20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
毎日更新。児童文学情報・日々の暮らし・超高層からの眺望などニュース満載。

子ども創作コンクール授賞式

2010年11月20日 | Weblog
 今日は,午後2時から神楽坂の出版クラブで、子ども創作コンクールの授賞式です。
 
 今年も全国からたくさんの親子づれの皆さんがご参加くださるそうです。
 年に一度、こうして、たくさんの子どもたちの声を聞けるのは、とてもありがたく、またしあわせなことです。

 終わったら、児文協・児文芸の選考委員の皆さん、くもん出版の編集者の皆さんと、神楽坂でちょっと早めの忘年会。
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イコン

2010年11月19日 | Weblog
   
 数年前、パリの小さな教会で買ったイコン。
 イコンというのは、木にキリストの絵の書かれた「聖像」と呼ばれるものです。

 12月が近づくこの季節になると、イコンを手にしたくなります。
 キリストにシンパシーを感じるのは、単にお誕生日が同じ日ということだけ・・・。
 イコンは観音扉(?)を閉じることもできます。
 
 いつだったか、仲よしの画家、Fさんに大きなイコンを見せていただいたことがあります。
 彼も、ヨーロッパの教会で買ったと話していました。
 日本でいえば、仏教絵画のようなものでしょうか。
 私は仏教絵画では曼荼羅に惹かれます。
 明らかに、藤原新也の『西蔵(チベット)放浪 上・下』(朝日文庫)の影響ですが・・・。

 イコンの神秘的なうつくしさを眺めていると、12月の足音が聞こえてくるようです。
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池の落ち葉

2010年11月18日 | Weblog
  
 公園の池を、水鳥が泳いでいます。
 落ち葉をぬうように、優雅にすいすいと。
 水鳥たちは、この落ち葉をどんな風に思っているのでしょう。
 闖入者?
 邪魔者?

・・・いえいえ、当たり前のように共存して生きているように見えます。
 それが見ていて、なんとも心地いいです。

 今夜遅くに夫が帰ってきます。
 明日は東京で会議だそうです。
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『アナザー修学旅行』(有沢佳映・講談社)

2010年11月17日 | Weblog
   
 今夜は、仲間うちの読書会「Be-子どもと本」です。
 今月のテキストは、『アナザー修学旅行』
 作者は昨年、講談社児童文学新人賞を受賞し、それが出版されたのがこの本です。

 おもしろいところに目をつけたな。
 これがまず、第一印象です。
 修学旅行の話なら、どこかにあるかもしれません。
 でも、それぞれなんらかの理由で(貧困であったり、怪我をしていたり・・・)修学旅行に行けなかった子どもたちが、ひとつの教室に集められ、自習をするところからはじまる数日間のお話なんて、いままでなかったな、と。

 クラスも違うし、話したこともなかった6人の子どもたちがいつの間にか、ゆるやかにコミットしていきます。
 現代をおもいきりつかまえながら、この新人作家の筆は潔いです。
 とにかく、おもしろい!
 年明けからの、新人賞レースを騒がすこと、受け合いです。
 さて、今夜はどんな議論になるでしょう。

 勉強会の一時間前から、有志で作品合評会があるそうです。
 ほんとうにBe のお仲間たちは、あきれるくらい書くことにひたむきです。
 そのひたむきさに突き動かされ、励まされ、私も今夜、一時間前から参加します。
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紅葉・黄葉

2010年11月16日 | Weblog
   
   
 紅葉がうつくしい季節です。
 赤や黄の葉っぱが、お日さまのひかりをたっぷり浴びて、落葉していきます。
 
 そんな落ち葉を見つけると、あまりにもうつくしく、押し葉にして本のあいだにひっそりとどめておきたくなります。
 また、和食のお料理の飾りつけ用にも活躍してもらえます。
 
 目を見張るようなうつくしい落ち葉を見つけたときは、うれしくなります。
 思わずひろってきて、洗ってジップロップに入れて、大切に冷蔵庫にしまっておきます。
 
 紅葉・黄葉の、いままさに真っ盛りです。
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『下流社会』(三浦展・中公新書)~『ニッポン若者論』(三浦展・ちくま文庫)

2010年11月15日 | Weblog
   
 久しぶりに『下流社会』を調べてみたくなり、書棚からひっぱりだしました。
 2005年、ベストセラーになったこの本を、なぜ今めくってみたくなったのか・・・。 
 
 実はしばらく前、朝日新聞「be」で特集していた「FUNKY MONKEY BABYS」の記事を読んで、ずっと気になっていたのです。

 私は、「FUNKY MONKEY BABYS」というグループも知らなかったし、彼らが作って歌っている『明日へ』という歌も聴いたことがありませんでした。
 その記事を読んだ日。私はすぐに、ユーチューブで聴いてみました。
 そんな行動に駆り立てられるくらい、あの記事にはインパクトがありました。
 
「FUNKY MONKEY BABYS」の出身である、八王子という街。
 大都市で暮らすことより、郊外の地元で友人たちとツルむ若者がジモティと呼ばれ、新しい消費行動として注目された、あの『下流社会』は確かに衝撃的な本でした。
 若者を知る手がかりを、あの本は私たちに提示してくれていました。
 
 あれから5年。
 若者像。いえ、若者たちの生きる姿勢も多分に変容を遂げているようです。
 バーチャルな世界を当たり前のようにして生まれてきた彼らは、いま、現実と直面し、『下流社会』の若者のように、「いまの自分はまだほんとうの自分じゃない。その気になったらオレだって一発かましてやる」という、上から目線の自画像を描いていません。
 貧困もなにもかもをバーチャルのなかに閉じ込めておくわけに行かなくなった若者たちは、「新しい農業をやろう」「キャバクラ嬢から農業へ」と、より現実的に自分の足もとを見つめだしています。
 そのあたりは、『下流社会』から『ニッポン若者論』へと変化を遂げた、三浦展さんの分析からも感じ取ることができます。
 また「FUNKY MONKEY BABYS」の歌からも感じ取れます。
 ご興味のある方は、ぜひ検索してみて下さい。
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クリスマスツリー

2010年11月14日 | Weblog
   
 近所のショッピングモールには、もうクリスマスツリーが出現しています。
 大きな、大きなツリーです。

 それを見つけた、娘夫婦の2歳になったばかりの息子の○くん。
「もっと、へんなトーキョータワー、見た~い!」

 クリスマスツリーという言葉を知らない彼は、背が高くて、てっぺんが尖っているものはみんな「トーキョータワー」だと思っているようです。

 クリスマスツリーにしてみれば、いい迷惑。
 あんなステキにおめかししているのに、「へんなトーキョータワー」ではね・・・。
 でも今年はきっと、「クリスマスツリー」という言葉を覚えるでしょう。

 そういえば、娘が言っていましたが、赤い唇をしたお人形のことは「これ、へんなばーばみたい」と言うそうです。どうも彼にとって私の象徴は、赤い口紅みたいです。

 イケヤの本物のもみの木が、今年は11月17日から販売だそうです。
 今年も本物のもみの木を飾ってクリスマスを楽しみたいと、いまからわくわくしています。
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三日月

2010年11月13日 | Weblog
   
 ビルの上に、きれいな三日月が。
 冴え冴えとした冬の入り口の、夜の空です。

 今日は中野サンプラザで、児童文学者協会の秋の公開研究会です。
 150人定員の会場が、ほぼ満席とか。
 大盛況です。
 朝10時半から開始で、夜の交流会まであります。

 児文協にもどこの組織にもお入りになっていらっしゃらない、大好きな作家、Tさんがご参加下さるとか。
 うれしくて、彼女とサンプラザの入り口で待ち合わせをして、三木卓さんのご講演を伺う予定です。

 この土日、夫は会議のため、単身赴任先ステイです。
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燃える秋

2010年11月12日 | Weblog
   
 こんな夕日を見てしまうと、この言葉しか思い浮かびません。
 五木寛之も、ハイファイセットも、こんな夕日を見たのが、『燃える秋』という作品の生まれるきっかけだったのでしょうか。
 燃える秋・・・。

 身を焦がし、空を燃やし、これから漆黒の闇に入っていく前の、あらん限りのうつくしさ。
 秋の夕焼けが、切ないほどまっすぐに、それを西の空いちめんに表現しています。

 こんな瞬間に立ち会うと、大自然のうつくしさに、しばし呆然とします。
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『機嫌のいい犬』(川上弘美・集英社)

2010年11月11日 | Weblog
   
 今夜は句会です。
 いろいろに追われていて、また、今月も欠席かなとネガティブに考えていたのですが、兼題が先月に続き「無季無定型俳句」
 先月の句稿を読むと、その無季無定型俳句が、実にのびやかで楽しいのです。
 その人の、人となりが、丸ごと見えてきて。
 おまけに今夜は、北句会100回記念だそうです。

 よし、破れかぶれだ!と、5分で作った俳句をひっさげ、100回記念の今夜、久しぶりに句会参加です。

 先日、新聞を読んでいて見つけたのが、この川上弘美の句集。『機嫌のいい犬』です。
 川上弘美が俳句を作っていたのは、前から知っていました。
「台所から異界へ」と、軽やかに作品世界を泳ぐ彼女の、のびやかな作風にあこがれている私は、どうしてもそれを読んでみたくなり、さっそくアマゾンで買ってみました。
 ぱらぱらと眺めてみると、さすが、彼女特有の感性で作られた俳句が並んでいます。
 まるで、ひとつの、ゆたかな物語世界がひろがっていくように・・・。

 さて、句会。
 3ヶ月ぶりくらいでしょうか。
「参加することに意義がある」
 本日の,私のモットーです。
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