
残暑とは思えない日中の暑さが続いています。
けれど夜になるとお隣の公園から、まるで空からふってくるような虫の声が聴こえてきます。
あかりを消し真っ暗になったリビングで夜景を眺めながら、夜の闇にひびく虫時雨を聴いていると、しみじみと秋が近いことを感じます。
立秋や処暑も過ぎ、暦の上では秋ですが、それを実感できずにいたのが、いつの間にか秋が近づいていることを、この虫の音が知らせてくれています。
それにしても、虫の音ってどうしてこんなに切なく胸にひびくのでしょう。
暑さも、もうひと息・・・。
そう自分に言い聞かせて。
(写真はネットでお借りしました)
我が家でも、夕方牧草地へ出てみると、蝉の声より虫の音が響く候となりました。
季語に「萩の声」ってのがあるじゃないですか。
あれは、魂のささやきという意味もあるらしいのです。
虫の音にも、ちょっとそんなところ感じちゃいます。
ノー天気なおっさんも、ぼちぼち内側を味わわなければ・・・
って、もちろん熱燗付きで(笑)
季節というのは、ほんとうに不思議なものですね。
日中はこんなに暑いのに、陽が落ちると虫の音が・・・。そうして確実に秋は近づいているのですから。
それでも昼間はこちらではまだ、蝉たちが最後の力をふりしぼって鳴いています。
「萩の声」って、魂のささやきという意味があるのですか?
考えてみれば秋の花である「萩」の声を聞くというところ表現からして、神秘的ですものね。
そんなステキなことを教えていただいたら、なおのこと、秋が待ち遠しくなりました。