やっぱり幸せ♪

日常の色んなこと、特に発達障害を持つ息子との素晴らしき日々を綴っていきたいと思います。

読み聞かせ再開!

2022年11月21日 | 読書・読み聞かせ

コロナ禍で小学校での読み聞かせが長い間中止されていましたが、2年8ヶ月ぶりにようやく再開されることになりました。

 

今回、私が担当したのは4年生。

1年生、2年生は各クラスの教室で読み聞かせを行いますが、3年生、4年生は音楽室に希望者だけが集まることになっています。

昼休みという貴重な休み時間にお話を聞きに来てくれるのだから、楽しんでほしいと本選びにも時間をかけました。

 

私が選んだのは、とにかく陽気で楽しい「やきいもするぞ」おくはらゆめ・作と、メッセージ性のある「おもいのたけ」きむらゆういち・文/田島征三・絵。

 

やきいも、きのことおまつりで秋っぽくていいかなと思いました。

動物がたくさん出てくるのも子ども達に人気です。

 

「やきいもするぞ」は、とにかく明るい!

森は落ち葉だらけで畑はおいもだらけ、こうなったらしょうがない!

「やきいも するぞ エイエイオー!」というテンション。

そして、やきいもを食べたら、やっぱり、おなら!

「おならたいかい するぞ エイエイオー!」です。

動物たちが色んなおならを披露して、最後は「おいものかみさま」まで出てきます。

5分ぐらいのお話ですが、笑ってリラックスしてもらえたと思います。

 

 

続いて、「おもいのたけ」は、「オンドロロン オンドロロン」と不思議な音に誘われて、動物達が入り込んだ洞窟には不思議なキノコが生えていて、なんとそのキノコが「言いたいことを言えないでいる相手の顔」に見えてくる・・・とういうお話。

 

タヌキは自分のことをのろまだとバカにするキツネの顔に、りすのこは「おにいちゃんのくせに」と自分を叱ってばかりいるお母さんの顔に、サルは言いたいことを言えない仲間の顔に等々、動物達はそのキノコに向かって言いたかったことを大声でぶつけるのでした。

 

そんな動物たちの思いを浴びてだんだん大きくなっていったキノコは・・・。

 

思いを言葉にすることの戸惑いや難しさ。

時には相手を傷付けたり、自分も傷付いたりすることがあるかもしれないけど、自分の思いを言葉にしながら仲良くやっていこうよ。

たとえ、面と向かって相手に伝えられないとしても、言葉にすることで解決への道が拓けるかもしれないよ。

と、そういうお話です。

 

 

秋晴れでさわやかな午後、運動場で遊びたい子が多いだろうなと思っていましたが、22人もの4年生がお話を聞きに来てくれました。

 

次回は2月の予定。

無事に開催できるといいなぁ。

 

久しぶりの読み聞かせで気付いたこと!

老眼が進んでる!?

 

「おもいのたけ」で、絵の色合いで字が読みづらいページがあって、焦りました。

話の流れは分かっているので、なんとか乗り切りましたが・・・。

 

2年8ヶ月の衰えを感じました。

久々に子ども達に元気をもらえて嬉しかったです!

 


漢方薬を加味帰脾湯に変更する

2022年11月15日 | 息子の広汎性発達障害と強迫性障害、適応障害

12日は、息子のメンタルクリニックの日でした。

 

この日も息子だけが1時間のカウンセリングを受けました。

 

診察では、息子はしばらく沈黙した後、

「外に出ると何か危険に巻き込まれそうな気がして、外に出るのをやめようって感じになります。」

と、言っていました。

 

「お母さんから見て、どうですか?」

 

「不安が強いです。

家に私がいるって分かっていても、姿が見えないと不安がるし、見えていても、時々手を握ったりハグしたりして確認しに来ることがあります。

それと、あまりにも不安が強くて、数日でまたエチゾラムを飲むようになりました。

エチゾラムを飲んでも不安がなくならなくて、もっと飲みたい気持ちになってしんどいときもあるみたいですが、飲まないよりは飲んだ方が楽なようです。」

 

「では、またお出ししましょうか?」

 

「はい。

あの、前回、漢方でいい薬を探してくださるということでしたが・・・。」

 

「加味帰脾湯といって、不安を少なくする漢方薬があります。

今飲んでる漢方薬は気力や体力を補う薬ですが、精神を安定させる薬です。

それに変更しましょうか?」

 

息子に確認すると変更するとのことでした。

 

「それと、恐い人が耳元で『お前は何も出きへん』みたいになことを言ってくる、って言うんですけど・・・。」

 

「リスパダールというお薬が幻聴や幻視を抑える薬でもあります。

お薬はすでに飲んでますのでね。

自分に自信が持てるようになると不安も小さくなっていくのですが・・・。

漢方薬を変えて様子を見てみましょう。」

 

「リスパダールOD錠0.5mg(2錠)と、レクサプロ錠10mg(1錠)、ツムラ加味帰脾湯エキス顆粒5g(2包)、ビオフェルミン錠3錠、頓服としてエチゾラム錠0.5mgを一日4錠まで、ランドセン錠0.5mgを一日1錠」を処方され、次の診察は5週間後となりました。

 

いつものように薬局でたくさん薬を受け取りましたが、薬はあくまで対症療法で不安をやわらげるだけのものです。

 

カウンセリングを受けながら、自分と向き合い、自己肯定感を取り戻していく!

 

月に2回ぐらいしかないサッカー部ですが、それだって息子は勇気を振り絞って参加し始めました。

サッカー部が息子の自信の拠り所となってくれるでしょうか・・・。

 


息子、サッカーの試合に出場する

2022年11月07日 | 日記(息子・高校生)

息子、後期に入って、サッカー部に入部しました。

 

なかなか授業には出られない息子ですが、サッカー部の練習に2回参加し、昨日は試合に出場しました。

 

この高校のサッカー部の練習は月に2回ぐらいで、来られる人が参加するという感じです。

ただ、我が家から練習場が遠く、片道2時間かかります。

2時間の練習と4時間の往復。

行きは電車の時間を合わせて出発できますが、帰りはそうもいかず、だいたい7時間弱かかる外出になるので、息子のエネルギー消耗は相当なものです。

もちろん、私も同伴です。

 

昨日の試合の10日ぐらい前からは、試合のことを考えて緊張してしまうのか、ものすごく息子の調子が悪くなってしまいました。

登校どころか、集中して考えることが出来ずにぐるぐるぐるぐる歩き回って、レポートをすることも困難でした。

 

けれど、サッカーがしたいのです。

ちゃんと出来るのか怖くて怖くてたまらないけど、息子はサッカーがしたいのです!

 

時折、大声をあげたり、私にしがみついてきたりするので、そんなに不安ならサッカーをやめて他に好きなことを探したらいいのにと思うのですが、息子はそう簡単にはあきらめられないのでしょう。

 

息子自身、

「自分でも、向いてないって分かってる。」

と言ってます。

「だけど、得るものもあるはずやと思ってる。」

と・・・。

 

中学生の頃のように、サッカー部に参加することでエネルギーを使い果たしてしまい、登校も勉強も出来なくなってしまうかもしれません。

そんな不安はありますが、今は息子を見守るしかありません。

 

昨日の試合は主人が付き添い、私は義母の買い物等をすることになりました。

息子がいるときは短時間しか家を留守に出来ず、ゆっくり買い物が出来ないからです。

 

主人が試合のビデオを撮ってくれ、時々LINEでも状況を知らせてくれました。

 

通信制高校の試合は、前後半20分の40分です。

この大会は3チームが参加しているので、2回試合をします。

 

息子のチームはぎりぎり11人なので、息子もスターティングメンバーです。

しかも、1人負傷退場したので10人で戦うことになりました。

 

1試合目、息子は後半バテバテだったそうですが、フル出場を果たしました。

試合結果は0-1。

 

昼食等で2時間程の休憩がありましたが、息子は2試合目の前半10分ぐらいで足が攣って動けなくなり、ピッチを退きました。

 

けれど、後半、キーパーとして再出場。

(10人しかいないから再出場が認められたのか、そもそも交代する相手がいないから交代が成り立たず、ピッチ外で息子の回復を待っていただけなのか?)

またまた足が攣って倒れこみましたが、その直後にパンチングでシュートをセーブしたそうです。

 

試合結果は0-4。

2戦とも負けてしまいましたが、息子をとても誇らしく思いました。

 

主人がLINEで送ってくれた集合写真、みんなと一緒に並んだ息子は笑顔でした!

 

どうかこのチームが息子の居場所となりますように。。。

 

 


悔しくてパニックになる・・・

2022年11月02日 | 日記(息子・高校生)

旅行に行く前の話です。

息子は、「人が怖い」「電車に乗るのが怖い」と言って、なかなか登校出来ません。

 

「クモ男みたいなのが天井から『変な奴がいる』みたいな目で見てくるから、電車に乗るのが怖い!」

と、息子は言うのです。

怖いということの比喩なのか、それとも、本当に息子には見えているのでしょうか?

 

「そんなのおったら怖いなぁ・・・。

でも、見えてるような気がするだけで、絶対何もしてけえへんで。

もし、見えたらママに言い!

ほんまにおるかどうか確かめたるから!」

 

そう言って、4~5時間目の「社会と情報」の授業を受けるために二人で学校に向かいました。

 

けれど、学校に着く前に息子の調子が悪くなってしまったので、授業に出ることは諦め、以前申し込んだままになっていた「割引普通回数券」を買うための学割証明書だけ受け取って帰ろうと思いました。

 

ところが、受付窓口で、

「授業を受けた後でしか学割証はお渡しできません!」

と、ぴしゃりと断られました。

 

「授業を受けたくてここまで来たのに、調子が悪くなって授業を受けられなくなって・・・、それなのにもらえないのですか?」

と、私が聞くと、

「規則なんです。

不正に学割証を使うことを防ぐために出席回数と照合して発行しているので、今回の授業を受けてからしかお渡しできないことになっています。」

と・・・。

 

それを聞いて、息子はパニックになって、

「ふざけんな~!」

と叫んで、窓口に置いてあった学割証受付のバインダーを投げつけ、そのまま学校を飛び出して行ってしまいました。

 

事務の方も、先生方も、登校してきた生徒さん達も、何が起こったのかと驚いているようでした。

パニックになって怒りだすようなことではないけれど、私には息子の悔しさや苦しさが分かります。

 

「すみません、すみません。

でも、やっとの思いでここまでたどり着いたんです。

調子が悪くて授業を受けられる状態じゃないのは、どうしようもないじゃないですか!」

謝りながら、私は言いました。

 

「お母さん、レポートの問題は持って帰られましたか?」

 

「はい、先日。」

 

「レポートを持って帰ったり、提出したりでも構わないんです。

特別活動等の受付でも構いません。

規則で、ただ学校に寄っただけではお渡し出来ないのです。」

 

「今週から受付開始の動物園(特別活動)は申し込むつもりでした。」

 

「それで学割証の発行をさせていただきます。」

 

「すみません、息子を探してきますので。」

 

私が手続きしてもよかったのですが、このままだと息子はこの学校に通えなくなると思いました。

 

とはいえ、再び息子と会えたのはおよそ1時間後、それからさらに息子の気持ちを落ち着けるまでに30分以上かかりました。

 

「どんな理由があっても、物を投げつけるのは良くないよな。」

 

「でも、あいつら、何を言っても聞いてくれへんもん!」

 

「そんなことないよ。

ママは、気持ちを伝えたよ。

物に当たって、それで誰かや物を傷つけでもしたら、警察ごとやで。」

 

「それでもいい!」

 

「いいことない!

あんたが傷つく!

暴力で何も伝われへん!

考えてみてよ。

生徒が学校に来て、『授業受けへんけど、学割証ください。』って言われたら、事務員さんは、『授業受けてからしか渡せません。』って、言わんなしょうがないと思えへん?

でも、〇〇は、死ぬような思いをしてここまで来たのに、悔しいよな。

そのままの言葉で伝えたらいいねん。

規則は変えられへんかもしれへんけど、思いは伝わる。

動物園、申し込むんやろ?

物を投げつけたことは謝っとこう。」

 

元より素直な子なので、息子は私と一緒に学校に戻りました。

 

「先ほどは、すみません。」

と、私が窓口に声をかけ、学割証明書の発行と動物園(特別活動)の申込みが始まりました。

 

チューター(担任)の先生が、

「落ち着いたか~?」

と、声をかけにきてくれたので、息子も、

「ほんま、すみませんでした。」

と、謝ることができました。

 

帰宅後も息子は調子が悪いままでしたが、仕方がありません。

気持ちを切り替えることが難しいので、どうにもならない思いをひきずったままでした。

 

息子のことは、先生の間では情報を共有していただいているはずですが、事務員さんはどうだったのでしょうか?

情報を共有していただいていても、一瞬のやり取りの中で息子だと気付くことは無理なことかもしれません。

それでも、親と一緒に登校している時点で事情有りなことを察して、もう少し丁寧な応答をしていただけたらなぁと思いました。

 

今回のことで、事務の方や先生方にも息子のことがしっかりと知れ渡ることになりました。

もちろん、息子が投げ付けて壊したバインダーは弁償することになりました。