コロナ禍で小学校での読み聞かせが長い間中止されていましたが、2年8ヶ月ぶりにようやく再開されることになりました。
今回、私が担当したのは4年生。
1年生、2年生は各クラスの教室で読み聞かせを行いますが、3年生、4年生は音楽室に希望者だけが集まることになっています。
昼休みという貴重な休み時間にお話を聞きに来てくれるのだから、楽しんでほしいと本選びにも時間をかけました。
私が選んだのは、とにかく陽気で楽しい「やきいもするぞ」おくはらゆめ・作と、メッセージ性のある「おもいのたけ」きむらゆういち・文/田島征三・絵。
やきいも、きのことおまつりで秋っぽくていいかなと思いました。
動物がたくさん出てくるのも子ども達に人気です。
「やきいもするぞ」は、とにかく明るい!
森は落ち葉だらけで畑はおいもだらけ、こうなったらしょうがない!
「やきいも するぞ エイエイオー!」というテンション。
そして、やきいもを食べたら、やっぱり、おなら!
「おならたいかい するぞ エイエイオー!」です。
動物たちが色んなおならを披露して、最後は「おいものかみさま」まで出てきます。
5分ぐらいのお話ですが、笑ってリラックスしてもらえたと思います。
続いて、「おもいのたけ」は、「オンドロロン オンドロロン」と不思議な音に誘われて、動物達が入り込んだ洞窟には不思議なキノコが生えていて、なんとそのキノコが「言いたいことを言えないでいる相手の顔」に見えてくる・・・とういうお話。
タヌキは自分のことをのろまだとバカにするキツネの顔に、りすのこは「おにいちゃんのくせに」と自分を叱ってばかりいるお母さんの顔に、サルは言いたいことを言えない仲間の顔に等々、動物達はそのキノコに向かって言いたかったことを大声でぶつけるのでした。
そんな動物たちの思いを浴びてだんだん大きくなっていったキノコは・・・。
思いを言葉にすることの戸惑いや難しさ。
時には相手を傷付けたり、自分も傷付いたりすることがあるかもしれないけど、自分の思いを言葉にしながら仲良くやっていこうよ。
たとえ、面と向かって相手に伝えられないとしても、言葉にすることで解決への道が拓けるかもしれないよ。
と、そういうお話です。
秋晴れでさわやかな午後、運動場で遊びたい子が多いだろうなと思っていましたが、22人もの4年生がお話を聞きに来てくれました。
次回は2月の予定。
無事に開催できるといいなぁ。
久しぶりの読み聞かせで気付いたこと!
老眼が進んでる!?
「おもいのたけ」で、絵の色合いで字が読みづらいページがあって、焦りました。
話の流れは分かっているので、なんとか乗り切りましたが・・・。
2年8ヶ月の衰えを感じました。
久々に子ども達に元気をもらえて嬉しかったです!