20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
毎日更新。児童文学情報・日々の暮らし・超高層からの眺望などニュース満載。

新刊4作

2013年02月18日 | Weblog

 ご恵贈いただいた新刊本から4作、ご紹介いたします。

                

『チャーシューの月』(村中李衣作・佐藤真紀子絵・小峰書店)

 養護施設での子どもたちの,友だちとの関係、先生たちの関係、親との関係などが、ひとりひとりの子どもが浮き上がってくるように描かれています。

 特に,六歳の明季の描出には胸をふるわせられました。目の前に迫ってくるように、明季の息づかいや、悲しみ、心が解放されていく瞬間が鮮やかに描かれています。

 格差社会の中を生きている子どもたちの、ひとつの生きる姿を、くっきりと描ききった力作です。

 話題の一作になりそうです。


             

 

『ファルコンヒルの剣の王子』(円山夢久作・ひだかあみ絵・国土社)

「見習いプリンセス ポーリーン」シリーズの第三巻。最後の作品です。

 お姫さまより騎士になることに憧れている「ポーリーン」は、ファルコンヒルのお城で行儀見習いをさせられていました。

 ところがこの最終刊では、とうとう剣術の訓練の仲間入りをすることになります。

 一角獣の角や卵。大切なそれらが紛失し、探し出す騒動や、魔物との闘い。

 登場する少年たちの、従者へ昇格するための心の葛藤など、読みどころ満点です。さて結末は・・・!

 

              

 

『ジャングル村はちぎれたてがみで大さわぎ』〔赤羽じゅんこ作・はやしますみ絵・くもん出版〕

「ことばって、たのしいな!」という低学年向けのシリーズの一冊です。

 テーマ通り、このご本は言葉による、森の動物たちの思い違いによる大騒ぎが巻き起こるお話です。

 とにかく発想が楽しいです。

 動物たちのキャラクターの書き分けもわくわくしますが、言葉によるさまざまな勘違いと、そこからひろがっていくお話が楽しいです。

 ちぎれた手紙にはなにが書かれてあったのか、親子で推測しあうのも、楽しい時間になりそうです。

                

『はなぼっこ』(赤羽じゅんこ作・いしいつとむ絵・鈴木出版)

 鈴木出版から出ている月刊誌「こどものくに」ひまわり版の3月号です。

 花たちが元気に咲き誇れるよう、それを守っているのは「はなぼっこ」。

 雨に打たれ、風に吹きつけられ、自然に痛めつけられながらも毎年うつくしい花を咲かせてくる花たちには、守り人がいたんだと思うと、なぜか納得されてしまいます。

 それも妖精ではなく、日本古来の「ぼっこ」、それに「はなぼっこ」と名付けさせる眼差しもステキです。

 いしいつとむさんの絵がほのぼのとした、花を守る(ここでは桜)ぼっこたちの姿をやさしく描いています。


 皆さま、どうぞお読みになってください。

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風のプレゼント

2013年02月17日 | Weblog

          

 立春を過ぎたというのに、昨日はほんとうに寒い一日でした。

 午前中にお夕食の支度をして、お買い物のため、お昼をまたいで銀座に出かけました。

 いったん帰宅し、夕方からはこんどは神楽坂で会議。

 泣きたくなるくらいの、冷たい風と空気でした。

 会議を終え、やっとの思いで帰ってきました。

 

 風は、ずっと唸り続けています。

 寝る前に、ふと空を見上げると、空の低いところに冴え冴えとした月が・・・。

 あたりの空気も、風の刷毛に押し流され、透き通っています。

 うつくしい夜でした。

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トリック?

2013年02月16日 | Weblog

          
 
 日が昇るのは東から。
 当たり前のことですが。

 けれど、写真は、西の方角に見えるサンライズ。
 サンセットでは、ありません。
 トリックのような写真ですが、実は東から昇ってきた太陽が、西のビルに反射している光景です。
 
 早朝、パソコンの前に座っていると、左手の西の窓の方向に、ときどきこうしたトリックのような瞬間を見ることがあります。
 いまどきのガラス張りのビルは、すました顔で、こんなお茶目なことをしてくれます。

 今日は夕方から、文学賞委員会です。
 今年から創設されたもので、協会賞・新人賞を選考するための準備委員会とでもいいましょうか・・。
 この委員の中には、協会賞・新人賞の選考委員を兼ねている人も数人います。
 私も、新人賞の選考委員を兼ねています。
 今年の協会賞・新人賞はどんな作品が選ばれるでしょう。
 賞の選考は、いまやっとスタートラインに立ったところです。

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お雛さま

2013年02月15日 | Weblog
            
 
 お雛祭りが近づいてきました。
 娘が嫁いでからも毎年、写真の、木目込みの原米州作の親王飾りを和室に飾っています。

 お雛さまを飾ると、和室が華やぎます。
 お雛さまと向き合う時間は、障子を透けて穏やかな春の日の光がながれてくる、静謐なひとときです。

 しばらくは、こうしてお雛さまと一緒の暮らしです。
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フェアトレードチョコレート

2013年02月14日 | Weblog
            

 バレンタインデーです。
 どこもかしこもバレンタインデーで溢れています。

 しばらく前までは、私には無縁なセレモニーと、横目で通りすぎていましたが、近ごろはその眼差しが変わってきています。
 だって、この季節にしかお目にかかれないチョコレートのお店が、デパートに一同に介しているのですから。
 おいしそうなチョコレートを、自分が食べるために探すのに、絶好のチャンスです。
 
 ところが、一昨年、宮城にお住まいの作家の友人・堀米薫さんの『チョコレートと青い空』(堀米薫作・小泉るみ子絵・そうえん社)を読んでからは、そこにフェアトレードチョコレートという問題意識が入ってきました。
 フェアトレードとは、途上国の底辺で働く人たちや子どもたちが、貧困から抜け出せるように、直接適正な価格で継続的に商品を取引することを言うそうです。
 ガーナのカカオ生産地域では、家計を助けるため、学校に通えず働く子どもたちがいます。
 カカオ農園ではナタや農薬を扱うため、ケガや病気の危険にさらされています。
 そんな子どもを児童労働から守るため、ガーナでカカオを作る生産者やチョコレートを食べる消費者、チョコレートでビジネスを行う企業をつなぐことで、カカオ生産地での児童労働をなくし、すべての子どもへ質のよい教育を実現することを目指しているそうです。
 それがフェアトレードチョコレートです。
 
 チョコレートの日は、ガーナの子どもたちのことを考える日でもありたいです。
(写真は、フェアトレードチョコレート)
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チキンカレー

2013年02月13日 | Weblog
            
 
 カレーなんて近ごろでは、滅多に作りません。
 ところが私が会議のため留守になる夜、夫のために作っておくお夕食には、カレーやシチューが手っ取り早いです。
 昨日は夜から理事会だったので、久しぶりにチキンカレーを作りました。
(写真↑。ご飯は発芽玄米)

 市販のカレールウを使うのが嫌で、カレーのスパイスをいろいろ使ってつくるカレーです。
 チキンは骨付きがいいのですがなかったので、モモ肉を適当に切り分け、プレーンヨーグルトと塩・胡椒で下味をつけておきます。

 タマネギと人参とセロリをみじん切りにしたものを、ニンニクのみじん切りとともにしっかり炒めます。
 そこに、カレーのスパイスや、トマトピューレ、豆乳、ソース、チキンブイヨン、全粒粉、お水を入れて煮込み、そこにフライパンで焼き目をつけ、お酒で蒸した鶏肉をいれます。

 そうして、ことことと煮込んだ鶏肉は、スプーンをあてるとほろりと肉が崩れます。
 久しぶりのチキンカレー、なんだかとてもおいしそうでした☆

 カレーと言えば、いままで食べたなかでいちばんおいしかったのが、日本ペンクラブの定例会のとき東京會舘で食べたカレー。
 東京會舘のカレーは噂に違わず、奥深いお味でほんとうに美味でした。
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確定申告の季節

2013年02月12日 | Weblog
               
               
 
 面倒な、確定申告の季節になりました。
 私は自分の分を、毎年、きわめて原始的な方法でやっています。
 領収書のすべてを一年間保管していて、それを項目別に種分けして計算するのです。
 これがたいへん。
 夜なべしてやっていました。

 今年からは文筆家用の用紙が廃止されたとかで、一般用に書き込むことになったようです。

 また来年からは、方式が変わるそうです。
 青色申告をと薦められていますが、抵抗して、新年からは家計簿のようなノートを買って、日々それに経費を書き込んでいます。
 あくまでもアナログです。

 肩凝りに苦しみながら、毎年この季節、領収書整理に追われています。
 今年でその面倒さを卒業でき、ノート方式でできるようになれば、確定申告の季節にこうして苦しまなくてすみそうです。
 確定申告初日に提出するのが、毎年の恒例になっているので、今年も!

 今日は夕方から、児童文学者協会の理事会です。

(写真は、まだまだきれいに咲いている、今朝の薔薇たち)
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FRESH FLOWER FOOD

2013年02月11日 | Weblog
            
 
 先日いただいたたくさんの薔薇が、まだ元気にリビングに咲いています。
 薔薇と一緒にお送りいただいた、切り花保存剤はもうなくなってしまいました。
 そこでいつもAoyama Flower Marketでお花を買うと、必ずつけてくださる液を思いだし、買いにいきました。

 切り花鮮度保存剤は、ポンプに入っていて、お店の人に相談したら、
「一回、5プッシュくらいしてあげてください」と言われました。
 薔薇は水分の吸収が早く、日に二度お水をかえてあげないと持ちません。

 帰宅早々、すぐにお水をかえてプッシュしてあげました。
 それにしても、切り花保存剤のネーミングが「FRESH FLOWER FOOD」
 お花も人間とおなじ、生きているんだということを実感させてくれる名前です。

 昨晩は、いくつか痛み始めた薔薇を、湯船に散らし「薔薇風呂」に☆
 私にとってはサイコーの時間でしたが、夫が薔薇風呂を見て仰天した声がバスルームから聞こえたような・・・。
 でもしばらくしたら、もっと、もっと、ゴージャスな薔薇風呂になる日が・・・。
 こんな風に、二度も楽しませていただいたら、きっと薔薇もよろこんでくれるでしょう。
            
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PC眼鏡

2013年02月10日 | Weblog
            
 
 昨年の暮れにとつぜん、目の調子がおかしくなり、いつもコンタクトレンズを買っている眼科にいきました。ドライアイの検査は以前していて、私はドライアイではないそうです。
 その眼科の先生は、大学病院で講師などをしていらっしゃる、かなり有名な先生です。
 その先生にいろいろ怖いことを言われ、精密検査を受けました。

 その中に視野検査というのがあり、近視の度の強い人は緑内障になる可能性が高いといわれ、眼底検査だけではなく、その検査もしました。

 ところが、その検査の難しいこと!
 とまどいながら、スイッチを押したり、押せなかったりしていたら、「緑内障の疑いが50%あります」と。
 先生のお話によると、日本人の緑内障患者は、眼圧も正常。一見、視野も欠けたところがない人がほとんどだとか。
「それって、患者さんを増やそうとしているだけでは?」と内心猜疑心を抱いていたら、その眼科の講師の女医さんから、「この検査は、一度では難しいのでもう一度やりましょう」と言っていただき、過日、受けました。

 結果は「緑内障ではありません。老化の一種です」 
 やっぱりね、という気持ちと、「老化」と言われたことへのショック。
 
 暮れから、アマゾンで1980円のPC用眼鏡を買って使っています。
 これが思いの外、使い勝手がいいのです。
 目が疲れがいいような気がします。

 なんでもないことがわかると、眼もさほど気にならなくなったと、夫に話したら、「ぼくも度付きのPC眼鏡を作る」というので、今日は眼鏡屋さんに行くことになりました。
 夫もやはりPC漬けで、眼が弱っているようです。
 ついでに私も、朝晩かけている眼鏡を新調することにしました。
 いまどきの眼鏡って、ほんとうにお安いですから。
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さざんか

2013年02月09日 | Weblog
        
 
 お隣の公園のいたるところに、さざんかの花が咲いています。
 公園は、ただいま、冬枯れまっただなか。
 カメラを持って歩いてみても、写真に撮す対象が見つかりません。

 この季節。
 目につくのは、このさざんかと、水辺にときどきやってくる翡翠だけです。
 (あれれ・・・。なぜかピンぼけ写真)
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