「新・失敗の本質」、日本人はこれに気付かなかった!【CGS 神谷宗幣 山岡鉄秀 第150-1回】
日曜日は、参議院議員選挙です。
「なぜ、参政党が、こんなに支持されているのか?」
気になってちょっと調べてみました。
下に貼り付けた憲法草案を読んでいただけると分かりますが、
「国民が主権を持つのではなく」「主権国家」と戦前のような思想が垣間見られます。
また、「国は自衛のための軍隊を保持する」と「自衛軍の設立」を歌っています。
戦前回帰のような文章が続き、「天皇」は象徴ではなく、「元首」になっています。
もはや明治憲法に逆戻りです。
YouTubeの、公益財団法人モラロジー研究所・研究員の山岡鉄秀。
このモラロジーとは何か?
モラロジーとは、天理教の分派だそうです。
↑参政党の「新日本憲法草案」です。
モラロジーは、天皇崇拝の組織です。
神谷宗幣は、祖父・親の代から「モラロジー」の信者だそうです。
選挙前だから、あえて、このYouTubeを貼り付けました。
もう一度、しっかり考える。自分の頭で考える。
そのきっかけになればと・・・。
モラロジーについて、書いてある記事を見つけましたので貼り付けておきます。
「当事者は「宗教ではない」と称していますが、モラロジー(正式名称は「公益財団法人モラロジー研究所」)は、宗教団体です。 宗教団体であるという根拠は、創設者が定めた「最高道徳」と称するものを「人類の歴史を貫く真理である」と位置づけ、この「最高道徳」の前においては思考停止するように構成員を教育するからです。「道徳」であれば、社会的歴史的条件によって変遷するのは当然ですが、モラロジーにおける「最高道徳」は変遷しないことになっているのです。つまり、これは、「道徳」と称していますが、実は「教義」(ドグマ)なのですね。ですから、この創設者の主張は、宗教です。(それが良いドグマか悪いドグマかなどはここでは論じませんし、そもそも「良い宗教」「悪い宗教」というものがあるのかどうか疑問です) 私が「モラロジー」を特に嫌う理由は、教義の問題ではありません。その態度にあります。モラロジーの構成員は「私たちは宗教団体ではないので安心です」と称して、勧誘を行いますし(私はキリスト教徒ですが、モラロジーから勧誘を受けたことがあります。相手は、私がキリスト教徒であることを知りませんでした)、「宗教団体ではありません」として、公的な教育活動に口を挟んだりします。宗教なら宗教と堂々と名乗り宗教法人を取得すればいいのに、あえて法人格を財団法人にして、「宗教ではないので安心です」などと述べる。これは、宗教を人間存在に必要な要素として真摯にとらえている各宗教団体の人々に非常に失礼な態度です。 また、これは、その方々の政治的な思想によって感じ方が全く違うかと思いますが、モラロジーは、日本国憲法を解体し、戦前の封建的なイエ制度を復権させようという政治思想を持っており、右翼団体である「日本会議」の構成団体の一つでもあります。 モラロジーの創設者である廣池千九郎は天理教の信徒でしたが、天理教入信前に神道の研究者としても活動をしており、モラロジーの教義には、天皇を頂点とする国家神道の影響が色濃くあります。モラロジーは、「父性」「母性」を強調し、現代のフェミニズムを否定する、いわゆる「バックラッシュ」勢力のひとつとして積極的に活動しています。」
最近では、日本会議や、大本教や、トランプのキリスト教福音派。
宗教で、世界を動かそうとします。
孤独な人は、そういうところに巻き込まれ、「話が通じた。心が同じ」と同じ考え、同じ思考で、同じ世界を生きる。繋がる。その快感に一人酔いしれます。
オウム真理教も、統一教会も、そうでした。
そう思うことが、いかに、不気味なことか・・・。
人間は個々です。
個性もそれぞれです。それを無理やり矯正しようとするのは、上記の宗教団体と同じです。
そして、自分たちとは別な考えの違和を持ったものは、本質を理解できない無能者。排除。
こうして、他者には排他的で、同じ考えと同じ思考の、仲間だけは信じられる。狭い世界にだけこもって集う、というのは、多分に宗教的だと自覚すべきだと思います。
大阪・吹田の「龍馬プロジェクト」で築いた保守ネットワークで、大きくなっていった人。仲間には、杉田水脈などもいます。
自民党の右派より、さらに右派です。
反ワクから始まり、オーガニック。そして、こうした宗教。
多様性は、一切、認めない。
それが原点。
戦前が戻ってくるかのような、「憲法草案」。
ただし、演説は上手い。
聴衆を惹きつける術を知っています。
でも、この口から叫ぶ言葉と、「憲法草案」や「多様性禁止」「外国人排斥」など、リアルに語る言葉と、政策が乖離しています。
冷静に分析しないと、彼の心根の怖さは分かりません。
あの熱さに、惹きつけられ、思わず口をあんぐりとしていると共感したくなる。
彼が政策として書いているところを、きちんと読まなければ・・・。
雰囲気で、流されていけば、投票したくなるような迫力を持っています。
天性の喋りの才能があります。
テレビなどの個人的なインタビューでは、弁が立って、質問されると、微妙にすり寄って相手に合わせる。
そして、切り返しが上手い。
だからテレビなどでは、本質をなかなか掴めません。
彼の演説と、政策には、大いなる矛盾があることに、気づかない人は多いかもしれません。
内実は、強烈なパワハラ。秘書が自殺したくらいですから。
また愛人賛成・彼自身もメンバーには数人の愛人がいます。
週刊文春。週刊新潮など、精力的に取材しています。
15日にも、日本ペンクラブでYouTubeで緊急声明・会見が行われました。
「選挙活動に名を借りたデマに満ちた外国人への攻撃は私たちの社会を壊します」
これが声明です。
そこで出たのは、この外国人問題に共感する人が多いその根底にあるのは「貧困」だと。「不満」だと。
現状に対する不満が、外国人というターゲットを見つけて叩いていく。
「今回の選挙では、メディアも新聞も積極的に、問題点を突き始めている」
新聞やテレビ、SnSでもファクトチェックを一生懸命しているらしいです。
先日放映した、土曜日のTBSの「報道特集」。
それに対して、参政党は「BPO(放送倫理協会)に訴えてやる」と、ファクトチェックに対し、抗議してきたり・・・。トゲトゲしく攻撃的です。
よく聞くと、代表の演説などでの発言と、政策が、全くちがっているところです。
発言では「外国人を排斥などしない。そんなふうに叩いたやつは、訴えてやる」と言い、メディアの自由な報道さえ、保障されないような状況を作り出しています。
「日本人ファーストも、会員が作ったキャッチコピーで、選挙が終わったら、なくなる」と、代表が。
言い逃れが上手いです。政策には、ちゃんと書いてあるのに。
最初に出てきた、政策を羅列すると・・・。
反ワクチン。外国人問題。国家主権。天皇は象徴ではなく元首。自国の軍隊・自衛軍を持つ、オーガニック推奨、選択的夫婦別姓制度の導入や同性婚に反対、SDGs反対、反グローバル化。
このままの勢いで行ったら立憲を押し退け、野党第一党になり、最終的には、自民党で日本会議の右翼、高市早苗とつながり、高市総理への道を作り上げるのではと、言われています。
ペンクラブの会見に出た某大学の先生は、学生たちを見たり、話したりしていると、
「SNSで見ていると流れてくるyoutubeが面白くて、そのままハマったり、そうすると、ネットからの流れが、アルゴリズム・・、無限ループで、どんどん同じ傾向の流れが流れてきて、見ているうちに、それにハマる」
そうした、ファクトチェックをする間もない状況で、ある方向の馴染みのあるYouTuberの考えに自然に染められていく。
とにかく、トランプのアメリカのように、分断された今回の選挙戦です。
しっかり勉強しましょう。
私など、すぐSNSでファクトチェックをしてしまいますが、なかなか追いかけられるものではありません。気がつくと、時間が2時間も3時間も過ぎていたり・・・。
「いけない、いけない。本読み、本読み」と、現実に戻ること、しばしばです。
大したことは書いていないのに、多いときは、一日、1800人くらいの方が閲覧してくださる、この「20階の窓辺から」の、拙blog。
民主主義を信頼している私は、これを読んでくださることを期待し、今日は鍛冶場のバカ力で、真っ向から政治に立ち向かって書きました。