました。
その後、先生は息子に対して、
「不安が強くなると確認行為をやめられなくなるのを『強迫性障害』というのだけど、そうした『不安が強い』ことや『こだわりの強さ』とか、『人とコミュニケーションがうまくいかなかったりする』傾向が、〇〇君には少しあるのかもしれませんね。
そういう特性を『広汎性発達障害』っていうのだけど、そういう障害があるからといって、特に何か変わることがあるわけでもないし、心配することもありません。
ただ、自分にこういう傾向があるって知っておくことは、上手くいかない時にこういうことだなと思ったり、対処の方法を身に付けたりする上で役立つと思うので、知っておいた方がいいかなと思います。」
というようなお話をされました。
前回、先生は、
「いきなり障害のことを話すのではなく、もっとソフトに、『こういうことがあるよ』という感じで伝えてみようかと思います。」
と、おっしゃってくださっていたので、どういう風に話をしてくださるのかと期待していたのですが、いきなり障害名が出ているし、特性の説明も大まかすぎるので、なんだかあっけなく感じてしまい、 こんなんでいいの? と、思ってしまいました。
「分かるかな?」
と、先生に言われて、息子はほとんど無表情のまま頷いていましたが、
ほんまに分かるんかい・・・!?
というのが、私の気持ちでした。
ただ、どれだけ説明されても1回の話で分かるはずがありません。
私が息子の障害のことを説明されてから、どれだけ悩んでどれだけ勉強してきたことか。。。
先生が伝えようとしていることは、
特性云々よりも、君はこういう障害をもっているけれど、だからといって何も変わらないし、心配することはない。
自分の苦手なことを知って、対処法を考えていってほしい。
そういうことなのだと思います。
息子が障害のことを知った今日からは、もっと具体的に息子にとって必要なことを、焦らずにじっくりと伝えていけばいいのです。
その夜、布団に入ってから、息子に、
「先生の言ってたこと、分かった?」
と、聞いてみました。
「うん。」
と、息子。
やはり息子がどう思っているのか分かりませんし、そもそも、息子自身にもどう思えばいいのか分からないのかもしれません。
「そういう障害を持ってるってことは、小さい頃から分かっててん。
小さい頃から色んなトレーニング、頑張ってきたやろ。
〇〇が大きくなってしっかり物事が分かるようになってから、〇〇に説明した方がいいって言われててん。
今日、先生が話をしたってことは、〇〇が成長して、もう話をしてもだいじょうぶと思ったからやと思う。
先生も言ってたけど、障害があっても何も変われへん。
〇〇は〇〇のままでいいし、ママは、そんな〇〇が大好きや。
ただ、どうしても障害のせいで苦手なことってあるから、これからも上手くいく方法を一緒に考えていこう。
分かれへんことは周りの人にも相談したり、出来ないことは誰かに力を借りたらいいねんで。
その代わり、〇〇が得意なこと、記憶力やったり、粘り強さやったり・・・〇〇やから出来ることっていうのが、これから先もきっと見つかると思うけど、そういうことで誰かの力になっていったらいいねん。」
伝えたいことはいっぱいあるけど、今はこれだけ、これだけは息子に伝えておこうと思いました。