やっぱり幸せ♪

日常の色んなこと、特に発達障害を持つ息子との素晴らしき日々を綴っていきたいと思います。

Lineのトラブルと適応障害・・・6

2018年12月31日 | 息子の広汎性発達障害と強迫性障害、適応障害

21日、終業式の日、息子はやはり登校することが出来ませんでした。

この日、サッカー部の顧問の先生やLineグループの先輩達に謝ることになっていました。

 

スマホの件で学校の先生達と話し合い、問題の解決が見えてきて、適応障害も一気に快方へと向かうことを期待しましたが、そううまくはいきません。

息子は、朝食も喉を通らず、座っていることさえ困難なようで、床に崩れてしまい、横になったまま起き上がることが出来ませんでした。

前日、学校での話し合いや通院で半日動き回ったことにより、エネルギーが枯渇してしまったのでしょうか!?

 

リスパダールを服用しても調子がよくなりません。

薬の効果より、ストレスの方が上回ってしまっているのでしょう。

結局、謝る機会は延期になりました。

 

子どもの適応障害は愛着を持っている人との分離不安が強くなると聞きましたが、息子の場合もその通りで、最悪に調子が悪いときは私から離れることが出来ません。

トイレに行くのもドアの前まで私の手を引っ張って連れて行くし、もちろん一人で眠れません。

 

「自分の体が変な感じで、よく分かれへん。

手の向きとか、足の向きとかもこれでいいんかなぁって思うし、息の仕方かってこれでいいんか不安やねん。

このまま死んでしまうかもしれへんって気持ちになるねん。」

 

だから、息子は、「ぎゅってして」「背中さすって」「手、マッサージして」と私に要求し、死に引きずり込まれそうな気持ちを現実に繋ぎとめようとしているのかもしれません。

 

先生方は、息子が少し落ち着いた24日に再び謝る機会を作ってくださいました。

今回は、謝るところを私に聞かれたくないのか、息子の希望で車の中で待機することになりました。

30分程して、息子と一緒に顧問の先生が車まで来てくださいました。

 

息子を追いつめてしまったようで申し訳なかった。

今回のことで自分も色々と勉強させてもらった。

息子がきちんと謝ってくれたので、これからまたいい関係を築いていきたい。

先生は、そのようなことをおっしゃってくださいました。

 

先輩達はみんな、

「全然気にせんでええから。」

って、許してくれたそうです。

 

その日、息子は久しぶりに部活に参加しました。

信頼を取り戻そうと、一生懸命頑張ったそうです。

 

Lineの一件は、これで解決しました。

サッカー部に復帰することも出来ました。

 

けれど、すぐには良くならないのですね。

頑張ろう、頑張りたい! 

いくら息子にその思いがあっても、心がついていかないのでしょうか?

「だいじょうぶかなぁ?」

と、不安が募り、調子が悪くなってしまいます。

 

翌25日、息子は頑張って部活へと向かいました。

けれど、すぐに連絡があり、学校へ迎えに行くことになりました。

薬を飲んでも息子の不安は治まらず、エネルギーがどんどんなくなっていくようで、食べられない、風呂に入ることすら出来ない。

もがいているか、眠っているかで時間が過ぎていきます。

 

26日、また緊急でメンタルクリニックへ。

「クロチアゼパム錠(リーゼ)」より強い薬を処方してもらうことにしました。

ランクでいうと中間ぐらいの強さの「アルプラゾラム錠(ソラナックス)」0.4mgを20錠処方されました。

 

「強い薬で不安を抑えているから調子がいい場合でも、本人が部活に行きたがったら部活をさせてもだいじょうぶですか?」

と、聞くと、

「だいじょうぶです。

不安が落ち着いてくると出来ることが増え、自信がついてくると調子はよくなります。」

 と。

 

「薬を強くすると、副作用はあるのでしょうか?」

 

「眠くなったりすることはあります。

一番は、飲むと調子がよくなると、どうしても薬を飲みたくなってしまうことでしょうか。」

 

「一日4錠までですか?」

 

「この薬は、一日3錠までです。

6時間ぐらい間隔をあけてください。

これで効かなければ、焦燥感をとる薬に変更しようと思っています。」

 

適応障害との闘いはまだまだ続きます。

Lineの一件は、あくまで適応障害が悪化する一因でした。

 

27日、私の発達相談と息子のプレイセラピー。

そこで、息子のプレイセラピー担当の先生が、△△中学校でのサッカーの試合を観に行ってくださっていたことを知りました。

プレイセラピーで、息子がサッカー部の顧問の先生の話をするときに、笑いながら冗談めかして言ってはいても、表情や動作が強張っていることが気になっていたそうです。

先生の厳しい物言いを息子が苦手としていることが、今回の一件で学校側に伝わったことは良かったと、発達相談の場でも言われました。

 

思えば、小学5年生、6年生でも同じようなことがありました。

児童全体に対する厳しい指導に、息子は適応出来ずに調子が悪くなりました。

担任や通級の先生に相談して、色々と対処していただきながら乗り越えてきました。

まさか、こんなことがそこまで苦痛になっているとは!?と、小学校の先生方も驚いていました。

 

Lineの一件で、偶然というか見られるはずのなかった履歴を先生方に見られることになって、息子の状態は悪化しましたが、実はそれがなければ本当の意味で快方へと向かうことはない気がします。

 

もちろん、息子の調子はまだまだ悪く、回復までの道のりも見当がつきません。

混乱の中で見えてきた息子の生き辛さというか、それはこの先何度も起こり得ることなので、息子自身も心の折り合いの付け方を学んでいかなければなりません。

 

多くの方々に支えられ、「〇〇が元気になって充実した生活を送れるように」との思いが伝わってきて、今回もまたこの先調子が悪くなったときも、きっと乗り越えていくことが出来ると信じています。

 

もうすぐ2018年が終わります。

家族で過ごす大晦日に、やっぱり幸せだなぁと、色々あった生活が愛おしくなってきます。

 

私達家族を支えてくださったみな様、そして、拙いブログをご覧になってくださったみな様、本当にありがとうございました。

 

明くる年が幸せな一年となりますように!

 


Lineのトラブルと適応障害・・・5

2018年12月30日 | 息子の広汎性発達障害と強迫性障害、適応障害

20日、朝起きてきた息子はぐったり。

前日のことがあるので無理もありません。

 

授業を受けるどころではなく、12時半からのスマホの件の話し合いもどうかと心配しましたが、

「無理やりにでも連れて行って。」

と、息子が言うので、昼から学校へと連れて行きました。

 

途中で息子の容態が悪くなってはいけないので、保健室をカーテンで区切った、姿は見えないけど声は聞こえるという場所で私は待機していました。

先生方は、息子のために、和やかで落ち着いた雰囲気の中、とても分かりやすく丁寧に話を進めてくださいました。

 

学年主任の先生も、息子のLineを見ることになってしまったことを「すまなかった」と詫びてくださり、その中で写真や悪口のやり取りが見つかったことを、

「まず、『やばっ!』と、思った。それから、『良かった!』とも思ったんや。」

と、率直に息子に伝えていました。

 

SNSのトラブルやそれによるリスク、実際に本校の生徒が連れ去られそうになって警察と共に対応することになった事件や、単なる悪ふざけが就職を取り消されて一生を台無しにしてしまいかねなくなった例や、スクリーンショットを使ったLineのやりとりで仲間関係がおかしくなった例まで、スマホは使い方を間違えれば、誰もが簡単に加害者にも被害者にもなってしまうという話をしてくださいました

 

その上で、「やばい」動画が送られてきたときの対処法や、「これっていじめちゃう?」と思うようなことがあって、自分達で対処することが難しいと思ったときは、迷わず大人に相談することが、「ちくり」などではなく、被害者だけでなく加害者も助けることになることを話してくださっていました。

 

そうして、

「こういう話をすることが出来て、きっと〇〇は、『こんなことは絶対にやめとこう』って思ってくれてると思う。

〇〇だけでなく、△△中学の全生徒に、絶対にバカな失敗をして人生を台無しにしてほしくないし、中学生の間だけでなく将来も幸せになってほしいと、先生達は願ってる。

だから、今、見つけることが出来て、本当に良かったって思ってるんや。」

と。

 

夏休みの終わりにスマホを与える前に、親子で本を読んだり話し合いをしたりして、スマホの使い方やリスクを勉強したつもりでした。

実際にスマホを使うようになると、友達とのやり取りの中で、「これぐらいはいけるんや」「みんなやってることや」と、どんどんエスカレートしてしまったようです

なので、こういう機会に勉強出来たことは、これからもスマホを使い続けることになる息子にとってはとても良かったと思っています。

 

また、自閉症スペクトラム特有のコミュニケーション上の誤解や、グループ内で分かっているはずのルールが分かっていなかったりということもあったようです。

息子の話を聞く中で、「こういうことが分かっていなかった」「こういうことが負担になっていた」と先生方に分かっていただけたことも大きな成果でした。

 

気が付けば2時間半が過ぎ、メンタルクリニックへと向かわなくてはならないため、明日の部活の前に動画を拡散させてしまったLineグループの先輩達やサッカー部の顧問の先生に謝る機会を作ってくださることになり、話し合いを終了しました。

 

病院では、この日のカウンセリングに限り、息子45分、私も45分と、私のケアにも時間をとってくださいました。

私の前に行った息子のカウンセリングで、学校で話し合いが出来たことで息子自身もほっとしているし、自信にもなっているとことがうかがえると、先生は言われました。

息子の話から、学校の先生方が作っている温かな雰囲気も伝わってきたそうです。

 

息子の調子が悪くて、学校に連れて行ってもいいのかと迷いましたが、

「行って良かったですね。」

と、先生に言われ、ほっとしました。

 

「お母さんが一番心配になっていることは何ですか?」

と、聞かれ、

「適応障害になってしまった息子のいわゆる普通でない状態にびっくりして、またショックでどうしたらいいか分からなくて・・・。

どうしてあげればいいんだろう?

もっと私の対処の仕方がよければ、〇〇が楽になれるんじゃないかなって思うんですけど、それが分からないんです。」

 

「そういうときに、お母さんはどうされているんですか?」

 

「『ぎゅっとして』って言ってきたときには、ぎゅっとしてあげたり、背中をさすってあげたり、手をぎゅっと握ってあげたり。

『だいじょうぶやで。必ずよくなるで。』って声をかけたり。

ふらふら暴れてもがいているときは、ただ見守っているだけです。」

 

「お母さんは、充分寄り添われていると思いますよ。

〇〇君にもちゃんと伝わっています。

それでいいと思います。」

 

これでいいんだ・・・。

ただそう思えるだけで、本当になんだか楽になった気がしました。

 

続く児童精神科の先生の診察では、

「薬のせいかどうかは分からないのですが、クロチアゼパムを2時、6時、8時と立て続けに飲んで、しかも8時は夕食後の薬を飲んですぐだったのですが、パニックというかものすごく調子が悪くなってしまいました。

薬を飲むのは何時間以上間隔が必要とか、夕食後の薬と一緒に飲んではいけないとかありますか?」

と、聞いてみました。

 

「ありません。

ストレスが強かったのではと思われます。

クロチアゼパムは弱い薬なので、中ぐらいの薬に変えられますか?」

 

すでにたくさんの薬を飲んでいるので、また薬を強くするのはなんだか抵抗があります。

「スマホの一件が解決しそうなので、それが解決すればストレスも少なくなるかなと思うのですが・・・。」

 

「そうですね。

では、不穏時に飲むリスパダールをお出ししましょうか。

寝る前に飲んでいる、心を落ち着かせる薬です。」

 

「落ち着かない時に飲む液体の薬もまだ家に残っていますが。」

 

「じゃあ、錠剤をお出ししますので効きを比べてみてください。」

 

「リスパダールOD錠0.5mg(1錠+不穏時用に1錠)と、レクサプロ錠7.5mg(3/4錠)、ツムラ抑肝散加陳皮半夏エキス顆粒5g(2包)」が処方されることにないました。

正月休みをはさみ、カウンセリングの予約が1月12日しかとれなかったため、次の診察の予約は23日後となりました。

 


Lineのトラブルと適応障害・・・4

2018年12月27日 | 息子の広汎性発達障害と強迫性障害、適応障害

19日、息子は朝から調子が悪く、朝食と服薬のために6時半に起きてきましたが、ほとんど食べることが出来ませんでした。

その後、息子は昼過ぎまでずっと眠っていて、1時過ぎに起き出し、おにぎり1個と卵焼きと味噌汁を1時間程かけてなんとか食べることが出来ました。

 

「落ち着かへん。」

を繰り返し、息子は何度もハグしに来ます。

「ぎゅっとして。」

「背中さすって。」

私が思いっきり力を入れても、満足せずに、

「もっと強く、力入れて。」

と、要求します。

 

その日の息子は不安で何も手に付かない様子で、午後2時、6時、8時(この時は、夕食後にリスパダールOD錠、レクサプロ錠と共に)、3回クロチアゼパム錠(リーゼ)を服用しました。

 

夕食後に薬を服用後、「気持ち悪い」を繰り返していた息子でしたが、なんだか一気に調子が悪くなっていくようでした。

 

「吐きそう!」

「苦しい!」

ふらふらと体を揺らして物に当たったかと思うと、足をどんどん踏み鳴らしたり、

「頭から記憶が消されていく~!」

と言いながら、頭を右に左に揺らして、その目は焦点が定まらず、私は怖くて怖くて仕方がありませんでした。

 

もがき苦しむというのでしょうか、息子はふらふらと暴れた後、ぐた~っと床に寝そべって、しばらく放心状態になりました。

そうかと思うと、またいきなりスイッチが入ったように叫び出しました。

 

「なんで俺だけ、頭の中に何かがおるん?」

「なんで俺だけ、食べ物の中に何か入ってるかも?とか、気になるん?」

「なんで俺だけ、だいじょうぶやって分かってんのに気になるん?」

「なんで俺だけ、みんなが普通に出来ることが出来ひん?」

「なんで俺だけ、こんなにしんどいん?」

 

「だいじょうぶやで。

今は病気やからこういう状態やけど、絶対に治るで! 絶対に乗り越えられるで!」

私がそういうことを言うと、

「そんなこと聞きたいんとちゃう!」

そう言って、

「うわ~~っ!」と、叫んで、わめいて・・・。

 

気が付けば10時を回っていて、息子も私もぐったりと疲れ果ててしまいました。

息子は風呂にも入れず、服も着替えないまま、這うように階段を昇って寝室へと向かい、そのまま眠ってしまいました。

 

息子の苦しみを、代わってやることも助けてやることもできない自分の無力さ。。。

 

その日の交換日記に、息子の問いかけの答になるかは分かりませんが、こう記しました。

 

〇〇は「広汎性発達障害」と診断され、今は、「自閉症スペクトラム障害」という名前に変わっているけど、それは、まだまだ研究が途中で、原因とかもはっきり分かっていなくて、これから先も何か分かって変わることがあるかもしれへんねんて

どんな障害かっていうと、脳の機能が関係しているらしい

情報を受け取ったり、逆に情報を発信するやり方が他の人とはちょっと違うらしい

 

目で見たこと、耳で聞いたこと、感覚として伝わってきたことを脳で理解するんやけど、ちょっと違うやり方やから、他の人と考えがずれたり、時間がかかったり、フリーズして真っ白になったりしやすいんやて。

情報の発信の方は、喋り方とか、体の動かし方に関係しているらしい。

思い当たることがあるんちゃう?

 

みんなのように出来ひんと、不安が大きくなってしまうよね。

みんなと同じやり方やったら、出来ひんでも当たり前のことが多いねん、実は・・・

 

ママは眼鏡があるから普通に生活出来てるけど、眼鏡がなかったら、どんな生活になると思う?

目が悪くてよく見えへんから、きっと出来ひんことも多くて、ストレスたまりまくりやろうし、そもそも勉強も仕事も出来ひんと思う。

 

〇〇には〇〇のやり方が必要やし、眼鏡のような支援グッズや、システムみたいなものがあったら生活しやすくなると思うねん。

 

東田直樹さんって、知ってる?

NHKの番組観たかな?

重度の自閉症で言葉もうまく喋られへんし、ぴょんぴょん、くるくる動き回ったり、奇声を上げたりしてたね。

でも、お母さんが文字の指示盤を作って、書けなくても話せなくても気持ちを発信できるように支援され、それがワープロで文章を作ることに繋がって、素晴らしい本を何冊も出されることになった。

 

何が言いたいかっていうと、〇〇には〇〇のやり方が見つかって、もっと楽になれるし、素晴らしい人生を送れるってこと。

今はその途上やから、失敗したり苦しい思いもするけど、それはいつか「経験」という宝に変わっていく。

 

病院の先生や、学校の先生、友達とか、色んな人達の力を借りながら、一緒に〇〇の不安をなくす方法や充実した生活を送れる方法を考えていこう。

 

だいじょうぶやで!

必ずまた、楽しく生活出来るようになるからね!】

 


Lineのトラブルと適応障害・・・3

2018年12月25日 | 息子の広汎性発達障害と強迫性障害、適応障害

18日火曜日、この日は2学期終了前の懇談になっていました。

担任と私と養護教諭(保健室の先生)の3人で行う予定になっていましたが、息子が、

「一緒に行ってもいいか、先生に聞いて。

直前に行かれへんようになるかもしれへんけど・・・。」

と、言い出しました。

 

もちろん、先生が断るはずもなく、通級の先生も加わって5人で懇談することになりました。

直前まで行くか行くまいか悩んでいた息子でしたが、授業外ではありましたが、8日ぶりに学校へと向かいました。

先生方も、息子とすれ違う友達も、とても温かく息子に接してくださっていました。

 

懇談が始まると、

「久しぶり。よく来たね~。」

「会えて良かった~!」

と、和やかに話が進みました。

10月半ばから息子の調子が悪くなり、期末テストも本人の予想に反して散々な結果でしたが、今は成績云々どころではありません。

担任の先生から手短に成績表などを受け取り、あとはスマホの話になりました。

 

息子は、Lineを全て見られて、ものすごく嫌だったことを話しました。

 

「先生達もな、それは申し訳なかったなと思ってるねん。

でも、〇〇、誰にあの動画を送ったか記憶がはっきりせえへんかったやろ。

もし、誰かに送ったその動画が残ってしまっていて、万が一、何かに使われるようなことがあったら大変やから、彼の名誉を守るために見させてもらってん。

先生達、画像のやり取りがあった子ら全員、一人一人にお願いして消去させてもらった。

それぐらい、画像や動画っていうのは大事なものやねん。」

 

そう、通級の先生が言いました。

 

「そういう動画のやり取りをしてた子らみんなとも話をしたんやけど、何が悪かったとか、何であかんのかとか、〇〇とも一つずつ確認していきたいねん。」

 

「もう分かってるし、1ヶ月ぐらい前からこんなんしてたらあかんから、もうやめようって思っててん。」

 

息子が言う「こんなん」とは、先生の紹介写真の画像をLineにあげて悪口を書き込んだことです。

 

「でも、あれも理由があるねん。

俺は入ってなかったけど、1年生4人がディフェンスの練習をしているときに、(サッカー部の顧問の先生が)『お前ら置くより、でっかいコーン置いといた方がよっぽどましや』とか、試合がうまくいってないときに『お前ら、このままどうしようもないまま終わってしまえ』とか言うから、嫌な気持ちになってん。」

 

「嫌な気持ちになってんな。

先生らかって、『なんであんなこと言われなあかんねん!』って思ったり、友達と言いあったりすることあるよ。

だけど、それをスマホに書いたらあかん。

あのスマホの画面を見た人は、『こんなこと書かれる先生って、どんなけひどい先生やねん!』とか、『こういうこと書く子も最低やな!』って、思うかもしれへん。

だって、ここには、〇〇がこれを書くきっかけになったことはどこにも書いてないし、さらに言えば、△△先生があんなこと言った本当の理由も分かれへん。

ただ、先生の写真と悪口があるだけやから。」

 

「△△先生は、〇〇が調子崩して、本当に心配してたで。」

 

「分かってる。学校行かれへんくなって、電話くれたし、だから、こんなんやったらあかんって思った。」

 

「△△先生と話をすれば、きっと分かってくれるし、謝らなあかんことは謝ろう。

そのためにも、スマホの一件について確認していこうと思うんやけど、いつがいい?」

 

「いつって?」

「まず、〇〇の調子がいいときで、先生らの授業がないときやから放課後かな。」

「先生って?」

「学人主任の先生が話をするけど、担任の先生は必ず一緒に。あとは〇〇の話しやすい先生。」

 

結局、翌々日の木曜日の授業が終わってすぐ、〇〇が一番落ち着くという保健室で、学年主任と担任と通級の先生と保健室の先生と〇〇で話をすることになりました。

 

この日は4時半からカウンセリングの予定があり時間がない中でしたが、先生方は息子の決めた日に話し合いをと、昼食の時間もとらずに12時半から行ってくださることになりました。

 


Lineのトラブルと適応障害・・・2

2018年12月24日 | 息子の広汎性発達障害と強迫性障害、適応障害

不穏時にクロチアゼパム錠を服用するようになり、14日は落ち着いて過ごしていました。

「うつ状態」と聞いたので、本人に登校するかどうかの確認はしましたが、促すことはせず、息子が穏やかに過ごせるよう気を付けました。

この日は、久しぶりに「FIFA18」というサッカーゲームをするなど、好きなことをする余裕も出てきたようです。

ただ、食欲はまだ戻っておらず、普段は大好きな肉や唐揚げは食べたがらず、うどんやおにぎり、卵焼き、果物等を好んで食べました。

 

15日土曜日は、カウンセリングと診察の日です。

息子は、朝食の後、クロチアゼパム錠(リーゼ)を飲んで、午前中はずっと眠っていました。

気持ちが悪くなりかけると薬を飲み、その後サッカーゲームをしたりしていたので、薬を飲みながらなんとか不安をしのいでいけそうだなと思っていました。

 

4時からのカウンセリングだったため、2時過ぎに病院へと出発しました。

15分程車を走らせた頃から、息子の具合がどんどん悪くなり、

「頭が痛い!」

「胸が苦しい!」

「なんとかして~!」

と、泣き叫ぶようになりました。

 

2時前にクロチアゼパム錠を飲んだばかりなので、薬を持ち合わせておらず、一旦自宅に引き返すことになりました。

息子は、薬を飲んだ後、車の中でずっと眠っていましたが、病院に到着したときにはすっかり元気になっていました。

 

それだけ薬が効いているということなのでしょうが、病気自体は全然治っていないことを突き付けられた気がしました。

 

今回もカウンセリングの最後の10分程、私のために時間をとっていただいたのですが、

「お母さん、だいじょうぶですか?」

と、まず、最初に先生に驚かれてしまいました。

目の下にクマを作り、相当ひどい顔をしていたようです。

息子が苦しんでいる姿を見るのは、耐え難いものですから。

 

短い時間の中で一番聞きたかったことは、

薬を飲んで辛うじて平静を保っている息子が、「学校に行く」と言った場合、行かせてもいいのか? 

ということです。

 

適応障害の場合、ストレスの原因を解決することが大事なので、2学期中にスマホの一件を解決してやりたい!という思いが私にも先生方にもあります。

もちろん、無理に登校させるつもりはありませんが、もし、息子が登校しようとした場合、こんな状態で本当に登校させてもいいものなのか!?

 

先生の答は、

「〇〇君に任せたらいいと思います。

幸い、もうすぐ冬休みなので、時期的には良かったんじゃないかと思います。」

と。

 

〇〇が決めたとおりにさせるといい。

ただし、それは、親の気持ちを推し量ってのようなものであってはなりません。

私は、あくまでニュートラルに徹し、〇〇がどのように決めてもそれを尊重することが大事で、例えそれが失敗したとしても、冬休みにリカバリーすることが出来ると。

 

私の様子を心配された先生は、5日後に1時間半の枠を取ってくださいました。

 

続く診察では、

「今は、薬で乗り越えましょう。」

と、次のカウンセリングまでの5日分、クロチアゼパム錠(リーゼ)5mgを20錠を処方されました。  


Lineのトラブルと適応障害・・・1

2018年12月22日 | 息子の広汎性発達障害と強迫性障害、適応障害

11月22日の診察の時には、本当に「光が見えた!」と思うくらいに息子は落ち着いてきました。

カウンセリングの先生も、

「前回は混乱している状態でしたが、随分変化が見られます。」

と、喜んでくださっていました。

 

けれど、その次の日からまた調子が悪くなり、完全に休むのは週に一回ぐらいでしたが、遅れて登校したり、間で保健室を利用したり、早退しながら学校に通っていました。

その間にも息子の心はすり減っていたのでしょうか。

12月10日を最後に、息子は登校できなくなりました。

 

11日、担任の先生からの電話で、中学校内で「Line」のトラブルが起こっていることを知りました。

 

そのトラブルとは、サッカー部の先輩達が芸人の真似をして裸で芸をしているところを動画で取ってグループLineにあげて楽しんでいたそうです。

サッカー部の仲間内だけで楽しんでいた動画を、どうやら息子が彼らと全く関係のない自分の友達にLineで送ってしまったようです。

息子が友達に送ってしまったのは随分前の出来事でしたが、息子の知らない間にじわりじわりとLineを使って拡散されていったのでした。

 

中学校の先生方はその事実を知ってから、その動画が「誰から送られてきたか?」「誰に送ったか?」を徹底的に調査し、その動画を持っている全ての生徒のスマホから、生徒立会いの下でその動画を消去して回られたのでした。

我が家にも先生がやって来て、息子のスマホを確認し動画を消去されたのですが、息子の記憶があいまいなこともあって、全てのLineの履歴を先生に確認されることになってしまいました。

 

その過程で、息子がPTAの会報に載せられていた先生の紹介写真を写メに取ってLineに送っていたり、サッカー部の顧問の先生に対する愚痴というか悪口を書いていたことが分かりました。

普通なら先生の目に触れることのない息子と友達同士のプライベートなことなのですが、先生の知ることとなり、息子だけでなく息子がLineでやりとりしていた相手も指導されることになりました。

 

そのことがあった夜、息子はパニックを起こし、「胸が苦しい」「頭が痛い」「息が出来へん」と泣き叫び、壁や床をドンドン響かせながら「助けて」「なんとかして~!」と、助けを求めるのでした。

次の日、緊急でメンタルクリニックに連れて行きました。

心理士の先生によるカウンセリングは予約いっぱいで翌々日にしかとることが出来ませんでしたが、とりあえず13日に医師の診察を受けました。

 

「調子は最悪。」

「しんどい。」

「食欲がない。」

「なかなか寝られへん。」

「何も手に付かへん。」

 

息子の言葉に、先生は、

「何かあった?」

と、聞かれました。

 

「Lineでトラブルになった。」

 

先生は、

「ストレスの原因がはっきりしているようなので、『適応障害によるうつ状態』だと思われます。」

と、言われました。

 

「Lineのトラブルの前からすでに調子が悪かったのですが・・・。」

と、私が言うと、

「クラブのこととか学校のこととか調子が悪くなる原因は色々あるのだと思うのですが、Lineのトラブルによって一気に悪くなったと考えられます。」

と。

 

「辛い症状は薬ですぐに落ち着かせることは出来ますが、あくまでその場しのぎでしかありません。

ストレスの原因を取り除いて、心が回復しなければ治りません。

適応障害によるうつ状態はストレスの原因さえなくなれば割と早くに良くなりますので、薬でしのぎながら、カウンセリングで原因を探っていきましょう。」

と、言われました。

 

カウンセリングは翌々日なので、一番効き目が穏やかだというクロチアゼパム錠(リーゼ)5mgを20錠を処方されました。

一日に4錠まで服用してもいいそうです。

「それで様子を見て、効果がなければ、もう一段階強い薬に変えましょう。」

と。

 

病院からの帰り道、和食レストランに寄りました。

クロチアゼパム錠を飲ませると、食事が運ばれてくるまでの間に本当にすぐ息子の調子が良くなってきました。

久しぶりに食欲が戻ったようで、釜茹でうどんと海鮮丼を食べている息子を見ると、それだけで「あぁ、食べている。」と、目頭が熱くなるのでした。

 

 


13歳、おめでとう!

2018年12月07日 | 日記(息子・中学生)

今日、息子は13歳になりました。

朝から落ち着かない様子で、お腹も痛むらしく、まだ登校できずに、息子は布団の中で休んでいます。

 

不安で落ち着かなくて、神経が疲れて何も手が付かない感じ・・・。

なんだかすごく分かるような気がします。

息子が大変なときが続いて、日々の生活が精一杯で、なかなかブログを更新しようという気持ちになれません。

 

それでも、今日は特別な日だから、ここに記しておこうと思います。 

 

息子の誕生日が来るたびに、一番に思うことは、生まれてきてくれてありがとう! ということです。

あの子が私達の元に生まれてきてくれる確率なんて、数字にも表せないほど奇跡のようなものだし、私は筋腫や内膜症も持っていて、妊娠中には切迫流産と言われ安静にする日々が続いたので、なおさらその思いが強いです。

それに、5歳のときに実の母と別れ、義理の母は46歳で亡くなったので、私自身が46歳を越えてからは、息子と過ごせる一日一日がとても大切に思えて、こういう特別な日にはなんだか泣けて仕方がないのです。

 

苦しんでいる息子を見ているのは辛いです。

勉強やスポーツなど、何かに努力することで生まれる苦しみと違って、「不安」というものに縛られ、何も手に付かない状態で毎日を過ごさなければならない苦しさはなおさら。

 

「どうすればいいか分かれへん」

「頭がくらくらするし、何か変な音聞こえるし、ボーッとするし・・・」

「寝ても疲れがとれへんし、時間が過ぎていくし・・・」

「みんなについていかれへんようになったら、どうしよう」

「どうしよう、もういやや、気持ち悪いし、どうにかして」

 

交換日記に書かれた息子の思いに、どんな言葉を返したらいいのかと悩む日々です。

 

今日は、息子の誕生日だから、ありのままに感謝の言葉を綴ろう。

 

生まれてきてくれて、ありがとう!

一緒に泣いたり笑ったり、ちょっと大変だけど、すごく幸せな日々をありがとう!

一生懸命生きて、こんなに大きく育ってくれてありがとう!!

 

息子が悩み迷った時に、私はぶれずに信じ続けようと思います。

必ず未来は拓ける!

苦しんできたからこそ、強くて優しい大人になって、幸せな人生を、人を幸せにする人生を送ってほしいと願っています。